佐藤賢一のレビュー一覧
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ネタバレいよいよパリの市民が立ち上がります。
ここではミラボーは完全に参謀役(なんせ倒れてばかりいるので)、ロベスピエールにいたってはその秘書状態です。
後半はベルナール・デムーランの独壇場といいますか。
しがない弁護士に過ぎなかった彼が、選挙にも落選し、うだつの上がらないことしきりな彼が、彼女にいいところを見せたいがために打った演説でペレ・ロワイヤルが沸く……。
本当に小さな意地が、小さな欲が、時に大事件を引き起こすのだなぁと思わされます。真相て、実はそんなところにある。それが歴史の面白さでもあると思うのです。
さて、この次はバスティーユ牢獄襲撃になるはずですが、どんな小市民が、どんな度胸をみせるの -
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ネタバレおおお! するする読めました。
フランス革命といえば『ベルばら』がベースになってしまっている(笑)ため、ミラボー伯爵がえらい男前で驚きます。
けれどもこの話はミラボーが主人公ではないのですね。
1巻目ではロベスピエールなのか。
2巻目のデムーランもそうですが、ごくごく常識的で小市民的な彼らが、革命を引っ張っていったさまを実にドラマチックに描いています。
ミラボー伯爵は彼が実行力であった頃から、どうやって世間を、軍を動かしていくのかを彼らに教えていく立場として描かれています。
単行本2冊分を文庫3分冊にしているのは何とももどかしいところです。
次の巻をまだかまだかと待つことになりそうです。 -
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世界史が全然分からないままに読んだ。
カエサルは名前を聞いたことがある程度。
ブルータスってのは「ブルータス、お前もか」のブルータスか?と思いつつ読んだがその場面は出て来ず。
ウィキで調べるとやはりこのブルータスでした。
カエサルのウィキペディアが面白かった。
引用↓
カエサルには「ハゲの女たらし」という異名があり、彼の軍団兵たちも凱旋式の際に「夫たちよ、妻を隠せ。薬缶頭(ハゲ)の女たらしのお通りだ」と叫んだ。
最悪のあだ名である 笑。
しかしカエサルは実は凄いおっさんだった。
(普通は知ってるのでしょうが…)
またウィキ引用↓
イタリアの歴史の教科書には「指導者に求められる資質は、 -
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「小説フランス革命」の佐藤氏と池上氏の対談。フランス革命は、ブルジョアによる前半の革命と、市民による本格的な革命の2段階だったという指摘と、革命における言葉の重要性については目を開かされた。理想を語る言葉に扇動される前半と、その言葉に縛られて自らを滅ぼす後半。
日本の明治維新、戦後との比較で、日本の革命は前半部分のみの1/2であるという点も面白いが、何より、民主党政権への交代という革命についての語りが面白い。政権交代はひとつの革命といえたが、これも中途半端。経済低迷、財政破綻、政治混乱に続く震災で、日本で後半の革命が発生する可能性があるという。マニュフェストで扇動し政権をとったものの、それに縛 -
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フランスとイギリスが大陸の領土をかけて戦った百年戦争の時代,貧乏騎士からフランス大元帥の座にまで登りつめた自称「戦の天才」ベルトラン・デュ・ゲクランの一代記です。
上巻ではベルトランの大活躍が痛快に描かれていましたが,下巻ではついに彼の死が描かれます。私は涙もろいので,ベルトランが死ぬところを読んだら絶対泣くだろうなーと思いながら読み進めていたのですが,彼の死の瞬間は割に淡々と描かれていて,意外にもあっさりと終わってしまいました。しかしエピローグで,従兄弟エマヌエルと副官モーニの会話の中でベルトランの最期の言葉が明かされた時,そのたった3文字の言葉があまりにも切なくて涙がボタボタと……あ -
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ネタバレ2011年35冊目。
237頁。
書店で購入。
≪本文引用≫
p.14
フランス革命と明治維新の違いは、変化の幅の単純な大小でなく、前者が二段ロケットだったのに対して、後者は一段しかなかったと、そこなのではないかと思うようになったのです。
p.30
池上 私の認識では、「革命」と「改革」の間には大きな線引きがあって、革命は、それまでの体制を完全にひっくり返して別の人間が取ってかわる。これに対して、改革というのは、体制を大胆に変えはするけど、別の人間が取ってかわるわけではない。
p.110
佐藤 気候であるとか、農作物の出来不出来であるとか、そういったものが、歴史 -
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小説家の佐藤賢一氏と、池上彰氏の対談。
佐藤賢一氏は、「小説フランス革命」を執筆中とのことだが、執筆を進めていく中で、革命時のフランスと現在の日本の類似点について考えるようになったという。そこで気づいたのが、本書のタイトルにも含まれる「1/2革命」であるとのこと。
フランス革命をフルサイズの革命としたとき、日本の革命、すなわち明治維新、八・一五革命などは、1/2なのだという。そして、民主党への政権交代を新たな1/2革命としてなぞらえ、フランス革命との類似点と相違点について対話が進み、引き込まれる。
歴史の普遍性を思わずにいられないが、だからこそ歴史に学ぶ必要があるのだろう。
佐藤氏の小説にも興