佐藤賢一のレビュー一覧

  • 共和政の樹立 小説フランス革命12

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    ついにルイ16世は断頭台の露と消えてしまった。革命の嫌な面であり、これから多くの人々が粛清の嵐に巻き込まれていく。
    死を前に淡々と客観的に自らを振り返るルイ16世の描き方が印象的。

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    2014年12月07日
  • 八月の蜂起 小説フランス革命11

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    複雑な情勢でなかなか全体を理解しにくい。ブルジョアを基盤とするフイヤン派は8月10日の蜂起で完全に息の根を止められ、立憲君主制を考えるジロンド派はいまだ政権の中心にいる。ダントンやデムーランたちは無産階級の支持のもと、第2の革命ともいうべきテュイルリー宮殿進撃と王権の停止を成し遂げ、共和政に舵をとる。ジロンド派とロベスピエール率いるサン・キュロットたち急進派の対立の板挟みになるダントン。だが対立から一気に団結へと事態は向かう。プロイセン軍により国境のヴェルダン要塞が陥落、パリは敵の直接的な脅威に晒されたのだ。この巻の主人公はデムーラン。革命の大義と生まれたばかりの子、ダントンとの友情と家族への

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    2014年11月27日
  • 八月の蜂起 小説フランス革命11

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    フランス人は、革命を起こしたという自国の歴史を誇りに思っているのだろうか?
    フランス革命が世界史に与えた影響は大である。日本にはそんな誇れる歴史はあるのだろうか?この本を読みながら、ついついそんなことを考えてしまう。

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    2014年11月15日
  • ヴァロワ朝 フランス王朝史2

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    カペー朝は個人商店の奮闘、ヴァロワ朝は中小企業の奮闘、そして次のブルボン朝の課題は大企業になること。

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    2014年10月19日
  • ジロンド派の興亡 小説フランス革命 10

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    次々と個性的な人物が登場して、物語は佳境に向かって進んで行く。わくわくどきどきしながら、読んでいる。

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    2014年10月12日
  • ジロンド派の興亡 小説フランス革命 10

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    ブリソたち主戦論が政権を握る。そこにはルイ16世のフランスを敗戦に持ち込むことで王権を回復しようとする策略があった。国内の矛盾を外国との戦争によって目を逸らし、また勝利することで強権を手に入れ一気に改革を進めようとするが、敗戦が続く。王はブリソたちを罷免する。ロベスピエールはブリソたちと袂を分かつ。そしてただの自由や平等では人々は救われないと気がつく。フランス国内は食料難で不満は爆発寸前。再びデモが起こる。しかし、王に説得される。時代はまだアンシャンレジームか革命か、混迷の中にある。

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    2014年10月02日
  • ジロンド派の興亡 小説フランス革命 10

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    ネタバレ

    第二部の開始
    この巻のフランスの状況は、現代の国際的な政治状況をそのまま写しているのではないかと思うくらい。

    経済的困窮の打開を外国との戦争に求める国の指導者
    国際的な政治状況を利用して、金儲けに走る投資家
    富める者と貧しく困窮する者の格差が拡大し続ける社会

    「フランス」を「国際社会」に置き換えて、過去に学ぶ時がきているのではないかと思う。

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    2014年09月27日
  • ヴァロワ朝 フランス王朝史2

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    百年戦争である。ポワティエの戦いにジャンヌ・ダルク、十字軍を横目にしながら、ブルターニュ戦争である。イタリア戦争に宗教戦争、ノストラダムスにサン・バルテルミーの大虐殺とくれば、もう高校世界史の復習である。
    お人好しやらスケコマシ、果ては狂人までいろんな王様がいて、なかなか愉しい王朝です。庶民にとっては「大迷惑」以外の何ものでもないけど(笑)

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    2014年09月24日
  • 双頭の鷲(上)(新潮文庫)

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    英仏100年戦争時代。実在した稀代の英雄の物語。詳細な時代背景描写に引き込まれる~。レンヌの街並みが色鮮やかに思い出される

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    2014年04月28日
  • カルチェ・ラタン

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    小説って面白いなと思う一冊。
    西洋歴史小説なんていう分野があるんだ…という新鮮さを感じる。
    小説の中で神学論争やってるんだ…という好奇心を覚える。
    ザビエルとかカルバンとか有名人もでるんだ…というキャッチーさがある。
    古い書物の回顧録みたいだけど全部創作なんだ…とかっこいいと思う。
    しかもミステリーなのか… って、最後エログロじゃん!
    娯楽小説ってなんでもありで面白いなと教えてもらいました。

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    2013年11月20日
  • 革命のライオン 小説フランス革命 1

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    久方ぶりに佐藤節を堪能。
    こういう王道的(あるいは古典的)歴史小説って意外に最近お目にかかれないので、勉強という意味も含めて楽しませてもらいました。
    それにしても現代の観光資源は全て古今東西王家の遺産、歴史は奇なるものです。

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    2013年09月22日
  • オクシタニア 下

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    ネタバレ

    下巻を読み終わったので、上巻と会わせて感想。

    登場人物が全員、自分に何かが欠けていると焦燥している。欠けたものを埋め合わせるために信仰に走るのだが、その結果は悲劇。
    人間の本質は二元論に落とし込めるものではない。
    二人の魂は救われたのだろうか。

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    2013年08月20日
  • 英仏百年戦争

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    私が初めて教科書以外で、世界史に触れた本です。
    そして世界史というものの見方が大きく変わることとなった一冊でした。
    今までの教科書や授業は”現代的な枠組み”を用いて歴史を振り返っていますが、この本では当時の人々の感覚に近づいて話をすすめていくので、先を知りたい気持ちによってするすると読み進めていくことができました。
    また要所要所で家系図があるので流れもとらえやすかったです。

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    2013年07月28日
  • 傭兵ピエール 上

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    上下巻読み終えたところです。
    世界史(この場合は西洋史)の知識が無いために
    「史実とフィクションの境目が分からなくては面白くないだろう・・・」と
    この手の作品は遠慮していたんですが、細かい事はどうでもいい!
    エンタメ作品として楽しめばいいんですよね♪
    そう思えば非常に読み応えのある面白い作品でした!

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    2013年06月06日
  • カポネ 下

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     下巻の主人公はカポネにとっては敵役、特別捜査官のエリオット・ネスだ。

     ものすごく勘違いしていたことがあった。「アンタッチャブル」というのはカポネのことを指すのではなく、特別捜査官チームの名前としてネスが付けたものだった。カポネの力が強すぎて、手が出せないって意味かと思ってた。映画も観てたのに、全く頭に残ってなかった。


     ネスはなんだかプライドが強くて、ヒーローになりたい願望が強く、正義漢とは程遠い人物として描かれている。実際はどうだったのか知らないが、このあたりの描写をみても著者がカポネに肩入れしているのがわかる。


     物語としては下巻の方がいろんな事件が起きるので面白いが、人物へ

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    2017年08月15日
  • 新徴組(新潮文庫)

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    山形県鶴岡市出身の作者が、庄内藩側から戊辰戦争を描いた小説

    といっても、庄内藩の中心ではなく、庄内藩で厄介者扱いの酒井吉之丞と新撰組と袂を分かった浪士組の新徴組(ここでも傍流)で庄内藩士ではない者たち(傍流)で、しかも中心に描かれるのは、新徴組でも幹部ではなく、沖田総司の兄、沖田林太郎。
    歴史からすると傍流の傍流の傍流のさらに傍流。
    歴史の大河に押し流されながら、その中で自分を見いだし、保護すべき人々を守り抜く生き様が描かれている。

    普段は決して格好良くはないのだが、いざそのときだけは格好良くなれる。それはやはり格好いい。

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    2013年05月11日
  • 女信長(新潮文庫)

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    伝奇の仕掛けの信長物語。

    信長という史実を材料にしつつも、佐藤が描きたいのは歴史の真理や原理ではない。男と女の「生」についての考え方、感じ方の違い、すれ違い、噛み合いと齟齬、離合の形を描いている。こういう作風はSFとも似ているのだが、佐藤のポジションは一種独特なもので、類型で同じように力量のある作家は知らない。

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    2018年10月14日
  • カポネ 上

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    ネタバレ

    暗黒街の帝王、アル・カポネの成り上がっていくさまを描いていて、上巻では青年時代からファミリィを率いてシカゴを制覇するところまでが書かれている。

    個人的に、この手の話の序盤は「我慢して読んでいく」ものだという印象があるのだけど、この小説では冒頭から面白い。話の構成から進めかたにいたるまで、巧妙で惹きつけられる。名の知れた人、モノを題材としているから、などではなく純粋に物語として楽しめる。ただ、緻密さは望めない。しかしこれはあくまでも小説なのだから、これでいいと思う。

    ピカレスクということで「政府はクズだ」「警察はゴミだ」といったように作者が主張したり、あるいはカリカチュアライズされていたりと

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    2013年02月24日
  • シスマの危機 小説フランス革命 6

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    シスマ=教会分裂。議会がますます混乱する中、ミラボーの死が迫る。
    死の床でロベスピエールに「もっと自分の欲を持てさもないと独裁者になるぞ」と忠告するシーンに、歴史を知ってる身として唸らされる。自分に厳しい人は他人の弱さをわからない。納得。

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    2013年02月22日
  • シスマの危機 小説フランス革命 6

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    フェルゼン伯登場~!
    ベルばらのキャラが出てくると、それだけで嬉しい!

    とうとうミラボーが召されてしまった。惜しい。獅子がいなくなってしまったが最後、革命はテロルの谷底へ真っ逆さまに堕ちていくのか?

    6巻は最後の力を振り絞るミラボーの奮闘とその死の物語。そしてロベスピエールの台頭を予感させる最終章には戦慄を覚えた。

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    2013年03月13日