佐藤賢一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ついにルイ16世が断頭台に。ギロチンは最新式の処刑道具で平等で人権的なものらしい。苦しまないで王も庶民も平等の処刑の仕方で執行される。しかし王の死刑を遅らせようとするジロンド派と即時の死刑を求めるジャコバン派。サン・ジュストの歴史的な演説で、流れは一気にジャコバン派へ。両派をまとめることで存在感を高めたダントンは、金銭スキャンダルとジロンド派の裏切りで影響力を落とす。ロラン夫人の斡旋の甲斐なくダントンはジャコバン派を支持。ジロンド派は敗北し、王は即時の死刑となる。開明派の王として即位。国民から愛された王ルイは何故死刑されなければならなかったのか。立憲君主制で何が悪いのか?サン・ジュストの演説は
-
Posted by ブクログ
2014年9月から毎月一冊の文庫版の刊行が再開された、小説フランス革命。
今回の『共和政の樹立』は第2部の第3巻で、通算12巻となる。
フランス革命の一側面である、処刑の色が強くなる。
ルイ16世の幽閉から処刑までを描いた一冊。
----------------
【内容(「BOOK」データベースより)
1792年8月の蜂起で王権が停止され、国王一家はタンプル塔に幽閉された。パリの民衆は反革命の容疑者たちを次々に虐殺。街に暴力の嵐が吹き荒れ、立法議会に代わって国民公会が開幕すると、新人議員サン・ジュストの演説をきっかけに国王裁判が開かれることに。議員たちのさまざまな思惑が交錯する中、ついに -
Posted by ブクログ
先月(2014年9月)から刊行が再開された、小説フランス革命。
第2部の第2巻(通算11巻となる。)
今回は、タイトルの「八月の蜂起」のとおり、血の流れる話になっている。
フランス革命について、1789年に全てのように考えていたけども、その後数年にわたる混乱や、政治の体制の変化、そして、有名な処刑などにつながっていくのを、この小説のおかげで、時間を追って知ることができる。
その後のフランスがどうなるか、そして、登場人物がどうなるのかをある程度知っていながらも、この後どうなるのか、どういう展開になるのかを手に汗握りながら読んだ。
特に今回は戦闘を含んだ内容でもあり、その臨場感に圧迫されつ -
Posted by ブクログ
987年にユーグ・カペーが西フランク王に即位してから、1328年にヴァロワ朝にとって替わられるまでのおよそ350年間のフランス史です。フランス王と言うと、すぐに絶対王制を思い浮かべますが、この頃はまさに群雄割拠の時代。フランス王の領土はパリとオルレアン周辺のみという小屋台です。この350年間はフランス国内を統一していく過程で、そこに、フランスに広大な領土を有するイギリス王や聖界を握る教皇がからんできます。
作者は直木賞作家の佐藤賢一ですから、人間味あふれる諸王の活躍がとても面白く読めますよ。
フランス王とは誰か
ユーグ・カペー(九八七年~九九六年)
名ばかりの王たち
肥満王ルイ六世(一 -
Posted by ブクログ
「王妃の離婚」や「物語フランス革命」などヨーロッパを題材とした小説で有名な佐藤賢一。エンターテイメント小説を手掛けているためか、大変読みやすく100年戦争が描かれている。
100年戦争が終結する以前のヨーロッパは、地方領主がひしめく中、ローマ教皇や神聖ローマ皇帝が歴史を動かす軸として存在感や影響力を持ってきた。それが100年戦争の終結によりフランス・イギリスという国民国家の萌芽が生まれてくる。
ここにおいて、それ以降の歴史がイギリスやフランスのイタリアとドイツに対する優位という構図となる。ある意味で歴史の主役が逆転してくる。戦争を継続的に行ってきたためか、それまでより強い王権のもとで現在で言う -
Posted by ブクログ
古本で購入。
これは久々の目からウロコ本。
高校世界史レベルの知識だと、「百年戦争」の図式は
イギリスVSフランス
てなところだが、実際は
フランス人のイングランド王VSフランス人のフランス王
という、フランス人同士の王座を巡る闘争だった。まず、ここで「おぉ」と思わされる。
いや、そもそも当時は「イギリス(=グレートブリテン)」も「フランス」もなかったんだよ、という時点で「確かに!」。
そしてこの戦争を通じて今言うところのイギリスとフランスが形作られる、著者の言葉で言えば「英仏が百年の戦争をしたのではない、百年の戦争が英仏をつくったのだ」。
事ここに及んで「なるほど! -
Posted by ブクログ
はいっ!ということでシブがき隊の楽曲を文字ってタイトルとしたわけですが、この『カポネ(上)』という作品、渋い表紙とは裏腹に、どこか滑稽で人情に厚い一人の若者が、禁酒法時代のアメリカはシカゴでギャングスターへの階段を駆け上っていくサクセスストーリーとして読むことができるご機嫌な作品です。
人を押しのけて生きるより、ひっそり慎ましく生きたいとか、ナンバー1にならなくてもいい、もともと特別なオンリー1だからと、努力するまえにあきらめる癖のついちゃった人に是非読んでもらいたい、とびきりの1冊です。
この本を読めば、人生は強引にいかないと切り開けないという教訓を得られること請け合いです。