佐藤賢一のレビュー一覧

  • カエサルを撃て

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    ローマに虐げられているガリアを纒め上げ、解放させようとしている英雄中の英雄、王の中の王のウェルキンゲトリクスと、若くて才能溢れるポンペイウスへの劣等感に苛まれながらもローマ都督として成功して巻き返しを計ろうとしているカエサルの対比がおもしろい。

    特にウェルキンゲトクリスの存在感たるや凄いものがあり、史実を知っていてもカエサルが戦に破れてしまうのではないかとはらはらする。

    焦土戦術に徹底しきれなかった時も長老たちの権力を削ぐのに利用し、カエサルに破れても大したことではないと言いきり、大義であるガリア統一をひたすら目指す。

    しかし落ち目な中年おじさんのカエサルもウェルキンゲトリクスに翻弄され

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    2009年10月04日
  • 二人のガスコン (上)

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    是非!!!!

    宰相マザランの密命。
    三銃士のダルタニャン。
    シラノ・ドゥ・ベルジュラック。

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    2009年10月04日
  • 二人のガスコン (下)

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    「三銃士」のダルタニャンと、シラノ・ド・ベルジュラックがタッグを組み
    鉄仮面事件の謎にせまるよ!
    シラノの高らかにうたう「ガスコーニュの兵士達」は、目からへんな汁が出てマトモに読めません。

    佐藤賢一作品は、いい男の回転寿司。
    だがいい女がいないことが玉に瑕。
    まあ細かいことは気にすんな!

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    2009年10月04日
  • 双頭の鷲(上)(新潮文庫)

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    ちっちゃなピースがでっかい絵になるさまが
    シェフ殿の長い長い腕によって芸術的に組み上げられる
    男も女も、「男の子心」を猛烈に掻き立てられる一作。

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    2009年10月04日
  • 傭兵ピエール 上

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    読書をほとんどしなかった高校時代、例外的に読んだ作品。
    著者については全然知らなかったが、あらすじを読んでジャンヌ・ダルクものだと知って購入しました。
    佐藤賢一初期の傑作といってよい、読み出したら止まらないエンタメ長編。
    彼の小説に共通するのは、(語弊があるかもしれないが)男が男らしく、女が女らしく描かれていること。
    ステレオタイプなジェンダー観というわけではなく、男の弱さ、女の強さ、男であること/女であることの哀しみが実に巧みに描かれているというか。
    とにかく血の通った人物描写に唸らされます。
    それと、熱意と失意、希望と絶望のさじ加減が絶妙なんですよね。
    基本的にハッピーエンドが多いと思うの

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    2009年10月04日
  • 傭兵ピエール 上

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    もしも、彼女が、生きていたら…?


    15世紀、フランス。
    時は英仏百年戦争の真っ只中。

    気鋭の傭兵隊長ピエール。
    人殺し、略奪、強姦。どんな悪事も平然としてやりまくった彼は、ある日ひとりの女と出会った。

    彼女の名は、ジャンヌ・ダルク。

    その時、彼の中の何かが変わった。

    オルレアン攻防、ランス戴冠式、離別、魔女裁判、逃避行…

    そして、彼は、彼女は…


    とにかく、主人公ピエールが魅力的。
    荒くれた傭兵たちをまとめる隊長でありながら、とっても仲間思いで、しかも女にはとっても弱くてw

    この著者の作品はどれもそうだが、人物の描き方がすばらしい。まるで彼らが肉体を持っていて、その体温や、酒

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    2010年06月23日
  • カポネ 上

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    上巻では青年期からシカゴに君臨するまでのアル・カポネの軌跡をたどります。
    読み始めたらとまらないので本好きな方は上下揃えて買うといいかもしれません。
    カポネの台詞がいちいちかっこいいです。

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    2009年10月04日
  • 傭兵ピエール 下

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    上巻に比べてあっという間に読んでしまった(汗)。
    止まらなくって、実はほぼ完徹‥(汗)。。眠い。。
    上巻を読んだ時点では、「ピエールとジャンヌとはこれ以上どうこうならないんだろうなぁ‥」なんて思っていたわけですが!
    さにあらず!で、びっくりしやした。
    でも「これでくっつくのか!?」と何度思い、肩透かしをくらったことか。
    ‥うーん、この話は大河ラブロマンスだったのね(笑)。

    後半は怒濤のように謎が明かされ、物語は終焉に向かっていくし。
    この回収の仕方が、娯楽小説らしいなぁ‥なんて思っちゃった。

    ドゥ・ラ・フルトの私生児ピエールの出生も、本人は気づかぬながら明かされたし、ジャンヌとの関係も大団

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    2009年10月08日
  • カルチェ・ラタン

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    中世パリのカルチェ・ラタンを舞台に、夜警隊長と不良学生を探偵役に据えたミステリ仕立ての物語。 二人は次々と事件を解決していくが、バラバラに見えたそれらはやがてひとつの大きな宗教事件へとつながってゆく。 時々挟みこまれる神学論争も理解しやすく、中世の世界史がさっぱりな私にも理解できた。 人間味あふれる猥雑な登場人物たちがとても魅力的で、ページをめくる手を止めることができない。 現代とは遠く隔たった世界を描きながらも普遍的な若者の葛藤に迫っており、それがこの物語を読みやすく、心に響くものとさせている。 すごく面白かった!

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    2011年08月30日
  • 双頭の鷲(上)(新潮文庫)

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    軍神ゲクラン現る!久々に衝撃をうけた作品。
    佐藤氏は天才じゃあ。
    戦争シーンは必読。人物描写もイイ!

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    2009年10月04日
  • 双頭の鷲(下)(新潮文庫)

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    中世フランスの将軍、ベルトラン・デュ・ゲクランの半生(てか回想的に前半生も綴られるので一生か)と周囲の人物を描いた歴史小説の下巻。上巻の勢いのまま最終章まで英雄譚として突っ走るのかと思いきやさにあらず。上下巻の長編ですが、読んで損なしです。

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    2009年10月04日
  • 双頭の鷲(上)(新潮文庫)

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    中世フランスの将軍、ベルトラン・デュ・ゲクランの半生(てか回想的に前半生も綴られるので一生か)と周囲の人物を描いた歴史小説の上巻。フランスの歴史には殆ど知識も興味も無かったのですが、登場人物一人ひとりが多面的に丁寧に描かれており、大変面白かったです。

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    2009年10月04日
  • 傭兵ピエール 上

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    傭兵ピエールとジャンヌ・ダルクの物語。
    一応、架空歴史モノになるのだろうけど
    そんな色眼鏡はとっぱらって読んで欲しい!風景、歴史状況、息づく人々…主要人物意外も『生きて』いて読むのが止まらない物語。オススメ。余談だが宝塚で演じられたこともあるそうなw

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    2009年10月04日
  • 傭兵ピエール 上

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    3年ぶりくらいに再読。

    いや、おもろい!

    ありがちな設定だけど、ラストはわかるけど
    おもしろかった。

    ただ最後の章はちょっとはしょりすぎかな。
    あれだけはしょるなら最後の章自体はしょった
    方がよかったかも。

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    2009年10月04日
  • 二人のガスコン (上)

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    生まれ変わるなら男になって愛する人を剣でペンで守るのも悪くないと思った。まさに冒険活劇。そしてちょっぴり切ない。

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    2009年10月07日
  • 傭兵ピエール 下

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    ラ・ピュセルことジャンヌ・ダルク。利用され、捨てられ、果ては魔女とされる。そんな傷ついた彼女を、彼女によって変わることのできたピエールの大きな愛が包む。最後は涙。

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    2009年10月04日
  • 傭兵ピエール 上

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    なんといっても、書き出しは圧巻。その一行に引き込まれます。私生児という出自から引け目を感じ、「シェフ殺しのピエール」として生きてきたピエール。翳のある人物描写はやっぱりイイ!!

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    2009年10月04日
  • 双頭の鷲(下)(新潮文庫)

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    ゲクランの妻の死、ゲクランの死、そしてシャルルの死。一時は絶頂に立ちながら運命の歯車が狂っていくさまが悲しい。
    当時の歴史について調べたくなること請け合いの一作。

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    2009年10月04日
  • 双頭の鷲(上)(新潮文庫)

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    日本ではなじみの薄い百年戦争の英雄、デュ・ゲクラン大元帥と、賢王シャルルことシャルル五世。出遭うべくして出遭った二人が頂点に上り詰めるまで。

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    2009年10月04日
  • 二人のガスコン (上)

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    三銃士好きには是非おすすめしたい一作。互いに認め合いコンプレックスを抱きあうガスコン・コンビが、とてつもなくいとおしいです。

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    2009年10月04日