佐藤賢一のレビュー一覧

  • ジャンヌ・ダルクまたはロメ

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    短編集。
    私、ジャンヌ・ダルクまたはロメさんと誕生日が同じらしいんですよ。
    中世ヨーロッパ史のえげつないところがそのまんまえげつなく描いてあって素敵。
    お気に入りは『エッセ・エス』。
    エロ王子が白馬の王子に化けるところは鳥肌モノですよ。

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    2009年10月04日
  • 傭兵ピエール 下

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    ネタバレ

    オルレアンの戦いから二年、田舎町の守備隊長となったピエールのもとに、ある密命が届く。英軍の捕虜になり、魔女裁判にかけられたジャンヌ・ダルクを救出せよ―。愛する女のため、ピエールは独り敵地深く潜入する。ルーアンの牢獄で再会した二人。だが、ジャンヌの火刑執行まで残された時間はあと一日…。傭兵と聖女の運命的愛を描く歴史ロマン、堂々の大団円。

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    2012年06月06日
  • 傭兵ピエール 上

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    ネタバレ

    十五世紀、百年戦争下のフランス。王家の威信は失墜、世には混沌と暴力が充ち、人々は恐怖と絶望の淵に沈んでいた。そんな戦乱の時代の申し子、傭兵隊を率いる無頼漢ピエールは、略奪の途上で不思議な少女に出会い、心奪われる。その名は―ジャンヌ・ダルク。この聖女に導かれ、ピエールは天下分け目の戦場へと赴く。かくして1429年5月6日、オルレアン決戦の火蓋は切られた…。

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    2012年06月06日
  • 赤目のジャック

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    大きな物の中に埋没して責任をどこかよそへやってしまうというのは人間の性なんだろうか。

    カルチェ・ラタンを読んだ時も思ったけど人間ってどうしようもなく残酷な部分があるんだろう。

    それを正当化してくれる大きな流れができたとき人間は暴走してしまうんだろう。

    読んでるときいろいろ思うところがあったんだけど消化しきれなかったからもう一度落ち付いて読んでみようと思う。

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    2009年10月04日
  • 傭兵ピエール 上

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     15世紀、百年戦争後記のフランスが舞台。上巻では傭兵部隊を率いるピエールの人間性が中心に描かれ、下巻ではジャンヌ・ダルクとピエールの関係を中心とした話が書かれている。
     西洋時代小説という一つのジャンルを切り開いた作家らしく、人物や時代背景などを上手く描いている。ただ、難点は上巻の前半部分が説明的な文章が多く、入り込みにくい。時代小説の宿命とは言え、そこをうまく書ければ更に面白い話になると思う。

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    2009年10月04日
  • カエサルを撃て

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     完全無欠のヒーローはいない。
     カエサルは自らの禿頭とポンペイウスへの劣等感に苛まれていた。
     一方、ローマに牙を剥いたガリア諸族の王ウェルキンゲントリクスは美しくも残忍な若者。『ガリア戦記』で彼は、長髪で髭をたくわえ、絶妙な戦略眼を持ち、堅忍不抜にして高潔、決断力にみちた将軍として描かれている。その彼をカエサルは倒した。自画自賛めいている。
     ここにはウェルキンゲントリクスからみた『ガリア戦記』と異なるもう一つの物語が描かれている

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    2009年10月04日
  • 剣闘士スパルタクス

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     完全無欠のヒーローはいない。
     ルックスの良さと無類の強さを誇る人気剣闘士スパルタクスは、仲間の求めに応じて逃亡を先導した。討伐隊を撃退しつつ食糧を略奪し、気ままに暮らす日々。
     しかし「奴隷解放」の噂を聞きつけ、剣闘士ではない奴隷がぞくぞくと逃げ込んきて、その数はみるみる膨れ上がって行く。目算があって行った決起ではない。でも、解放を信じて集まってきた彼ら対して責任がある。
     ヒーローの苦悩。。。そこに周辺諸国との紛争を片づけ本気になったローマ軍の反撃が始まった。

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    2009年10月04日
  • 剣闘士スパルタクス

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    ある意味、徹底的にエンターテインメントに徹したと言うか。
    歴史物としての深みのようなものは無いですね。人物像にしても彫りが浅い感じがします。折角、面白い題材なのにと少々残念です。歴史を題材にしたアクション作品と言うべきでしょう。
    では、面白くないかと言うとそうではなくて、いつもの如く、女性に扱いには難が有るものの、スピーディーで面白く、一気に読めます。ただ、後に残る読後感のようなものが何も残らないだけで。。。

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    2016年08月16日
  • 傭兵ピエール 上

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    手にした切っ掛けは、宝塚歌劇の宙組公演を見て感動したから。ちょっとエッチで笑えて、痛快で、他のジャンヌ・ダルクものより好み。

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    2009年10月04日
  • オクシタニア 上

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    佐藤さんの小説だから、きっと面白いお話だろうと読み始めたら、読み進めるのが辛くて辛くて…。上巻は、娯楽として読むには向かないと思います。ですが下巻(特に後半)、エドモンとジラルダが話の中心になると、途端に空気に金の粉が散ったようにきらきら輝き出して、妙に感動して面白いと思ってしまいました。投げ出さないでよかった。でも、正直バランスは悪いと思います。

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    2009年10月04日
  • 二人のガスコン (上)

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    フランスのお話。文体が独特で最初はとまどったが慣れてくるとこのリズムが心地よい、一気に読み終えてしまった

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    2009年10月04日
  • カルチェ・ラタン

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    おもしろくなくはない。というすっきりしない言い方なのは、最初から最後まで、彼の文体に馴染めなかったからだろうか。文体そのもの、というよりは、題材と文体のギャップに馴染めなかったという方が正確か。これはあくまで私の偏見なのは承知の上なんだけれども。中世のパリに住む人間が「ひええ」と声をあげるなんて、あんまり納得できない。ある意味、リアリティなのかもしれないが。なんかちょっと軽すぎる、とかんじたのも事実。でも、それはあえて彼の目論見なんだろうな。これまで、こういう題材をもとにしたエンターテイメント作品なんてなかったから。この文体ならば逆にすんなり読める、という読者も多いだろう。ただ、私の期待とずれ

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    2009年10月04日
  • 傭兵ピエール 上

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    今度は、傭兵とジャンヌ・ダルクだ。
    この時代の、荒っぽい傭兵といいように扱われる”女”という存在には、正直鼻白むものが無きにしも非ずだけれど、でもでも面白い。

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    2009年10月04日
  • 二人のガスコン (下)

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    2006.08.07
    ルイ14世の出生の秘密、鉄仮面の秘密。ダルタニャンとシラノの愚かな恋の行方。
    決してハッピーエンドではない終わり方ですが、ダルタニャンの物語ならそれもありかなと思えます。

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    2009年10月04日
  • 二人のガスコン (中)

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    2006.08.06
    鉄仮面の謎登場。鉄仮面と言えば、ルイ14世の双子の兄弟ってのが、多いようですが…。

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    2009年10月04日
  • 傭兵ピエール 上

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    とても良く出来た歴史小説だと思うし、とても面白かった。
    だけど、主役さえ良ければそれでいいのか?!
    むやみやたらと陵辱された挙句に殺された女たちや、身代わりになって死んだ女のことを軽く思っているところがなんとも・・・。
    なんて思うのは私がジャンヌ・ダルクをあまり好きではないからかもしれない。
    実際こんなヒトが近くにいたら、イライラすると思うのですわ。

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    2009年10月04日
  • カルチェ・ラタン

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    宗教改革の火が燃え上がろうとする中世末期のフランス。登場人物にイニゴ・デ・ロヨラ、フランシスコ・ザビエル、ジャン・カルヴァン
    加えてレオナルド・ダ・ヴィンチにノートルダム・ド・パリのカジモドなんてのも出てきます。

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    2009年10月04日
  • カルチェ・ラタン

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    エンターテイメント性の高い作品です。ジャン・カルヴァン、フランシスコ・ザビエル、イグナチウス・ロヨラなどの歴史的な神学者も出てきて、なかなか興味深い。ドニ・クルパン君と天才ミシェルのでこぼこコンビが、いいキャラクターしてます。

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    2009年10月04日
  • カエサルを撃て

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    『王妃の離婚』『双頭の鷲』『カルチェ・ラタン』などなど、重厚な歴史物が得意な著者の今回の舞台はローマ三頭政治時代のガリア、すなわちヨーロッパです。
    カエサルってのはもちろん日本でも有名なかのジュリアス・シーザーことユリウス・カエサル。
    当時広大なガリア地方はローマの支配下に置かれていましたが、ヴェルチンジェトリクスという若者が各部族に分かれていたガリアを統一し、ローマに戦いを挑みます。
    解放戦争って奴ですね。
    若く猛々しいヴェルチンに対し、カエサルが臆病な中年男として書かれているのが面白いです。
    でもヴェルチンの方は性格とか母親の影響とか、『双頭の鷲』のデュ・ゲクランに似ているのが気になりまし

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    2009年10月04日
  • カルチェ・ラタン

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    神学問答はあまり好きじゃないけれど、とにかく上手いので一気に読めます。
    実際文章上手いよなー、このひと。
    正直私は主人公のドニ・クルパンてな実在したのだと信じかけました(笑)。

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    2009年10月04日