安部龍太郎のレビュー一覧

  • ふりさけ見れば 下

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    日経新聞連載って感じがする。
    中年以降の男性読者をメインにしているのかなと。
    濡れ場多め。
    人物は生き生きと描写されていると思う。吉備真備が良かったな。むしろこちらが主役かなと思うくらい。個人的には。

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    2026年07月13日
  • 銀嶺のかなた(二) 新しい国

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    今作も安部さんらしい話が続きます。

    前作に続き、勝家とお市に婚姻関係はなく、秀吉が2人は結婚していると嘘を広める。また、利家はあくまで勝家とともに行動を共にしようとするが、秀吉に説得されて軍門に下る。しかし、秀吉からもともと同腹だったことにしたいといわれるなど。そのほかにもいろいろ。

    司馬さんは歴史を悪意を持って見ないと何かで書いていたけど、安部さんは意外とそういう感じで推理を働かせていく感じ。

    歴史は勝者の歴史といわれることから都合の悪いことは闇に葬られていくわけなので、意外と歴史は安部さんの推理道理なのかもしれませんが。とはいえ、なかなか素直に読むことができなかったのが本音です。

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    2026年07月13日
  • 銀嶺のかなた(一) 利家と利長

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    ネタバレ

    加賀前田家の初代利家と二代利長(利勝)が主人公の歴史小説。

    一巻目は柴田勝家が中心となった北陸攻略から賤ケ岳の戦い前夜まで。
    奇をてらわず、歴史ものの王道かと思いきや、勝家とお市は結婚しておらず、お市は徳川家康と結婚していたという説にびっくりです。
    おそらく秀吉を悪役とするため、今後の徳川家と前田家のつながりのため、この説を取ったのかと思います。
    こうなると家康側の心情も見てみたい気がしますが、そこは前田家視点で説明されるのでしょうね。
    次巻以降も読んでいきたいと思います。

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    2026年06月21日
  • シルクロード 仏の道をゆく

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    遣唐使を主人公とした小説を構想をしていた取材旅行の記録。この構想を経て日経新聞連載の「ふりさけ見れば」という歴史小説が執筆された。
    2部構成で、第1部が西安を出発して蘭州、敦煌へ至る河西回廊、第2部はタリム盆地の東の入口であるハミから西の入口であるカシュガル、ウルムチを訪れている。
    宮本輝氏が「ひとたびはポプラに臥す」で車で走破した行程と同じ道を辿り、同じく鳩摩羅什に想いを馳せる。
    些細なことだが、文とその写真の掲載ページがずれて読みづらい箇所が多かった。

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    2026年06月05日
  • 関ヶ原連判状 下巻

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    親父が読んでたから読んだけど
    脇役から見る天下分け目の時代は面白かった。
    朝廷からの視点とか考えたこと無かった。っていうか、朝廷とかそういやあったな。ぐらいの感覚だった。

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    2026年03月23日
  • 下天を謀る(下)

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    上下巻とおして比較的面白く読めたと思う。戦国武将の中で戦術、治政、築城、外交、さらには時世に乗ることも含めて全ての分野に秀でたゼネラリストの代表である主人公高虎を良く描いたものと思う。譜代の家臣以上に家康の密謀に入り込んだものかなぁと盛り過ぎと思う描写もあるが、豊臣から徳川に移行する時代のキーマンであったことは間違い無いと思う。著者の作品はどちらかと言うと合戦描写は淡白で少し物足りない傾向にある印象を持っているが、本作品では大阪の陣の局地戦は非常に躍動感満載に描かれていて、引き込まれて読んだ。

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    2026年02月11日
  • 下天を謀る(上)

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    私の印象として、著者の作風は物語り通してあまり起伏なく淡々と話しが進んでいく作品が多いと感じるが、本作上巻も前半はそのような流れだが、後半は徐々に温度感が増す展開になりつつあった。関ヶ原となる下巻がどのような筆致で描かれるか、期待して下巻を読みたい。

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    2026年01月31日
  • 姫神

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    自分のコンディションが悪かったのか忙しかったせいかなかなか遅々として読み終わらず最後は飛ばしながら読んでしまった なかなかミステリアスな側面がありつつも登場人物がイメージできず名前も覚えづらく苦労した 等伯は面白かったんだけどなぁ

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    2026年01月28日
  • 血の日本史

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    小川版・作家の値打ちから。同作から引いた重松作品を読んだ時にも思ったけど、どうも自分、小川チョイスとは相容れません。向後もう、あまり参考にはしない方向で。さておき本作。日本の事変史を、それぞれ10ページくらいの短編にまとめ、時代を追って展開していくという結構。構造上必然的に、登場人物の背景やらは知っている前提(人物紹介の類は一切なされないので)。知っている項目は結構楽しめるけど、知らないものは正直ちんぷんかんぷん。トータルとして、そこまで高い評価にはなりませんわな。

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    2026年01月26日
  • 信長燃ゆ(下)

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    本能寺の変。
    本書は明智光秀を使った近衛前久らによる朝廷陰謀説。

    朝廷方の奥君である勧修寺晴子を、信長との恋仲にしたのも面白い。日本の伝統文化の一つである王朝物語は、恋と歌に成り立っていると言って過言ではないと思う。

    本書での光秀は切れ物というよりも、実直で真面目すぎて不器用なキャラとして描かれる。最後まで傀儡であったし。

    信長はグローバリズムの視点をもった超現実主義者というのだろうか。現代の感覚で言えば、至極真っ当すぎる正論の持ち主に思える。
    この時代の朝廷を批判し、国のあり方を変えなければ日本の今後がないと憂うその様は、現代に置き換えれば官僚体制の批判、その腐敗を成敗しようする正義

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    2026年01月11日
  • 信長燃ゆ(上)

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    織田信長について描かれた作品は非常に多い

    割と多いのが狂気じみた信長

    とある作品では牛頭親王からヴァホメット崇拝、悪魔教なんて展開もありましたね

    本作では、さるやんごとなきお方から信長の伝記を書くようにと勅命を受けた「たわけの清麿」の視点から語られる

    豊国大明神となった秀吉、東照大権現となった家康
    そんな中、盆山を自らだと言った信長
    前者二人は神となったが、信長は異なる

    シャーマニズムというか、神すらも従わせようということだったのであろうか

    本作で登場する信長は、子供は国の宝、即ち重要な国力であり、教育はすべからく重要とといている

    下巻ではどのような姿が見れるのか

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    2026年01月08日
  • 人生を豊かにする 歴史・時代小説教室

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    多分、「人気作家」の、どうやって作家になったか、どういうことを考えて著作しているかを編集者が聞き手になって書いている。

    多分というのは、三人とも知らないから。

    時代/歴史小説、また、この作家さんが好きな人が読めば違うんだろう。
    なんか昔の、漫画家になろう!的な本みたいな感じ。

    以前読んだ、流行作家?になるには見たいな本の成金的な臭いは少なかったし素直にすげえな、やっぱりプロは、と思ったのだが、一人だけやっぱり臭ってた気がした。

    もっと、古典的な有名な作品を取り上げて論評してくれるようなもんかと思ってたので、拍子抜け。

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    2025年12月15日
  • 信長燃ゆ(下)

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    朝廷黒幕説だけど朝廷の貴人と信長が恋愛関係(表現が適切か分からんけど)になるところや弥助がかなり優秀な人物だったりと斬新な解釈で面白い。最近の研究では信長凡才説が主流みたいだが当時の黒人を即座に家来にしている辺り人物を観る目に関しては優秀だったと思われる。何より天下を取った秀吉や家康が生前に毛ほども武力反乱(秀吉は命令違反したり、家康も交渉はしているけど)しなかったし。ただ本書でも英雄的面よりも酷薄さも表現されているので中立的な評価はされていよう。
    近衛前久が剛毅そうで陰湿で息子も騙すので人物としては嫌いになる。とはいえ現代から見てなのでむしろ天皇制を守った偉人と言えなくもない。

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    2025年11月24日
  • 信長燃ゆ(上)

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    いきなり本能寺の変から開幕。よくある信長の伝記ではなく朝廷黒幕説に基づいて描かれている。近衛前久という朝廷での大物は黒幕としては存在感がある。年譜や信長七回忌における和歌を見るととてもそうは思えないが毛ほども疑いを持たせないほど知略に優れていたのかもしれない。そのためか明智光秀の存在感は薄い。

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    2025年11月22日
  • 対決!日本史2 幕末から維新篇

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    佐藤)松沢裕作、通俗道徳が生まれたあとには必ず新宗教が生まれる。、、


    安部)明治維新の「罪」の部分が、昭和二十年の敗戦を招いた。…直接の原因だとさえ思うのです。238
    徳川家康は「エゴイズムを、最大限制御して抑えていく体制を作らなければ」

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    2025年10月19日
  • 銀嶺のかなた(二) 新しい国

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    ネタバレ

    第2巻「新しい国」は、前田利家が賤ヶ岳の戦い後に秀吉に従い北陸の支配を深めていくところから、家督を継いだ前田利長が、豊臣秀頼の傅役を辞して家康に接近していく関ヶ原前夜まで。
    秀吉は茶々との子秀頼が自身の子でないことを知っていたが織田家の血を引く者に天下を返したいと思っていた、前田利家の進言を容れて豊臣家を関白家と将軍家の機能に分けようとした、などの大胆な説をとる。

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    2025年10月05日
  • ふりさけ見れば 上

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    人間という奴は、自分の思い通りになるほど単純にはできていない。善と悪、条理と不条理の間でたゆたう振り子だ。

    あなたは完璧であろうとするから、いつも自分を責めておられます。でも完璧でありたいと願うのは、誰からも責められたくないからではありませんか

    人は弱い。それゆえ制度によって補わなければならないと、韓非子の師である敬孔はとなえている

    「唐の民はまず自分ありきだ。広大な国で王朝が次々に代わったせいかもしれぬが、国のため
    公のために尽くすという思いが弱い。だが、我が国の民は帝のおおせとあれば自ら鍋を持って駆け付け、このように立派な都を造ってくれる」「そのちがいは、どこから生まれたのでございま

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    2025年07月14日
  • 戦国の山城をゆく 信長や秀吉に滅ぼされた世界

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    歴史小説家の著者が、戦国時代の様々な山城や城跡を訪ね歩く歴史探訪エッセイ。
    特に、信長や秀吉に滅ぼされた戦国武士が依拠する城が対象で、中世と近世の分水嶺を見極めるのが著者の思いのようだ。
    巻末には、関連年表が記載されており、その当時の歴史の流れを俯瞰するのに便利である。

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    2025年04月24日
  • ふりさけ見れば 上

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    奈良時代のグローバル人材、阿部仲麻呂が奮闘するサスペンス仕立ての歴史小説。

    タイトルはもちろん、百人一首にも収められている有名な和歌
    「天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」
    に由来する。

    新聞連載時に読んでいたので、筋や結末は知っているが、それでも作品世界にぐいぐい引き込む筆致はさすが。
    登場人物のキャラが視覚的に立ち上がってくる。

    しかし、岡山県の真備町に神社まで建てて祭っている吉備真備をこんなふう(酒好き、女好き)に描いてしまって大丈夫か?

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    2025年04月23日
  • レオン氏郷

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    蒲生氏郷の本は意外と少なくて飛びついたものの、経歴をなぞる年表のような文章が続き、途中で一度飽きてしまった。
    会津に行ってからは読み応えが出てきたが、もう終盤…。
    全体的に人柄があまり描かれておらず、翻弄されて終わっている印象。家臣思いのエピソードも出てこず、彼の魅力って何だっけ?と思ってしまう。

    世界史的なグローバルな視野と、キリシタンという立場、商業の動きなど当時の社会が垣間見える舞台描写は興味深かった。

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    2025年02月23日