安部龍太郎のレビュー一覧

  • 蒼き信長(下)

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    信長の若いころは面白い、といわれて読んでみましたが…
    本当に面白いですね。
    この本の信長は実に人間くさくて面白かった。
    濃姫がすごく男前で、かっこよかったです。
    死ぬまでを描いていないのがまた良い。

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    2010年06月12日
  • 海神 孫太郎漂流記

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    冒険漂流もの、としては愉しめたが、時代小説を期待すると物足りない。現地人の蛮族ぶりと、日蘭人の開明ぶりが、ちょっとアンバランス。

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    2010年05月09日
  • 天下布武 下 夢どの与一郎

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    これをベースにして忠興主人公の大河をやればいいのに…!って思った。
    本書での忠興の描かれ方には賛否あるかと思うけれど、これはこれでありなんじゃないかと。

    本能寺を題材にした小説って、兎角日本国内でのことに終始しがちなんだけど、世界をも視野に入れた本能寺っていうのが斬新。
    基本的には夢どの隊の青春群像劇なんだけど、幽斎と前久の腹黒さや裏切りに次ぐ裏切りにドキドキして最後まで飽きさせない。

    DQNな忠興が好きな人にはお勧めできないが、格好いい信長や常識人スキルの高い忠興が好きな人は楽しめると思う。

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    2010年04月07日
  • 生きて候 上

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    本多正信の次男、本多政重を描いた作品です。
    阿部龍太郎の作品は、わかりやすくていいですね。
    史実では自由奔放な人物として何度も主家を変えるのですが、この作品ではその事にはあまり触れずに、関ヶ原合戦の前後を中心に描いています。
    政重は、その後、会津120万石から30万石に減封・移封された米沢藩の、上杉家家老・直江兼続の娘婿となります。
    兼続も、謀将・正信の次男政重を通じて、お家存続のために仕方なく縁組を行なったのでしょう。
    しかし、兼続の娘は病死してしまい、今度は弟・大国実頼の娘を娶らせますが、政重は、減封によって生活に苦しむ米沢家家臣団に気兼ねして、出て行きます。
    最後に、加賀前田家に仕えて、

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    2009年10月04日
  • 浄土の帝

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    ネタバレ

    2008/12/29 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2019/3/21〜3/26

    2年半ぶりの安部作品。保元・平治の乱、という名前は武士の台頭と絡ませて教わるが、どのようないきさつであったか、についてはほとんど知らなかった。本作品は、後白河天皇を主人公にその顛末が描かれている。あまり他の作品で読んだことのない歴史的事件であったので、大変面白く読めた。

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    2019年03月26日
  • 戦国秘譚 神々に告ぐ(上)

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    新規購入ではなく、積読状態のもの。2007/11/20~24。山形への往復で。ありそうで無かった(知らないだけか?)織田信長出現直前の時代を取り上げた作品。足利義輝が朽木谷に逃れており、三好家に京、畿内を牛耳られているなか、奮闘する公家、近衛前継を主人公とし、松永久秀を敵役にしている。当時の天皇家や公家の窮状も良く描かれている。

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    2010年03月30日
  • 海神 孫太郎漂流記

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    新規購入ではなく、積読状態のもの。2007/7/15~7/22。乗り込んだ船が嵐にあって南の島に流れ着いた孫太郎。仲間との苦難の日々が孫太郎を成長させる。ようやく帰国の途につけたとき、孫太郎のとった行動は! 井上靖の「おろしや国酔夢譚」を思い起こさせる漂流もの。安部龍太郎の新機軸と思わせる作品。もっと早く読めばよかった。

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    2010年03月24日
  • 信長燃ゆ(上)

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    2007/3/4購入。買い逃していた
    2010/2/8~2/14

    この信長燃ゆは、安部氏の三部作「関ヶ原連判状」、「神々に告ぐ」の最終作。信長という希代の傑物を相手に守旧派である近衛前久がどのように皇室や既得権益を守ったか、が描かれる。
     何故、信長の野望は本能寺で光秀の謀反によりついえたのか?数々の作品がこのテーマを扱ってきたが、安部氏流の解釈に基づく作品が本作。物語は本能寺の変の35年後、信長に小姓として仕えていたたわけの清麿が本能寺の変について記録を残して欲しいと依頼されるところから始まる。史実をもとに想像の翼をはためかせて、安部氏の想像は、これこそが歴史の真実と思わせるところまで昇華

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    2010年02月15日
  • 生きて候 上

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    各章のタイトルになってる詩やセリフに痺れる!登場人物は、文句なしにかっこいい主人公の本多政重より脇役達がよかった。特に父親の本多正信が好き

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    2009年10月04日
  • 銀嶺のかなた(二) 新しい国

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    ネタバレ

    前田利家、利勝(利長)親子を描く歴史小説の2巻目。

    賤ケ岳の戦いから利家の死と関が原前夜の加賀征伐騒動までが描かれています。
    前巻のお市の方と家康が実の夫婦で勝家とはカモフラージュ夫婦だったという珍説につづいて、秀吉が死ぬまで聡明であったという珍説が披露されています。
    一つは秀頼が自分の子でないと知っていながら織田の血筋に政権を返す考えがあったというもの。
    もう一つは関白職と将軍職を分けるという利長の考えを受け入れていたというもの。
    さすがに死ぬ間際には耄碌しちゃいますが、5奉行、5大老の体制は行政と政治の分離としてとらえることもできますね。
    とにかく利長が優秀で、利家も安心して旅立ったと思

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    2026年08月29日
  • 銀嶺のかなた(一) 利家と利長

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    1~3巻とも、どれも面白かった。

    1巻。前田利家が「おやじ」である柴田勝家を見限って秀吉につく。自らも父親として息子に接する。二重の親子関係を軸にしながら、信長と外国勢力とのやりや本能寺の変、秀吉の策略などなどがからんでいく。ミクロもマクロも大変面白い。

    2巻。2代目の嫡男利長。信長のそばに仕えていわば英才教育を受けた。家康から秀忠への時代にあって、徳川家からの疑いの目を向けられながらも、理想の国造りを目指す。本作品をユニークたらしめているのは、この利長の造形ではないかな。

    3巻。3代目の利常(利長の異母弟)。秀忠から家光の時代にあって、ここでも前田家の二重の親子関係が描かれながらも、何

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    2026年08月29日
  • ふりさけ見れば 下

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    日経新聞連載って感じがする。
    中年以降の男性読者をメインにしているのかなと。
    濡れ場多め。
    人物は生き生きと描写されていると思う。吉備真備が良かったな。むしろこちらが主役かなと思うくらい。個人的には。

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    2026年07月13日
  • 銀嶺のかなた(二) 新しい国

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    今作も安部さんらしい話が続きます。

    前作に続き、勝家とお市に婚姻関係はなく、秀吉が2人は結婚していると嘘を広める。また、利家はあくまで勝家とともに行動を共にしようとするが、秀吉に説得されて軍門に下る。しかし、秀吉からもともと同腹だったことにしたいといわれるなど。そのほかにもいろいろ。

    司馬さんは歴史を悪意を持って見ないと何かで書いていたけど、安部さんは意外とそういう感じで推理を働かせていく感じ。

    歴史は勝者の歴史といわれることから都合の悪いことは闇に葬られていくわけなので、意外と歴史は安部さんの推理道理なのかもしれませんが。とはいえ、なかなか素直に読むことができなかったのが本音です。

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    2026年07月13日
  • 銀嶺のかなた(一) 利家と利長

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    ネタバレ

    加賀前田家の初代利家と二代利長(利勝)が主人公の歴史小説。

    一巻目は柴田勝家が中心となった北陸攻略から賤ケ岳の戦い前夜まで。
    奇をてらわず、歴史ものの王道かと思いきや、勝家とお市は結婚しておらず、お市は徳川家康と結婚していたという説にびっくりです。
    おそらく秀吉を悪役とするため、今後の徳川家と前田家のつながりのため、この説を取ったのかと思います。
    こうなると家康側の心情も見てみたい気がしますが、そこは前田家視点で説明されるのでしょうね。
    次巻以降も読んでいきたいと思います。

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    2026年06月21日
  • シルクロード 仏の道をゆく

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    遣唐使を主人公とした小説を構想をしていた取材旅行の記録。この構想を経て日経新聞連載の「ふりさけ見れば」という歴史小説が執筆された。
    2部構成で、第1部が西安を出発して蘭州、敦煌へ至る河西回廊、第2部はタリム盆地の東の入口であるハミから西の入口であるカシュガル、ウルムチを訪れている。
    宮本輝氏が「ひとたびはポプラに臥す」で車で走破した行程と同じ道を辿り、同じく鳩摩羅什に想いを馳せる。
    些細なことだが、文とその写真の掲載ページがずれて読みづらい箇所が多かった。

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    2026年06月05日
  • 関ヶ原連判状 下巻

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    親父が読んでたから読んだけど
    脇役から見る天下分け目の時代は面白かった。
    朝廷からの視点とか考えたこと無かった。っていうか、朝廷とかそういやあったな。ぐらいの感覚だった。

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    2026年03月23日
  • 下天を謀る(下)

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    上下巻とおして比較的面白く読めたと思う。戦国武将の中で戦術、治政、築城、外交、さらには時世に乗ることも含めて全ての分野に秀でたゼネラリストの代表である主人公高虎を良く描いたものと思う。譜代の家臣以上に家康の密謀に入り込んだものかなぁと盛り過ぎと思う描写もあるが、豊臣から徳川に移行する時代のキーマンであったことは間違い無いと思う。著者の作品はどちらかと言うと合戦描写は淡白で少し物足りない傾向にある印象を持っているが、本作品では大阪の陣の局地戦は非常に躍動感満載に描かれていて、引き込まれて読んだ。

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    2026年02月11日
  • 下天を謀る(上)

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    私の印象として、著者の作風は物語り通してあまり起伏なく淡々と話しが進んでいく作品が多いと感じるが、本作上巻も前半はそのような流れだが、後半は徐々に温度感が増す展開になりつつあった。関ヶ原となる下巻がどのような筆致で描かれるか、期待して下巻を読みたい。

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    2026年01月31日
  • 姫神

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    自分のコンディションが悪かったのか忙しかったせいかなかなか遅々として読み終わらず最後は飛ばしながら読んでしまった なかなかミステリアスな側面がありつつも登場人物がイメージできず名前も覚えづらく苦労した 等伯は面白かったんだけどなぁ

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    2026年01月28日
  • 血の日本史

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    小川版・作家の値打ちから。同作から引いた重松作品を読んだ時にも思ったけど、どうも自分、小川チョイスとは相容れません。向後もう、あまり参考にはしない方向で。さておき本作。日本の事変史を、それぞれ10ページくらいの短編にまとめ、時代を追って展開していくという結構。構造上必然的に、登場人物の背景やらは知っている前提(人物紹介の類は一切なされないので)。知っている項目は結構楽しめるけど、知らないものは正直ちんぷんかんぷん。トータルとして、そこまで高い評価にはなりませんわな。

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    2026年01月26日