安部龍太郎のレビュー一覧

  • 薩摩燃ゆ

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    歴史上の人物の評価というのは、見る人によって雲泥の差があるものだけど、この調所広郷という人は、その最たるものだろう。目的のためには、かなりひどい手段を使っているから、嫌われるのは仕方ないけど、この人のおかげで明治維新が成ったわけだから、偉大な人には違いない。

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    2024年03月05日
  • ふりさけ見れば 下

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    歴史小説を読めば必ず、時間の流れの違いを感じます。今のように二三日で中国まで往復するのと、10年以上を費やして遣唐使となるのと、どちらが正しいか判断できません。

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    2024年02月14日
  • 迷宮の月(新潮文庫)

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    粟田真人が遣唐使として長安に行って、唐と国交を回復する話し。その前に白村江で唐と戦っているは、則天武后が支配しているはで相当大変なミッション。しかも表面的には対等な関係という難題も付いてくる。しかしこの頃の長安は本当に国際都市だな。日本もここに書かれている通り、百済や帰化人などかなり国際的な世界だったんだろう。島国だから変化はゆっくりだろうけど、外国との関係はいつの時代も切り離せない問題なんだなと改めて思った。きっと今に時代と同じような感じで権力争いがあって内部にも色んな問題を抱えて走っていたんだろう。まあ結果オーライという事で良かった。しかしこの辺りの時代は天皇を中心とした国を作ろうとしてや

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    2024年01月27日
  • 密室大坂城

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    もう書きつくされた大坂の陣なのに。
    こんな解釈もあるんですね。
    悪者?ですけど、この本の淀殿も好きです。

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    2023年12月23日
  • 信長の革命と光秀の正義 真説 本能寺

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    これは光秀の大河ドラマが決まったから乗っかった出版かしら?『信長はなぜ葬られたのか』とほぼ同じ内容でした。

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    2023年11月12日
  • 朝ごとに死におくべし 葉隠物語

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    鍋島藩の武士道精神の元となった葉隠を物語にしたもの。その独自の死生観を持つ「曲者」と呼ばれる鍋島武士らしさが一つ一つ物語を通して語られている。

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    2023年10月16日
  • 蝦夷太平記 十三の海鳴り

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    安部流太平記、第三弾。
    いままでの太平記ど真ん中でじゃなく、十三湊の安藤家のお話。個人的にアイヌが活躍するのでとてもうれしい作品でした。
    お話しは前二作に比べれば、ちょっと派手さはないけれど主人公の新九郎が格好いいです。

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    2023年07月13日
  • 生きて候 上

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    本書にて倉橋政重という武将の存在を初めて知りました。
    安倍氏の視点で読む限り、政重の地位や権力を求めず義理と民衆の安寧を重んじる生き方はこの時代には珍しく清々しい。
    一方で秀吉の朝鮮主兵はどの本を読んでも救いのない愚挙であり、それまでのサクセスストーリーの末期を汚すものですね。家康は天下泰平を求める理想は素晴らしいもののそこに至るまでの政略はえげつないし、信長は非武装民への容赦ない攻撃は許し難い。三英傑と後世まで称えられているものの、いずれも長所と短所の差があまりにも大き過ぎて好きになれないなぁ。
    本書に戻ると、政重がどのように生きてゆくのか後半が楽しみです。

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    2023年07月12日
  • 半島をゆく 第一巻 信長と戦国興亡編

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    司馬遼太郎氏は長年「街道をゆく」を記したが、街道が整備された江戸時代以前は海運が物流の中心だった。「半島は陸のどん詰まりだが海の玄関口」ということで「半島をゆく」と題して各地の半島を訪れている。
    本書に収録されているのは、知多半島、薩摩半島、能登半島、沼隈半島、伊豆半島、志摩半島。

    本能寺の変の背景にもふれている。2014年6月に「石谷家文書」の中に斎藤利三宛の長宗我部元親の書状が発見される。長年親密な関係だった長宗我部氏が、目前に迫った信長の攻撃で危機的状況に追い込まれた。長宗我部氏を支持する光秀と、阿波を支配していた三好氏と通じる秀吉の派閥抗争があった。光秀は自らの派閥解体の危機に瀕した

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    2023年06月11日
  • 信長燃ゆ(下)

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    読んだ本 信長燃ゆ 安部龍太郎 20230428
     何故、明智光秀は本能寺の変に及んだか。
     その謎を解くというよりは、そこに至るまでの信長という人間の思想の変遷を描いた小説でした。
     何故、明智光秀を本能寺の変に及ばせたか。ってことです。
     NHKの歴史探偵か何かで、安土城で神になろうとした信長の史跡が紹介されてましたが、そういった土台に乗って、物語が構築されてるんですね。そう言えば、解説に安部龍太郎が出てたような気がします。
     陰謀には、秀吉も関与しているってことで。確かに、秀吉の中国大返しなんか、あんな奇跡的なことが起きるわけない。って素直に思っちゃいますよね。ここだけでも、もう一本小説

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    2023年04月29日
  • 信長燃ゆ(上)

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    読んだ本 信長燃ゆ 阿部龍太郎 20230422

     日経新聞の「ふりさけ見れば」を読んでいて、面白かったので買ってみました。正直新聞小説だと、前後のつながりとか登場人物がよくわかんなくなってきてしまうんですが、それを含めても、遣唐使を通じて唐や日本の王朝を描いた物語は魅力的でした。史実の上にかぶせる物語が、いいんでしょうね。
     ちなみに、織田信長の周辺の人物を題材にした小説って、織田信忠や松永久秀なんかを主人公にしても、結局その人の目を通した信長って話になっちゃって、主人公の人物像が見えてこないことが多いなって感じてました。信長以外の資料って当たり前だけど少ないからなんでしょうね。
     この「

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    2023年04月23日
  • 対決!日本史3  維新から日清戦争篇

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    日清戦争の際の日本の動きを通じてウクライナを取り巻く状況を考える本
    日本はどうしていくのか、そして自分個人はどう生き伸びていくのか、だれも答えを教えてはくれないが、考える材料を与えてくれる
    手放した

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    2023年01月12日
  • 海の十字架

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    大村純忠、宗像氏貞、服部友貞(津島水軍)、三好家の衰退、津軽為信、長尾景虎の佐渡支配の6つの短編をまとめた短編集。内容は薄い。

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    2022年12月20日
  • 平城京

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    短期間に平城京を造営し遷都を実現しようとする藤原不比等、その命を受けた主人公阿倍船人と言われてさて、となる時代の物語。白村江の戦いから日本の歴史を思い起こせるか、歴史の教科書からの繋がりだけではややこしい権力争いが巻き起こるこの物語を読み切るには厳しかった。歴史の教科書でミステリーの醍醐味を感じるのは難しい。

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    2022年11月20日
  • 平城京

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    歴史小説というよりも、古代史を題材とした娯楽サスペンスに近い。期待とは少し違いました。
    ただ、不比等が遷都を急いだことや平城京の大極殿を藤原宮の大極殿をバラして運んで組み立てたとのこと。

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    2022年11月16日
  • 人生を豊かにする 歴史・時代小説教室

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    畠中さんのしゃばけシリーズが好きで、自分も物語書いてみたいなーとふと思い読んでみました。資料の探し方、保管場所、人物、プロットの作り方についてインタビュー形式で詳しく書かれており、勉強になりました。

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    2022年09月05日
  • 人生を豊かにする 歴史・時代小説教室

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    小説ってこんな風に構築されて書かれているんですね~
    好きな作家畠山恵さんの話は、実際本を読んでいるせいか、「ふむふむ。なるほど」と思いながら楽しく読めました

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    2022年08月19日
  • 海の十字架

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    作家と読み手の相性というのはあると思う。安部龍太郎氏の小説は何冊も読んでいるが、手元に残しているものは少ない。これも残さないな…と思った作品。ドラマ性がないというか登場人物が全く魅力的ではない。嘉吉の乱を扱った『彷徨える帝』なんかは好きな作品なんだけれども。残念。

    ※評価はすべて3にしています

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    2022年09月06日
  • 海の十字架

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    大村純忠、宗像氏貞、服部友貞、三好四兄弟、津軽為信、長尾景虎を主人公とし、大航海時代と戦国時代を関連付けして描いた短編集。

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    2022年07月19日
  • 信長燃ゆ(上)

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    実に面白かった。
    信長の大きな構想=合理化を進めて日本を世界に伍していける国に=と、近衛前久の保守主義=あくまで天皇を中心に先例重視を=との対立は実に説得力があるし、だからこそやはり、信長は一代でしかあり得なかった(本能寺の変がなくとも、信長の路線は続かなかった)と納得がいく。簡潔な文章も魅力的。歴史小説なのに、とても現代的なものとして、非常に近いものとして感じられた。名品。

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    2022年05月12日