【感想・ネタバレ】士道太平記 義貞の旗のレビュー

あらすじ

倒幕の機運が高まる鎌倉末期。新田義貞は、壱岐に流されていた後醍醐天皇方として挙兵し、大塔宮護良親王、楠木正成、足利尊氏らとともに、ついに鎌倉幕府を滅ぼした。しかし、天皇新政もつかの間、反旗を翻し始めた足利氏の追討のため、義貞は自らの義に従って出陣するが…。帝に忠節を尽くし続けた義貞。歴史の表舞台を駆け抜けた太平記の雄の劇的な生涯を描ききった安部版「太平記」第2弾。

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私には新しい義貞

義貞の生き様を安部先生が生き生きと描かれており、時代背景のなかで義貞の存在感が今までになく輝き出した。
ただ、太平記では犬死とされている義貞の死を先生なりの解釈で読んでみたかった。いづれにしても、私の義貞に対するこれまでの評価とはまったく異る姿は大変興味深く読めた。

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2021年03月03日

Posted by ブクログ

歴史上の人物として比較的メジャーであるものの、これを主人公とした作品はおそらく少なく、現に私も吉川英治の太平記で読んだ時に登場したことぐらいと思う。著者の作品は合戦描写があまり入ってこない印象があったが、本作品は結構な合戦場面の厚みがあり私的な良点であったが、義貞没する6ヶ月前のところで物語りが終わっているのが残念で、せっかくだから、戦死を遂げるところまで、描き切って欲しいと思った。勝敗が二転三転する終盤の合戦シーンが上手く描かれているだけに惜しまれるが、史伝ではあまり格好のつく死に方でなかったやに記憶していたので、本作品で描く義貞像に合わなかったのから手前で終わらせたか?とも思った。

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2024年06月25日

Posted by ブクログ

新しい新田義貞像の提案だった。鎌倉幕府倒幕の立役者なのに、楠木正成に比べいつも扱いが悪い。
自分の義に忠実な義貞だ。

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2022年01月08日

Posted by ブクログ

群馬県太田市に縁があったので、その出身者である新田義貞について読んでみた。
太平記物では、主要な登場人物だが、楠木正成や足利尊氏とは違って主人公にはならない人物。それを主人公に据えた作品とあってどのような内容かと読み進めていったが、やはり新田義貞を主人公にストーリーを進めるのは、やや展開に物足りなさを感じてしまう。
解説にあるような快男児として描くより、悲劇のヒーローとして描く方が小説的には面白くなるのかもしれない。

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2019年11月08日

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