安部龍太郎のレビュー一覧

  • 関ヶ原連判状 下巻

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    未だ謎が多い本能寺の変前後を脇役の視点から観るのは興味深いけれど、古今伝授を中心とした駆引きの占める割合が多いところは今の時代と価値観の差が大き過ぎるだけに、何となくモヤモヤしたまま終わってしまった印象です。

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    2020年02月22日
  • 戦国秘譚 神々に告ぐ(上)

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    足利義輝、三好長慶の話はあまり知らなかったので面白かった。飯盛山に登ったとき、三好長慶を大河にというポスターがあったことを思い出した。

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    2020年02月12日
  • 戦国秘譚 神々に告ぐ(下)

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    前嗣のような人がいることは全く知らなかった。
    行動力のある公家。目の付け所がおもしろい。これからの
    前嗣がどうなるか知りたくてWikipediaを見たがよくわからない人でした。

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    2020年02月12日
  • 天下布武 下 夢どの与一郎

    ネタバレ 購入済み

    主人公のはずなのに相変わらず与一郎殿が出てこない。脱線がすごい。なんかもう小説じゃないみたいだ。この人曰く朝廷が明智に信長討たせたらしい。でも明智も一旦足利義昭見限って自分から信長のとこ行ったくせに、大名にもしてもらったくせに、また義昭側に寝返るとか卑怯モンじゃん。人として信用できんな。忠興の母ちゃんも馬鹿だし。変の黒幕とか真相とか分からんけど、最後は無理やりまとめたような感じがした。知識はすごいあると思うけど、それと面白い小説が書けるのは別のような気がします。小説より新書出した方がいいんじゃないかな?

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    2019年11月20日
  • 等伯(上)

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    長谷川等伯。能登の大名畠山氏に仕える奥村氏の末っ子として生まれ、11歳の時に染物屋の長谷川家に養子として出される。養家が熱心な日蓮宗信者のため、法華関係の仏画や肖像画などを描き始める。
    上洛した等伯は、信長による日蓮宗弾圧下、近衛前久や前田玄以との交流を重ね、激動する時代に翻弄されながらも、絵画の技法を学び、道を極めていく。
    上巻では、信長亡き後、新しい時代へと動いていく。

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    2019年11月19日
  • 士道太平記 義貞の旗

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    群馬県太田市に縁があったので、その出身者である新田義貞について読んでみた。
    太平記物では、主要な登場人物だが、楠木正成や足利尊氏とは違って主人公にはならない人物。それを主人公に据えた作品とあってどのような内容かと読み進めていったが、やはり新田義貞を主人公にストーリーを進めるのは、やや展開に物足りなさを感じてしまう。
    解説にあるような快男児として描くより、悲劇のヒーローとして描く方が小説的には面白くなるのかもしれない。

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    2019年11月08日
  • 宗麟の海

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    南蛮貿易により国力を増強し、宿敵毛利元就との戦いを制し、九州六カ国の太守となった大友宗麟。斎藤左馬助鎮実、戸次鑑連らの豪傑とともに、戦国の世を駆け抜ける。

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    2019年11月07日
  • 信長になれなかった男たち 戦国武将外伝

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    エッセイ&簡単な戦国武将解説書。戦国時代を経済面から捉えると時代がよく分かるという作者の主張がよく伝わる。タイトルは少し誇張しすぎな感じはあるが…特に蒲生氏郷の項目は、同武将を作者の作品で好きになったのもあり、とても気に入った。

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    2019年07月13日
  • おんなの城

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    戦国時代という、ともすれば男が主役となりがちな時代を舞台に、あえて女性を主人公に据えた著者の意欲作。
    己の運命と戦う四人の女性を魅力的に描いた短編集4編。
    四編中『湖上の城』のヒロインは、大河ドラマで言わずと知れた井伊直虎。
    直虎、直親、小野但馬守、六左衛門、南渓和尚等々の名にドラマの俳優の顔が浮かんでしまうのは、映像の力ゆえ仕方ないか。

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    2019年05月24日
  • 冬を待つ城(新潮文庫)

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    九戸城の戦い、BSの放送で見て興味があった。九戸氏の物語初めて読んだけど、背景など理解できた。更に違った側面からのものがあれば読んで見たい。

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    2019年01月26日
  • 信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変

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    いろいろと納得するところが多い.秀吉はその通りだと思った,近衛前久に関しては将軍義輝への思いも残しているだろうし,将軍家を立て直したかったとの説にも頷ける.イエズス会の暗躍はきっともっとえげつない感じではなかったかと思う.今も昔も商人と宗教は一筋縄ではいかないということだ.

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    2018年10月04日
  • 信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変

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    後半はキリシタン大名についてが多く割かれていて、本能寺の変以降の動きについて書かれていましたが、前半の信長はなぜ葬られたのかについてはとても面白かったし興味深かったです。私が思うストーリーに近かったので納得しやすかったということもあります。著者がキリシタンについてかなりのページを割かれていたように、キリシタン、イエズス会の影響力というのは想像以上で驚きました。現代の某学会みたいだなと思いました。私は本能寺の変は信長があっさり殺られたことより、なぜ光秀が裏切ったのかに興味があるのですが、やっぱりただ都合よく利用されて捨て駒にされたんだと悲しくなりました。

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    2018年09月09日
  • 信長燃ゆ(下)

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    安部龍太郎氏の小説をはじめて読みました、信長燃ゆ、下巻です。武田家が滅亡するところを、武田の視点から書かれていて興味深くよめました。

    この本を読むことにより、信長は絶頂期において、有名な「三職推任=征夷大将軍・関白・太政大臣」を断りましたが、本当は征夷大将軍になることで権力を握り、将軍の座を譲って、天皇家に嫁がせた猶子の生んだ子供を天皇にさせることで、太上天皇になることで、朝廷・幕府の両者の権力を握ることで日本を変えようとしていた、という著者である安部氏の考え方はよく理解できました。

    歴史の勉強をしていただけでは学ぶことのできない、小説を読みながらの楽しい授業を受けている気分になりました。

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    2018年09月09日
  • 信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変

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    桶狭間の戦い・本能寺の変・関ヶ原の戦いは、私にとってずっと追いかけていきたい歴史上の興味ある事件です。どの事件も、最終的な勝者の検閲(意見)が反映されたと思われる歴史書による解説は多くなされていますが、本当のところはどうたったのか、を同じ人間として興味を持っています。

    最近の研究によれば、勇ましい武士の姿とは別に、それを聞いて私も少し安心できるような「本当かもしれなかった姿」が明らかにされてきているように思います。今回のテーマの、本能寺の変、では信長の生きた時代、日本だけでなく世界(特に、ポルトガルとスペイン)がどのように動いていたかを把握したうえで、信長暗殺にどのように絡んでいたのかという

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    2018年08月15日
  • 等伯(上)

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    ネタバレ

    重々しい話かとおもったら、意外とライトで読みやすい。人が何人も死んだり辛いことが色々とあるのだけど、信春(等伯)の性格のせいかな?絵の才能はすごいけど、見たい知りたい欲が強くて、悩んだり恨んだり、調子に乗っては痛い思いをして反省したり、柔軟で人間らしくてとても魅力的。妻や子を思う優しい気持ちも。登場する絵を実際に見てみたいなあ。下巻へ続く。

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    2018年05月15日
  • 生きて候 下

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    安倍龍太郎の登場人物は、不器用で己の生き様を貫く。この作品は本田正信の養子に出された次男、倉橋政重が武辺者の生き様を通しながらも、為政者への目覚めが描かれている。
    無益な慶長の役の不毛さや、徳川政権へ移行期のせめぎ合いに読み応えがある。
    兵站のロジスティック面や、武家や朝廷の駆け引き、派閥争いのディテールもよい。

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    2018年05月12日
  • 等伯(上)

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    長谷川等伯の松林図屏風は何度見ても吸い込まれるように見入ってしまう。描かずに霧靄、水蒸気、空気を表現し、それ以上に寂寥感、無常観まで感じ取らせる墨の世界。どのような境地で描いたのか、歴史的背景を含めて知りたくなり読んでみようと思った。

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    2018年01月22日
  • 関ヶ原連判状 下巻

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    緩急ある展開と結末は戦国時代ならではなのかな、と思った。合戦場ではなく、策略や陰謀に焦点があたっている。他の視点からの戦国ものも読みたい。
    2018/1/16

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    2018年01月16日
  • 冬を待つ城(新潮文庫)

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    東北武士の意地が中央勢力に反発する。武力の差に敗けは明らかな中、人々の生活を守るために奮闘する。様々な戦争、国と国との争いの根本にある欲望の醜悪さ、儚さを感じる。2018.1.3

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    2018年01月03日
  • 関ヶ原連判状 上巻

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    足利の亡霊…本来であれば将軍職ことに着くこともできたはずなのかもしれない細川幽斎。ただ本当の説なのかは知るはずもない。武人と呼べずに文人の足掻きとはどうも男らしさを感じられない。武力を持っての交渉ではなく、この話の中での幽斎の交渉術というのは好きになれない。

    すべての身内であれ、中心であっても己の利のために捨てられる。本当にこの時代を代表する文化人であると言えるのだろうか?

    「関ヶ原連判状」

    安部龍太郎先生の作品は好きだが、やはり細川家は好きになれない。常に時代の覇者をを天秤にかけ生き抜く姿は立派なのかもしれないが、その行動に武を感じることがない。危なくなったら調停を利用して保身を図り、

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    2017年05月04日