安部龍太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
狩野派のこちらへ迫ってくる画風と、長谷川派の奥へ奥へ誘われる画風の対比。人生の対比。
粘り強く自分には厳しいのに、夕姫と兄に弱い、めちゃめちゃ弱い。そこ、ダメ夫・ダメ親父に見える。息子の久蔵、出来すぎた息子!早くに亡くなってしまって…。業の深さ故に、自分に厳しく心も研鑽して松林図屏風に行き着いたこと。
等伯の、松林図屏風はレプリカを見たことがあるだけだけれど、引き込まれるような、分け入っていけそうな、しんとした包容、空気を感じた。今度本物も見たい。涅槃図などもググりながら読んだ。
清子さんの「すみません、業が深くて」に深い愛情と信頼を感じる。 -
ネタバレ 購入済み
主人公のはずなのに相変わらず与一郎殿が出てこない。脱線がすごい。なんかもう小説じゃないみたいだ。この人曰く朝廷が明智に信長討たせたらしい。でも明智も一旦足利義昭見限って自分から信長のとこ行ったくせに、大名にもしてもらったくせに、また義昭側に寝返るとか卑怯モンじゃん。人として信用できんな。忠興の母ちゃんも馬鹿だし。変の黒幕とか真相とか分からんけど、最後は無理やりまとめたような感じがした。知識はすごいあると思うけど、それと面白い小説が書けるのは別のような気がします。小説より新書出した方がいいんじゃないかな?