安部龍太郎のレビュー一覧
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日本という国家が段々と形作られていく、その過程において「天皇」というブランドが何を意味するか
朝廷はなぜ中華システムの一端に組み込まれることを拒絶し、あくまで独立した1つの民族として中国と対等に接しようとするのか
そして天皇と皇帝、日本と中国の板挟みになりながらもあくまで任務に忠実であろうとする粟田真人を支えたものは何なのか
舞台は中国大陸ですが、日本の古代国家建設における朝廷の試行錯誤や葛藤が真人の背中から伝わってくる感覚が味わえて読み味抜群でした
武周革命において唐王朝の支配が一大変革期を迎えていた時代、「東の蛮族」であった真人が宮中に渦巻く複雑な勢力抗争を利用しながらその奥へ奥へと入り込 -
Posted by ブクログ
佐和山炎上を含む9つの物語からなる短編集。
1.信長の比叡山焼き討ち前夜を描いた峻烈
2.宗家の家臣伊奈正吉が朝鮮の役を前に秀吉の暗殺を図ろうとする玉のかんざし
3.木下勝俊の竜子への忍ぶる恋を描いた伏見城恋歌
4.三成の3男八郎を守ろうと忠義を果たす八十島庄次郎を描いた佐和山炎上
5.謀反の疑いで流刑にされる松平忠直一行を描いた忠直卿御座船
6.商家を襲う夜叉の怪談魅入られた男
7.横綱になる雷電の話雷電曼荼羅
8.岡田以蔵を描いた斬奸刀
9.イギリス領事の雇人で通訳の伝吉(ダン)の物語を描いた難風
個人的には8がお気に入りで大塔宮の斬奸刀だと思っていたが斬が実は軒だったという落ちにくすっ