安部龍太郎のレビュー一覧

  • 信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変

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    目から鱗、とでも言うべきか。
    自分の認識が根本的に揺らぐ内容でした。
    ドラえもんのタイムマシンが欲しい、真実が知りたい、本気で思わせる1冊です。

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    2025年01月02日
  • 家康(八) 明国征服計画

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    この第8巻で、「前期」は完とのこと。
    秀吉の勢いは止まらず、彼の策略で家康は同盟関係にあった北条家とも手を切らざるを得ない状況に追い込まれる。
    何とか、秀吉の小田原征伐を食い止めたい家康の涙ぐましい努力も水泡に帰す。
    次に秀吉は、悪名高い明国出兵を打ち出すが、著者はこの背景にはイエズス会と朝廷とが関係していると著述する。
    新史料を駆使し、世界情勢の中で秀吉や家康の行動を捉えるこのシリーズ、「後期」の刊行が待たれる。

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    2024年09月27日
  • 家康(一) 信長との同盟

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    この辺りの歴史は人気があり、よくテレビなどでも取り上げられているためなんとなく流れは知っていた。
    しかし、信長との関係性や妻・瀬名の方との確執など、とても興味深くあっという間に読んでしまった。
    ただ一点残念、というか自分の好みだが、文中に「のちの〇〇である」とか、「現在の□□である」とか解説が入ると、一気に作品世界から覚めてしまうし、先の展開が分かってしまうのが残念だった。
    しかし、そういった箇所は必要最低限?くらい少ないので十分作品世界に引き込まれた。続きもまだたくさんあるので楽しみである。

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    2024年09月17日
  • 対決! 日本史4 日露戦争篇

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    日露戦争は第一次世界大戦につながる局地戦だった。
    いまのウクライナ戦争という局地戦が第三次世界大戦につながらないようにしなければならない。

    超大国の覇権が弱くなり世界のパワーバランスに変化が起こった時に世界大戦が起きたのが歴史を見てわかる事。

    第二次世界大戦、冷戦を通じて世界の覇権国となったアメリカは明らかに力を失い、中国、ロシア、グローバルサウスの国々が力をつけている。
    日本は日米同盟を重視しつつも、外交交渉で周辺各国と絶対に戦争を起こさないような知恵を考え続けるべきである。
    一見正しい威勢の良い言葉は一歩引いて判断すべきだと思う。

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    2024年08月11日
  • 平城京

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    かつて遣唐使として活躍した阿倍船人が平城京を造るために奔走する物語。同著者の「迷宮の月」に続く話である。
    白村江の戦い、壬申の乱といった聞いたことはあるけどイマイチ何なのか分かってない史実を織り交ぜ、遷都を妨害する黒幕の正体を追う船人の奮闘がドラマチックに描かれている。
    巻末解説にもある通り、テクノクラート×ミステリとして楽しめる一冊。
    地理や建造物に関する説明が随所にあり、より風景のイメージが湧きやすいが、人によっては疲れてしまうかもしれない。だが、細かいところは読み飛ばしてしまっても物語として十分楽しめる。

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    2024年08月03日
  • 特攻隊員と大刀洗飛行場 四人の証言

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    福岡県にあった東洋一の太刀洗飛行場
    そこで働いていた特攻隊員や技術者、4人の証言

    こんなところに巨大な飛行場があったことに驚いた
    また平和祈念館にいかなければ

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    2024年07月16日
  • 信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変

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    芝川町の西山本願寺にある「信長の首塚」に信長の首が埋められている
    信長の怨霊を封じ込めようと言う意図があったのかもしれない
    スペインによるポルトガル併合の影響があり、ポルトガルの支援によって世界布教に乗り出していたイエズス会は、後ろ盾を失って、存亡の危機に陥った
    かくてキリシタン派は、秀吉を天下人に押し上げることによって天下を掌握した。そして変から4年後には、秀吉政権に明国出兵を承諾させることに成功した
    戦国時代は、キリシタンの時代だった


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    2024年07月09日
  • 黄金海流(下)

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    感想を聞かれれば間違いなく面白かったと答えるけれど、大物たちの去り際といい、港工事の結末といい、このボリュームの割に物足りなさも残る。
    敢えてさらりと書いたのだと思いますが、特に後者は完成の喜びを皆と一緒に味わいたかったな。

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    2024年06月21日
  • 黄金海流(上)

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    蝦夷地との交易の拠点とすべく伊豆大島の港湾開発計画が検討される中、そこから上がる莫大な利益を独占すべく陰謀や、独自のルールに固執する島民などの間で血生臭い事件が多発する。
    それに加えてあの長谷川平蔵が坊主に姿を変えて登場したり、松平定信らしき人が何故か合間合間に回想したりと、先がまだ読めない展開が続いている。
    こんなマイナーなテーマのくせにやけに面白しいし、まだ半分なのでこれから先の展開に期待します。

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    2024年06月17日
  • 風の如く 水の如く

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    読んだ本 風の如く水の如く 安部龍太郎 20240612

     長らく歴史小説、時代小説ばかり読んでた時期があって、司馬遼太郎、山岡荘八、吉川英治、池波正太郎。人物や出来事に焦点を当てて、それぞれの歴史観、解釈を楽しんでました。
     安部龍太郎の場合、設定が大胆なので歴史小説の範疇を超えて時代小説って感じがするんですが、段々とこれが事実のように感じていく。記録に残った事実は皆に知られてるけど、記録に残ってない事実も当然ある訳で、それは作家の想像力が埋めていくって意味では立派な歴史小説なんだよな。
     黒田如水は、関ケ原の合戦が行われてる時に九州を席巻して、どさくさ紛れに天下を狙ってたってのは周知の事

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    2024年06月12日
  • 薩摩燃ゆ

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    先月終わりに鹿児島に行く予定があったので、直前でこの文庫を買い持参しましたが、少々時間がかかってしまい、結局昨日読み終えました(笑)。

    薩摩藩の繁栄には、調所広郷という1人の家老がいたんですね。あまりの真っ直ぐさ、執念、信念、バイタリティに、言葉を失うぐらい圧倒させられました。そして先月訪れた仙巌園、至る所で眺めた桜島を思い出し、広郷も同じ風景を見ていたんだろうな、最期に浮かんだのはどこから見た桜島だったのカナ?と、胸がいっぱいになりました。
    最期は江戸ではなく、故郷薩摩の地で迎えさせてあげたかったです。

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    2024年04月20日
  • 対決! 日本史 戦国から鎖国篇

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    ネタバレ

    〈戦国時代の日本は世界の大航海時代の中でとらえなければ理解することができない〉
    目的を持たずに海を渡らない。鉄砲伝来も。日本だけでは火薬は作れないから外国との貿易重要。貿易が盛んになると日本国内の経済構造が変化する。
    「日本がこれからどういう国になるべきなのか」という重大な路線選択が関ヶ原の戦い。

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    2024年04月02日
  • ふりさけ見れば 下

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    ネタバレ

    阿倍仲麻呂がこんなにも玄宗皇帝の下で重要な位置にあったとは知らなかったので、勉強になるとともに、帰るに帰れなかった事情を思うと同情する。だが日本人で科挙に受かって出世していくその才能と運は凄い!
    この小説はその上仲麻呂スパイ説を取っていて、日本の記載されている歴史書を探すというミッションとその内容もこの本の魅力だ。非常に壮大でまた細部に詳しく読み応えのある物語だった。

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    2024年01月29日
  • 関ケ原連判状 下巻

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    2024.01.29
    昼休みに読み継いでようやく完結。この本そのものより、これを読んでいた時に自分が置かれていた状況にこそ特筆すべきものがある。

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    2024年01月29日
  • ふりさけ見れば 上

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    ネタバレ

    玄宗皇帝の時代、楊貴妃や安禄山を中心に据えた物語は多いが、遣唐使阿倍仲麻呂や吉備真備の視点で書かれる事で激動の唐の時代を少し斜めから眺めたような冷静な語り口になっている。そして妻や子への強い感情が迸る場面は、大衆小説の感がある。
    また日本国の成り立ちに関する情報を得るという使命のため日本に帰れず苦悩する仲麻呂、そのために出世もしなければいけない訳だが、そのスパイもどきの行動も面白い。

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    2024年01月22日
  • ふりさけ見れば 上

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    奈良時代中期、聖武天皇の時代。阿倍仲麻呂に吉備真備、名前しか知らなかったが、奈良の都に唐の長安の宮廷で繰り広げられる大活劇!と云ってもアクションじゃないけどね。ムチャクチャ厚い本だし、文章も読み応えあるが、どんどん引き込まれていく。そうか、玉環って楊貴妃のことなのね。いやあ、陰謀渦巻くわ

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    2024年01月20日
  • ふりさけ見れば 下

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    阿倍仲麻呂という人物について、百人一首ぐらいしか知らなかったが、唐にてここまでの地位に登り詰めたからには、凡人にはおよそ想像のつかない苦難を乗り越えてのことだったと思う。
    その意味で、本書のようなストーリーは説得力があり、感情移入することが出来た。奈良時代にも興味が湧いてきた。

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    2024年01月18日
  • ふりさけ見れば 上

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    奈良時代について、予備知識はあまりないが、当時の日本の立ち位置を考えると、なるほどと思えるストーリー。戦国モノや幕末モノとは一味違う面白さがある。

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    2024年01月15日
  • 維新の肖像

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    朝河貫一の作中作。明治維新から繋がる第二次世界大戦の日本の暗部を炙り出す。伊藤博文亡き後の日露戦争以後の日本の迷走から日中戦争へと軍部の暴走と国民の無関心に対して切り込んでいる点が素晴らしい。現代まで生き残る長州閥の暴走を改めて思い起こさせた。

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    2023年12月03日
  • 対決!日本史3  維新から日清戦争篇

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    歴史の学び直し中ではありますが、特に今回の「維新から日清戦争」の流れなどを把握できていないというか知らないくらいだったので読んでいてとても勉強になりました。ふたりの知識と見識の深さに驚かされるばかりです。
    あとがきで佐藤さんが述べられていましたが、安部さんの吉田松陰観には「そういう見方、捉え方もあるんですね」と、松陰をいい面でしか受け止めてこなかった自分としては感嘆しました。

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    2023年10月24日