安部龍太郎のレビュー一覧

  • 等伯(上)

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    信長の時代を、長谷川等伯(と、その妻)の視点で観れるのはすごく良かった。
    石川県から大阪府の間の位置とか道とかが分かってた方が面白いかも。

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    2014年04月02日
  • 天下布武 下 夢どの与一郎

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    本能寺の変の謎に迫る。
    諸説あるが世界を視野に入れていたとされる信長ならこんなことも起こりうるなぁ。

    過去の歴史、積み重ねを大事にするのは必要やと思うけど、将来のためにならないものは変えていく。
    情報伝達手段が発達していない当時は今以上に利権の集中と言うものがあり、武力がものを言う世界だったので力で変えようとしたのだろう。

    でも相手が悪かったのかな。
    もしはないですが、秀吉ではなく信長が世界に出てたら。
    そんな世界を想像するのも面白いかも。

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    2014年02月26日
  • 等伯(上)

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    1章ごとの話が濃くて読み応えがある。登場人物の性格も個性的で、覚えやすかった。
    画家「長谷川等伯」の視点から大きな歴史の流れが描かれており、歴史物としても、伝記としても興味深く読める。独特の醍醐味を味わいたくて、二度、三度と読みたくなる本。

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    2014年02月05日
  • 風の如く 水の如く

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    黒田如水を水とすれば、徳川家康は風。
    関ヶ原の戦いの裏で九州平定に黒田如水が動いたという史実を最近知った。

    大河ドラマにもなるというので、強く関心を持って、如水を取り上げた作品を読み進めるうちに出会った一冊。

    天下分け目の合戦に際し、多くの人がそれぞれの想いを胸に、多種多様な動きをしたが、全てを見通してた男がいた。

    またその時歴史を動かした人々の中に、天下の二兵衛と呼ばれた竹中半兵衛、黒田官兵衛の息子達が重要な役割を果たしていたとの事。

    なんだか浪漫を感じる。

    戦国時代を勝ち抜き260年にも及ぶ江戸時代を築いた家康の凄さを感じてしまった。

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    2013年12月05日
  • 蒼き信長(上)

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    中学時代から信長好き。あの頃読んだのは山岡荘八だったか。微妙なディテールの違いはあれど、大筋はやっぱり同じ。それでも楽しめるのは、やはり好きなればこそか。

    序章は信秀(父)のストーリーなので、そこは新鮮味あり。でもやっぱり好きなのは信長の話(笑)

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    2013年10月22日
  • 等伯(下)

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    絵仏師であった長谷川等伯が国宝「松林図屏風」を描く境地に至るまでの生涯を綴った時代小説。第148回直木賞受賞作。織田信長、豊臣秀吉、狩野永徳など、多くの偉人に翻弄され続けた等伯の生涯に焦点を当て、日蓮宗法華宗など当時の宗教による教えも丁寧にわかりやすく書き記されている。確かに当時の文化は宗教と密接に結びついているので、そこのところを疎かにしないところに筆者のこの作品に対する意気込みと思いが伝わってくる。
    登場人物である千利休の人間性に興味をもったので、次は「利休にたずねよ」(山本兼一著 第140回直木賞受賞作)を読んでみようと思う。
    こんな風に興味が広がっていくのが読書の醍醐味。

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    2014年08月13日
  • 下天を謀る(上)

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    ネタバレ

    直木賞作家が描く、戦国末期の諜将:藤堂高虎。
    とにかく面白い!

    高虎本人は勿論、周囲で描かれる、豊臣秀長、秀次についても
    これまでのイメージが覆される人物像。

    何よりも太閤秀吉については、三成、淀殿との関係性から
    晩年の凋落ぶりが生々しいくらいに描写される。

    主題の“謀る”の意味も取り違えていた。
    秀吉・家康それぞれに重用された、高虎の生き様に
    物語にどんどん引き込まれている。

    とにかく、下巻が楽しみでならない。

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    2013年06月06日
  • 下天を謀る(下)

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    あっという間に上下巻を読んでしまいました、新しい歴史感というのでしょうか、新しい戦国時代の歴史の理解したように感じます。一読の価値ありお勧めです

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    2013年06月01日
  • 下天を謀る(下)

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    本作の藤堂高虎…巨体を揺す振って槍を振るう荒武者であり、独特な構想力で城の縄張りを立案し、建設時の技術的難しさを克服するアイディアを出し、配下の甲賀・伊賀の忍者を駆使した諜報戦を行い、徳川陣営の“裏の参謀総長”といった趣で謀を巡らす…こういう多面的な藤堂高虎だが、繊細で義理堅い男でもある…本作は、こういう「素晴らしい男」に出会わせてくれる!!多くの皆さんに奨めたい!!

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    2013年06月01日
  • 下天を謀る(上)

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    本作の解説に在るのだが…藤堂高虎は「利得第一を原理に行動」で「保身が巧い」と見られ勝ちな人物であるが、実はそうでもない…徳川家康が実力派大名の中から見出した彼の“同志”的存在であり、幕藩体制の礎づくりに尽力した人物であり、他方で領国の繁栄を目指して有益な仕事を多くしているということが、本作では綴られている…

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    2013年06月01日
  • 下天を謀る(上)

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    藤堂高虎を主人公にした時代小説なのですが、ちっとも古臭く感じないのは、精神性が素晴らしく私たちの心に響く何かがあるからだろう

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    2013年05月25日
  • 血の日本史

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    ネタバレ

    筑紫国造磐井の反乱から紀尾井坂の変までの歴史の破れ目に遭遇した人たちの葛藤の記録を描く46編の短編集。

    タイトルの通り、裏切り、謀略、反逆、暗殺など歴史の暗い部分を集めながらも、歴史的事象における人物の心の動きや背景も含めて物語にしてくれているので、歴史の勉強にもなる入り込みやすい内容。

    「闇」の部分を集めたというコンセプトに、こういう作品は今までみたことがなく印象深かった。

    なかでも平将門、木曾義仲、高師直の話は熱いものがこみ上げて来るものがあって良かった。

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    2013年05月16日
  • 天馬、翔ける 源義経 下

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    絢爛豪華な源平絵巻もの、圧倒的な情景再現力。既知の義経物語を当時の朝廷の動きに着目して描いた作品。律令制度が崩れ、御恩と奉公という新たなる武家制度の規範を目指す時代。類まれな政略家だが小心者の頼朝。義を重んじる知勇優れた天才武人だが空気を読めない義経そして智謀優れた政略家だが自分勝手で人をかき混ぜるだけかき回し知らん振りを決め込むワガママ後白河法皇。思惑が火花を散らし生き残りをかけた手に汗握る調略戦。攻防の鍵を握るのは“雅道“と“三種の神器“。作者は吾妻鏡などその時代の作品を読み込み独自の視点でキャラを設定し既知の歴史的事実に潜む心の闇に光をあて見事に真相を立体的に浮き上がらせる。そして義経物

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    2013年04月27日
  • 信長燃ゆ(下)

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    信長の朝廷側に対する圧力とこれを凌ごうとする公家達の攻防が見事で楽しい。本能寺の変に向けて話が進むに連れて近衛前久の決心や策謀の巧妙さに引き込まれた。本能寺の変の新しい見方としてとても面白い。

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    2013年03月11日
  • 関ヶ原連判状 下巻

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    語り尽くされた感のある関が原合戦を当時の朝廷の動きに着目して描いた作品。信長、秀吉があいついでなくなり天下の趨勢は次第に家康へと。天下布武を狙う石田三成。文治政治を復興させたい近衛前久。そして天下三分の計略を謀る細川幽斎。思惑が火花を散らす。生き残りをかけた手に汗握る調略戦。攻防の鍵を握るのは歌道の伝承を記す“古今伝授“と秀吉の秘事が記されている“連判状“。歴史の謎に光をあて関ヶ原合戦裏の攻防を浮き彫りに。最後の最後までワクワクドキドキ。歴史、ミステリー好きの私にはたまらない一品です。なおこの作品、加藤廣の「信長の棺」とセットで読むと楽しみ倍増です。

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    2013年02月23日
  • 等伯(下)

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    戦国時代を生き抜き、時代を代表する狩野永徳と競い合った絵師、長谷川等伯(信春)の物語、いよいよ下巻です。上巻少しのんびりしていた物語が、時代の流れと共に一気に加速します。ここでは、永徳に弟子入りすることになった等伯の息子久蔵の成長ぶりが目を引きます。久蔵のたぐいまれな絵の才能を見抜き、狩野派を継がせようとする狩野永徳と、一人息子ゆえに自分の長谷川派を継がせたい父親等伯。りこうな久蔵は当然、父の元へ帰りますが、そのことがわがままな狩野永徳の怒りをかうことになり、等伯の絵師としての仕事をことごとく妨害しにかかります。狩野永徳を羨ましがっていた等伯は、そこではじめて自分がたとえようもない宝物を持って

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    2017年11月09日
  • 等伯(上)

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    直木賞受賞作であり、その主人公も戦国時代から江戸時代までを生き抜いた絵師ということで興味もわいてきたので、読んでみました。主人公長谷川信春(等伯)は、生れながらにして絵を描くことが好きな絵仏師です。狩野永徳の存在に焦燥感を感じ、出身地能登から都に出て絵師として大成したいという願いを持っていました。義父母の非業の死により故郷を離れざるを得なくなり、途中、織田信長の比叡山襲撃焼き討ちに遭遇し、比叡山側についたため信長側から追われる身となります。そんな逆境の中でも絵を描くことだけは忘れず、それで名をあげていきます。やがて本能寺の変がおこり、信長側の追跡がなくなったことで、やっと落ち着いて絵師としての

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    2017年11月09日
  • 信長燃ゆ(下)

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    日本はある種特殊かも。
    国家の主権は国民となっているが、脈々と続く天皇家がありながら、天下を治るのは公家であり武家でありしてきた。

    なるほど〜
    こういう歴史もあるかも。
    信長を語る書籍は沢山ある。
    今まで沢山の書籍を読んだと思うが、ほとんどがお濃の方をきちんと描写していた。
    美濃を治めていた斎藤道三の娘が信長をきっちりコントロールしてたんだろうなと、何となく思い込んでたが、それはそれで人間味のある信長像。

    だが本能寺の変までの一年余りに凝縮されたストーリーでみると、もっと人間味のある信長像が描かれている。

    新たな歴史観を感じさせてくれた一冊。

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    2012年07月17日
  • 生きて候 上

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    正信次男坊のお話。予想以上に面白くて半日で読んでしまった。

    物語らしい脚色もありながら、目を背けたくなるような現実も突きつけてくる。本当に朝鮮の役はむごい。どうしてこんな事をしたんだろうと思うが、理由なんかいらない。こんな事してはいけないのだ。強くてカッコいい主人公だが、結局は無力で見過ごしているところもちゃんと書いているのが現実的だった。

    登場人物もみんな魅力的!本当に20代なのかってくらいおっさん臭いしっかりした主人公(でも子供の泣き声に弱い)録より何より自分の生き方にこだわる天晴な人物。
    秀家はかっこいいし、三成の姿勢には泣けた。近衛信尹さんが愉快。そして正信パパがなんか可愛い←

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    2011年12月23日
  • 関ヶ原連判状 上巻

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    細川幽斎(藤孝)が主役の、関ヶ原の戦い(田辺城の戦い)作品。本能寺の変から続く謀略を朝廷の古今伝授とも絡めて描かれて、非常に面白く興味深いものです。田辺城の戦いにスポットを置いた作品はあまり見かけないので、貴重な作品だと思っております。

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    2011年06月03日