安部龍太郎のレビュー一覧
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読んだ本 風の如く水の如く 安部龍太郎 20240612
長らく歴史小説、時代小説ばかり読んでた時期があって、司馬遼太郎、山岡荘八、吉川英治、池波正太郎。人物や出来事に焦点を当てて、それぞれの歴史観、解釈を楽しんでました。
安部龍太郎の場合、設定が大胆なので歴史小説の範疇を超えて時代小説って感じがするんですが、段々とこれが事実のように感じていく。記録に残った事実は皆に知られてるけど、記録に残ってない事実も当然ある訳で、それは作家の想像力が埋めていくって意味では立派な歴史小説なんだよな。
黒田如水は、関ケ原の合戦が行われてる時に九州を席巻して、どさくさ紛れに天下を狙ってたってのは周知の事 -
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ネタバレ『ふりさけ見れば』 安部 龍太郎 著
阿倍仲麻呂とその生涯の友である吉備真備を軸に、中国側からは、玄宗皇帝・楊貴妃・安禄山・鑑真・王維・李白、日本側からは、天智~称徳天皇・藤原不比等・藤原仲麻呂と、「VIVANT」並みの豪華キャストで展開。
白村江の戦いで日本が唐・新羅軍に敗れ、日本が唐に冊封のため使者を送ったところ、①律令制度を導入し律令国家とすること、②仏教を国の基本理念とすること、③長安にならった条坊制の都を築くこと、④国史で天皇の由緒正しさを示すこと、を唐から申し渡され、①は大宝律令制定、②は各国に寺の造設、③は藤原京の造営、④は『古事記』の編纂計画、と対応。しかし、④の国史に -
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歴史の学び直しの一環として読んだけれど単純に面白かった。何故かこのシリーズを最新の4巻目から読んでしまったけど、この第1巻の方が最後まで学ぶだけでなく楽しく読むことができた。
作中で安部さん、佐藤さんが語られているように「日本史」「世界史」として分けるのではなく、ひとつの繋がりのある「歴史」として学べる環境が学校でも整えられればいいのになぁと思う。子どもの頃は、そんなことを考えずに単にテストや受験を意識して暗記科目として捉えてる部分もあったけど、歴史を学ぶこと自体は楽しかった。でも、他科目との繋がりを気づけずにいてとても残念だったなと。
過ちを繰り返さないためにも、また相手の思考の背景にあるも -
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ネタバレ主人公の三島清十郎は西日本各地と明国を股にかけた貿易で政治力を発揮していく。鉄砲伝来直後、天下統一に向けて各地の武将が鎬を削る時代。火縄銃そのものの製造は勿論のこと、兵器として運用するために重要な鉛や硝石をどのようにして得るか、商品を買い付けをする銀をどう抑えるかなど、貿易の描写に力点が置かれているので勉強になった。
・石見銀山は日本最大の銀鉱床で当時の日本の銀は世界産出およそ3分の1を占めていた。銀山の利権を確保するために、支配権を巡って大名同士が激しい戦を繰り広げていた。
・灰吹法は、まず銀鉱石と鉛を同時に熱し銀と鉛の合金を作ることで鉱石と分離させる。その合金を灰の上で熱すると、融解点の