安部龍太郎のレビュー一覧

  • 等伯(下)

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    戦国時代を生き抜き、時代を代表する狩野永徳と競い合った絵師、長谷川等伯(信春)の物語、いよいよ下巻です。上巻少しのんびりしていた物語が、時代の流れと共に一気に加速します。ここでは、永徳に弟子入りすることになった等伯の息子久蔵の成長ぶりが目を引きます。久蔵のたぐいまれな絵の才能を見抜き、狩野派を継がせようとする狩野永徳と、一人息子ゆえに自分の長谷川派を継がせたい父親等伯。りこうな久蔵は当然、父の元へ帰りますが、そのことがわがままな狩野永徳の怒りをかうことになり、等伯の絵師としての仕事をことごとく妨害しにかかります。狩野永徳を羨ましがっていた等伯は、そこではじめて自分がたとえようもない宝物を持って

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    2017年11月09日
  • 等伯(上)

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    直木賞受賞作であり、その主人公も戦国時代から江戸時代までを生き抜いた絵師ということで興味もわいてきたので、読んでみました。主人公長谷川信春(等伯)は、生れながらにして絵を描くことが好きな絵仏師です。狩野永徳の存在に焦燥感を感じ、出身地能登から都に出て絵師として大成したいという願いを持っていました。義父母の非業の死により故郷を離れざるを得なくなり、途中、織田信長の比叡山襲撃焼き討ちに遭遇し、比叡山側についたため信長側から追われる身となります。そんな逆境の中でも絵を描くことだけは忘れず、それで名をあげていきます。やがて本能寺の変がおこり、信長側の追跡がなくなったことで、やっと落ち着いて絵師としての

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    2017年11月09日
  • 信長燃ゆ(下)

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    日本はある種特殊かも。
    国家の主権は国民となっているが、脈々と続く天皇家がありながら、天下を治るのは公家であり武家でありしてきた。

    なるほど〜
    こういう歴史もあるかも。
    信長を語る書籍は沢山ある。
    今まで沢山の書籍を読んだと思うが、ほとんどがお濃の方をきちんと描写していた。
    美濃を治めていた斎藤道三の娘が信長をきっちりコントロールしてたんだろうなと、何となく思い込んでたが、それはそれで人間味のある信長像。

    だが本能寺の変までの一年余りに凝縮されたストーリーでみると、もっと人間味のある信長像が描かれている。

    新たな歴史観を感じさせてくれた一冊。

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    2012年07月17日
  • 生きて候 上

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    正信次男坊のお話。予想以上に面白くて半日で読んでしまった。

    物語らしい脚色もありながら、目を背けたくなるような現実も突きつけてくる。本当に朝鮮の役はむごい。どうしてこんな事をしたんだろうと思うが、理由なんかいらない。こんな事してはいけないのだ。強くてカッコいい主人公だが、結局は無力で見過ごしているところもちゃんと書いているのが現実的だった。

    登場人物もみんな魅力的!本当に20代なのかってくらいおっさん臭いしっかりした主人公(でも子供の泣き声に弱い)録より何より自分の生き方にこだわる天晴な人物。
    秀家はかっこいいし、三成の姿勢には泣けた。近衛信尹さんが愉快。そして正信パパがなんか可愛い←

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    2011年12月23日
  • 関ヶ原連判状 上巻

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    細川幽斎(藤孝)が主役の、関ヶ原の戦い(田辺城の戦い)作品。本能寺の変から続く謀略を朝廷の古今伝授とも絡めて描かれて、非常に面白く興味深いものです。田辺城の戦いにスポットを置いた作品はあまり見かけないので、貴重な作品だと思っております。

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    2011年06月03日
  • 蒼き信長(上)

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    信長の少年時代から桶狭間までを描く物語。
    信長はある一時までは真面目で誰よりも父を尊敬する少年として描かれている。このような少年・信長の表現の仕方は非常に画期的。
    熱田・津島の賑わいや、近隣諸国と外交戦もまるで目の前で繰り広げられているような臨場感。
    非常に読み応えのある作品です。

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    2011年04月21日
  • 天下布武 下 夢どの与一郎

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    ネタバレ

    2009/12/26 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。
    2022/10/26〜10/30

    下巻は丹後に入った与一郎の活躍を描いているが、中心は本能寺の変の後ろで誰が糸を引いていたか。これまでも安部氏は本能寺の変を扱っているが、今回の説は非常に説得力があるように思える。真相は闇の中ではあるが、大変興味深い。

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    2022年10月30日
  • 天下布武 上 夢どの与一郎

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    ネタバレ

    2009/12/26 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。
    2022/10/20〜10/25

    後に細川忠興となる長岡与一郎が主人公。信長の養女であり明智光秀の娘、玉(後のガラシャ)を娶る。本願寺攻めの最中、荒木村重が謀叛を起こす。村重や毛利の後ろで糸を引く用捨一揆とは何者か?
    これまで読んできた戦国もので村重謀叛についての作品は無かったように思う。与一郎の叶わぬ恋と同輩の友情も絡んだ多重の物語。下巻へ。

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    2022年10月25日
  • 生きて候 上

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    秀家が良い具合に目立ってると聞いて(政重さんごめん)
    頭も良くて爽やか王子…天は二物を与えた。
    けども流罪は免れない。

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    2009年10月27日
  • 恋七夜

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    ネタバレ

    2009/10/22 奈良市新大宮駅前 啓林堂書店にて購入。
    2021/1/28〜2/5

    昨年末に読んだ安部氏の「信長はなぜ葬られたのか」に記載があった、秀吉の「北野大茶会」がたった二日で中止になった裏側を描いた作品。上七軒の北野太夫を主人公に据えた設定が秀逸。やはり伝奇的な作品を書かせると上手いなぁ。

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    2021年02月05日
  • 信長燃ゆ(下)

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    武田勝頼と愛犬や夫人エピソードが泣けました。信長が前久を追いつめ、そして前久が光秀を追いつめ策略にはめていく過程がじりじりキマス。個人的に晴子にはあまり興味が持てなかったのでこの話にロマンス的要素はいらないかなーと思いました。信長×前久な緊張感がイイ。

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    2009年10月04日
  • 信長燃ゆ(上)

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    安部先生の書く登場人物はどうしてこう、みんな男前でかっこいいのか。信長に対する近衛前久との関係がすごく面白い。朝廷を守る為の孤独な戦いをする前久、神になろうとする信長。どちらも『誰にも理解されなくて上等!』な孤高の生き様がひりひりします。

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    2009年10月04日
  • 信長燃ゆ(下)

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    信長と朝廷との間が険しくなる中、互いに惹かれ合う信長と晴子。信長との関係は、足の引っ張り合いばかりの後宮で格好の餌食となるであることを承知で、晴子は信長へ身を任せ、次第に後宮での立場を失ってゆく。晴子を信長に奪われたことを察した誠仁親王は、近衛前久による信長暗殺計画を承諾し、明智光秀実行によるその計画は、ついに実を結ぶ――・・・。

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    2009年10月04日
  • 信長燃ゆ(上)

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    ふとした興味本位のいたずらで出会ってしまった織田信長と東宮夫人・晴子。信長は晴子に母性を求め、晴子は信長に公家にはない人間性を求め、互いに惹かれあってゆく――・・・。
    織田信長に小姓として仕えた「たわけの清麿」が、さるやんごとなきお方からの依頼によって本能寺の変について書き記すという切り口。

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    2009年10月04日
  • 信長燃ゆ(下)

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    2007/3/4購入。買い逃していた
    2010/2/14~2/16

    この信長燃ゆは、安部氏の三部作「関ヶ原連判状」、「神々に告ぐ」の最終作。信長という希代の傑物を相手に守旧派である近衛前久がどのように皇室や既得権益を守ったか、が描かれる。
     何故、信長の野望は本能寺で光秀の謀反によりついえたのか?数々の作品がこのテーマを扱ってきたが、安部氏流の解釈に基づく作品が本作。物語は本能寺の変の35年後、信長に小姓として仕えていたたわけの清麿が本能寺の変について記録を残して欲しいと依頼されるところから始まる。史実をもとに想像の翼をはためかせて、安部氏の想像は、これこそが歴史の真実と思わせるところまで昇

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    2010年02月15日
  • 血の日本史

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    隆慶一郎氏が認めた伝奇歴史小説の気鋭のデビュー作。短編集ではあるが、斬新な切り口で噂にたがわぬ才能であると思った。その後、安部氏の著作を集めるきっかけになった本。

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    2009年10月18日
  • 生きて候 下

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    新規購入ではなく、積読状態のもの。
    2010/7/26~7/29

    宇喜多秀家の新参衆として関ヶ原の戦いに挑む政重。戦の後は、秀家の助命、豊臣家の再興を願って、己を捨てて奔走する。義に生きる男の生き様は素晴らしい。タイトルは父・正信の書き付けの裏表紙にある「花ありて熱き時代は過ぎにけり ただゆくりなく生きて候」による。

     本多といえば正信、正純親子が有名だが、こんな次男が居たとは。金沢には、本作で登場する大槍、敦盛のモデルとなった槍が「藩老本多蔵品館」にあるという。金沢を訪れるチャンスがあれば是非、行ってみたい。

     しかし、最後の竹蔵のその後にはびっくりした。

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    2010年07月29日
  • 信長燃ゆ(上)

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    天下統一を目指し、自らが神になろうとする信長に対し、朝廷の臣として対等に渡り合う関白・近衛前久がかっこよすぎ。

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    2009年10月04日
  • 下天を謀る(上)

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    〇過去の読破シリーズ

    〇藤堂高虎は権力にすり寄る小人物。そんなイメージがあったので高虎のことは敬遠してきました。まあそんな中、ふと豊臣家の家臣だった高虎はなぜ家康にすり寄ったのか…。そんなことを思って彼を主人公にした小説を読んでみようと思った次第です。

    まあ、面白かったです。確かにこの小説を読むと豊臣家を見限る気持ちもわかります、

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    2026年07月16日
  • 灯台を読む

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    「海と灯台プロジェクト」というものがあることを初めて知った。GPSの発達により、役目を終えつつある灯台を利活用していこうという活動とのこと。読むほどに、灯台という施設が日本の近現代史と深く関わっていることが感じられ、使わなくなったからといってただ放置するのは確かにもったいないなと思った。そして何度か文中に登場する映画『喜びも悲しみも幾歳月』にも描かれた、灯台守という仕事の過酷さ。自動化によって現在はなくなったというが、むしろ2000年代まで存在していたことの方に驚く。

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    2026年07月06日