安部龍太郎のレビュー一覧
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2007/3/4購入。買い逃していた
2010/2/8~2/14
この信長燃ゆは、安部氏の三部作「関ヶ原連判状」、「神々に告ぐ」の最終作。信長という希代の傑物を相手に守旧派である近衛前久がどのように皇室や既得権益を守ったか、が描かれる。
何故、信長の野望は本能寺で光秀の謀反によりついえたのか?数々の作品がこのテーマを扱ってきたが、安部氏流の解釈に基づく作品が本作。物語は本能寺の変の35年後、信長に小姓として仕えていたたわけの清麿が本能寺の変について記録を残して欲しいと依頼されるところから始まる。史実をもとに想像の翼をはためかせて、安部氏の想像は、これこそが歴史の真実と思わせるところまで昇華 -
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本能寺の変。
本書は明智光秀を使った近衛前久らによる朝廷陰謀説。
朝廷方の奥君である勧修寺晴子を、信長との恋仲にしたのも面白い。日本の伝統文化の一つである王朝物語は、恋と歌に成り立っていると言って過言ではないと思う。
本書での光秀は切れ物というよりも、実直で真面目すぎて不器用なキャラとして描かれる。最後まで傀儡であったし。
信長はグローバリズムの視点をもった超現実主義者というのだろうか。現代の感覚で言えば、至極真っ当すぎる正論の持ち主に思える。
この時代の朝廷を批判し、国のあり方を変えなければ日本の今後がないと憂うその様は、現代に置き換えれば官僚体制の批判、その腐敗を成敗しようする正義 -
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織田信長について描かれた作品は非常に多い
割と多いのが狂気じみた信長
とある作品では牛頭親王からヴァホメット崇拝、悪魔教なんて展開もありましたね
本作では、さるやんごとなきお方から信長の伝記を書くようにと勅命を受けた「たわけの清麿」の視点から語られる
豊国大明神となった秀吉、東照大権現となった家康
そんな中、盆山を自らだと言った信長
前者二人は神となったが、信長は異なる
シャーマニズムというか、神すらも従わせようということだったのであろうか
本作で登場する信長は、子供は国の宝、即ち重要な国力であり、教育はすべからく重要とといている
下巻ではどのような姿が見れるのか
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Posted by ブクログ
朝廷黒幕説だけど朝廷の貴人と信長が恋愛関係(表現が適切か分からんけど)になるところや弥助がかなり優秀な人物だったりと斬新な解釈で面白い。最近の研究では信長凡才説が主流みたいだが当時の黒人を即座に家来にしている辺り人物を観る目に関しては優秀だったと思われる。何より天下を取った秀吉や家康が生前に毛ほども武力反乱(秀吉は命令違反したり、家康も交渉はしているけど)しなかったし。ただ本書でも英雄的面よりも酷薄さも表現されているので中立的な評価はされていよう。
近衛前久が剛毅そうで陰湿で息子も騙すので人物としては嫌いになる。とはいえ現代から見てなのでむしろ天皇制を守った偉人と言えなくもない。 -
Posted by ブクログ
人間という奴は、自分の思い通りになるほど単純にはできていない。善と悪、条理と不条理の間でたゆたう振り子だ。
あなたは完璧であろうとするから、いつも自分を責めておられます。でも完璧でありたいと願うのは、誰からも責められたくないからではありませんか
人は弱い。それゆえ制度によって補わなければならないと、韓非子の師である敬孔はとなえている
「唐の民はまず自分ありきだ。広大な国で王朝が次々に代わったせいかもしれぬが、国のため
公のために尽くすという思いが弱い。だが、我が国の民は帝のおおせとあれば自ら鍋を持って駆け付け、このように立派な都を造ってくれる」「そのちがいは、どこから生まれたのでございま