安部龍太郎のレビュー一覧

  • 蒼き信長(下)

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    尾張を統一し、桶狭間、美濃制圧までの様子が描かれている。
    この本も基本史料は『信長公記』。一昨年『信長公記』を原典で読んだから、「ああこの場面を参考にしたんだな」というのが分かる。それに加え何らかの史料があるはず。尾張統一前の信長の軌跡は実はよく分かっていない。筆者の想像力(*斎藤義龍暗殺説がおもしろかった)に富んだ、読み応えのある作品。

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    2011年04月24日
  • 蒼き信長(上)

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    ネタバレ

    本能寺の変公家陰謀説派の安部龍太郎だから敬遠してたけど、本能寺まで進まなければ関係ないことに気付いた。
    でも信秀の最期が何か可哀想なことに。
    恒興母も可哀想なことに。
    濃姫は勇ましい。戦友。
    しかしやっぱり織田夫婦は仲が良い方が個人的に好き。

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    2011年02月27日
  • 戦国秘譚 神々に告ぐ(上)

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    近衛前久の若き日々の姿を描く。
    従兄弟であり13代将軍足利義輝と共に公武一体での国の建て直し目論む前嗣(前久の若き日の名)
    朝廷の仕来たりや歴史、宗教、あらゆる知識を網羅していないと書けない作品だと思った。

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    2010年12月13日
  • 信長燃ゆ(下)

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    信長と近衛の謀略戦は最終章へ。
    近衛は、明智光秀、細川藤孝、羽柴秀吉に調略の手を伸ばし、伊賀の忍、公家の美女、あらゆる要素を利用し信長を討とうと目論む。この作品中で、近衛、細川、明智が当初足利義輝と共に公武合体の体制で日本を統一しようとしていたという設定がおもしろい。
    新しい国家感の違い(信長:自ら朝廷を凌駕せんとする 近衛:朝廷を中心とした国家を目指す)から事態は本能寺の変へと向かう。



    安部氏の描く信長は、天才的発想と強靭な意志を持ちながらも孤独な姿、心の疲弊に苦しんでいる。合理的な頭脳をもった彼は世の中の理不尽な(と信長には思われる)物事が許しがたく、世の中の体制、常識というものに戦

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    2010年12月01日
  • 信長燃ゆ(上)

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    戦国の日本を統一し、西欧国に対抗するため朝廷を超えた存在たらんとする信長。朝廷を守るため暗躍する策士・近衛前久。本能寺の変の原因を信長と朝廷の争いにあると見る筆者の推理眼が冴え渡る。 上巻では二人の息詰まる謀略が展開される。
    信長は日本を新しく生まれ変わらせようと、激動の半生を歩みその実現にあと一歩まで迫っていたが・・・

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    2010年11月29日
  • 蒼き信長(下)

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    信長の若いころは面白い、といわれて読んでみましたが…
    本当に面白いですね。
    この本の信長は実に人間くさくて面白かった。
    濃姫がすごく男前で、かっこよかったです。
    死ぬまでを描いていないのがまた良い。

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    2010年06月12日
  • 海神 孫太郎漂流記

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    冒険漂流もの、としては愉しめたが、時代小説を期待すると物足りない。現地人の蛮族ぶりと、日蘭人の開明ぶりが、ちょっとアンバランス。

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    2010年05月09日
  • 天下布武 下 夢どの与一郎

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    これをベースにして忠興主人公の大河をやればいいのに…!って思った。
    本書での忠興の描かれ方には賛否あるかと思うけれど、これはこれでありなんじゃないかと。

    本能寺を題材にした小説って、兎角日本国内でのことに終始しがちなんだけど、世界をも視野に入れた本能寺っていうのが斬新。
    基本的には夢どの隊の青春群像劇なんだけど、幽斎と前久の腹黒さや裏切りに次ぐ裏切りにドキドキして最後まで飽きさせない。

    DQNな忠興が好きな人にはお勧めできないが、格好いい信長や常識人スキルの高い忠興が好きな人は楽しめると思う。

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    2010年04月07日
  • 生きて候 上

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    本多正信の次男、本多政重を描いた作品です。
    阿部龍太郎の作品は、わかりやすくていいですね。
    史実では自由奔放な人物として何度も主家を変えるのですが、この作品ではその事にはあまり触れずに、関ヶ原合戦の前後を中心に描いています。
    政重は、その後、会津120万石から30万石に減封・移封された米沢藩の、上杉家家老・直江兼続の娘婿となります。
    兼続も、謀将・正信の次男政重を通じて、お家存続のために仕方なく縁組を行なったのでしょう。
    しかし、兼続の娘は病死してしまい、今度は弟・大国実頼の娘を娶らせますが、政重は、減封によって生活に苦しむ米沢家家臣団に気兼ねして、出て行きます。
    最後に、加賀前田家に仕えて、

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    2009年10月04日
  • 浄土の帝

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    ネタバレ

    2008/12/29 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2019/3/21〜3/26

    2年半ぶりの安部作品。保元・平治の乱、という名前は武士の台頭と絡ませて教わるが、どのようないきさつであったか、についてはほとんど知らなかった。本作品は、後白河天皇を主人公にその顛末が描かれている。あまり他の作品で読んだことのない歴史的事件であったので、大変面白く読めた。

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    2019年03月26日
  • 戦国秘譚 神々に告ぐ(上)

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    新規購入ではなく、積読状態のもの。2007/11/20~24。山形への往復で。ありそうで無かった(知らないだけか?)織田信長出現直前の時代を取り上げた作品。足利義輝が朽木谷に逃れており、三好家に京、畿内を牛耳られているなか、奮闘する公家、近衛前継を主人公とし、松永久秀を敵役にしている。当時の天皇家や公家の窮状も良く描かれている。

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    2010年03月30日
  • 海神 孫太郎漂流記

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    新規購入ではなく、積読状態のもの。2007/7/15~7/22。乗り込んだ船が嵐にあって南の島に流れ着いた孫太郎。仲間との苦難の日々が孫太郎を成長させる。ようやく帰国の途につけたとき、孫太郎のとった行動は! 井上靖の「おろしや国酔夢譚」を思い起こさせる漂流もの。安部龍太郎の新機軸と思わせる作品。もっと早く読めばよかった。

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    2010年03月24日
  • 信長燃ゆ(上)

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    2007/3/4購入。買い逃していた
    2010/2/8~2/14

    この信長燃ゆは、安部氏の三部作「関ヶ原連判状」、「神々に告ぐ」の最終作。信長という希代の傑物を相手に守旧派である近衛前久がどのように皇室や既得権益を守ったか、が描かれる。
     何故、信長の野望は本能寺で光秀の謀反によりついえたのか?数々の作品がこのテーマを扱ってきたが、安部氏流の解釈に基づく作品が本作。物語は本能寺の変の35年後、信長に小姓として仕えていたたわけの清麿が本能寺の変について記録を残して欲しいと依頼されるところから始まる。史実をもとに想像の翼をはためかせて、安部氏の想像は、これこそが歴史の真実と思わせるところまで昇華

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    2010年02月15日
  • 生きて候 上

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    各章のタイトルになってる詩やセリフに痺れる!登場人物は、文句なしにかっこいい主人公の本多政重より脇役達がよかった。特に父親の本多正信が好き

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    2009年10月04日
  • シルクロード 仏の道をゆく

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    遣唐使を主人公とした小説を構想をしていた取材旅行の記録。この構想を経て日経新聞連載の「ふりさけ見れば」という歴史小説が執筆された。
    2部構成で、第1部が西安を出発して蘭州、敦煌へ至る河西回廊、第2部はタリム盆地の東の入口であるハミから西の入口であるカシュガル、ウルムチを訪れている。
    宮本輝氏が「ひとたびはポプラに臥す」で車で走破した行程と同じ道を辿り、同じく鳩摩羅什に想いを馳せる。
    些細なことだが、文とその写真の掲載ページがずれて読みづらい箇所が多かった。

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    2026年06月05日
  • 関ヶ原連判状 下巻

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    親父が読んでたから読んだけど
    脇役から見る天下分け目の時代は面白かった。
    朝廷からの視点とか考えたこと無かった。っていうか、朝廷とかそういやあったな。ぐらいの感覚だった。

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    2026年03月23日
  • 下天を謀る(下)

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    上下巻とおして比較的面白く読めたと思う。戦国武将の中で戦術、治政、築城、外交、さらには時世に乗ることも含めて全ての分野に秀でたゼネラリストの代表である主人公高虎を良く描いたものと思う。譜代の家臣以上に家康の密謀に入り込んだものかなぁと盛り過ぎと思う描写もあるが、豊臣から徳川に移行する時代のキーマンであったことは間違い無いと思う。著者の作品はどちらかと言うと合戦描写は淡白で少し物足りない傾向にある印象を持っているが、本作品では大阪の陣の局地戦は非常に躍動感満載に描かれていて、引き込まれて読んだ。

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    2026年02月11日
  • 下天を謀る(上)

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    私の印象として、著者の作風は物語り通してあまり起伏なく淡々と話しが進んでいく作品が多いと感じるが、本作上巻も前半はそのような流れだが、後半は徐々に温度感が増す展開になりつつあった。関ヶ原となる下巻がどのような筆致で描かれるか、期待して下巻を読みたい。

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    2026年01月31日
  • 姫神

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    自分のコンディションが悪かったのか忙しかったせいかなかなか遅々として読み終わらず最後は飛ばしながら読んでしまった なかなかミステリアスな側面がありつつも登場人物がイメージできず名前も覚えづらく苦労した 等伯は面白かったんだけどなぁ

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    2026年01月28日
  • 血の日本史

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    小川版・作家の値打ちから。同作から引いた重松作品を読んだ時にも思ったけど、どうも自分、小川チョイスとは相容れません。向後もう、あまり参考にはしない方向で。さておき本作。日本の事変史を、それぞれ10ページくらいの短編にまとめ、時代を追って展開していくという結構。構造上必然的に、登場人物の背景やらは知っている前提(人物紹介の類は一切なされないので)。知っている項目は結構楽しめるけど、知らないものは正直ちんぷんかんぷん。トータルとして、そこまで高い評価にはなりませんわな。

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    2026年01月26日