安部龍太郎のレビュー一覧

  • 信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変

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    桶狭間の戦い・本能寺の変・関ヶ原の戦いは、私にとってずっと追いかけていきたい歴史上の興味ある事件です。どの事件も、最終的な勝者の検閲(意見)が反映されたと思われる歴史書による解説は多くなされていますが、本当のところはどうたったのか、を同じ人間として興味を持っています。

    最近の研究によれば、勇ましい武士の姿とは別に、それを聞いて私も少し安心できるような「本当かもしれなかった姿」が明らかにされてきているように思います。今回のテーマの、本能寺の変、では信長の生きた時代、日本だけでなく世界(特に、ポルトガルとスペイン)がどのように動いていたかを把握したうえで、信長暗殺にどのように絡んでいたのかという

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    2018年08月15日
  • 等伯(上)

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    ネタバレ

    重々しい話かとおもったら、意外とライトで読みやすい。人が何人も死んだり辛いことが色々とあるのだけど、信春(等伯)の性格のせいかな?絵の才能はすごいけど、見たい知りたい欲が強くて、悩んだり恨んだり、調子に乗っては痛い思いをして反省したり、柔軟で人間らしくてとても魅力的。妻や子を思う優しい気持ちも。登場する絵を実際に見てみたいなあ。下巻へ続く。

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    2018年05月15日
  • 生きて候 下

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    安倍龍太郎の登場人物は、不器用で己の生き様を貫く。この作品は本田正信の養子に出された次男、倉橋政重が武辺者の生き様を通しながらも、為政者への目覚めが描かれている。
    無益な慶長の役の不毛さや、徳川政権へ移行期のせめぎ合いに読み応えがある。
    兵站のロジスティック面や、武家や朝廷の駆け引き、派閥争いのディテールもよい。

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    2018年05月12日
  • 銀嶺のかなた(二) 新しい国

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    秀吉の時代になり、これまでの朋友から主従の関係に変わる中で、最大の信頼を得ながら利家が北陸の地で礎を築いていく。利家の活躍は他の作品でもよく知っていたが、その子利長については本作で知ることができた。領民ファーストの生き方がこの後どうなるかを続巻で見ていきたい。
    また、今秋、北陸旅をするので前田家の足跡を訪ねたい。

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    2026年01月17日
  • 信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変

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    安倍龍太郎の本を読むのは、「等伯」に次いで2度目である。学校の先輩である著者が、「本能寺の変は、朝廷と室町幕府の復権を狙って光秀を動かして起こさせたもので、その黒幕は太政大臣近衛前久だ」という持論を証明するために、この時代の歴史的文献を読み解き証明していく姿勢には、学生時代の姿を知る私からすると大変驚きであった。

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    2026年01月17日
  • 銀嶺のかなた(一) 利家と利長

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    これまで、この時代の主役となる信長や秀吉の作品を読んできたが、初めて脇役に視点を当てた作品を読んだ。
    独裁者の信長の下で、利家は古い考えに固執する勝家が間にいる主従関係の中で生き抜いていくのは大変であっただろう思う。続編では、それを脱皮していく姿が見られると思うと楽しみである。

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    2026年01月17日
  • 等伯(上)

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    長谷川等伯の松林図屏風は何度見ても吸い込まれるように見入ってしまう。描かずに霧靄、水蒸気、空気を表現し、それ以上に寂寥感、無常観まで感じ取らせる墨の世界。どのような境地で描いたのか、歴史的背景を含めて知りたくなり読んでみようと思った。

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    2018年01月22日
  • 関ヶ原連判状 下巻

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    緩急ある展開と結末は戦国時代ならではなのかな、と思った。合戦場ではなく、策略や陰謀に焦点があたっている。他の視点からの戦国ものも読みたい。
    2018/1/16

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    2018年01月16日
  • 冬を待つ城(新潮文庫)

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    東北武士の意地が中央勢力に反発する。武力の差に敗けは明らかな中、人々の生活を守るために奮闘する。様々な戦争、国と国との争いの根本にある欲望の醜悪さ、儚さを感じる。2018.1.3

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    2018年01月03日
  • 関ヶ原連判状 上巻

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    足利の亡霊…本来であれば将軍職ことに着くこともできたはずなのかもしれない細川幽斎。ただ本当の説なのかは知るはずもない。武人と呼べずに文人の足掻きとはどうも男らしさを感じられない。武力を持っての交渉ではなく、この話の中での幽斎の交渉術というのは好きになれない。

    すべての身内であれ、中心であっても己の利のために捨てられる。本当にこの時代を代表する文化人であると言えるのだろうか?

    「関ヶ原連判状」

    安部龍太郎先生の作品は好きだが、やはり細川家は好きになれない。常に時代の覇者をを天秤にかけ生き抜く姿は立派なのかもしれないが、その行動に武を感じることがない。危なくなったら調停を利用して保身を図り、

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    2017年05月04日
  • 関ヶ原連判状 下巻

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    足利の亡霊…本来であれば将軍職ことに着くこともできたはずなのかもしれない細川幽斎。ただ本当の説なのかは知るはずもない。武人と呼べずに文人の足掻きとはどうも男らしさを感じられない。武力を持っての交渉ではなく、この話の中での幽斎の交渉術というのは好きになれない。

    すべての身内であれ、中心であっても己の利のために捨てられる。本当にこの時代を代表する文化人であると言えるのだろうか?

    「関ヶ原連判状」

    安部龍太郎先生の作品は好きだが、やはり細川家は好きになれない。常に時代の覇者をを天秤にかけ生き抜く姿は立派なのかもしれないが、その行動に武を感じることがない。危なくなったら調停を利用して保身を図り、

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    2017年05月04日
  • 等伯(下)

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    ネタバレ

    上巻で、あんなに苦労して。
    みつけられて、描いて、いたのにぃ。

    下巻になって…
    よく、言えば、人間らしく。欲を隠さずに…
    そして描く。
    〜「業が深くて」〜

    秀吉との勝負画…【松林図】
    が、描けたこと。に、心からむかえたこと。

    か、な。下巻。

    利休との対話
    〜(それが死んだ者を背負って生きるということだ)〜

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    2016年02月09日
  • 蒼き信長(上)

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    安部龍太郎さんの「信長燃ゆ」が好きだったので、それの青年時代の話かと思って手に取ったのだけれど、あんまりだった。

    さらっと、信長誕生前後の父親の活躍から桶狭間の少し後までを少ないページ数で扱っているので、歴史の教科書みたいで、何の感想も持てなかった。。。

    信長燃ゆを楽しんだだけに、残念。

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    2015年11月23日
  • 生きて候 上

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    主人公の政重が、それほどかっこよくない。
    上巻は、架空設定と思われる女性が登場してくる。この女性とのロミオとジュリエット的な恋愛にあまりときめかず。だからか、上巻は少し退屈。
    下巻で、関ヶ原が始まると、ドキドキして、読むスピードが速まった。

    それよりかっこよく描かれているのが、宇喜田秀家。
    純粋で一本気で、かっこいい。それに妻の豪姫との間に交わされる愛情も素敵。

    三成が関ヶ原で敗北に向かう様子は誰の本で見ても、かわいそうで、泣けてくる。今回の三成は、豊臣家からも見捨てられ、たくさんの虚偽を一人で飲みこんで、同情を禁じ得ない。小柄さを強調しており、頼りない三成の姿が痛々しく、また性格がかわい

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    2015年11月05日
  • レオン氏郷

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    名前は聞くけどよく知らない蒲生氏郷が主人公。氏郷がいい人すぎて、癖がない分、あっさり進む。もうちょいぐおおーって爽快感がほしくなる。

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    2015年10月03日
  • 下天を謀る(下)

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    いまいち、徳川家康に重宝されていた感じがしっくりこず。
    確かに命を救われたということも大きいのだろうが・・・

    大阪夏の陣での家中の討死の多さは悲惨。

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    2015年06月16日
  • 下天を謀る(上)

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    藤堂高虎が主人公という、なんとも意外な小説。

    始まりは小牧長久手の戦いから。
    こんな武辺者のイメージはなかったので、
    とても意外なキャラクターとして描かれていた。

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    2015年06月16日
  • 等伯(下)

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    七尾を追われるようにして出て以来、40年の長きに亘り不遇に耐えた等伯。狩野派からの横槍などの確執によく耐え、長谷川派を築きあげたと感心。一度、本物の「祥雲寺障壁画」「松林図屏風」などを見てみたい。

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    2015年05月09日
  • 等伯(上)

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    自分には厳しい割に、例えば、縁が切れた兄、武之丞や宿敵狩野永徳など他の人との関係には甘いところが多々ある人だと思うが、自分に厳しいからこそ、33歳から絵師を目指して狩野永徳と並び桃山時代を代表する絵師になれたんだろうと思う。

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    2015年05月09日
  • 幕末 開陽丸 徳川海軍最後の戦い

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    幕末の頃、幕府は海軍を持っていたらしい。北前船みたいなものではなく、当時のオランダの最新鋭艦で西洋色の軍服を着た船員がいて、射程距離が数千メートルの大砲を26門も積んだ近代海軍幕開けの戦艦だったらしい。
    260年鎖国を貫いてきた徳川幕府の幕臣が、この軍艦の船室ではコーヒー、紅茶(ブランデーを入れた!)、ワインが飲まれていたみたい。
    幕府の近代化にも驚いたけど、そもそも維新とは全面的に正しかったのか、帝国主義への迷走や、太平洋戦争の敗戦は、維新の時の新政府の失策では? というところまで踏み込まれていて、結構驚く発見がある本だった。

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    2015年11月09日