安部龍太郎のレビュー一覧

  • 風の如く 水の如く

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    映画化したら玄人好みの話になりそう。本多正純を主人公として、関が原を巡る如水と家康の伏線の張り合いを、戦後の論功行賞のための尋問を通して解く。如水ならさもありなん...と後世まで思わせるのがすごい。

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    2014年09月03日
  • 等伯(下)

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    都に出て天下一の絵師になる-から巻き込まれる(巻き起こす)悲喜交々。思いが人生を象るのだなと改めて感じます。人生の投影が絵、という視点で何かのために何かを犠牲にすることに色々感じる。

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    2014年09月03日
  • 等伯(上)

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    水墨画の最高峰と言われる松林図屏風を書いた長谷川等伯の話。文章は読みやすいし心理描写が上手だなと感じた。願望と罪悪感と悲しみに取り囲まれて、そこからどうなっていくのだろうという歴史小説的な構成。

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    2014年09月03日
  • 天下布武 下 夢どの与一郎

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    ネタバレ

    本能寺の変の謎に迫る作品は数々あれど、イエズス会とスペインの陰謀と紐解いた作品はあまりないかな。ただ、信長が自分を現人神としてあがめる事を推し進める事により、周囲との軋轢を生んだ事がきっかけはあたりの気はする。

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    2014年07月20日
  • 等伯(上)

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    ネタバレ

    長谷川等伯は好きな作家でその生涯も大まかに知っていた。直木賞受賞作とも言うことで期待したのだが、うーむ、肩透かし。まだ下巻を読んでないので評価は下せまいが。

    題材としては稀少性はあるが、表現がイマイチ。この作家さんは絵をあまり見ずに、剣客もののほうが好きな気がする。美術家の伝記ものではなく、奥さんを不幸にして夢を追いかけた男の一代記ぐらいのつもりで読むといい。

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    2014年04月29日
  • 等伯(上)

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    ネタバレ

    戦国末の絵師、長谷川等伯の伝記的小説。

    とはいっても、養父母の死などのプライベート部分は物語になっていて絵師として成長していくバックボーンとしています。
    上巻は信長の死で、いよいよ中央デビューというところまでです。
    歴史の教科書では文化面は時代の作風と作者と作品しか出てこないので、物語となると時間はかかるが記憶に残りますね。

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    2014年02月02日
  • 風の如く 水の如く

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    ネタバレ

    設定自体は面白いけど、官兵衛の策が明らかになる過程がややだらだらとして新鮮な驚きみたいなものはあまりなかった。



    主人公は本多正純で、結局官兵衛の策を見抜いた上、西軍+東軍のほとんどが味方じゃない状況で戦を一日で制した家康すごすぎるだろという話だったので、すごく徳川寄りな話なんじゃないか、という気がしました。

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    2014年01月18日
  • 下天を謀る(下)

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    ネタバレ

    藤堂高虎の生涯のうち、
    関ヶ原から大坂の陣まで豊臣家の滅亡につきそった巻ともいえる。

    高虎と家康の深い絆、豊臣家を滅ぼしたくないという思いが読み取れる。

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    2013年12月29日
  • 風の如く 水の如く

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    関ヶ原の戦いで東軍・西軍の他に第3局があったとの仮説。確かに戦後の領地分配に偏りがあることは、気になっていたが・・・。

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    2013年11月28日
  • レオン氏郷

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    ネタバレ

    先の見えすぎた男が背負った重き十字架――
    織田信長が惚れこみ、豊臣秀吉がその器量を畏れた武将・蒲生氏郷の生涯を描く長篇小説。
    信長に見出されて娘婿となり、その薫陶を受けて武将として成長する蒲生氏郷。世界とわたり合える国をつくるために天下統一を急ぐ信長の志を理解し、その実現をめざして邁進していた氏郷だったが、長島一向一揆での惨劇を目にして、心が大きく揺らぎ始めていた。
    信長亡き後、その遺志を受け継ぐと思われた秀吉に従い、数々の合戦で功を立てた氏郷は、会津百万石の太守になる。しかし、秀吉が私利私欲にとらわれていた事実を知り、志を遂げるために独自の道を歩むことを決断したのであった……。
    茶人やキリシ

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    2013年07月21日
  • 信長燃ゆ(上)

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    全2巻。
    本能寺の変の真実を追った物語。

    うーん。
    この著者は高い評価を結構目にするけど、
    個人的にはあんまりだわ。

    著者お得意の、朝廷に踏み込んだ歴史の解釈と、
    最近の研究で明らかになった事実から、
    説得力ある物語が繰り広げられる。

    ものの。
    少しこじつけに聞こえてしまう
    ぐいぐいな論理や解説がうるさく、
    いまいちのめり込めず。

    また、加藤廣著「信長の棺」と同じように
    後世、第三者が当時を記すという形式を取っているものの、
    この設定が後半ほぼ忘れられて機能していない。

    最初こそワクワクしたが、
    著者が物語をわすれ、自説に熱くなっていき、
    自分は置いてかれた感があった。

    でも、

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    2013年02月25日
  • 蒼き信長(下)

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    後編
    若干信長の切れ味が悪いが、史実以上の活躍を
    させるわけにはいかんだろうね
    でも、お濃の欠き方は独特で気に入りました

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    2013年01月27日
  • 天馬、翔ける 源義経 下

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    義経が奥州に帰るところで話は終了。
    義経の首を見て、頼朝がどう感じるかまで読んでみたかったので、少し物足りない気がした。

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    2013年01月09日
  • 天馬、翔ける 源義経 上

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    読みやすい、義経もの。
    源義仲が京都で死ぬまでが描かれている。義経は、義仲と心を通わせていた。頼朝は義経に警戒心が隠せない、と言った設定。

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    2013年01月02日
  • レオン氏郷

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    信長・秀吉の時代を重要なサブキャラとして生きた大名蒲生氏郷。
    名が知れているほどに、その人柄・活躍は朧気な武将を主人公とした書籍ということで、手に取ることにした。
    が、やはり同時代を生きた戦国の主人公達のキャラが強すぎ、彼らを軸とした歴史のうねりの描写にともすれば氏郷自身の物語が埋もれてしまっている感が否めない。
    もう少し、キャラクターを明確にするか、多少地味であれ氏郷自身のエピソードを中心にストーリーを組めることができていれば、蒲生氏郷の歴史小説として堪能できたと思う。

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    2012年11月03日
  • レオン氏郷

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    「へうげもの」(モーニングKC)の登場人物の一人である蒲生氏郷の生涯を追う歴史小説です。
    ただ年代ごとに綴られていくのではなく,エピソードを一つ一つ重ねていく構成となっています。
    終盤の氏郷と正宗の攻防は手に汗握るものがあり,氏郷の死因は政宗による毒とされている点は面白く読めました。
    様々な出来事が伏線として氏郷を追いつめていく流れと,秀吉の人心掌握が非常にうまく書かれています。
    利休との茶を通しての交流,利休の大阪への追放,切腹に至るまでの過程にもう少し触れて欲しかった気がしました。

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    2012年10月13日
  • 浄土の帝

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    アホだと伝えられている後白河法皇のお話。平清盛や源頼朝のお父さん等々絡んできますが。
    この中では、後白河法皇を「良い人」と言うイメージで物語を進めていますが、息子との確執や参謀から見捨てられる等、良い人ではどうやっても書ききれない部分が多く、無理を感じた。
    逆に「とんだアホだ~」と書き進めた方がすっきりしたかも。

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    2012年06月05日
  • 海神 孫太郎漂流記

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    船乗りたちの漂流。
    ひたすら悲惨な奴隷生活が描かれている。主人公の強力な運と腕が運命を切り開いている。
    ただ奴隷生活ガ長すぎて気が滅入った。切り抜けるパターンが読んでてわかっちゃう。

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    2012年04月14日
  • 関ヶ原連判状 上巻

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    ネタバレ

    戦国末期。色々な噂があり,本書もそのひとつの噂である,幽斎は足利十二代将軍義晴の実子という設定での話しだ。後の将軍である,義輝,義昭の兄にあたることになる。
    千利休に茶を学び,三条西実枝の子が成長し,返し伝授する約束で幽斎は古今伝授を受けたが,その子は夭折し,当時の唯一の古今伝授の伝承者となった。これを最大限利用し,幽斎は,徳川,豊臣に並び朝廷をバックにし前田家と連合して第3の勢力を築こうとした。
    関ヶ原の戦いの2日前に,後陽成天皇が勅命により三成方に囲まれ籠城戦を続けて落城寸前だった幽斎を助けたのは,古今伝授が途絶える事を恐れたためだといわれる。朝廷は文化芸術によりその存在意義を保って行くし

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    2011年11月10日
  • 血の日本史

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    短編小説で、日本史を俯瞰するという試みは意欲的。歴史小説で描かれない時代ってまだまだあるようだ。題材がマニアックに過ぎる部分があり、少々感情移入がつらい部分も。もう少し作者の歴史観が出れば面白かった。

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    2011年09月26日