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Posted by ブクログ
黒田如水を水とすれば、徳川家康は風。
関ヶ原の戦いの裏で九州平定に黒田如水が動いたという史実を最近知った。
大河ドラマにもなるというので、強く関心を持って、如水を取り上げた作品を読み進めるうちに出会った一冊。
天下分け目の合戦に際し、多くの人がそれぞれの想いを胸に、多種多様な動きをしたが、全てを見通してた男がいた。
またその時歴史を動かした人々の中に、天下の二兵衛と呼ばれた竹中半兵衛、黒田官兵衛の息子達が重要な役割を果たしていたとの事。
なんだか浪漫を感じる。
戦国時代を勝ち抜き260年にも及ぶ江戸時代を築いた家康の凄さを感じてしまった。
Posted by ブクログ
読んだ本 風の如く水の如く 安部龍太郎 20240612
長らく歴史小説、時代小説ばかり読んでた時期があって、司馬遼太郎、山岡荘八、吉川英治、池波正太郎。人物や出来事に焦点を当てて、それぞれの歴史観、解釈を楽しんでました。
安部龍太郎の場合、設定が大胆なので歴史小説の範疇を超えて時代小説って感じがするんですが、段々とこれが事実のように感じていく。記録に残った事実は皆に知られてるけど、記録に残ってない事実も当然ある訳で、それは作家の想像力が埋めていくって意味では立派な歴史小説なんだよな。
黒田如水は、関ケ原の合戦が行われてる時に九州を席巻して、どさくさ紛れに天下を狙ってたってのは周知の事実だけど、その陰謀が関ヶ原にまで及んでたってお話。それを論功行賞中の合戦後間もない時期に本田正純が陰謀を暴こうと黒田長政や竹中重門なんかを訊問していく。この罪を暴こうと訊問していく形式ってのが新鮮で、戦国小説っぽくないんだけど、登場人物が戦国好きに刺さってくるんですよね。
登場人物の人物像なんかイメージから離れてないし、関ケ原なんかも知ってる通り展開していく。なんだけどひとつひとつの意味が新しく付加されてて新しい歴史観になってます。それぞれの親子や、ラストのユダが誰かってシーンなんか小説としても唸らせられます。
Posted by ブクログ
黒田如水の密書をめぐり、本多正純が各大名へ訊問する形で話が進んでゆく。
しかし、関ヶ原の前あるいは後と場面が錯綜し、読者もまま惑わされてしまう。
関ヶ原は、家康と三成との戦いというのが歴史の定説であるが、著者はその裏に如水と家康との権謀と策謀の戦いがあったとみる。
これがフィクションなのか、はたまた小説家の想像力によって描き出された歴史の裏面史なのか。
確かに、関ヶ原の戦いの最中、如水は九州の各地を次々と制圧していった。これは史実であるが、その裏にこれ程の策謀があったのだろうか。
如水の密書にいう「三方」とは、誰と誰のことだろうか。後半明かされるその人物の名前には、読者は皆”エッ”との声を上げてしまうかも。
歴史ミステリーファンにとっては、たまらない瞬間といってもいいか。
さらに、秀忠が関ヶ原に遅参したのは信州真田の抵抗によるものではなく、家康からの指示でその場にとどまり、ある勢力の進発に備えたためだとか。
歴史には何が隠されているかわからない、面白いな~。
家康と如水との虚々実々の戦い、「家康は風、如水は水」この例えもなんとなく納得できるなあ。
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