安部龍太郎のレビュー一覧

  • 関ヶ原連判状 上巻

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    戦乱の時代に天下統一を狙う勇将ではなく、本筋を外れているかもしれませんが自国の安全と存続を第一目的とする中小の大名たちの行動が興味深い。
    下巻はいよいよ、、

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    2020年01月19日
  • 等伯(上)

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    上下一括感想。激動の戦国末期で、時代に飜弄されながら絵師の道を進む等伯の激しい生き様が、生み出された作品と一体となって、読み応え充分。友達にはしたくないタイプだが、読後に彼の絵が見たくなる。

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    2020年01月02日
  • 信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変

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    織田信長がなぜ殺されたかについて綴った一冊。

    信長の暗殺にはカトリックが絡んでいるというのは、今までにない視点で面白かった。

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    2019年12月09日
  • 婆娑羅太平記 道誉と正成

    購入済み

    新たな正成像

     南朝に殉じた忠臣という側面から描かれることが多かった楠木正成。経済的事情から台頭した背景を説き起こし、新たな正成像を提示した。伊勢湾利権から織田家の発展を描いてきた安部龍太郎ならではの分析は興味深い。著者の初期作品で後南朝時代を舞台にした「彷徨える帝」には正成の末裔という設定で、南木正盛という人物が登場する。本書を読んで興味を持った方は、ぜひ「彷徨える帝」も読んでほしい。

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    2019年11月26日
  • 等伯(下)

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    絵画界の支配者である狩野派に対し、等伯は技法や知識に基づいて表現するのではなく、裸の目でみた真ね姿を写しとろうと精進を重ねて、第一人者へと成長していく。
    愛と鎮魂の松林図完成の場面では、思わず涙が出てしまいました。素晴らしい。

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    2019年11月21日
  • 信長燃ゆ(下)

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    信長の行動は西洋諸国による侵略から日本を守り、逆に海外に勢力を伸ばすために神道に裏付けられた皇族と公卿による支配体制からの脱却を目指したものだと思えば、あの時代に進歩的な考え方を持っていた偉大な人だったのだなと思う反面、それでも歴史に残る残る残虐行為を認めることはできない。
    近衛前嗣のしたたかぶりもなかなかのものですね。
    あと、この物語にロマンスが必要だったかは疑問です。

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    2019年10月16日
  • 信長になれなかった男たち 戦国武将外伝

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    日本史は好きで多くの武将について読んできたと思いますが、最近になって有名な武将として記録されるまでには至らないけれども、大名としてかなり活躍したであろう人達にも興味を持つようになりました。

    このような部分の研究も進み、それを本にしてくれる、この本の著者(安部氏)のような方が出てきてくれて本当に嬉しいです。なんだか、このような活動は学会では功績としては認められないようですね。

    今までの価値観にとらわれない人が登場してきたというのも私にとっては嬉しい限りです。本を買うことしか当面はできませんが、応援したく思います。

    以下は気になったポイントです。

    ・越前敦賀は、南北朝時代には新田義貞が足利

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    2019年04月30日
  • 信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変

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    斬新な切り口。宗教の視点を入れて歴史を考えることは重要と感じた。それと江戸幕府史観は士農工商なので、そこを経由しての戦国時代はやはり色々歪曲されてるのだろうとかんじた。

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    2019年03月22日
  • 戦国秘譚 神々に告ぐ(下)

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    戦国時代末期の権威が落ちた天皇家・朝廷と、中立的な将軍、権力を求める武家の微妙なバランスが面白い。
    野望を持ちつつも、天皇家ひいては神々を敬う日本人としてDNAの奥底に記憶された価値観を蔑ろにできない様子は、明仁天皇の退位が間際な時期に読んだだけに感慨深いものがあります。

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    2019年02月02日
  • 戦国秘譚 神々に告ぐ(上)

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    戦国時代の知識が乏しい自分にとって近衛前嗣という人物も初見に等しいのですが、なかなか面白い作品でした。
    それにしても、こんなに将軍が軽視された時代があったとは驚きです。

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    2019年01月27日
  • 信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変

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    信長が天下統一目前で、本能寺に散った理由を公家の近衛前久やキリスト教の観点から分析。

    信長という存在が当時の誰よりも進んだ存在だったからこそ、不安視されていたんだなと感じました。キリスト教を通じてヨーロッパから莫大な利益を得られる一方で、神の前では平等とする理念のために距離を取らざる得なかったこと。豊臣と江戸時代には70万人に及ぶキリスト教徒の危険性のために布教を中止したこと。キリスト教が如何に日本の歴史に影響を及ぼしてきたかがよくわかりました。

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    2018年12月25日
  • 下天を謀る(下)

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    上巻よりも盛り沢山のできごと。なのに、やや駆け足。
    要所はおさえていますので、わくわくしながら読みましたが、もっともっと、高虎と家臣や領民などとの交流もあったらなあ、じっくりと高虎の魅力を堪能できたら、と欲深く思うほどにもっと読みたかったです。

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    2018年11月15日
  • 信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変

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    予てから私も著者と同じく、戦国~安土桃山時代の捉え方が、江戸時代に真逆に書き換えられていると感じていたので、本作品内で引用されている例示は至極納得でき、爽快な気分になった。キリシタンや南蛮貿易を主として捉えると人物も事件も違った様相を呈して非常に面白い。蛇足だが、景教の影響からの厩戸皇子や蘇我馬子の指摘は、全く知らなかったのでとても新鮮だった。

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    2018年11月11日
  • 等伯(下)

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    経新聞に1年半にわたり連載された小説を単行本化したもの。日経新聞に毎朝掲載されただけあって感動的なよい作品であったと思う。等伯の作品は今まで何度か目にしているが、作品だけを目にしただけで人物的には全く知らなかった。狩野派についても同様、(真偽は別にして)作品の背景にあった物語を知ることができ、とても参考になった。

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    2018年11月04日
  • 信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変

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    事実としたら、秀吉のイメージは大きく変わる。秀吉は「本能寺の変」を事前に知っていた、ということだから。
    光秀も一人責任を負わされ、長生きしていたら、「事実」がどれくらい公になったのだろうか。
    信長の天才性や人を人とも思わぬ所業がやっぱり強烈だった。

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    2018年10月25日
  • 信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変

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    明智光秀の謀叛とされている本能寺の変は、実は明智光秀ひとりに悪役が押し付けられたもので、裏では色んな動きがあった、というものですが、これが歴史の真実なのかよくできたフィクションなのかよくわからないながらも、おもしろく読めました。

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    2018年10月02日
  • 信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変

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    ネタバレ

    本能寺の変の背景を大胆に推測した一冊。
    信長は、ポルトガルとの南蛮貿易で富を得て、それが権力の源泉になっていた。このころ、宣教師たちの日本での活動が最も盛んとなる。ポルトガルがスペインに併合されると、スペインとの交渉に入ったが、決裂。貿易で得ていた信長の力に陰りが生じる。それをみた足利義昭は、公家勢力と組んで、信長を潰しにかかる。その手下となったのが明智光秀。そのころ、宣教師たちは、キリシタンと近しかった秀吉と組み、キリシタンのネットワークを使って、秀吉に中国大返しをさせ、権力を握らせる。
    雑誌などに掲載されたいくつもの文書をまとめたようで、少々全体的なまとまりには欠け、若干読みにくいが、歴史

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    2018年09月17日
  • 信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変

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    話題になり、人からもおすすめされたので手に取りました。

    本能寺の変の謎を解く、といった作品は、おそらくこれまで多数あったと思いますが、国内の政治状況に加え、大航海時代という世界の歴史の中でとらえたこの作品は、かなり興味をそそる一冊となりました。
    その観点からとらえ、その後の秀吉の天下統一、朝鮮出兵、関ケ原の戦い、大坂の陣まで長期を対象としているため、従来の歴史で習ったことの裏付けのなるかもしれない、という視点で読むとかなり面白い。
    歴史は、その時代にとって不都合な部分は見えないようにするということがあるものですが、著者が指摘した、江戸史観4つの誤り(鎖国史観、身分差別史観、農本主義史観、儒教

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    2018年09月16日
  • 信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変

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    あまり知られていないものを含む、多数の資料による、力強さを持った言葉。感情を抑えない優しく温かい言葉。
    二つの言葉を、心地よく感じながら読むことができた。まだどこかに謎を紐解く資料が残っているのだろうか。残っていないのだろうか。歴史浪漫に胸が熱くなった。

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    2018年08月09日
  • 維新の肖像

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    時代は昭和初期と明治維新の時を行き来する珍しいタイプの歴史小説。
    アメリカのイエール大学で日本史を教える60歳の准教授が戦争に突き進む日本に警鐘を鳴らしていたが、効はならず歯がゆい想いをしていた。
    そんなときになぜ、日本はこのように心なく無茶を押し付けるような国になったのだろうと思案した時に明治維新そのものに原型があったのではないかと思うようになる。
    それをテーマにした書籍を書こうとするが、内容は学術書でなくて、小説とした。そしてテーマは青年期に対立した父の若き日々について。
    彼の父は二本松藩の若き侍であり、江戸幕府側として戊辰戦争に参加していた。

    その若き父が見たのは、薩長が旗を振る新政府

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    2018年07月08日