安部龍太郎のレビュー一覧

  • 信長燃ゆ(下)

    Posted by ブクログ

    この作家は比較的秀吉を低く評価しているように見えるが、当方も同意。この人物に対してはどうも共感できんのだなぁ。
    それに対して家康の位置付けが高い、司馬遼とは一味違う。

    0
    2014年08月24日
  • 信長燃ゆ(上)

    Posted by ブクログ

    朝廷の陰謀を背景に信長の苦悩を描き出す。
    信長に苦悩という言葉は似合わない感じだが、革命者であるゆえその言葉の重みは違うのかもしれない。

    0
    2014年08月24日
  • 等伯(下)

    Posted by ブクログ

    絵師、長谷川等伯のことを、ほとんど知らなかったが、
    非常に読み応えがあり引き込まれた。
    戦国時代を、このように武将とは別の視点で描いているのは新鮮に感じる。

    0
    2014年08月21日
  • 等伯(下)

    Posted by ブクログ

    下巻では秀吉の天下になり権力を握ったゆえの傲慢パワーに振り回される庶民達。利休と交遊していた長谷川信春は、利休から等伯と名乗るよう遺言を進言される。利休に切腹を命じた秀吉、死者を冒涜する扱いをした石田三成に京都の庶民は怒り爆発で秀吉を蔑む短歌を貼り付けたり嫌われまくり。等伯は後世の者が見る利休の肖像画を描く。下巻では長谷川等伯の愚直な生き様に頭悪い奴だな〜とイライラさせられる展開になるが周りが助けてくれるのも絵の天才たる所以なのか。狩野永徳との対決、等伯以上の天才絵師だった息子の死、それを乗り越え松林図屏風の完成、爺さんになって徳川の時代になり、徳川家専属絵師に召し抱えられ江戸に行く。本の表紙

    0
    2014年07月17日
  • 風の如く 水の如く

    Posted by ブクログ

    関が原の合戦にまつわる数多くの武将たちの攻防、謀略は非常に複雑怪奇でついていくにも苦労した。その表裏を論功の評価調査を通じて解きほぐしていく流れはスリリング、でもこのストーリーの面白さは様々な父と子の関係だ。本田正純と正信、黒田長政と如水、細川忠興と幽斎、前田利長と利家、竹中重門と半兵衛、徳川家康と秀康、等々。さらに歴史小説を読んだらまた帰ってこよう。

    0
    2014年05月31日
  • 等伯(上)

    Posted by ブクログ

    稀代の天才画家「長谷川等伯」の一代記。松林図を描くまでの禅的修行のありよう、宗教と絵画の関係にこころ躍った。

    0
    2014年05月10日
  • 戦国秘譚 神々に告ぐ(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    朝廷は代々、非業の死を遂げた者の怨霊を祀って怨霊を封じて来た。それは死者を悼むというより、現世に災いをなすことを避けたいという利己心からなされたものだ 朝廷は神社を作って怨霊がこの世に現れることを防ごうとしたのである

    0
    2014年04月23日
  • 生きて候 下

    Posted by ブクログ

    実力で活躍する自由人、本多政重。しかし、生き方のどこかに悲しみをたたえているように思う。自分の力を信じて活躍するする姿には憧れる。

    0
    2014年04月22日
  • 天下布武 上 夢どの与一郎

    Posted by ブクログ

    天下布武というタイトルから織田信長を想像した。
    が、夢どの与一郎というサブタイトルにあるとおり、細川忠興が主人公の物語。
    荒木村重の謀反の際に、説得に向かった黒田官兵衛が捕まってしまうが、何とか無事に救出されるという史実に沿ってはいるものの、官兵衛視点で書かれた作品とは、そこに至る経緯の描かれ方が違っており興味深い。

    0
    2014年02月16日
  • 天馬、翔ける 源義経 下

    Posted by ブクログ

    中山義秀文学賞受賞作。
    大昔読んだ山岡宗八「源頼朝」以来の「頼朝・義経伝」。
    平家打倒後、兄「源頼朝」は武士中心の天下創建へ、弟「義経」は後白河法皇・朝廷中心の国へ。この国を治めるのは朝廷か武家の棟梁か。
    頼朝はよく言われている猜疑心の強い性格に描かれているが、主人公の義経は天才的武将ではあるが自分勝手な性格になっているので感情移入が少しし難いが、美化された義経とは違い、頼朝に忌み嫌われた理由が納得できる。
    切々たる義経の心情を表したものと思っていた有名な「腰越状」の中身が「義経犯すところなく咎を蒙る。功ありて誤りなしといへども御勘気を蒙る」なんて書いたらそれは頼朝怒るわ。
    頼朝を信長ばりの新

    0
    2014年02月01日
  • 風の如く 水の如く

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    関ヶ原の裏での黒田如水の陰謀を本多正純が暴くという内容だが、関ヶ原に至るまでの駆け引きが実際にそうだったのかもと思わせる内容であり、読みごたえがあった。

    ただ、「風のごとく、水のごとく」というタイトルは、家康が風で如水が水として本文中で言及されていることに由来するタイトルなのだが、正直これらのたとえの意味はあまりすとんと落ちてこなかった。

    どう考えても、化け物のような徳川家康(及び本多正信)と黒田如水との間の、狸のごとく、狐のごとくの騙し合いが実態ではないかと感じた。

    0
    2014年01月18日
  • 風の如く 水の如く

    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎の「播磨灘物語」が晩年の如水を描き切れていなかった。本作品の関ヶ原の合戦における家康と三成を相手とした第三極として立ち振舞いは満足させるものであった。

    0
    2013年12月23日
  • 下天を謀る(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    城つくりの名人であり、何度も主君を変えた裏切りの人物像が強い、
    藤堂高虎ですが、この本を読んで人物像が変わりました。

    羽柴秀長との主従関係が特に秀逸。

    上巻は小牧長久手の戦いから関ヶ原の直前まで。
    下巻がたのしみです。

    0
    2013年12月02日
  • 等伯(上)

    Posted by ブクログ

    絵師にとって悟りを開く境地。表面上をみたまま描くのではなく本質を見つめて心を描く。成る程ね~。前半は家族との触れ合いが多かったが後半いよいよ時の権力者との触れ合いが描写されているようだ。楽しみだぁ

    0
    2022年05月01日
  • 下天を謀る(下)

    Posted by ブクログ

    藤堂高虎の一生を描いた物語。後半は関ヶ原から、大坂夏の陣までで、家康の最後までを見届けて終わるところで終わる。豊臣秀長の教えを最後まで守り、家康に平和な世を作ることを託し、それを助け徳川政権の安定に尽くすところに彼の一生をかけているところは非常に明快だ。
    読みやすくて話が高虎をメインにしているのでちょっと美化しているがまあ、それはそれで有りでしょうね。

    0
    2013年07月23日
  • レオン氏郷

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    時代小説はあまり読まないけど、歴史の表舞台に立たない人の話は大好きなので読んでみた。

    もう少し信長と共に生きていれば、日本の歴史は変わっていたかもしれないですね。
    この時代、先が見えすぎるというのも罪な感じですね。


    今の時代に生きて、氏郷の先見の明と秀吉の狡猾さが上手く合わされば日本も変わるかもね

    0
    2013年07月23日
  • 下天を謀る(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    藤堂高虎の物語、小牧長久手の戦いから。最初は羽柴秀長に使えていたが、秀吉の側近により取り潰され、浪人している所を家康に乞われ表舞台に。城普請の腕を磨き、天下を平和にできるのはどのするべきかを考える。その結果は家康を担ぎ出す。
    さて続きは下巻に!
    物語は結構テンポがいいので面白い!

    0
    2013年07月18日
  • 下天を謀る(下)

    Posted by ブクログ

    関ヶ原から夏の陣まで。
    最近、見直されている藤堂高虎の後半生を扱った小説。
    少し美化されすぎの部分もあるが、面白かった。

    0
    2013年06月23日
  • 信長燃ゆ(上)

    Posted by ブクログ

    2015大河の原作(上)。本能寺の変の謎解きものではあるが、主要人物に近衛前久や勧修寺晴子といった朝廷側の人間が登場し、武家と朝廷の対立とそれぞれの思惑が見てとれて新鮮。

    0
    2013年05月06日
  • 信長燃ゆ(上)

    Posted by ブクログ

    信長は天下を取った後、ヨーロッパに匹敵する国を作ろうとしていた。そのために朝廷との関係を変える必要があったとの話しは興味深いし、本当にそうなら相当孤独であったと思う。信長と公家側の近衛前久との駆け引きや信長の三人の息子との関係も面白い。ただ、誠仁親王の東宮夫人である晴子の信長に対する気持ちには無理を感じる。

    0
    2013年02月27日