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Posted by ブクログ 2020年12月13日
俗に「判官贔屓」と言う。義経は、力を尽くして働いたにも拘らず、「余りにも正しく努力や成果が評価されない?!」という状況に陥ってしまう。その辺に理解を示す人達は、力を尽くして彼を助けるのだが、その限りでもない人達も多い。
対して、君臨しようとする最高指導者には「トップの孤独」がある。頼朝は、本拠地にし...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月27日
絢爛豪華な源平絵巻もの、圧倒的な情景再現力。既知の義経物語を当時の朝廷の動きに着目して描いた作品。律令制度が崩れ、御恩と奉公という新たなる武家制度の規範を目指す時代。類まれな政略家だが小心者の頼朝。義を重んじる知勇優れた天才武人だが空気を読めない義経そして智謀優れた政略家だが自分勝手で人をかき混ぜる...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月17日
終盤では、鎌倉から都に返された静御前を、義経らが奪還して共に奥州に逃げるというストーリーに描かれている。この辺りは確かな資料が残っていないだろうから、このような解釈もよいと思う。そして義経の物語をハッピーエンドで締めくくるというスタイルはとても斬新に思えた。
義経の妻としては静御前のほか河越重頼の娘...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月01日
中山義秀文学賞受賞作。
大昔読んだ山岡宗八「源頼朝」以来の「頼朝・義経伝」。
平家打倒後、兄「源頼朝」は武士中心の天下創建へ、弟「義経」は後白河法皇・朝廷中心の国へ。この国を治めるのは朝廷か武家の棟梁か。
頼朝はよく言われている猜疑心の強い性格に描かれているが、主人公の義経は天才的武将ではあるが自分...続きを読む
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