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最新の学説をふまえ直木賞作家の想像力が描き出す、新しい「天下取りへの道」
あまたの英傑たちがしのぎを削り刃を交えた戦国時代を背後で突き動かしていたのは、同時代の世界情勢であった。ライフワークとなる巨編小説「家康」に取り組む作家・安部龍太郎が、検討した最新の学説や実際に足を運んだ取材、大きな枠組みの作家的想像力で、これまでにない家康像と「家康天下取りへの道」を描き出す。
「桶狭間の戦」「三方ヶ原の戦」「長篠の戦」「小牧長久手の戦」「関ヶ原の戦」といった家康が戦い抜いた合戦をグローバルな視点から見つめ返し、今川義元、武田信玄、織田信長、豊臣秀吉といった英傑たちとの交わりを日本史を貫く2つの力学の視点から読み解くとき、あらたな家康像が立ち現れる! 激動の世界と日本の渦中で、家康を天下人に導いた終生の思想「厭離穢土 欣求浄土」とは何か。戦国時代像を刷新する歴史学の成果に基づきながら、天下人への道を描き直し、人間・家康に深く切り込む。私たちの知る「天下取りの物語」とは違う、あらたなるストーリーの提示!
Posted by ブクログ 2023年06月09日
何度も小説やドラマの主人公となってきた徳川家康の理想と軌跡を、かなり冷静に分析した良書だと思う。歴史小説で読む、戦国時代は、面白いものだが、それとは違う。厭離穢土欣求浄土を理想とし、信長秀吉の重商主義、中央集権を学びながら、農本主義、地方分権を基本の社会を作ったのが、家康が覇者となり、長い治世の基礎...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月09日
「厭離穢土 欣求浄土」を掲げた家康の考えをベースに話は展開される。戦のない平和な世を築くための戦を家康はしてきたと。
信長と秀吉は重商主義・中央集権体制だったという指摘はおもしろい。天皇を中心とした伝統的な国のありようからすると革命的な存在であり、アンシャンレジームからすると目障りである。反面、家...続きを読む
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