【感想・ネタバレ】戦国の山城をゆく 信長や秀吉に滅ぼされた世界のレビュー

あらすじ

山城とは文字通り、高所の利を活かすために山中に築かれた城のこと。古来、家臣や領民を避難させるシェルターとしての役割をになっていた山城は、地域の人々の団結のシンボルであり、心の拠り所であった。ところが、鉄砲の伝来と織田信長の登場によって、山城は次々と攻め落とされていった。それは、山城を拠点としていた人々の団結と自由が奪われ、中央の権力に従属を強いられていく過程にほかならない。歴史小説家で直木賞作家の著者が各地を訪れその空気に触れることで、過去と現代を繋ぐ壮大な旅に読者を誘う、ロマンの詰まった歴史探訪エッセイ。

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Posted by ブクログ

歴史小説家の著者が、戦国時代の様々な山城や城跡を訪ね歩く歴史探訪エッセイ。
特に、信長や秀吉に滅ぼされた戦国武士が依拠する城が対象で、中世と近世の分水嶺を見極めるのが著者の思いのようだ。
巻末には、関連年表が記載されており、その当時の歴史の流れを俯瞰するのに便利である。

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2025年04月24日

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