【感想・ネタバレ】おんなの城のレビュー

あらすじ

女には女の戦い方がある!
結婚が政略であり、嫁入りが人質と同じだった戦国時代。各々の方法で城を守ろうとした4人の女城主がいた。

美濃国・岩村城を守る信長の叔母珠子。能登国・七尾城で息子・畠山義孝とともに上杉と戦う佐代。筑後国・柳川城で夫・立花宗茂の留守を預かるぎん千代(ぎん:門構えに言)。そして、今川と武田という強敵に囲まれた遠江の井伊谷城の城主であり、2017年NHK大河ドラマのヒロインとなった井伊直虎。時代に翻弄された女たちの運命を描く歴史中編集。

解説・島内景二

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

安部氏がこれまで取り上げてきた歴史上の出来事を、それに関わってきた女性の立場に視点を変えて綴った中編集。手柄とか名誉に明け暮れる男と対照的に、人の幸せに重きを置く女性の視点で史実を語る試みが興味深い。
最後の「希望の城」では黒田如水を称賛する雰囲気があるのですが、私には「策士策に溺れる」をまさに体現しているとしか思えない。この感覚の違いが残念ながら作品全体の印象を悪くしてしまった。

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2024年07月07日

Posted by ブクログ

戦国時代という、ともすれば男が主役となりがちな時代を舞台に、あえて女性を主人公に据えた著者の意欲作。
己の運命と戦う四人の女性を魅力的に描いた短編集4編。
四編中『湖上の城』のヒロインは、大河ドラマで言わずと知れた井伊直虎。
直虎、直親、小野但馬守、六左衛門、南渓和尚等々の名にドラマの俳優の顔が浮かんでしまうのは、映像の力ゆえ仕方ないか。

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2019年05月24日

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