霜島ケイのレビュー一覧
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三津田信三さんがそれぞれの作家さんに怪談のテーマを伝えて、「自分が一番怖いと思う怪談を書いてください」とお願いした怪談アンソロジー。
どういう怪談が好きかによって好みの作品が別れそう。
単純に一番怖かったのは
澤村伊知さんの『サヤさん』かな。澤村さんへのテーマは霊能者怪談。
なんと言うか、ゾクリとする怖さがあった。
でも、一番好きだなと思ったのは民族学怪談をテーマに書かれた霜島ケイさんの『魔々』
村の言い伝えとか、風習って恐いと思う内容って結構あったりしませんか。
村人にとっては禁忌だったりする事とか。
そう思う怖さがこの作品にありました。
霜島さんは初めて読む作家さんでしたが、他の作品 -
Posted by ブクログ
このアンソロジーを一言で表すなら、「とても怖い」。とにかく怖い描写や不気味な描写が多い。
澤村伊智『サヤさん』ある霊能者に出会った小学生の話。前半の怪異に襲われる不気味さ、不条理さと、後半の物語の真相、謎の残るラスト。どれをとっても怖い。『予言の島』を事前に読んでおくとなお良い。
加門七海『貝田川』実話の様な怪談、その真偽は不明。フィクションだと思っているのに、そうだと断言することが出来ない。
名梁和泉『燃頭のいた町』「現世」と「異界」の境界が曖昧になり、いつしか怪異に襲われる。だが、この話は怪異より人間のほうが怖いと思う。
菊地秀行『旅の武士』旅をする武士を中心として語られる時代劇怪談。連続 -
購入済み
霜島ケイさんの別シリーズ読破してしばらく、なんか無性に癒されたくなって、こちらの一巻を買った。
読み終える毎に次巻を買って数日で読破。ゆっくり読むつもりが……。
十代の頃に読んで面白かったかどうかはわからない。
こんな素直な話が、十代の捻くれた心に入ったかどうか。
アラサーになって初めて読んで、アラサー女は、なんだかこれまでを振り返り「自分もいろいろあったなあ」としみじみした。
なにせアラサーなので、視点は太一くんを見守る側に回る。
太一くんの周りには愉快な面々がたくさんおり、でも太一くんに何かを押し付けることはなく、彼が自ら答えを掴むのを、見守っている。
読んで全く -
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ネタバレ神島桐子編完結・・・。
不器用な穂積中尉と妙子の恋がせつない。
兄は妹の幸せを心から願っていたのに(涙)
下巻は、予想していたとおり中味ぎっしりで駆け足だったような気がします。
弓生や聖の活躍や朔と清香の色々とかもう少し読みたかった(笑)
最後はこちらも予想したとおり桐子からの逆プロポーズという形になりました。
桐子が先に決心して公にすると思っていました。
志郎、タッチの差で敗れる(笑)
「こいつが、私の結婚相手だ!!」
「結婚の約束をしようか」
ふたりらしい婚約の誓いでした。
神島桐子の人生は凄惨で辛くてやりきれない想いも多々あったとは思うけれど決して不幸ではなかった。
このふたりは、また -
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Posted by ブクログ
ネタバレ1年2ヶ月ぶり、シリーズ最新刊です。
もう待つことにも慣れました・・・でも、もう少し早く読みたいな~(笑)
さてさて、封殺鬼・神島桐子さまシリーズも3作目(1作目が全5巻・2作目は全1巻)
神島桐子さまは、16歳になりました。
神島本家は、京都ですが、このシリーズの舞台は帝都東京。
桐子さま、東京の別宅がお気に入りです。
今回、桐子さまは、女学校に入学?致します。
初めての学校生活、このシリーズ初の女の子らしい展開。
初めて女の子の友達ができて、別宅にも招待したりして・・・別宅の家人や使役の鬼ふたりに支えられて桐子さまも肩肘張らずにずいぶんと女の子らしくなってきました。
そして、武見志郎。 -