霜島ケイのレビュー一覧

  • 七人怪談
    このアンソロジーを一言で表すなら、「とても怖い」。とにかく怖い描写や不気味な描写が多い。
    澤村伊智『サヤさん』ある霊能者に出会った小学生の話。前半の怪異に襲われる不気味さ、不条理さと、後半の物語の真相、謎の残るラスト。どれをとっても怖い。『予言の島』を事前に読んでおくとなお良い。
    加門七海『貝田川』...続きを読む
  • 七人怪談
    面白かった。澤村さんの短編がお目当てだったけれど、どの作品にも背筋がヒヤッとさせられた。最近民俗学と絡めた小説が好きなので、霜島さんの作品は思わぬ収穫だった。
  • カラクリ荘の異人たち4 ~春来るあやかし~
    霜島ケイさんの別シリーズ読破してしばらく、なんか無性に癒されたくなって、こちらの一巻を買った。
    読み終える毎に次巻を買って数日で読破。ゆっくり読むつもりが……。

    十代の頃に読んで面白かったかどうかはわからない。
    こんな素直な話が、十代の捻くれた心に入ったかどうか。
    アラサーになって初めて...続きを読む
  • ひょうたん のっぺら巻ノ二
    話が良くできているし、人情があるし、プッと笑えるエッセンスもちりばめられており、本当に面白かったです。
    あやかしという傑作選に一話収録されており、面白かったので、読みました。この表紙の絵だし、装丁もライトな感じだし、知らなければ、手に取ることもなかったと思います。
    畠中さんのしゃばけシリーズのような...続きを読む
  • ひょうたん のっぺら巻ノ二
    読みは冴え、腕も立つし、情けもある。
    美人の奥方に、かわいい娘、気の利く岡っ引きの見習いと、
    向かうところ敵なしに思えたのっぺら同心にも、
    そんな弱点があったとは。
    思いもよらぬ「ひょうたん」に驚きもし、笑いもした。

    いや、口がきけないとか、
    だから矢立の墨が切れると筆談もできないとか、
    他にも弱...続きを読む
  • のっぺら あやかし同心捕物控え
    Tさんのおすすめ。

    可笑しかった。
    いや、可笑しすぎる。

    妖しののっぺらぼうが、江戸の町で堂々と同心を務めていること自体、
    くすりと笑えるものがあるのに、
    あとは目茶苦茶だ。

    のっぺらぼうなのに髷は結えるし、
    父母が人と狐なのはまだしも、
    そのさっぱりした顔に一目ぼれした美人の奥方がいて、
    ...続きを読む
  • 封殺鬼 数え唄うたうもの
    封殺鬼シリーズの最新刊!!!やはり聖が事件に首を突っ込み、お人よしの野坂三吾が事件に巻き込まれる(笑)。弓生は聖に甘々で・・・・・。今回は瀬戸内海の小さな島を舞台に呪いやらなんやら・・・・・。相変わらずのドタバタです。
  • 封殺鬼 数え唄うたうもの
    変わらず貧乏くじな三吾に愛v

    久しぶりだからなのかなんなのか、聖、こんなキャラでしたか…?
    最後で許せないくらい面倒くさい感じに育ってた。
  • 封殺鬼 数え唄うたうもの
    現代編のつづき!ものすごーく面白かった。三吾と達彦が良い味出していた。笑いをこらえるのが大変な1冊。
  • 封殺鬼シリーズ 28 終の神話・人祇の章(小学館キャンバス文庫)
    ずっと終わるのが寂しくて読まずにとっておいたのを、10月に三吾メインで新シリーズが出るということでとうとう読んだ。
    これぞ大団円に相応しい。みごとに風呂敷をたたんでくれた霜島先生に拍手喝采。どこかでラストのあとのみんなでお花見シーン読みたいなあ、いつか書いてくれないかなあ。と考えてしまうほど、物語は...続きを読む
  • カラクリ荘の異人たち ~もしくは賽河原町奇談~
    全4巻完結。第3巻のあとがきで番外短編があると言っているが、これは未読。
    和泉がんばれっ!六花(第3巻登場)雪女でツンデレなんて素敵だ。
  • 封殺鬼 クダンノ如シ(下)
    ようやくでたーっ!
    今回は弓生も聖も出番少ない。後ろで大人しくしています。
    ハッピーエンドでは無いけれど、後味は悪く無いかなー
    桐子と志郎が結婚して、子をなす事は前のシリーズで知っている事だけど、改めて思うと、アイツ志郎の孫なんだなぁーって、シミジミです。
    弓ちゃんのさりげない嫌み。弓ちゃんの皮肉。...続きを読む
  • 封殺鬼 クダンノ如シ(下)
    神島桐子編完結・・・。

    不器用な穂積中尉と妙子の恋がせつない。
    兄は妹の幸せを心から願っていたのに(涙)
    下巻は、予想していたとおり中味ぎっしりで駆け足だったような気がします。
    弓生や聖の活躍や朔と清香の色々とかもう少し読みたかった(笑)
    最後はこちらも予想したとおり桐子からの逆プロポーズという形...続きを読む
  • 封殺鬼 クダンノ如シ(下)
    面白かった!ラブ寄せ展開にみせていつもと変わらないようでやっぱりラブ寄せでした。大変美味しいです。ミキさんと片桐さんの対話は非常に癒し系
    ああ、しかししかし、ルルル文庫封殺鬼シリーズ復刊下さい、下さい、切実。
  • 封殺鬼 クダンノ如シ(中)
    大阪弁の鬼が出とるということで上司が貸してくれました。上中巻。陰陽師とか異形のものとかの話。戦時の日本が舞台。
    シリーズの途中なので、人間関係を把握するまで手こずりました。一旦入り込むと、どうなるどうなる?と読まずにはいられない。下巻早く出てください。
    中学生女子、特に文系女子に受けそうな感じ。扱っ...続きを読む
  • 封殺鬼 クダンノ如シ(上)
    1年2ヶ月ぶり、シリーズ最新刊です。
    もう待つことにも慣れました・・・でも、もう少し早く読みたいな~(笑)

    さてさて、封殺鬼・神島桐子さまシリーズも3作目(1作目が全5巻・2作目は全1巻)
    神島桐子さまは、16歳になりました。
    神島本家は、京都ですが、このシリーズの舞台は帝都東京。
    桐子さま、東京...続きを読む
  • 封殺鬼 クダンノ如シ(上)
    読み終わってしまった。もう。
    桐子と志郎の話でした。
    鬼の活躍も謎解きも次巻へ持ち越し。
    早く続きが読みたい。
  • 封殺鬼 鵺子ドリ鳴イタ1
    千年もの時を生きてきた鬼、鬼同丸(戸倉聖)と雷電(志島弓生)が陰陽師にして鬼使いの少女、神島桐子と信頼関係を築きながらさまざまな敵と対峙し、事件を解決していく人気シリーズ。現代では老女である神島桐子の少女時代の話で、のちに伴侶となる武見志郎との不器用な恋も見所。
  • 封殺鬼シリーズ 28 終の神話・人祇の章(小学館キャンバス文庫)
    大団円、かなと。広げた風呂敷を丁寧に畳んだ印象。丁寧過ぎて、盛り上がりに欠けた気もするけど、それは高望みかな。キャラクター一人一人がすくい上げられて、使い捨てなど一人もいなかったのが、なんとも愛着を湧かせる作品でした。聖と弓生は別格としてずっと三吾贔屓だったけど、最終的には達彦に持って行かれました(...続きを読む
  • 封殺鬼シリーズ  1 鬼族狩り(小学館キャンバス文庫)
    1巻出たのって93年だったんですねぇ。
    シリーズ読破。

    不老であり1000年以上生き続ける鬼二人が主人公のお話。
    安倍晴明に仕え、以降その家系に仕え続けている鬼。

    雷電こと志島弓生と酒呑童子こと戸倉聖。
    何事も深く重く考え、いつも影を背負っているような弓生。
    ばりばり関西弁で一見能天気な聖。

    ...続きを読む