霜島ケイのレビュー一覧

  • 封殺鬼シリーズ  1 鬼族狩り(小学館キャンバス文庫)
    なかなか壮絶な鬼の物語

    最後のバトルがたたみかけるハードさで
    映画化かアニメにしたら面白いだろうなぁ
  • カラクリ荘の異人たち2 ~お月さんいくつ、十三ななつ~
    何かどこかで見たことがあるような話
    『夏目友人帳』とかもそうだけれど少女向けの和風ファンタジーといえばこんな感じの色合いであり
    中華風だとご存知あんな感じ
    構成も文章もより一工夫欲しい感じ
  • カラクリ荘の異人たち4 ~春来るあやかし~
    これで終わりっぽいのはちょっと寂しい。
    柊二郎の話とか色々伏線は残っている気がするのですが。
    でもまあ、太一くんが着々と成長していってるのが、微笑ましい。
  • カラクリ荘の異人たち3 ~帰り花と忘れ音の時~
    溶けた雪女の六花ちゃんが可愛らしかったです。
    あと鈴子さんと太一。鈴子さんも悪い人じゃないんだろうけれど、自分の想像だけで実際の太一を見てるわけじゃない。太一君は空栗荘できっと分かるようになっていく、とうか取り戻してくんだろうけで、彼女の方はどうなってくのかが、ちょっと気になった。
  • カラクリ荘の異人たち ~もしくは賽河原町奇談~
    幼い頃のトラウマから、大切な感情まで忘れてしまうほどに頑なに冷え切った主人公の心。廻りの人たちとの関わりやいろいろな体験によって、自分には見えていなかった本当のことがたくさんあると気付き、頑なな心も少しずつ溶かされていきます。主人公の心の声が物語を途切れさせることなくスムーズに運んでいきます。複雑な...続きを読む
  • 空と月の王
    ヒロインがなんか、顔は大人びてるのに体がちっさくてなんか不気味だった覚えが。
    異世界で重火器ぶっ放す系のファンタジーと聞いて興味を持ったものの…。ファンタジーとして正統過ぎるね。もうちょっと変格な感じのを期待してたんだけど。
    同じ作者の「雪鬼」は面白かったのにな
  • カラクリ荘の異人たち ~もしくは賽河原町奇談~
    優しくてレトロな雰囲気が好きです。けっこう淡々とした語り口。ライトで読みやすい。異界とつながるカラクリ荘に下宿することになった少年が、過去のトラウマで心から失った何かを、妖怪たちとの交流を通して少しずつ取り戻していく。
    続き、読みます。
  • 封殺鬼 クダンノ如シ(中)
    穂積妙子との対面を果たすが、妙子は気の弱そうなただの少女にしか見えない。彼女の正体はいったい…。

    次で明らかになると思いつつも、次で終わってしまうことが寂しい。桐子と史郎のやりとりは可愛いけど、昔から封殺鬼を読んでいる身としてはもう少し聖と弓生の活躍が見たいなぁと。過保護な鬼二人も微笑ましくて好き...続きを読む
  • 封殺鬼 クダンノ如シ(下)
    封殺鬼にしては、大分甘いお話。
    これが精一杯なんだろうなぁ、と思いつつ。

    桐子のその後を知っているので、どこか切なくなる。
  • 封殺鬼 クダンノ如シ(中)
    進展があったようななかったようなカンジ。
    妙子と接触できたものの、感じる悪寒と実際の妙子との差に、彼女が一体何なのか特定できない桐子。
    そんな中、迦具也とは「友達」を超えてとんでもないことになっちゃいまして。
    まー、桐子の心は決まってるしね!!ある意味純愛・・・。
    どう決着がつくのかな?
    相変わらず...続きを読む
  • 封殺鬼 クダンノ如シ(上)
    今回は桐子が女学生になる!というお話。
    京都で見合い話に追われ、どうにか東京へ出てくる口実を探していた桐子。
    ある女学校に神主等の娘などが集められている。そこには軍が絡んでいるようで。
    桐子は自ら学院に乗り込むことを決めたが、なんだか言葉の通じない積極的なのばかり好かれてしまうようで・・・
  • 封殺鬼 帝都万葉
    桐子が恋というものがどんなものなのか悩む様子が可愛い!
    芸者の幽霊との会話が面白くて、可愛くてとてもよかった。
    本家からの見合い話の件で、言いなりになどならない、犠牲になる気などなく神島を絶やしてもいいという桐子の凄みに惚れ惚れとしました。

    志朗との関係が進むほどに、未来を思って切なくなります。
  • 封殺鬼シリーズ 15 影喰らい(小学館キャンバス文庫)
    蒼さんの初出(……初出?)はこの巻だったのか……。何度でも言うけどルルルから入った読者なので、この巻の登場人物紹介に蒼さんを見つけたときはびっくりした。どっちの短篇も好きだけど、幻戯師のほっこり加減はたまらない。鬼さえもふわっとだまくらかして、闇でけらけら笑っている、でもそれは嘲笑でなくて、充分に人...続きを読む
  • 封殺鬼シリーズ 12 マヨイガ (上)(小学館キャンバス文庫)
    大好きな三吾がメインで嬉しくもあり、東北が舞台で切なくもあり。

    前の3月を経て、よりいっそう、東北と中央の間にはどうしようもない溝が横たわっているんだなあと思い知ったところだったので、どちらかというと東北側に感情移入して読んでいた気がします。今はもう餓えることはないけど、搾取はされていると思うし、...続きを読む
  • 封殺鬼シリーズ  7 闇常世(小学館キャンバス文庫)
    桐子さまきたきた。ルルルから入った身としては確かに聖と同じ感想をぽろっと口からこぼしてしまいかねない……。老婦人然とした立ち居振る舞いに騙されたらもう思う壺なんだなあ。ある意味でジョーカー的な、本当にシリーズ通して最強キャラかもしれない(からこそ、ルルルでの桐子さまが映える)。

    エリマキトカゲは盛...続きを読む
  • 封殺鬼シリーズ 14 マヨイガ (下)(小学館キャンバス文庫)
    ここにきて眞巳さんがこんなに格好良いお兄さまになろうとは、誰が予想できたであろうか。後書きで作者さんは「できることなら見たくないぞ」と仰っていたけども、わたしは凄絶に見たいです、眞巳お兄さまと達彦の陰険な口喧嘩。
    何はともあれみんなよく頑張った。御景兄弟が素敵だったので満足です。
  • 封殺鬼シリーズ  1 鬼族狩り(小学館キャンバス文庫)
    物語の作りこみ方は今の方が格段に上だけど、文章はもうこの頃からだいぶ安定していたんですね。
    ルルル文庫から入ったのですが、今回某古書店にてキャンバス版を見つけて救出してきました。続きも手に入れられると良いんですが……
  • 封殺鬼 帝都万葉
    見合い話を避けるため、桐子は悪夢を探るという名目で上京する。しかしそれは志郎の怪しげな簪ともつながっていた。

    いつも複数巻構成なので、いささか物足りない気がしました。
    桐子が恋について考えるくだりは噂にたがわぬかわいさ。
    鵺子ドリに比べると平和な一冊です。
  • カラクリ荘の異人たち ~もしくは賽河原町奇談~
    香月日輪の「妖怪アパート」シリーズにも似たYA。
    でも文章や民俗学に関する造詣は封殺鬼の霜島ケイだけあって、こちらのが秀逸。
  • 封殺鬼 鵺子ドリ鳴イタ5
    シリーズ最終巻。人喰いとの最後の戦いに挑む桐子たち。軍部との衝突は避けたい彼女の策とは。

    やや難しい話がからんできた最終巻。桐子の陰陽師的な活躍が見れて満足です。