霜島ケイのレビュー一覧

  • 封殺鬼シリーズ 15 影喰らい(小学館キャンバス文庫)

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    蒼さんの初出(……初出?)はこの巻だったのか……。何度でも言うけどルルルから入った読者なので、この巻の登場人物紹介に蒼さんを見つけたときはびっくりした。どっちの短篇も好きだけど、幻戯師のほっこり加減はたまらない。鬼さえもふわっとだまくらかして、闇でけらけら笑っている、でもそれは嘲笑でなくて、充分に人間と共存していけるはずの、笑み。そのあたたかさ、あやかしの愛嬌がが素敵。更にここからルルルへ繋がってゆくと思うと、また何ともいえない味わいがある。

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    2012年04月25日
  • 封殺鬼シリーズ 14 マヨイガ (下)(小学館キャンバス文庫)

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    ここにきて眞巳さんがこんなに格好良いお兄さまになろうとは、誰が予想できたであろうか。後書きで作者さんは「できることなら見たくないぞ」と仰っていたけども、わたしは凄絶に見たいです、眞巳お兄さまと達彦の陰険な口喧嘩。
    何はともあれみんなよく頑張った。御景兄弟が素敵だったので満足です。

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    2012年04月25日
  • 封殺鬼シリーズ 12 マヨイガ (上)(小学館キャンバス文庫)

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    大好きな三吾がメインで嬉しくもあり、東北が舞台で切なくもあり。

    前の3月を経て、よりいっそう、東北と中央の間にはどうしようもない溝が横たわっているんだなあと思い知ったところだったので、どちらかというと東北側に感情移入して読んでいた気がします。今はもう餓えることはないけど、搾取はされていると思うし、どうしたって世界のずれは消えないと感じます。断層。せめて物語のなかだけでもその断層が和らげられれば、いいんですが。

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    2012年04月25日
  • 封殺鬼シリーズ  7 闇常世(小学館キャンバス文庫)

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    桐子さまきたきた。ルルルから入った身としては確かに聖と同じ感想をぽろっと口からこぼしてしまいかねない……。老婦人然とした立ち居振る舞いに騙されたらもう思う壺なんだなあ。ある意味でジョーカー的な、本当にシリーズ通して最強キャラかもしれない(からこそ、ルルルでの桐子さまが映える)。

    エリマキトカゲは盛大にふいた。

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    2012年04月25日
  • 封殺鬼シリーズ  1 鬼族狩り(小学館キャンバス文庫)

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    物語の作りこみ方は今の方が格段に上だけど、文章はもうこの頃からだいぶ安定していたんですね。
    ルルル文庫から入ったのですが、今回某古書店にてキャンバス版を見つけて救出してきました。続きも手に入れられると良いんですが……

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    2012年04月23日
  • 封殺鬼 帝都万葉

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    見合い話を避けるため、桐子は悪夢を探るという名目で上京する。しかしそれは志郎の怪しげな簪ともつながっていた。

    いつも複数巻構成なので、いささか物足りない気がしました。
    桐子が恋について考えるくだりは噂にたがわぬかわいさ。
    鵺子ドリに比べると平和な一冊です。

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    2012年04月19日
  • カラクリ荘の異人たち ~もしくは賽河原町奇談~

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    ネタバレ

    香月日輪の「妖怪アパート」シリーズにも似たYA。
    でも文章や民俗学に関する造詣は封殺鬼の霜島ケイだけあって、こちらのが秀逸。

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    2012年04月13日
  • 封殺鬼 鵺子ドリ鳴イタ5

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    シリーズ最終巻。人喰いとの最後の戦いに挑む桐子たち。軍部との衝突は避けたい彼女の策とは。

    やや難しい話がからんできた最終巻。桐子の陰陽師的な活躍が見れて満足です。

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    2012年04月11日
  • 封殺鬼 鵺子ドリ鳴イタ4

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    魔人・乙夜に案内された地下室で桐子達が見たものは、人喰いの実験体として横たわる血まみれの聖だった。

    桐子の内面の問題をそう持ってくるか!と感嘆しました。
    鬼たちはお互いが一番で、桐子は二の次といっている場面が切ないです。
    あの場に志郎がいてくれてよかった。

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    2012年04月26日
  • 封殺鬼 鵺子ドリ鳴イタ3

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    突如桐子の前に現れた刺客が気になる言葉を残したことから、桐子は敵の情報を探るべくある試みを思いつく。

    3巻目になっても飽きさせない構成はさすがです。時間が早く流れているわけでもないのに、とても楽しく読めました。
    桐子の猫っかぶりがおもしろくて、大山先生が出てくると喜んでいます。

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    2012年04月09日
  • 封殺鬼 鵺子ドリ鳴イタ2

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    陰陽師神島家の当主・神島桐子は東京を震撼とさせている「人喰い」事件に迫ろうと上京する。その途次で遠縁の武見志郎という奇妙な青年に出会う。

    161Pのイラストがかわいかったです。
    丁寧な構成で今回も楽しく読めました。志郎との関わりも深くなってきてますます期待が高まります。

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    2012年04月26日
  • 封殺鬼 鵺子ドリ鳴イタ3

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    桐子、聖、弓生、そして今回の敵役もそれぞれ名前に込められた意味があるというのが地味に好きなエピソードです。

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    2012年01月05日
  • 封殺鬼 鵺子ドリ鳴イタ5

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    ネタバレ

    最終巻。
    本編では一族に君臨してた桐子様の幼少期と、将来の夫で妖怪を使役する武見志郎のお話。

    こんなに近しかったのに本編では二人の鬼はもう2つの家寄りな感じ・・・武見さんもなくなってるし、いろいろさみしいような、桐子様。まあこちらのエピソードのほうが後だしなんだけれども。最後に百鬼夜行がお別れの挨拶に来るのが切ない。街灯(文明開化)が普及して闇が消えていく時代なのですが。

    時代的にも妖怪が出てくる内容的にもちょっと小野不由美の「東京異聞」のような作品。

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    2011年12月21日
  • 封殺鬼 鵺子ドリ鳴イタ2

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    ネタバレ

     美しいという表現を男に対して用いるのも奇妙だが、他に言いようが無い。氷の白々とした冷たさと刃の凄絶な鋭さをもちあわせながらなお、ぞくりとするほど妖しい、人ならざるものの美というべきか。
    「ほらユミちゃん、のり巻きやでー。煮凝りも好きやろ。あそれから、お豆さんは体にええんやから食わなアカン。俺、とったろか?」
     
     志郎は必死で笑いを噛み殺した。
    (食うか、この顔でのり巻きを・・・しかもユミちゃん・・・)

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    2011年12月09日
  • 封殺鬼 鵺子ドリ鳴イタ1

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    ストーリー作りも文章も予想外にしっかりしていた。アイテムとしては王道なものばかりだけど、それがきっちりした破綻しない文章でまとめあげられているから読んでいて安心する。前シリーズを読んでいないと楽しめないかなと不安だったけれど、分からないことが多くて不快になるような書き方はされていないので大丈夫だった。むしろ、前シリーズで何があったのか読みたくなってくる。上手な作者さんだと思います。次回に続く! という終わり方なので、続刊早く手に入れて読みたい。

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    2011年11月06日
  • 封殺鬼 帝都万葉

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    ネタバレ

    今までの封殺鬼と比べれば、甘い一冊。
    でも内容自体は・・・今後に繋がる部分、とでも言いましょうか。
    単純に恋愛物が苦手なんだろうなぁ、な一冊。ふふふ。

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    2011年08月03日
  • 封殺鬼シリーズ 23 炎華の断章(小学館キャンバス文庫)

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    鬼を守るために鬼使いになる道をなくして、家を捨ててでも・・・!!という佐穂子。
    どんどんみんな成長していくのです。

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    2011年07月18日
  • カラクリ荘の異人たち4 ~春来るあやかし~

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    珍しい名前だから憶えていたクラスメイトに話しかけられた内容が
    「幽霊を見た事あるか?」というもの。
    それに真面目に答えるのは、ずれているからなのか
    素直だからなのか、咄嗟だったからなのか…。

    自分に傷がある事に気がついた所。
    それが何なのか、どうして『傷』なのかも、気がついた所。
    なので、正直、いきなりこうなるとは…。
    3話分の、人を思いやる気持ち。
    想う心、は偉大ですw

    いやでも、そのまま気がつかずにいたら
    それはそれで面白かったかと。
    感情がようやく開封されたわけですし
    今度はそれをどこまで使えるか、です。
    しかし、母親とは別段会わなくても大丈夫な気も…?

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    2011年05月14日
  • カラクリ荘の異人たち3 ~帰り花と忘れ音の時~

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    ちょっとだけ、感情が成長していました。

    何故再婚相手は不得意な料理を作り続けるのか。
    何故実家を離れて暮らさねばならなかったのか。
    たくさんの『何故』がかなり解決されました。
    あぁなるほど…という感じです。
    言葉も態度も大切だな、と。
    ある意味、思い込みも大切?w

    始めての喧嘩に、初めての感情。
    育つのを止めていたものが育ち始めて…いい事、ではないでしょうか?
    色々な場面で、色々とそれは大事な事ですし。
    いやでも、別の意味で相手を思っての台詞だった…はだったので
    嫌みだと、思わなければ、別段…な物言いだったんですが。
    難しい、ですね。

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    2011年05月12日
  • カラクリ荘の異人たち2 ~お月さんいくつ、十三ななつ~

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    内容とか事件とかいう前に、一番の驚きは
    守銭奴の夢が…夢が!!
    それで扉絵があれですか、と納得いたしました。

    何だかもう、お人好し度が上がっているというか
    他の人の性格も非常に浮き彫りしまくっているというか。
    基本的には前回同様それほど…いや、前回の方がすごい?
    今回は『帰宅』する時が危険なだけで。

    しかし『後ろを振り向いてはいけない』は、振り返ると
    パニックを起こして帰れなくなるから、という意味だった、んですよね?
    昔話みたいに、振り返ったらもうそこで終了、というわけではなかったようで。
    …あれは、奥さん連れて帰れない、という落ちだから違いますか。

    で、地味に気になるのはクラスメイト。

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    2011年05月05日