柴田元幸のレビュー一覧
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PAUL AUSTER 2024年に亡くなり、これが:最後の作品らしい。
ニュ-ヨ-クで暮らしていた二人が、結婚に至った経緯、そして妻の海における事故死。10年後の私の生きざま。作家は実に物語をうまく作るのだ。なぜなら、PAULの奥様は健在だし、彼は肺がんでなくなっている。私は1年前妻を肺がんで亡くした。
主人公と同じ状況で、おそらく小説の中の私と同年配。奥さんが私と同い年と思われる。10年後の自分がどう思っているか、小説に書けるものなら書いてみたい。
世の中には夫又は妻と生き別れ、死に別れされた人も多いだろうが、皆さんどうされているやら、様々であろうがやはり残ったほうは、生きてゆかねば -
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僕が小学生の時代のことなんだけれど、今僕が死んだらみんなどう思うんやろう。町中僕の話で持ちきりになって、地元のヒーローになれるのでは?それをあわよくば俯瞰して反応を見てみたい!海外のリカクション動画を見る感覚で!って思ってた部分ある。でもそれは、小学生という小さなコミュニティ(この物語ではアメリカの1830年台で、日本の戦前のような感覚)で人々の輪が密接に結びついた共同体だから!確かに僕もあの頃は最新の電子機器が3DS!すれ違い通信でポケモンバトルするのが最新の遊び!だった頃から急にプレステの通信対戦になり、スマフォーで見知らぬ人と荒野行動もできるし荒野行動で結婚もする時代。人と人とのつながり
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ネタバレ
感想書きにくい作品だよなあ。オースター作品は何年も前から読もう読もうと積読状態で、そもそも昔通ってた美容室のお兄さんが『ムーンパレス』を薦めてくれたのがきっかけだったのだ。それもまだ半分しか読めてないのだけど、これを機に読み進めたいと思う。
ブラックを見張るブルー、そのブルーを見張る私たちという多重構造。ブラックは見張られることで自身の物語を形作り、そして終わらせようとしている。ブルーがブラックへ接触を図ろうとするところから一気に展開が出てくる。それまでは淡々と、色のない情景が続くように思える。派手なことは起きないけど、何か惹かれていく感じ。 -
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ネタバレ1940年の大統領選挙にリンドバークが立候補しFDR相手に圧勝。ドイツと日本と相互不可侵冗句を締結し、日本・ドイツの侵略を許す。国内は徐々にファシズム化していき、ユダヤ人同化政策が進められる。微温的なユダヤ人迫害しか行わないリンドバークが暗殺され、ウィラー副大統領が独裁を進めようとするが、リンドバーク夫人が阻止を図り、1942年に大統領選が実施され、FDRの支持を受けたラガーディアNY市長が当選する。しかし、ポグロムは止まらない。
別の世界戦ではあるが、ニューアークのユダヤ人街での少年(著者)の経験が濃密に描かれる。
現実のリンドバークもAmericaFirstのアジテータとして反戦・親 -
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ネタバレリーマンショック後の冷え込んだ景気のアメリカで、4人の若者がサンセットパークの廃屋に不法滞在してシェアハウスする物語。
金融危機で起こった不景気による先行きの見えない不安と未来に対する絶望感は今の日本の感覚とも通じるものがあり、解説でも語られている通りの「いま・ここ」にしかない切迫感が凄まじい。それは立ち退き期限の迫った廃屋の不法滞在という腰の座らなさがそのまま若者たちの「寄る辺なさ」へと繋がっており、夢や目標のために節約しているというより本当に行き場がなくて迷い込んだような感じなのがたまらなく切ない。群像劇視点ながら主人公含む4人ではなく、主人公マイルスの父親であるモリス・ヘラーの視点も混 -
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【写字室の旅】
オチがよかった。あと数ページだけどどうやって物語が終わるんだろうって思ってたところでのそういうことか、と分かった時は快感だった。
オースターが今まで書いてきた作品の登場人物たちが沢山出てきて、それぞれの作品を思い出しながら楽しく読めた。オースターはそんなつもりで書いてないかもしれないけど、ファンからしたら最早ファンサービスだと思う。
物語の登場人物が自我を持ったらという題材は色んなところで見るけど、物語を世に生み出すことの責任や畏怖のようなものを感じた。
【闇の中の男】
前半の写字室の旅と同じく物語を作ることについてのお話。
こちらは前半とは違い、作り出された物語の中の人