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1947年、ユダヤ系の家庭に生まれたアーチボルド・ファーガソンの、驚くべき仕掛けに満ちた成長物語。ドジャースLA移転、ケネディ暗殺、ベトナム反戦運動。50~70年代のアメリカを生きる若者の姿を、緻密で独創的な四重奏で描く。「この本を書くために一生待ち続けていたような気がする」というポール・オースターの、作家人生の総決算となる大長篇。
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Posted by ブクログ
一ヶ月半をかけてようやく読み切りました! ネタバレになってしまうため内容はあまり詳しく言えませんが、一章の途中から違和感を覚え、二章を読み始めると「これってまさか...」と慄き、さらに読み進めて、この本の構造そのものに気づいたとき「とんでもない本に手を出してしまった...」とかなり驚愕しました。 し...続きを読むかしこの構造自体が今まで人生の可能性について、あり得たかもしれない出来事や人にはコントロールしようのない偶然を何度も題材にしてきたポール・オースターならではであると思いました。まさしく集大成の作品です。 一滴の水滴が水面に落ちて波紋がゆっくり広がっていくように、少年の頃のある人との出会いが考えの礎となり、その想いが成長するにつれて大きくなっていつの日かの決断に至る。逆に大切な人との別れが足枷となりその後の人生の幅を狭めてしまうことになる。あのときあの選択をしていなければどうなっていただろう。考えても仕方ないことなのだが、考えてしまうのはやはり人生が一度しかないから。今いる地点と僅かにズレただけで人生は大きく変わってしまう。無限の分岐点とかけがえのない一つの道。人生は不確かであるから日々は奇跡である。そんなことを思いました。
訳者が後書きの最後で書いたように、この途方もない物語に耽溺、はした… まぁ、大分的が外れてるかもなのだが、途中、まるでアメリカの大河ドラマのようだなと思った。 日本の大学紛争はニュースや小説等で触りだけの関わり方しかしていないものだから、あちらのそれの描写のシーンでは、ファーガソンに感情移入している...続きを読むものだから、かなりの迫力と無惨さをもって伝わってきたように思う。 それにしても、そういうことをする年になってから以降は、女も男も相手にするセックスの話も多く、これはこれで興味はあるのだが、寧ろそういう時代を、もう、振り返るだけしかできないような年代になったファーガソンが、回想ではなく、そこからまた何をどうしていこうと考えるものなのかを読んでみたかったように思う。 に、しても買えば6,600円か。手元に置いてまた何年後かに読んだみたいとは思うのだけど…
遂に、読み終わった… 1947年生まれのポール・オースターによる自伝的小説 戦後史において恐らく最も激動だった60年代を若者として生きることは、自らの可能性が何通りにも分かれパラレルワールドの如く並行して存在するように感じるのかもしれない 面白かった! 自伝的小説というより、彼の世代の大河ドラ...続きを読むマと言うべきか 青春の戸惑いと喜びを書かせたら彼の右に出る者はいない 身体と精神の変化、神との関わり、性愛、クィア、闘争、死… 辟易しないのは、この小説のスタイルと、彼の「小説と思弁的な散文のあいだの微妙な線を歩く術」のおかげだ そして、 今の制度がダメだからと革命を起こそうとして失敗したのが60-70年代なのであり 現代は問題も多いが、革命的に根本から変えようとするのではなく、目の前のことにひとつひとつ取り組むしかないというエピソードが最後の方にあったのもよかった
面白い!790ページの物語に一週間どっぷり浸かって、まずはそう言い切れる。が、いやー疲れたってのも本音。 ひとたびファーガンソン君を好きになってしまえば、横溢する詩、書物、音楽、そして映画の固有名詞も、ファーガンソン君を形成していく重要なピースとして愉しく読める。 しかし、教養といってしまえばそれま...続きを読むでだが、誰の本に感銘を受け、どの映画が最高かを論じるのが友情を築く土台だとすると、僕などは全く資格に値しないのは残念なところ。ファーガンソン君は1960年代アメリカの空気を胸いっぱいに吸いこんで青春を駆け抜けていく。 “これまでファーガンソンはいつも、人生は一冊の本に似ているとあらゆる人から言われてきた。(中略)しかし、時間は前と後ろの両方に動くのだ。本の中の物語は前にしか動かないから、人生は本という比喩は当たらない。(中略) 時間が双方向に動くのは、人は未来へ一歩踏み出すごとに過去の記憶も運んでいくからだ。まだ十五にもなっていないファーガンソンだが、自分の周りの世界は自分の中の世界によって絶えず形作られていると分かるくらいの記憶は既に蓄積していた。(中略) 人間はみな同じ空間を共有することで互いにつながっているけれど、時を経てゆく一人ひとりの旅はみな違う。それぞれがみんな少しずつ違った世界に生きているのだ。 そこで問うべきはーファーガンソンは、いまいかなる世界に棲んでいるのか、その世界は彼にとってどのように変わったのか?” ちょっと長いが、この引用箇所に本書の面白さが詰まっている。 大きなストーリーやプロットというより、むしろファーガンソン君の経験した膨大なエピソードの集積によって本書は物語られてゆく。時代背景には忠実で、奇想天外や幻想的というよりも描写はリアリスティックに進んでいく(もちろんオースター的な仕掛けは施されている)。 しかし、リアリズム小説らしく書かれていても、ご都合主義的な展開は山盛りで、それと同じくらい悲劇が不意打ちに現れるのも、実にオースター的。 でもきっとオースターなら、リアルな人生ってのは、はそんな“偶然”に満ちているよなって言いそうだ。 大事なのは人生の岐路を選択することにあるのではなく、あらゆる可能性と矛盾に満ちた人生を生きてゆくこと。本書でもオースターは、そんなことを思わせてくれる。
やー、面白かったなー!!分厚くしかも二段組で、嬉しくこの世界に浸った。 注:何をどう書こうが読み進む面白さを削いでしまってはいけないので、未読の方はここから先を読まないでください。 最初の1.1、1.2で、むむむ?と思いながら読んでいたのが、1.3あたりから、もしかしてこれってそういうこと?!...続きを読むと急に霧が晴れてきて、すごい構成だなーとぐいぐい来た。どういうことかは読んで知るのが吉。ラストも素晴らしい。余談ですが、そういえばポール・オースターはコロンビア大学なんだね。まさに『いちご白書』の渦中の人だったんだ?
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