阿川弘之のレビュー一覧

  • 米内光政

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    20241015043

    最後の海相、米内光政の記録。常にニュートラルな思想で戦前、戦中、戦後を生きた米内の生き様は自然に生きることの難しさも感じさせられる。

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    2024年10月15日
  • 山本五十六(上)

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    もともと山本五十六が好きで、
    たくさん本は読んでたんだけど、
    阿川弘之さんの本は初めて。
    すごくわかりやすい文章だなという印象。
    下巻も楽しみ(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

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    2024年06月20日
  • 雲の墓標

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    十年以上前に読んだ本で、ふと思い出して読み返して、また泣いた。学徒出陣で特攻隊に組み込まれた人の日記という形式で終戦までの日々が語られ、時々彼の友人たちの手紙が挟まる。淡々とした語り口の中で、しだいに軍隊に染まっていくさま、思想がごく自然に変わっていくさまを見るのがつらい。死を目前にして、読んでるこちらが泣きたくなるほど美しく景色が描写されるようになるのがつらい。友の死を当たり前のように受け入れるしかない、生と死が限りなく近く、逝くのが先か後かの違いでしかない空間がつらい。死ぬために訓練する狂気の空間が、実際にあったことだという事実が恐ろしい。
    もう読むまいと思うくらい全体的に暗くつらい本なの

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    2024年04月24日
  • こどものころにみた夢

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    文章と絵で綴られた「こどものころに見た夢」をテーマにした短編アンソロジー。夢の世界は辻褄が合わないような不思議な光景、場面展開が見られるけれど、現実とぜんぜん関連がないわけではないですよね?その夢と現実との繋げ方というか絡め方が12人の作家ごとに違うのが面白いです。これは夢の中?と読んでいて戸惑うものもあり。え!これ現実に起きたこと?というものも。ミステリーあり、サスペンスあり、ロマンスあり、回顧録あり、お笑いあり…一つ一つは短いけれど、なかなかに濃い内容でありました。歌人の穂村弘さんのお話が一番印象に残りました(爆笑でした)。

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    2023年12月26日
  • 海軍こぼれ話

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    作者がこれまで書いてきた、提督や軍艦に関する著書からこぼれ落ちたお話、取材したけれど載せなかった、あるいは遺族の方から提供していただいたお話などをとりどりに綴ったエッセイ集。
    悲惨なことは書かれていないので、安心して読まれたし。

    ・軍隊でもユーモアは大事
    ・敵性語の学習を禁止するより、相手国の人間の物の見方を知れ
    ・軍隊の中には軍人でない視点でものを見る人間が必要
    ・陸軍はキライ(笑)
    ・・・と言ったような内容が、それこそユーモアたっぷりにかかれている。
    「右傾ではありません」と言うことは言っておかなくてはならないけれど、日本は戦争を封印しすぎた。
    日本人は、なんでも水に流して、無かったこと

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    2023年08月28日
  • 井上成美

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    山本五十六、米内光政、井上成美。

    ともに帝国海軍大将、三国同盟反対派、米英戦争反対派。

    井上成美はこの中で一番知られていないが、もっとも戦後に影響を与えたと言っても過言ではないと感じた。

    満洲事変から太平洋戦争に至るまで、海軍が陸軍の横暴を抑えられれば日本の運命ももっと良くなっていたと思わざるおえない。

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    2023年05月28日
  • 春の城

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    阿川弘之、デビュー作。
    「雲の墓標」の衝撃と感動に、こちらへとさかのぼって読んだ。
    3月から読み始めて、今!
    ・・・途中、何度も中断したのに、よく投げなかったものよ・・・
    それもこれも、筆力、テーマの力。

    学徒動員され、内地での暗号解読業を経て、中国へ・・・
    そして終戦。
    故郷広島の悲劇。

    阿川氏は主人公と同じく、広島で聞き書きを重ねたのだろう。
    当事者故にわかることも多々ある。

    ちょうど広島サミットにあわせ、読み終わった形。

    今すぐの結果はでないだろうが・・・
    ただの「貸座敷」で終わらないサミットであってほしい、と
    読後、説に願う。

    ただし、小説は、解説の猪木直樹氏がいうように、

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    2023年05月24日
  • 井上成美

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    東郷平八郎や山本五十六のような著名な戦功をあげた人物ではないにも関わらず、本書は色々なところで推薦されており、30年以上も読み継がれています。その理由を知りたかったのですが、確かに今の世にも通じる内容が多いのだなと感じました。

    本を読み進めていくと、井上成美という人物像について、以下の点が浮かんできます。
    ・希望的観測を嫌って事実を重視し、合理性を重んじる人だった。
    ・冷静な観察眼や大局観を持っていた。
    ・組織に対しても迎合しなかった。
    ・故に、周りから疎まれていった。

    真の理解者は米内光政など限られた人のみだったようですが、少数でも深い理解者とともに仕事ができることは幸せなのかもしれない

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    2023年04月30日
  • こどものころにみた夢

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    怖い夢、儚い夢、おもらしの夢…? 角田光代、石田衣良、島本理生、市川拓司、長野まゆみといった豪華作家らが美しい絵と共に綴る「夢物語」。『小説現代』連載に書き下ろしを加えて書籍化。

    実際に読んだのは文庫本ではなく古いほう。

    石田衣良や穂村弘のお話が印象的でした。そんな私は永遠の肛門期…。

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    2023年01月13日
  • 山本五十六(下)

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    真珠湾奇襲前の宣戦布告が外務省の手落ちで事後となってしまった点は、戦争の大義を巡る世論戦争上、如何にも勿体無い。

    山本五十六の、好戦的な幹部へ自重を求める文章(敵国の首都を制圧する計画が立てれないような戦争はすべきではない、それだけの覚悟もなく軽々と威勢の良いことを言うな、との主旨)の一部が切り取られて公表され、『山本はワシントン制圧を目指す超好戦的な軍人だ』という誤った人物像がアメリカ側で持たれてしまったことも、広報部の思慮が足りず、結果論かもしれないが、これまた如何にも勿体無い。

    戦後処理を山本五十六に期待する声もあったようだが(石橋湛山)、軍政面は、米内光政がいたからまだよかったのか

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    2023年01月04日
  • 山本五十六(上)

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    海軍提督三部作の一作目だが、「米内光政」、「井上成美」を先に読んだので、歴史事象の方は、混乱なくさっと読めた。山本五十六の言葉はビジネス書でもよく引用されるが、ひととなりをどっぷりと理解するのによい本だと思う。

    下巻はいよいよ、真珠湾奇襲。
    日独伊三国軍事同盟締結と対米戦争にトコトン反対を貫きながらも、いざ戦争が近づいてくると海軍が全面的にやらざるを得ず、来るべき時に備えて、予算獲得と軍事訓練と作戦立案に脳髄を絞らなければならない状況というのは、仮に戦死せず済んだとしても、命を削るような毎日であったろう、と下巻を読む前に想像する。

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    2022年12月30日
  • 井上成美

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    「阿川弘之」が「井上成美」を描いた伝記『井上成美』を読みました。

    『国を思うて何が悪い ~一自由主義者の憤慨録~』、『山本五十六〈上〉〈下〉』に続き、「阿川弘之」追悼読書です。


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    一億総玉砕だけは避けねばならぬ。
    孤高にして清貧。
    日米開戦を強硬に反対した、最後の海軍大将の反骨心溢れる生涯。

    昭和五十年暮、最後の元海軍大将が逝った。
    帝国海軍きっての知性といわれた「井上成美」である。
    彼は、終始無謀な対米戦争に批判的で、兵学校校長時代は英語教育廃止論をしりぞけ、敗戦前夜は一億玉砕を避けるべく終戦工作に身命を賭し、戦後は近所の子供たちに英語を

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    2022年08月28日
  • 雲の墓標

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    「阿川弘之」を代表する作品のひとつ『雲の墓標』を読みました。

    「阿川弘之」の著作はエッセイの『エレガントな象 ―続々 葭の髄から』以来なので、約1年半振りですね。

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    青年たちは何を想い散ったのか。
    史上最悪の戦術の犠牲となった特攻兵の清廉な魂を描く。
    昭和文学の金字塔。

    太平洋戦争末期、南方諸島の日本軍が次々に玉砕し、本土決戦が叫ばれていた頃、海軍予備学生たちは特攻隊員として、空や海の果てに消えていった……。
    一特攻学徒兵「吉野次郎」の日記の形をとり、大空に散った彼ら若人たちの、生への執着と死の恐怖に身をもだえる真実の姿を描く。
    観念的イデオ

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    2022年06月18日
  • 大人の見識

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    ネタバレ

     読み応えがありました。阿川弘之「大人の見識」、2007.11発行。日本人の国民性は勤勉、几帳面、そして軽躁(熱しやすく、冷めやすい) 東条英機、鈴木貫太郎、吉田茂の話が興味深かったです。東条英機が横暴で独善的(気に入らない人間は二等兵に召集など)、中学生ぐらいの頭脳、重箱の隅を突っつくようなみみっちさと容赦がありません。鈴木貫太郎には首相としての顔つき、人間としての風格があり、それが国家の品位につながった。吉田茂のユーモアには大拍手。GHQを Go home quicklyの略かとマッカーサーにw。

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    2022年03月02日
  • 米内光政

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    評価が分かれる人で、取り上げていない部分もあり、この本だけで米内光政を理解することはできない。だが、この本で描かれている部分も彼の一面として確かにあったのかと思う。全てフィクションだったとしても、物語の主人公としてとても魅力的だった。老荘での理想的な人物像を体現しているとのことで、こういう人には惹かれる。

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    2021年12月18日
  • 井上成美

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    最後の海軍大将となっていたが、実は本人はこれを断固拒否していたとは。一貫して米英との戦争と日独伊三国同盟に反対を唱え、戦艦での海戦を時代遅れとし、いち早く飛行機での空戦が主体となることを主張した先見の明。戦後の日本の復興にも大きく関わって欲しかったかも

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    2021年08月24日
  • 米内光政

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    この本には書かれていない負の側面も米内光政にはあるそうだが、それを考慮したとしても、不思議なひと、そして最後の局面で役割を果たした立派な人ということになるだろうか。
    完全無欠ではない中で、どれだけ頑張れるかという糧になるかな

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    2021年04月18日
  • 米内光政

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    井上成美と米内光政が一貫した思想をもって進めた終戦工作があって無事に戦争を終結させることができたことを認識した。私はマリアナ沖海戦で日本の敗北はほぼ決定していたのに日本の指導者はなぜもっと早くに戦争終結の道を選ばなかったのかとずっと思っていたのでなんだか少しホッとした。しかしその工作はかなり困難なものだったはず。この点をもう少し調べて見ようと思う。

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    2020年11月11日
  • お早く御乗車ねがいます

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    面白かった。
    本書のように純文学系の作家が、筆休め?なのか、本気なのかはわからないが、本業の創作から離れてのびのびと「好きなもの」を語る。こういう本は本当に楽しい。
    言わずと知れた『阿房列車』も、他の随筆も大好きだが、実は、百閒先生の小説作品などはわずかしか読んでいないのに対して、阿川さんは、まず他の小説作品をそれなりに読んできたので、新鮮味が強い。
    鉄道ではないけど、(そう言っていいのかわからないが、)福永武彦さん・奥泉光さんのものする推理小説も同じ方向性と言えないだろうか。どちらも大好きなのだが。
    阿川さんの本書は、百閒先生と比較すると、執筆当時の海外の鉄道事情にも触れていたりする点と、ど

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    2020年10月19日
  • ぽんこつ

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    小学生のある時期に夏休みや冬休みをまるまる過ごしていた親戚の家にあったので、よく読んだ。ほとんど覚えていて、やはり子供のころの読書は重要。(もっと教養ある本を読んでおけばよかった?!)
    内容はまぁ他愛のないユーモア小説なのだが、文章の調子がよく読ませる。阿川弘之ってなんか男尊女卑感があるんだけど、いま読んでみると女性主人公のはつらつとしたところが意外、かも。背景に書き込まれた昔の日本の描写もけっこう貴重。

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    2020年05月27日