阿川弘之のレビュー一覧

  • 山本五十六(上)

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    山本五十六ってもっとお堅い人かと思ってました・・・
    普段は茶目っ気があり人間臭いが、仕事は自分の信念に基づいて徹底的にやる・・・公私のバランス感覚が絶妙!と思いました。上巻は開戦前までなので、下巻で五十六像がどのように描かれているか楽しみです。

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    2013年03月07日
  • 山本五十六(下)

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    二度目。
    人としてとても魅力の有る軍人だ。が、名将とはよべない。軍政に徹すべきだったと愚考する。
    阿川さんは、大好きなんだろうな。

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    2013年06月28日
  • 日本海軍、錨揚ゲ!

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    「カヨカ、カコシラ」=「本艦艦長から貴艦長へ、艦長並びに航海士来艦されたし」

    「ム」=「迎えの内火艇送れ」

    1目標、2方向、3高度、4距離、5動静、6視認度

    両舷前進原速

    「大和」ですら伝声管を撤去できなかった、伝声管から浸水

    「聯合艦隊解散の辞」

    スマートで目先が利いて几帳面、負けじ魂これぞ船乗り

    どこかで読んだ話もちらほら入っていますが、そこは、まぁ、ね。お二人の楽しそうに語り合う姿が見えるようです。それと、装丁のシンプルさがいいですね。桜に錨。

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    2012年11月02日
  • 井上成美

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    海軍の反戦大将

    読んでて思ったのは、強化版 御手洗くん

    ゴリゴリの合理主義者でよくあの時代に暗殺されなかったなと思う
    日本人特有のその場の空気を大切にするのが嫌いで、なし崩し的に事が進むくらいなら、孤高を選んででも意見する

    兵法家としての才能はからっきしりだけど、三国同盟時期と江田島校長時代の功績は本当に凄い

    特に日本には絶対必要なタイプの人間だと思う

    三提督に触れる機会を与えてくれた阿川さんに感謝です

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    2012年08月30日
  • 雲の墓標

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    淡々としていますが、変に脚色していない分すんなり入ってきました。
    時折、ほのぼのした場面になったり、クスリと笑わせてくれる場面もあるので
    それがまた終盤で切なさを増幅させます。

    中高生に読んでもらい!と思う作品ですが
    専門的な用語に解説がありませんので(日記形式なので仕方がないのですが)
    いくらか戦争の知識がないと難しいのかなと感じました。

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    2012年08月16日
  • 米内光政

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    最後まで戦争に反対し、終戦処理を行った海軍大将。井上さんが認める数少ない一等大将の一人。

    正直読んでて、米内さんの寡黙な性格に惹かれなかった。艦隊派の面々のようなカリスマ性があればなと思う。
    だけど、当時の「バスに乗り遅れるな」に象徴される状況のなか、自らの命の危険を省みず、はっきりと反対し続けたことには尊敬せずにはいられない。

    原爆が落とされたときの天祐発言は軍人として如何なものかと思うが、対米英戦の反対、独伊同盟反対の根幹にある、目の前にある様々な物事を積極的に収集し、冷静な立場で判断を下すところは見習いたい。

    米内さんを愚将だったと評する人もいるから引き続き調べていきたい。

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    2012年05月14日
  • 山本五十六(下)

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    山本戦死後の記載が半藤のものと比べ、充実していた。開戦の日の述志より、
    名を惜しみ、己を潔くせむ私心ありてはこの大任は成し遂げ得まじ。
    リーダーたるもの、自分の名を惜しむ気持ちがちょっとでも出たらいけない、批判はいつでも結果論である。草鹿の言葉でつないでいる。

    全体を通じ、著者の客観的であろうというスタンスが伝わってくる内容だった。引用書簡なども多い。ただ、家族から名誉毀損の訴訟を抱えるなど、事実をありのままに記載しようとすることによる弊害も生じ得るのは、近現代の人物の伝記作品ならではの宿命であろうか。

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    2012年05月06日
  • 雲の墓標

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    文庫本の解説で安岡章太郎氏が「おそらく大半の人が、この小説を泣かずに読みとおすことは出来ないだろう。」と書いているのだが、私はまったく涙は出なかった。といってこの作品に不満かといえばそうではない。死に赴くなかでの主人公たちの心の葛藤や友情、両親や師への思慕など共感できる場面は多々あった。だが、そこを一歩離れて、彼らの直面している戦争の愚かしさを少なからず知ってしまった(想像の閾を出ないが)後では、ぼんやりとした憤りしか感じなかった。私が泣くのは、得体の知れない感動(美や偉大さが存する)によるときである。

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    2012年04月24日
  • 山本五十六(上)

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    仕事上のトラブルから、友人に勧められ手を取ってみた。山本五十六という人間術、仕事術の面白さが伝わってくる本。自分も我慢しなれけばいけないと、身につまされる。
    息抜きをしながら読める。後半も楽しみ。

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    2012年03月28日
  • 春の城

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    まず、書き出しが素晴らしい。思わずその川の水中を覘いてみたくなる。 また、後半の主人公耕二を慕う智恵子が原爆で息をひきとる場面では、いつもならもっと感情がこみ上げてくるのだが、作者はあえて二人の関係をすこし突き放したように設定することで、感傷的になるのを避けたように想った。それにしても、原爆投下後の広島市の惨状を描写する筆致は凄い!

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    2012年03月02日
  • 井上成美

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    海軍大将、井上成美の生涯。軍人としてより官僚、教育者として影響を与えた。単に功績を美化するだけでなく欠点を連ね、人間井上成美を小説に仕上げている。可能な時期に緻密な取材を終え、貴重な作品を残してくれた著者に感謝する。12.1.28

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    2012年01月28日
  • 米内光政

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    平生は寡黙にして、なにを考えているのか分からない印象が、いったん抜き差しならない状況になると、己の命を賭けても正しい道を貫き通す凄さがあった。陸軍や右翼の壮士からいつ命を奪われるかも分からない時でも、悠揚としていられたその姿に不思議な魅力が感じられた。無私無欲の人であったのだ。

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    2012年01月22日
  • 山本五十六(下)

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    下巻は真珠湾からの話。
    少々、戦争史っぽくなる。もっと五十六を出してもよかったか。

    とは言うものの、訴訟問題になるほどの作品。
    読む価値あり。

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    2012年01月21日
  • 山本五十六(上)

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    映画やってますからね。行きたい!

    さて・・・
    映画の原作となっている半藤一利さんの五十六は読んだけど、他の方が書いたのも読んでみようと手にした本。

    生い立ちなど詳細に書かれている。
    読みやすい。

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    2012年01月11日
  • 米内光政

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    アピールしない人だけに小説にしづらいだろうが、よくその魅力を引き出している。終戦及びその直後の収拾の場面がおもしろかった。12.1.4

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    2012年01月04日
  • 井上成美

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    人はここまで己の信念を貫きとおすことができるものであろうか。私利私欲を捨て、清貧のままその生涯を閉じた。戦前は米英との戦いに対して断じて否を唱え続き、戦後は多くの戦死者を出した責任と慙愧の念を胸に抱いて多くを語らず、若者の教育に一身を捧げた。 文中、ヘーゲルの「歴史を書くことは凡夫には出来ないけれど、歴史を作ることなら馬鹿にでも気違いにでも出来る」に強い印象を持ったのだが、井上成美自身ならこの言葉を近衛文麿や陸軍首脳に叫びたかったであろうと思う。

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    2011年12月11日
  • 山本五十六(下)

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    日本の暗号はアメリカの暗号解読班によってほとんどが筒抜けになっていたのだ。これでは戦争に勝てるわけがない。たとえ戦力が対等であったとしても勝てない。今から振り返ると、こんな馬鹿な話はない。陸海軍の首脳部の人々は亡くなられた方に対して本当に申し訳なく思ったのだろうか。

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    2011年12月03日
  • 山本五十六(上)

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    作者は山本五十六に対して一定の距離をおいて、必要以上に感情移入することなく、敢えて言えば淡々と史実に基づいて叙述しているといった印象を持った。山本五十六は非戦論を最後の最後まで主張していたのだが、最終的には参戦に与することになった。どのような経緯があったにせよ、その判断は否定せざるを得ない。

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    2011年11月30日
  • 復興の精神

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    各界著名人が復興についての考え方を述べた共著。
    この本の存在は知ってたけど、もっと早くに、もっと震災についていろいろ考えた時期に、読んだらよかったかも。
    日本に好きになる一冊。

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    2011年11月04日
  • 山本五十六(上)

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    これ、城山さんの「鈴木商店」と同じで綿密な取材と
    筆者の考察による山本五十六の履歴・調査書的な
    形でおもしろい。。

    はやく下巻を読もう!

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    2011年08月26日