角田光代のレビュー一覧

  • 人生ベストテン

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    ネタバレ

    「貸し出しデート」の話好きだった。
    惰性で続けてきた今の生活から、逃げるように一歩踏み出すような話が多くて、自分の最近の生活についても考えさせられた。

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    2026年02月23日
  • 対岸の彼女

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    角田光代さんの本を読むのは、本作が初めて。(「八日目の蝉」は映画で観たけれど。)

    女性同士の友達関係・人間関係が主題だけど、男性でも共感出来る部分が多いのではないだろうか。既に忘れつつあったような、もやもやした感情を丁寧に言語化してあり、すごい作品だと思う。

    奇数章は内向的な35歳主婦田村小夜子が主人公で、偶数章は小夜子の大学の同級生(だけど学生時代に面識は無い)でかつ雇用主である楢橋葵が高校生の時のお話。これが交互に終盤まで続き、ラスト前の14章の最後で初めて二人の話がシンクロする。

    現在の小夜子と葵の関係は、高校生の時の葵と魚子(ナナコ)の関係に似ていて、葵の性格・スタイルが、いつ今

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    2026年02月23日
  • ゆうべの食卓

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    食事は何を食べるかはもちろん、誰と食べるかも重要
    子供の独立、実家の処分これからのライフステージに出てきそうな問題です
    できたら雑誌掲載誌時に小出しに読みたかった

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    2026年02月22日
  • 対岸の彼女

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    「なんであたしたちはなにも選ぶことができないんだろう。何かを選んだつもりになっても、ただ空をつかんでいるだけ――」

    高校生の葵のこの言葉に、胸を抉られるような感覚を覚えた。
    若さゆえの未熟さではなく、もっと根源的な不安。
    「大人になれば自由になれるのか」という問いは、年齢を重ねた今でも、どこか自分に突き刺さる。

    社会の中で生活し、自分で決めている“つもり”の日々。
    けれど本当に、自分の思う方向へ、まっすぐ足を踏み出せているのだろうか。
    守るものが増えるほど、失いたくないものが増えるほど、選択は慎重になり、いつのまにか「無難」を選んでいる気もする。

    この物語は、女性同士の関係や孤独を描きな

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    2026年02月21日
  • 福袋

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    あまりにも日常に近すぎて、恐さも感じた
    人を愛することって人生をかけた大事だけど、通勤や家事や雑用みたいに当たり前の顔をしていて、「退屈」と感じてしまうってまじでそう。
    基本面倒なことなんだよな。
    うぅー、今刺さる。

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    2026年02月21日
  • ゆうべの食卓

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    いろんな人の食卓のお話。
    コロナ禍終わり頃に書店で手にとって本棚登録だけして、やっと文庫になって読んだ。
    この文庫本、珍しくスピンがついていてちょっと嬉しい。
    料理作りたくなるし、もちろん食べたいが先に(笑)
    最近、日曜日に、作り置きをするのが億劫になってきた私。飽き性だなあと、思っていたけど、この物語の中の一つに無理はしないでよいって書いてあったからちょっと安心したり(笑)
    「食べたい料理は腹を満たす、作りたい料理は心を満たす」う〜んこの言葉お気に入り。
    楽しく食べて、楽しく作ればいいやんって。
    この本もスピンはワンパンレシピのページに挟み、キッチンの横にたてておく。

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    2026年02月18日
  • 対岸の彼女

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    自分で選んだ場所で頑張ろうと思える本だった。友達と久しぶりに会う時の謎の緊張が言語化されていて、なるほど、自分はこわかったんだなと腑に落ちた。自分がかわってしまった(かわっていない)のも、友達がかわってしまっているだろうことを直視するのもこわいけど、友達と会うことを選びたいなと思った。
    タイトル通り、水や水辺に関する描写が多くてそこに注目して読むのもおもしろそう。ナナコの空洞の描写はとても闇を感じた。

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    2026年02月18日
  • 人生ベストテン

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    会いに行こう、と決意した。
    ささやかで重大な一瞬を照らす六つの短編。

    二十代では大恋愛、
    三十代では家庭を持って、
    四十代では立派に母をやってると思ってた。

    人生の分岐に震える夜に光を与える六つの短編。
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    表紙が二重カバーになっていて、
    いつも行く書店の新刊・特集コーナーに陳列されてました。

    昔勤めてた会社の社長が、
    「ハレの日は一年に何日あるか、
     結婚式、入学式など一年でほんの数日。
     それ以外はケの日、日常です。
     一年の大半は日常です。
     我々

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    2026年02月18日
  • 紙の月

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    ★★★★ 何度も読みたい

    銀行の契約社員だった40代の女が、大学生と不倫し、顧客の資金を横領する話。また、彼女に関わった人の、事件発覚後の感情や生活も、オムニバス形式で語られる。

    仕事上の自分が本当の自分なのか自信がなくなる、自分を見下すことでプライドを保つ夫に自尊心を削られる、誰かに選んでもらえて嬉しい、彼の周囲の若い女に勝てるのか自信がなくなる。主人公のした横領は、確かに大それたことだが、その原因一つ一つは共感できるもので、だからこそ生々しく、読み進める手が止まらなかった。
    なぜこんなにのめりこんだのだろう。それはきっと、この作品が、主人公が、ずっと『自分』を探しているからだ。自分の一

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    2026年02月16日
  • 対岸の彼女

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    近日発売される角田光代の新刊に触発されて、直木賞受賞作でもあるこの有名な作品『対岸の彼女』を読むことにした。長らく本棚に眠っていだのだが、持っていることも忘れてしまいつい2冊目を買ってしまった。それはいいとして、やはり素晴らしい作品でした。

    人間関係が不得意で、子育てしながら社会復帰をしようとする小夜子と、豪快で気さくな性格の女社長、葵の物語。話は小夜子の現在と、葵の高校時代を描いた過去を交差させながら進んでいく。

    この本が出されてから22年経っているが、内容が全く色褪せないし、世の中ほとんど変わってない。
    まさに世代なので時代背景的にもわからないことがが何ひとつなくて没入しやすく、その内

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    2026年02月16日
  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

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    穏やかな気持ちで気軽に読める短編集。それぞれの話で、その人にあった食卓、思わず想像して食べたくなるご飯が出てくるのが魅力的。
    彼女に振られたのをきっかけに、料理を始め、自分の今までの生活を見直していく男性の話が特にお気に入り。

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    2026年02月15日
  • いつか、アジアの街角で

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    ネタバレ

    短編のオムニバス。個人的には、中島京子さんの筆致や「よしんば」の発想はさすが卓越してるなぁとか、やはり桜庭一樹は苦手なんだよだなぁとか、比較しながら楽しく読んだ。
    大島真寿美さんの作品は初めて読んだけど、「香港加油」のポストイットのくだりがたいへん良かった。他の作品も読んでみようと思ってググってみたり。こういう出会いがオムニバスの醍醐味だな、と思う。
    ちなみにアジアといっても、台湾や香港が舞台で、もっと東南アジアやインドなど、異文化感の強い舞台の作品も読みたかった。

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    2026年02月16日
  • 源氏物語 4

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    やっと8巻あるうちの半分!!
    光君も40歳になりました。そろそろ落ち着け。
    みんなそうだと思うけど灰ぶっかけたのナイス!
    5巻はどんな話なのかたのしみですー!


    以下メモとネタバレ



    【胡蝶】
    ・光君、やっぱり玉鬘のこと好きになる
    ・玉鬘は拒絶!そりゃそう!!
    ・玉鬘の美しさを聞きつけてみんな求婚
    ・紫の上は光君が玉鬘にそういう感情持ってるのにもちろん気づいている

    光君それは流石にキモすぎる!落ち着いてきたのかな〜って思ってたのに全然そんなことなかった!玉鬘の拒絶はナイス!

    【蛍】
    ・光君の弟が玉鬘にアタック
    ・光君マジで悪趣味ってかめんどくせーなこいつ
    ・頭中将、行方不明の娘(玉鬘

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    2026年02月13日
  • 対岸の彼女

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    ネタバレ

    本の概要にあるような「立場の違う女同士、なぜ分かり合えなくなるんだろう…友情と亀裂を描いた物語」という印象は受けなかった。
    たしかに小夜子と葵は持っているものと持っていないものは異なり、対岸に位置する女性であると思う。しかし描かれていたのは「“女”であるから」という性別による分断というより、人が人と関わること(学生時代の時から、年を重ねても変わることのない疎ましい人間関係)について辟易し、悩む様子が描かれていたように思えた。
    小夜子と葵は一旦距離を置いて遠回りしながらも、最後は人との出会いを前向きに捉え、再び二人で前進しようとしていた。その姿はあの懐かしい高校時代の再来のようで、清々しさと美し

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    2026年02月11日
  • 紙の月

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    友人に勧められて手にした本書。
    一億円を横領する女性の物語なのだが、とにかく怖かった。
    怖くて怖くて両手で顔を覆うけど、指の隙間から覗き見るというような感覚で、怖いところはガンガン飛ばし読みしてしまった…
    そして、ものすごい余韻。
    角田光代さんはほんとにすごいなぁ。

    ホラーでもないのになぜ、そんなに怖いのか。
    それはやっぱり、自分も梨花のようになってしまうのではないかと思わせるような心理描写なのだと思う。
    横領するなんてただのバカな人と思う。
    一方で、仕事に対する不確かな自信や夫婦の会話の噛み合わなさ、学生時代に慈善活動をしたことなどの歪んだ自己満足感、自由なお金を得た時の解放感…すべてが自

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    2026年02月11日
  • 紙の月

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    ネタバレ

    ごくごく平凡な主婦の主人公が、ちょっとしたキッカケから始まって小さな過ちを重ね、やがて取り返しのつかない大犯罪をおかしてしまう様子がとてもリアルでした。
    犯罪者になるには、何も特別な家柄や人格が必要なわけではなく、誰にでもその可能性がある、という事実を突きつけられました。
    自分ではちょっとした心の隙間だと思っているものが、何かのキッカケで全然ちょっとしたものではないものに育っていってしまうのかもしれません。

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    2026年02月09日
  • 方舟を燃やす

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    朝井リョウ氏がイン・ザ・メガチャーチ関連の記事で共鳴を感じインプットにもなった?と言う作品。
    古い時代の話から始まるので、あまり今の自分の感覚とは違う世界と思っていたが、気がつくと現代になり実は自分と同世代でもあるあたりに驚く。
    育った土地や環境が違っても、同じ時代背景には同じような感覚があるというか共感が湧くというか。

    また、不易なことも見えてくる。合わせて葛藤も。いつでも孤独は苦しいし、何かを求めるし、それでいいのかと内側から外側から確認していく。そして何に踏み込んで生きるのか。踏み込みすぎたり、それ以前に己を確認出来ていなかったり、踏み込み方が分からない場合に人はこうなるな、とを事例を

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    2026年02月09日
  • 坂の途中の家

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    読み応えあり。
    裁判員制度、幼児虐待をテーマとした作品だが、重すぎず。
    主人公が、被告人に自分を重ねていく様子が丁寧に描かれている。
    結婚もしておらず、子供もいない私は共感する点はなかったが、それでも読み応えがあった。
    角田光代さんの作品は、読み応えがある。
    ゆっくり少しずつ読み進められるが、先は気になる作品。

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    2026年02月08日
  • 対岸の彼女

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    この本を読んで、個人的にはスッキリはしなかったものの、あらゆる思いが溢れてきた。
    かつて小学生時代毎日のように遊び、他の子と遊べないように自分を独占しようとして私の親に怒られていた子、中学時代他の子と仲良くしている様子に嫉妬してもっと仲良くしたいと泣いたあの子、今どちらの子ともほとんど関わりはない。ぽっかり空いた穴が輝きとなるどころか、穴が空いた記憶すらなくなってしまっている。あの日のあの頃のあの気持ちってなんだったのだろう、今では思い出せない感情の一つになってしまっていることに気づく。思春期の頃もそうだが、今の社会も何も変わっておらず、人と違うところを見つけては笑ったりして、そういうのってど

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    2026年02月08日
  • 方舟を燃やす

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    2人の男女のそれぞれ約50年間の人生を追ったストーリー。
    「信じることとは何か」を問いかけられる作品。朝井リョウのインザメガチャーチを彷彿とさせる題材。
    ノストラダムスの大予言、地下鉄サリン事件、東日本大震災、コロナ禍など、実際に起きた出来事が背景として描かれながら、この2人がどのように生きてきたのかが語られる。そのため、当時の自分は何を感じていたかを思い出しながら読むことができる。

    ノアの方舟の物語は、ノアが神のお告げを信じて舟に乗ったから助かった=信じる者は救われる、という話だと思う。
    しかしこの本は、タイトルが示すとおり「方舟を燃やす」。
    信じること=救われること、ではないということに

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    2026年02月07日