宮沢賢治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「雪渡り」
人間はなにかってえとすぐ自分の失敗をきつねのせいにする
きつねたちは屈辱を強いられているんだ
だから「ああいう大人になってはいかんよ」という趣旨の教育的イベントを
開催し、人間の子供たちも何人か誘い出したりする
団子も出るのだ
「氷河鼠の毛皮」
毛皮を身にまとっていい気になってる人間たちに
どうぶつの秘密警察が魔の手をのばす
「オツベルと象」
象を労働者として使い、大儲けするオツベル氏
両者の関係ははじめのうち良好だった、しかし
やがてなぜか低賃金・重労働が強いられるようになる
まあなんだ
下の人間(象だけど)が「楽しく」仕事をやっているのを見ると、
バカにされたような気分になる、という人は実際いますよ
「猫の事務所」
猫の事務所にも陰湿なイジメ・パワハラが横行してるようです
それを見たライオン氏は
義憤にかられて猫たちの仕事場を解散させてしまうのだ
作者はそれに「半分だけ」共感する、と
「シグナルとシグナレス」
信号機だって恋をする
しかし足がないんじゃ話にもならない
風に言葉をのせてささやくことぐらいしかできない
「北守将軍と三人兄弟の医者」
身体が健康になると世俗的な欲望も抜けてしまうという話
「朝に就いての童話的構図」
まさかのズッコケオチ
「グスコーブドリの伝記」
自己犠牲ばかりクローズアップされがちであるが
それによって、おそらくブドリはヒーローになったことだろう
そのことについて考えないわけにはいかない
作者の人間臭さが珍しく前面に出た作品であると
個人的にはそう思う
「ペンネンノルデは今はいないよ……」
「ネネム」にも名前は出ていたが、たぶんニーチェの影響は受けてると思う
グスコーブドリにつながる創作メモみたいなものであるらしい -
Posted by ブクログ
ネタバレ「銀河鉄道の夜」をちゃんと読むのは初めて。まずは「やまなし」、今読んでも不思議で分からないなぁ、という感想。小学校の授業で読んだのが懐かしい。「よだかの星」も高校でプリントで配られて読んだことがあった。「いちょうの実」、「ひかりの素足」、「風の又三郎」は初めて。さて「銀河鉄道の夜」に限らず宮沢賢治の話は読む人それぞれの思い浮かべる風景は違うんだろうなと感じた。それに時代が違うからニュアンスとかが分かりにくいと感じる部分もあった。注釈も多いし。しかしそういう部分は飛ばしてもいいから作品全体の雰囲気を味わえればそれで充分。「銀河鉄道の夜」はジョバンニに自分の子供時代を重ねて感じるものがあり、なにより銀河鉄道の風景を想像力を総動員して思い描くのが楽しい。
また後ろが解説はありがたい。作品をざっくり振り返ることができるし、解釈にもなるほどと感心。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ谷川の岸にある小さな小学校に、ひとりの少年が転校してきた。小学校の子供たちは落ち着かない気持ちに襲われながらも、少年にひかれていく。少年の周りには、いつも不思議な風が巻き起こっていた・・・。表題作のほかに、賢治世界の多彩な顔を楽しむことのできる作品集。
ひとつひとつの物語は、読み終わったあとにどこか物悲しい気持ちにさせられる。出会いがあれば別れもあり、それは時として悲痛をともなうものになる。生きとし生けるものすべてが持つその感情を、作者は繊細なまでに、しかしはっきりと描いているように思う。
「童話」という括りにはもったいないと感じるほど、彼の作品には深い情愛が刻まれている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ谷川の岸にある小さな小学校に、ひとりの少年が転校してきた。小学校の子供たちは落ち着かない気持ちに襲われながらも、少年にひかれていく。少年の周りには、いつも不思議な風が巻き起こっていた・・・。表題作のほかに、賢治世界の多彩な顔を楽しむことのできる作品集。
ひとつひとつの物語は、読み終わったあとにどこか物悲しい気持ちにさせられる。出会いがあれば別れもあり、それは時として悲痛をともなうものになる。生きとし生けるものすべてが持つその感情を、作者は繊細なまでに、しかしはっきりと描いているように思う。
「童話」という括りにはもったいないと感じるほど、彼の作品には深い情愛が刻まれている。