宮沢賢治のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ウィー東城店の「日陰コミックを日向に」フェアで手に取った一冊です。1番驚いたのは、挟み込みのしおり。猫しか出てこないオール新作読切コミック雑誌「ねこぱんち」というものがあるそうです。そこで掲載された作品の短編集。
「原案・宮沢賢治」とある通り、多くは原作通りではなくて、少しずつ改変しながら宮沢賢治「水仙月の四日」「猫」「どんぐりと山猫」を描いています。最終編の「猫の事務所」のみは原作に忠実に描いていますが、どうやらこれが柿生さん宮沢賢治デビューらしく、それ以降は「自分の色を出して」と編集者にアドバイスされて、と描いてきたものらしい。
だから、賢治の持つ豊穣な自然観やリズムは少ないけど、「あゝいいな、こんなふうにやさしく受け止めてくれたらいいな」と賢治さんなら感想を漏らすじゃないかと思う様な作風でした。
ちなみに「猫の事務所」で展開されるイジメ問題についての私の解釈は、青空文庫版のマイレビューに載せています。もう現代の教室のカースト制を観てきた様に賢治さんはジメジメしたイジメを描き、それを最後は斜め上からの解決で終わらせて、「(この解決方法に)私は半分同意します」と結んでいるのですが、3年ぶりに読み返して私の意見は未だ変わっていないことを再確認しました。 -
Posted by ブクログ
宮沢賢治の詩集ですね。
たまには詩も読んでみたいなと思いまして、馴染みの深い宮沢賢治さんを選んでみたのですが、軽はずみに読めるものでないと改めて恥じ入りました。
宮沢賢治さんは「詩集」という言葉を嫌い「心象スケッチ」と言われたそうです。
観賞解説の詩人の高橋順子さんの案内無くしてはとても読み進められませんでした。
なかには私でもなんとかついて行けそうな詩もありました。
詩を読むときは深く考えすぎず、自分の中で受け取れるものを感じる事だと思って、静かに目を通していきました。
解説の椎名誠さんも「ひとつひとつの意味はわからないないけれど、読んだあとになぜか悲しくなってくる。あるいは苦しいなかにも気持ちのどこかが明るく解放されてくる。そういう読後感というものがあります。」と述べられています。
宮沢賢治さんの生きざまのなかで、宮沢賢治さんの言われる「心象」を読み取るのは至難かも知れないけれども、詩を通して思い至るものがあればと、手にする機会を持てればいいかな。
この詩集は宮沢賢治さんの全詩より三十一篇を選ばれたものです。
初めて詩集を手にされる方も、私のようにたまに詩集を読んでみたい者にも、なじみやすくよい詩集ですね。 -
Posted by ブクログ
賢治作品の中でも、特に叙情的な作品を中心に7品を収録。
表題作『銀河鉄道の夜』は、3〜4回目の再読になるが(中学・高校・成人後、節目に読んだ記憶…)、これまではよくわからないままでいた。今回、本作が多次元思想によって描かれたものと気づき、また近年神秘主義的な知識を得たことで理解が容易になったこともあり、自分なりの解釈はできた。というよりも、本作は「正解」のない、それぞれが己の解釈を持つ作品だと思う…そもそも、感覚的に理解できる人と、私のように知識によるフォローが必要なタイプに分かれる作品だと思う。
ただ、情景描写はとにかく素晴らしいので、「理解できないことも1つの正解」と割り切って読むことにも充分価値があると思う。 -
購入済み
違う世界
タイトルはきいたことあっても内容はほほましらず、先日プラネタリウムをみたきっかけに話をよみたいと思い。銀河鉄道、なんとなく黄泉の世界。二人の友達が同じ鉄道にのってきれいな空を旅をする。幻想的で静かで、物悲しくて。素敵な物語でした。