宮沢賢治のレビュー一覧

  • 新編 風の又三郎

    Posted by ブクログ

    どっどど、どどうど、どどうど、どどう。
    宮沢賢治の作品はこんなに擬人法が多いんだと感じた。宗教的揶揄や人間社会の皮肉といった事もちょっとばかり感じなくもなかった。物語の展開も面白く情景描写も非常に巧みな作品だと思う。

    0
    2022年02月16日
  • 注文の多い料理店

    Posted by ブクログ

    宮沢賢治の書く物語はちょっぴりダークなおとぎ話のようで、読んでいて楽しい。
    『毒蛾』の情景の描写が特に素敵で好きだった。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ざわざわ鳴るススキの中に、「西洋料理店・山猫軒」がありました。都会から猟に来た二人の紳士が、入ってみると…表題作「注文の多い料理店」ほか13編収録。これを読んだあなたは、世界を構成している基準が揺らぎ、自分と他者の間がきしんだ時の痛み、恐れを感じながら、魅力的な賢治ワールドを発見するでしょう。

    0
    2022年01月31日
  • 新編 風の又三郎

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    風の又三郎。大人たちが発破(ダイナマイト)を使って自然を破壊する場面。子どもたちが毒もみ(山椒を川に撒いて魚を獲ること)を楽しんで行う場面。三郎の描かれ方が怖い。「モリブデンの鉱脈は当分手をつけないことになった」という状態になり転校。風の又三郎は、自然そのものだなあ。もっと味わって読めそう。

    0
    2021年12月29日
  • 注文の多い料理店

    Posted by ブクログ

    20世紀最大の日本人作家と評する人もいる宮沢賢治の本。

    昔読んだ 注文の多い料理店 を

    再度読みたくなっててにした。

    満足です。

    このきっかけは、たまに土曜日チラシと一緒に配達される
    Beに
    宮沢賢治の読みたい本10冊のランキングが出ていて、
    それに刺激されたからだ。

    宮沢賢治文学は、風と山猫 がキーワード。

    ※ ASAから別の新聞を配達してもらっている。

    0
    2021年12月25日
  • 注文の多い料理店

    Posted by ブクログ

    「序」がステキすぎる。この世で最も美しい序文だと思う。この透き通った物語がキラキラしくて大切に思う。この序を根底に置いて全編読むと、賢治が語りかけてくるように思う。

    0
    2021年12月18日
  • 風の又三郎

    Posted by ブクログ

    ちゃんと読んだことはなかったので。地方語が多くて読みづらいところはあるけど、それだけ昔は言葉が豊かだったのだなと思う。

    0
    2021年12月04日
  • 銀河鉄道の夜

    購入済み

    以前読んだ時からかなり時間がたっていることもあり、改めて見直してみようかと購入しました。好きなストーリーではあるものの、やはり古さを感じてしまうところはあり、ちょっと満点はつけれませんでした。

    #ほのぼの #感動する

    0
    2022年09月28日
  • 童話集 銀河鉄道の夜 他十四篇

    Posted by ブクログ

    宮沢賢治の世界では、人は動植物、自然と対話することができる。対話できるのは何か特別な力を持っているからではなく、ごく自然に誰でもできる。
    それが当たり前だから、特別な設定は一切いらない。
    動植物や自然と、本当の意味で共存するとは、こういう世界なのかもしれない。

    0
    2021年07月08日
  • 銀河鉄道の夜

    Posted by ブクログ

    原作は何となく読みずらいイメージがあり漫画からと思い読み始めた。絵がとても綺麗で親しみやすかった。カンパネルラとの別れは薄々予感は出来たものの、やはりかと少しショックを受けたが、お父さんの言葉が救いだったと思う。というかお父さん強いな。

    0
    2021年06月30日
  • 注文の多い料理店

    Posted by ブクログ

    宮沢賢治の自然描写は美しい。また、擬音、擬態語については、独特な表現だと感じる部分もあるが、それもまた作品の面白さの一つだと思う。

    0
    2021年06月26日
  • 風の又三郎-宮沢賢治童話集2-(新装版)

    Posted by ブクログ

    ヨルシカの曲が好きで手に取る。
    「風の又三郎」→「又三郎」
    「よだかの星」→「靴の花火」

    気象や星を用いた描写の難解さと美しさは
    教科書ではあんまり共感できなかったけれど
    改めて読んでみると
    その奥深さといくつもかけられる願いに気付かされる。

    0
    2021年06月20日
  • 銀河鉄道の夜

    Posted by ブクログ

    賢治作品の中でも、特に叙情的な作品を中心に7品を収録。
    表題作『銀河鉄道の夜』は、3〜4回目の再読になるが(中学・高校・成人後、節目に読んだ記憶…)、これまではよくわからないままでいた。今回、本作が多次元思想によって描かれたものと気づき、また近年神秘主義的な知識を得たことで理解が容易になったこともあり、自分なりの解釈はできた。というよりも、本作は「正解」のない、それぞれが己の解釈を持つ作品だと思う…そもそも、感覚的に理解できる人と、私のように知識によるフォローが必要なタイプに分かれる作品だと思う。
    ただ、情景描写はとにかく素晴らしいので、「理解できないことも1つの正解」と割り切って読むことに

    0
    2021年06月07日
  • 銀河鉄道の夜 1

    Posted by ブクログ

    れっしゃのたびで,いろいろなめずらしい物のなまえをまなびました。
    ジョバンニのおとうさんがかえってきたのか気になります。

    0
    2021年04月28日
  • 注文の多い料理店

    Posted by ブクログ

    宮沢賢治の童話集。童話だけれど、大人向けのような感じもしました。童話には伝えたい教訓や倫理が込められている。宮沢賢治の作品も、そうした教訓や倫理を巧みに伝える文章でした。面白かったです。「注文の多い料理店」聞いたことはあったけど、「注文の多い」とはそういうことだったのね。無批判であることの危険性、上流階級への批判が込められているように感じました。
    岩手山が出てくる作品もあって、少し興奮しました。栗の木や狐が多く出てくるのは岩手という地の特徴なのかしら。宮沢賢治は農林学校卒ということもあり、自然と人間との関わりテーマとした作品も多いなぁと思いました。

    0
    2021年03月19日
  • 銀河鉄道の夜

    購入済み

    違う世界

    タイトルはきいたことあっても内容はほほましらず、先日プラネタリウムをみたきっかけに話をよみたいと思い。銀河鉄道、なんとなく黄泉の世界。二人の友達が同じ鉄道にのってきれいな空を旅をする。幻想的で静かで、物悲しくて。素敵な物語でした。

    0
    2021年01月08日
  • 新編 風の又三郎

    Posted by ブクログ

    賢治の作品をちゃんと読むのは初めて。教科書でさわりの部分を知ったり、NHK教育番組で賢治の詩を題材にした映像を見たり。表題作も確かNHKで知ったはず。主に童話を集めた本書を読むと、岩手・花巻の言葉のゆったりした雰囲気や、賢治が使う擬音、オノマトペの面白さを楽しめる。

    0
    2020年10月23日
  • 新編 風の又三郎

    Posted by ブクログ

    生前未発表に終わった作品を多く含む短編集。映画化もされたことのある表題作や「グスコーブドリの伝記」もそうだが、国語教科書に載ってることで有名な「やまなし」も良い。宮沢賢治は詩人だなと、つくづく思う。言葉選びのセンスが独特。このセンスを「面白い」と思うか「訳わからん」となるかで大きく印象が分かれるだろう。この短編集は仏教説話的な内容のものも多いのが、印象に残る。

    0
    2020年10月12日
  • 注文の多い料理店

    CAT

    購入済み

    やっとオチが読めた!

    小学生の時に読んで以来、冒頭から佳境の「注文されまくる面白さと緊張感」の印象ばかりで、最後はどうなったのかを思い出せずにいました。そうか、こうなったのか!と何十年ぶりかで納得、スッキリしました!

    0
    2020年10月05日
  • 【語注付】銀河鉄道の夜

    Posted by ブクログ

    高校の時に電子辞書の青空文庫で夢中になって読んだが、他の話も読みたかったのもあり再読。

    「銀河鉄道の夜」は丁寧に読むと心の中で「綺麗」が容量オーバーしてしまう。宝石や金属の名前を1つ1つ画像検索すると美しすぎて卒倒しそうになる。とくに「この砂はみんな水晶だ。中で小さな火が燃えている。」は好き。
    死んだら銀河鉄道に乗っていきたい。「どちらへ?」と聞かれたら「どこまでも」と答えたい。でも(ああほんとうにどこまでもどこまでも僕といっしょに行くひとはいないだろうか。)って孤独に思い続けるのはこわい。
    「みんなの幸いのためならば僕のからだなんて百ぺん灼いてもかまわない。」は中村明日美子『薫りの継承』に

    0
    2020年09月30日
  • 「春と修羅」

    ネタバレ 購入済み

    銀河

    妹の死。
    耐え難い現実。
    重くのしかかる悲しみ。

    自然の脅威と美しさ。
    人間の狡さ,儚さ。

    最終的に賢治が行き着いた場所とは。
    遙か彼方の銀河ステーション。

    0
    2020年09月11日