宮沢賢治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレまだ自分には早いのかも知らない。あるいは、遅いのかもしれない。そういう気分になる、不思議な小説であった。
ひかりの素足と銀河鉄道の夜が印象であった。主人公と近い存在であり、同じ体験をするのにも関わらず、弟の楢夫と友人のカムパネルラは恐らく死に、主人公たちは生き残る。
なんとも不条理であり、やりきれない感触が残る。美しく幻想的な表現が散りばめられているが、語られていることはかなり厳しく哀しい。
巻末の河合隼雄の解説によると、著者は露骨な因果応報を書かないように注意していたという。いわゆる説法や講話に陥るのを嫌ったようだ。人智の及ばない自然の摂理と、それを体験した人間の諦観や尊厳を描こうとし -
Posted by ブクログ
初めて、宮沢賢治の作品を読みました。
銀河鉄道の夜や風の又三郎等、代表作が入っていて、様々な物語が読めて、初めてだけど宮沢賢治のファンタジーの中に生と死が込められているのが伝わってきました。
この小説の中で、1番印象に残っているのが、ひかりの素足です。
山小屋に住んでいる父親から、街に住んでいる母の元に吹雪の中下山していく2人の兄弟のストーリーで、吹雪の中、目の前が見えなくなって迷い、賽の河原に行きつき、子供の2人が酷い仕打ちを受けて、ラストにはそこから抜け出すが、最後に2人が別れるのは凄く辛かったです。
この物語は、賢治と妹のトシとの兄妹愛が伝わる物語だなーと思いました。
ひかりの素足 -
Posted by ブクログ
たぶん感覚的、表面的な部分しか拾えてない
本当に猛スピードで颯爽と走る列車に乗って窓から顔を出して強風に当たりながら見逃したくない景色をなんとか焼き付けている感覚。
あの銀河鉄道の外と内の描写は読むうちに位置関係がごちゃごちゃになりながらも、車窓に流れる景色として断片的に浮かんでは消え、近づいては遠のく。読んで文字から想像するイメージも、1つずつ浮かんでは消えて。
町がお祭りの中、1人別の場所にいる特別感といか、懐かしさもあった。
信じる神が違う者同士で泣いたり笑ったり、結局じゃあ宮沢賢治が何を伝えたかったのかは分からないがずっと悲しさだけはあって、それは級友との関係や母親や父親、親友