宮沢賢治のレビュー一覧

  • 新編 銀河鉄道の夜

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    ふっと笑ってしまう場面も多いが、全体的に切なく美しく紡がれた物語たち。優しさを持った主人公の目線を繊細に追っている。

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    2026年06月11日
  • 新編 銀河鉄道の夜

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    ハマるものとハマらないものの差が激しかった。一生懸命な小さい生き物が出てくる話は大体当たり。『カイロ団長』とか素晴らしい。無理難題に健気に取り組んでいく姿勢、あっぱれ。
    『双子の星』もすごい好き。もう明るくなってるのに気が付かず半分目をつぶったまま夢中で銀笛を吹いているポウセさん。かわいいよぉ…

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    2026年05月26日
  • 新編 風の又三郎

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    宮沢賢治の描く世界に自分も飛び込んでみたいと思うことがある。広がる青空と、草がいっぱいに生い茂った野原、そして谷を流れる川。山男や風の又三郎、ブドリが生き、生き物たちが不思議な会話を交わす世界。こんな世界で暮らしたなら、世界の見方がどんなふうに変わるのだろうかと。鮮やかになるというよりはむしろ、落ち着いた彩りの世界かもしれないと思った。

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    2026年05月23日
  • 新編 風の又三郎

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    「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」に並ぶ賢治の代表作を本の題名とし、賢治の多様性を読者に知ってもらえるようさまざまな作品が収録されている。「やまなし」(あの有名なクラムボン、二疋の蟹)、貝の火(兎のホモイ)、フランドン農学校の豚、虔十公園林など特別長くないお話でも魅力があり印象に残る作品の数々に、どの話を読んでも学べることが多い。また、あとがき解説の中で天沢氏が記しているが、本書の作品構成は前半を動物たちの物語、後半を人物中心の物語であり、前半後半で違った雰囲気を味わえるのも本書の特長である。言葉は創作も多く、昔の言葉や方言も多いため、物語によってはある程度知識がないと若干読みづらい場面もあると思われるが、注解を見ながら読めるので安心して手に取りやすい。いつの時代になっても色褪せない賢治ワールドをすぐ読めるのはありがたいことだ。

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    2026年05月16日
  • 新編 銀河鉄道の夜

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    宮沢賢治の短編集。
    宮沢賢治を知るにはまず手にとってこの本を読めば良いのではないかと思います。

    様々な短編があるので総合的に評価は難しく、今回は銀河鉄道の夜に絞り評価をつけた。

    基本的には作者像を頭に浮かべ作品を読むことはしたくないのだが、この作品(銀河鉄道の夜、個人的には人間失格も)は宮沢賢治がどういう出立で、そして彼の死生観を浮かべながら読んだ、そしてそれがこの本を読む上で大事なのではないかと思う。

    彼の死生観は銀河の様に広大で、あまりにも大きく、そして繊細である。
    私の人生を通しての死生観からは想像しきれない部分ばかりで、どんな人も若いうちからでも今からでも読むに値する壮大な作品だと思う。

    彼自身の宗教に対する捉え方や生が、本人の人生からしっかりと描かれている。その書き方は美しくぜひ読んでいただきたい。

    個人的には巻末ベジタリアンも賢治らしく、好きです。

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    2026年05月15日
  • 銀河鉄道の夜

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    最後まで読んだことがない小説,第2弾。Audibleに助けられて,最後まで聞くことができた。
    なんだか怪しい話だったんだなあ。

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    2026年04月21日
  • 銀河鉄道の夜

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    ネタバレ

    ジョパンニとカルパネルラの2人の銀河鉄道での会話や、道中に出てくる人との会話の中で、命の大切さを重く感じられる良いお話でした。

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    2026年04月20日
  • 銀河鉄道の夜

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    ネタバレ

    死にゆく者の孤独と見送る者の孤独

     気がつくと汽車の中にいたジョバンニにカンパネルラは云う、
    『おっかさんは、ぼくを許して下さるだろうか』
     川で溺れたザネリを助ける為に咄嗟に自分も飛び込んだカンパネルラは本当にいいことをしたら一番の幸だから、おっかさんも許して下さると考えつつも、ついこのような言葉を零す。自分の信条のため、自分が幸だと思っての行動だったとしてもそれがきちんと母にも分かってもらえると言い切れない、分かりきれない辛さやもどかしさを感じる。
     ジョバンニも少女とばかり話すカンパネルラを横目に『あぁほんとうにどこまでも僕と一緒に行く人はいないだろうか』と呟く。
     死(登場人物はそう分かってる訳ではないかもしれないが、)という未知の世界、天上に近づく時に側に誰かがいるとは限らない。自分が小学校の頃、祖父が末期癌で入院していたが、その時看病していた祖母の心の内はこれに近い感覚だったのではないかと思う。一緒に生きることは出来ても、一緒に死ぬことは出来ないんだなと、当たり前の事なのにとても悲しい事のように思えてきた。

    妹を見送れなかった後悔

     独自の宗教観、死生観を持つ賢治は妹の死の際、実家が強い浄土真宗の信仰者であった為信仰の違いから葬儀に参加できていない。妹を見送れなかったという後悔があったかもしれない。
     銀河鉄道の夜の中では、途中ジョバンニが信神の違う青年達と出会い、別れる。その青年達の『ほんとうのたった一人の神さま』はジョバンニのそれと異なることは両者感じているはずだが、別れ際は名残惜しく、ジョバンニは声を上げて泣き出しそうになる。
     もしかすると賢治は、信条の違いによって妹を見送れなかったという過去と向き合い、もしかすると信仰心に違いがあったとしても最期を見送ることが出来たのではないか、もしくは今なら出来ると考えているのではないかとこの描写から感じました。

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    2026年03月11日
  • 新編 風の又三郎

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    優れた寓話は常に象徴性をもつて読み手に訴えるとこらがある。「グスコーブドリの伝記」が最も心に残る。「やませ」のおそろしさが、人間というものを介して伝えられる。

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    2026年01月18日
  • 宮沢賢治童話集 注文の多い料理店・セロひきのゴーシュなど

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    よだかの星が読みたくて手に取った一冊。
    なんとも物悲しいお話でした。
    その他にも知ってるようで知らない宮沢賢治作品に触れることができました。

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    2026年01月11日
  • 新編 銀河鉄道の夜

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    ネタバレ

    表題作は素晴らしい。
    最後には、ジョバンニはいろいろなことで胸がいっぱいで何も云えず〜とあり、私も胸がいっぱい。
    母親は病弱で、父親は長らく帰ってきておらず貧困、姉も話としてちらっと出てくるがあまり登場せず。ジョバンニは学校に通いつつ、新聞配達や活版の活字集めなどで働いており、授業や友達と遊ぶところまで気が回らない。疎遠になりつつも昔は仲が良かったカムパネルラ。
    この設定からして気の毒な話だが、そこで夢を見て、さらには父親が戻ってくる知らせというハッピーエンド。しかしカムパネルラという友人を失った。

    雁など食用に人気で、食べてみるかね、と足を引っ張って簡単に外し、食べてみればお菓子みたいな味であったり、
    黄金と赤の美しい林檎を貰って食べてみれば、食べ終えて芯の部分などを落とすと灰色になったかと思えば消滅するなど、
    明らかにこれは夢なんだろうなと思わせつつも、世界観が面白くて幻想的である。


    全14編の、長さの異なる短編が収録されているが、いずれも表題作には及ばない。他の作品だけだと★3だが、表題作分で★4。

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    2026年01月08日
  • 注文の多い料理店

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    意外や意外、読んでみるとどれもすいっと惹き込まれる

    想像力がすごく、空想の世界についっと惹き込まれる

    独特の自然描写
    東北岩手の厳しい自然描写が印象的で、人間の傲慢さと共に、山男や雪婆など空想上の者たちが生き生きしている。

    明治、大正の時代にこの描写力すごいな
    面白かった


    「気のいい火山弾」もよいし、「鹿踊のはじまり」は『風』が人間の言葉を喋るって感じとか、表現方法がすごかった

    宮沢賢治の想像力、感性はすごいな
    〈傲慢な人間と自然への畏怖〉

    これから先の時代にもハッとさせられるような本のような気がした。

    他、再読記録

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    2025年12月09日
  • 銀河鉄道の夜

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    ネタバレ

    まだ自分には早いのかも知らない。あるいは、遅いのかもしれない。そういう気分になる、不思議な小説であった。

    ひかりの素足と銀河鉄道の夜が印象であった。主人公と近い存在であり、同じ体験をするのにも関わらず、弟の楢夫と友人のカムパネルラは恐らく死に、主人公たちは生き残る。

    なんとも不条理であり、やりきれない感触が残る。美しく幻想的な表現が散りばめられているが、語られていることはかなり厳しく哀しい。

    巻末の河合隼雄の解説によると、著者は露骨な因果応報を書かないように注意していたという。いわゆる説法や講話に陥るのを嫌ったようだ。人智の及ばない自然の摂理と、それを体験した人間の諦観や尊厳を描こうとしたのだろうか。

    『こうすればうまく行く』『幸せになるためには』といった浅薄な言説が多く蔓延る中で、自然の不条理に直面した者たちの体験をただ描くこの短編集は、逆説的に、我々を正しく導く内容を最も多く持っていると感じた。

    極めて抽象的な表現が続くことからも分かる通り、この作品の感想はうまく言語化できない。ただ、何か大切なものが描かれているように感じる。まだ人生経験が足りないのか、あるいは、タイミングを逸したのか。前者を信じて、宮沢賢治の心の中を少しずつ探っていきたい。

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    2025年12月07日
  • 銀河鉄道の夜

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    ネタバレ

    昔の人だからか、星の話や神などの信仰という表現が多い気がする。

    個人的に好きだったのはひかりの素足

    銀河鉄道の夜は予知夢だったのかな?

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    2025年12月07日
  • 銀河鉄道の夜

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    久しぶりにしっかり銀河鉄道の夜を読もうと挑んだのですが収録されていた"ひかりの素足"があまりにも心に刺さりすぎて辛いものがありました。
    宮沢賢治の紡ぐ物語は悲しさも苦しさも混ざっているけど、優しさも同じくらい詰まっているのだと思います。

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    2025年12月07日
  • 【語注付】銀河鉄道の夜

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    初めて、宮沢賢治の作品を読みました。
    銀河鉄道の夜や風の又三郎等、代表作が入っていて、様々な物語が読めて、初めてだけど宮沢賢治のファンタジーの中に生と死が込められているのが伝わってきました。

    この小説の中で、1番印象に残っているのが、ひかりの素足です。
    山小屋に住んでいる父親から、街に住んでいる母の元に吹雪の中下山していく2人の兄弟のストーリーで、吹雪の中、目の前が見えなくなって迷い、賽の河原に行きつき、子供の2人が酷い仕打ちを受けて、ラストにはそこから抜け出すが、最後に2人が別れるのは凄く辛かったです。

    この物語は、賢治と妹のトシとの兄妹愛が伝わる物語だなーと思いました。

    ひかりの素足では、主人公の弟が仏に助けられて天国に旅立つので、賢治もトシが亡くなった時は、トシが天国に渡って幸せになって欲しいと願っているんだと思いました。

    宮沢賢治の他の作品も読んでみたいと思いました。

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    2025年12月06日
  • 新編 銀河鉄道の夜

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    何故か夏に読みたくなる名作。
    とにかく文章が綺麗。自分が本を好きになったきっかけで思い出深い作品です。

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    2025年11月30日
  • 注文の多い料理店-宮沢賢治童話集1-(新装版)

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    身勝手な都会のハンターに山猫が復讐する小説。
    食べるはずが食べられかけるユーモアと
    アイロニーが込められています。

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    2025年11月28日
  • 新編 風の又三郎

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    令和のファンタジーが続いたので、古典を。綺麗な童話や物語だけでなく、卑しさ、狡さ、残酷さや、食物連鎖なども織り込み、素直に書かれていて、静かな気持ちで読むことができる。正しい行動がいつの間にか主客転倒してしまう「貝の火」、自己中心的な行動が身の破滅を引き起こす「蜘蛛となめくじと狸」「ツェねずみ」、知恵遅れと言われた少年が林を大切に育て地域の宝になった「虔十公園林」、「グスコーブドリの伝記」や「風の又三郎」もなんだか懐かしい。

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    2025年11月26日
  • 新編 銀河鉄道の夜

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    作品のタイトルしかそういえば知らなかったな、と。
    面白かったですが読みやすくはなかった、音読すると表現に惹きつけられる感じがあった。
    未完ってなるほど、と。
    銀河鉄道の夜が読んでみたくて読み始めたんですが、こちらが1番好きだったかも。

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    2025年11月26日