宮沢賢治のレビュー一覧
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ネタバレ「銀河鉄道の夜」を含めた短編集。
「オツベルと象」は教科書で読んだのを思い出した。労働者をいじめたら、いつか反撃される。税金が上がり続ける世の中を風刺していると感じた。
「よだかの星」は、よだかはなぜ星になりたかったのだろう。命を燃やしてでもなりたいもの。命より重いものがよだかにはあった。よだかにとってのほんとうのさいわいがあった。
「銀河鉄道の夜」はカムパネルラの死がジョバンニに生きる意味をあたえたように感じた。ほんとうのさいわいとは何だったのか。最後のシーンを読んで思った。カムパネルラにとっては自己犠牲。でもジョバンニにとっては幸せを家族と共有すること。家族と生き続けること。 -
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ゴーシュはフランス語で「左(左手)」や転じて「不器用・ぎこちない」という意味だそう。
三毛猫からは「感情を込めること」、かっこうからは「正確な音階」を学び、ただ楽譜通りに弾くだけだったゴーシュが、音楽の楽しさに目覚めていく。
最初は下手な演奏を動物に馬鹿にされたと勘違いし、八つ当たりもしていたゴーシュが、共に過ごすうちに彼らを思いやるようになり、人間的にも温かくなっていきます。
野ねずみの病気の子供をセロの響きで治したとき、音楽は単なる技術ではなく誰かを癒すためのものだと悟り、オーケストラの本番での自信へとつながります。
「怒る感情もさっぱり出てない」と言われた演奏に、怒る感情が込められた -
Posted by ブクログ
銀河鉄道の夜は未完とということもあって、難しくてよくわからなかった。
他の短編の方が好きだった。特に貝の火が良かった。解説に書いてあった、「因果律を露骨ならしむるな」という言葉が印象に残っている。悪いことをしてもすぐに貝の火は砕けないどころか、より美しくなっていく、しかし、最終的には砕けてどこかへ飛んでいってしまう。悪いことをするたび貝の火が曇る単純な話だったらそのままの解釈しかできないけれど、因果律が露骨じゃないことで広い解釈を生んで良かった。
日頃の行動というものは、道徳に背くことをしてもすぐに実害は出ない、むしろ良い方向に物事が動いたりするけど、最終的には破滅的な結末を招いてしまう。とい -
Posted by ブクログ
ネタバレ2月の読書会の課題図書。
昔々、絵本で読んだ覚えのある作品。寓話だ。
大人になっての解像度で読むと、教訓めいた寓話の他に、当時の経済主義、拝金主義、あるいは無節操な西洋礼賛、自然の軽視、さらには自意識の無さ、迎合の批判など、いろんな風刺が読み取れる。
が、それをどこまで作者が意識して文章に落とし込んでいたかは、やや疑問だが、策を弄そうともせず、感覚や感性で、この作品を生み出したのだとしたら、そこに宮沢賢治の真骨頂が見いだせるのかもしれない。
表面上は、表記の揺れや、中途半端な知識による記述かと思わせる個所もあり、編集や校正の入っていない、いかにも自費出版の作品だと思えなくもない