宮沢賢治のレビュー一覧

  • 新編 風の又三郎

    Posted by ブクログ

    生前未発表に終わった作品を多く含む短編集。映画化もされたことのある表題作や「グスコーブドリの伝記」もそうだが、国語教科書に載ってることで有名な「やまなし」も良い。宮沢賢治は詩人だなと、つくづく思う。言葉選びのセンスが独特。このセンスを「面白い」と思うか「訳わからん」となるかで大きく印象が分かれるだろう。この短編集は仏教説話的な内容のものも多いのが、印象に残る。

    0
    2020年10月12日
  • 注文の多い料理店

    CAT

    購入済み

    やっとオチが読めた!

    小学生の時に読んで以来、冒頭から佳境の「注文されまくる面白さと緊張感」の印象ばかりで、最後はどうなったのかを思い出せずにいました。そうか、こうなったのか!と何十年ぶりかで納得、スッキリしました!

    0
    2020年10月05日
  • 【語注付】銀河鉄道の夜

    Posted by ブクログ

    高校の時に電子辞書の青空文庫で夢中になって読んだが、他の話も読みたかったのもあり再読。

    「銀河鉄道の夜」は丁寧に読むと心の中で「綺麗」が容量オーバーしてしまう。宝石や金属の名前を1つ1つ画像検索すると美しすぎて卒倒しそうになる。とくに「この砂はみんな水晶だ。中で小さな火が燃えている。」は好き。
    死んだら銀河鉄道に乗っていきたい。「どちらへ?」と聞かれたら「どこまでも」と答えたい。でも(ああほんとうにどこまでもどこまでも僕といっしょに行くひとはいないだろうか。)って孤独に思い続けるのはこわい。
    「みんなの幸いのためならば僕のからだなんて百ぺん灼いてもかまわない。」は中村明日美子『薫りの継承』に引用されてたのが印象的で覚えてる。私にはまだ辿り着けない境地。ジョバンニとカンパネルラみたいな純粋無垢な子供の方がわかるんだとしたら、もう手遅れだ。

    クラムボンこと「やまなし」は私の国語の教科書にはなかったから初めて読んだ。童話の雰囲気なのに最後の文が「私の幻灯はこれでおしまいであります。」なのが不思議だった。私って誰だろ。

    「よだかの星」は銀河鉄道の蠍の火と同じテーマ。解説で賢治がベジタリアンだったのを知って腑に落ちた。生命のサイクルは残酷だけど温かい繋がりで、だからこそ生きていける。よだかは誰とも繋がれなくなったから死んだ。銀河鉄道の要素が多い『輪るピングドラム』の主人公二人もよだかだった。私は『さらざんまい』の「自己犠牲なんてダセェことすんな!」側だな。それるけど、よだかが鷹に「市蔵に改名しろ」って詰められるシーンは笑ってしまった。なんでちゃんとマシな命名してるんだよ。

    「ひかりの素足」は恐かった。宗教色が強い。足の裏を切りながらもずっと歩かされ続けるシーンはシーシュポスの神話を思い出した。でも仏教って不条理じゃなくて因果応報だからやさしいのかもな。

    「風の又三郎」は冒頭の「どっどど どどうど どどうど どどう」が耳に残る。ちょうど9月の同じ日付の頃に読んでたけどまだ風は出てなかった。

    巻末に武田鉄矢の鑑賞がのってたが、冒頭の「賢治が好きだなぁ。なんか、いい人だなぁ。」で鳥肌がたって読まなかった。教師役をした人が演じ終えても本当の教師のように振舞ってるってやっぱサイコパスだよ。

    0
    2020年09月30日
  • 「春と修羅」

    ネタバレ 購入済み

    銀河

    妹の死。
    耐え難い現実。
    重くのしかかる悲しみ。

    自然の脅威と美しさ。
    人間の狡さ,儚さ。

    最終的に賢治が行き着いた場所とは。
    遙か彼方の銀河ステーション。

    0
    2020年09月11日
  • 〔雨ニモマケズ〕

    購入済み

    真

    ただ強くなりたいと願っているだけじゃない。
    誰に何を言われようと,どう思われようと,ひたすらに自分の信じた道を進もうとする心。
    見返りなんて一切求めてない。
    ただ守るべきものを守り続ける。
    それこそが真の強さ。
    それこそが,母というもの。
    なのかもしれない。

    0
    2020年08月19日
  • 注文の多い料理店

    ネタバレ 購入済み

    教訓

    教訓めいた童話にしては,タイトルが秀逸である。
    人間は,捕食されるという感覚を忘れてしまっているから。
    欲望のあまり,みずから進んで飛び込んでしまう,そんな生きもの。

    0
    2020年08月12日
  • 【語注付】銀河鉄道の夜

    Posted by ブクログ

    「宮沢賢治の彼方へ」を読むため、予習あるいは復習として読んだ。妹から贈られた図書カードで購入した。
    宮沢賢治の童話で代表的なものはおそらく一読しているはずだが、内容をあまりよく覚えていないものもあり、その中の一つが「風の又三郎」だった。
    同作は、記憶や印象の中にあるよりもかなり現実的な内容だった。解説にもある通り、例えば「銀河鉄道の夜」などと違い、一見すると現実に起こり得るような出来事しか語られていない、あるいは、子どもの思い込みや想像の一部でしかないようにも思える。しかしそのことがかえって、まったくのファンタジーよりも、大人たちからするとなんの変わり映えもないような日常の中に、子どもたちの世界で、実は不思議なことが隠れていると言ったような雰囲気をうまく作り出していたと思う。
    また「銀河鉄道の夜」については、もう何度も読んでいるはずだが、やはりまず第一の感想として、描写が美しい。宮沢賢治はやはり童話においても、詩人であり、かつやはり農学や天文学など、理系的学問の広範な知識を持つ科学者でもあるのだなと改めて感じた。銀河鉄道のどの景色や風物も、登場のたびにその美しさが強調される。想像上のそれらがどんなに美しいかを、現実の植物や鉱物を引き合いに出したりして表現しているのだが、なんとなくだが、作者賢治がそれら植物や鉱物のどれにも深い関心や愛着を持っているように思われる。そしてこの作品は、銀河の風景の光り輝く美しさと、「死」を重要なテーマにしている。死を美化しているとまでは思わないが、妹のそれを乗り越えるためには、物語が必要だったのだろうか。
    宮沢賢治の童話集は他の出版社からも出ているが、本書は、特に有名なものを数を絞って収録していて、手軽に読めるので、見つけることができてよかった。

    0
    2020年07月23日
  • 【語注付】銀河鉄道の夜

    Posted by ブクログ

    集英社文庫の「ナツイチ2020」でフェアの対象書籍を購入するとよまにゃブックバンドを貰えるということで折角なので買ってみた。名作である「銀河鉄道の夜」を含む六編が収録されている。「銀河鉄道の夜」と「よだかの星」は随分昔にちゃんと読んだ覚えはあるが他の四編はタイトルや概略を知っているだけだったのでこの機会に読めてよかったと思う。「銀河鉄道の夜」の最後の何とも言えない終わり方は今でもどんな感慨を胸に抱けばいいのかよくわからない。それでもそのわからなさこそが後世にずっと残り続けていく所以なのだと思った。

    0
    2020年07月01日
  • 童話集 銀河鉄道の夜 他十四篇

    Posted by ブクログ

    ステイホームということで、本棚の奥から引っ張り出してきた。小さい頃読んだきりだったが、こんなにキラキラしていたっけか。

    0
    2020年05月26日
  • 注文の多い料理店 イーハトーヴ童話集

    Posted by ブクログ

    以前読んだシートン動物記と同様に、たくさんの短い話で構成されています。一番好きだったのは、注文の多い料理店です。宮沢賢治の本には、幻想的場面が多いと思います。

    0
    2020年03月16日
  • 銀河鉄道の夜

    購入済み

    深い

    やはり言い回しが古いものであるから、内容がスッと入ってこなかった。だが、宮沢賢治の強い信念が感じられた。

    0
    2020年03月06日
  • 銀河鉄道の夜 1

    Posted by ブクログ

    宮沢賢治の銀河鉄道の夜を、平易な文章に書き直したもの。かなり読みやすい。原文のまま読むべきだ、と思う人もいるかもしれないけど、原文は大人でもなかなか読みにくいと思うので、これはアリだと思う。漫画は反対。イメージができすぎてしまう。

    0
    2020年02月02日
  • 注文の多い料理店

    購入済み

    30数年ぶり

    子供の頃に当日毎朝放送していた某人気テレビ番組で本書の実写版的なワンコーナーを見て怖い思いをして以来、初めてしっかりと読んでみました。
    子供の頃に感じたあの時の記憶を思い出しながら楽しく読めました。

    0
    2019年12月20日
  • 注文の多い料理店

    購入済み

    小学校で

    小学校の頃に国語の教科書で読んだ記憶をたどりつつ読みました。普段、読まないようなジャンルではありますが、十分楽しめる名作です。

    0
    2019年11月20日
  • 【語注付】銀河鉄道の夜

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『カムパネルラ』 (創元SF文庫) 著:山田正紀
    を読んで、子供のころに読み終えることができなかった
    『風の又三郎』と『銀河鉄道の夜』が収録されている
    本書を購入。

    『風の又三郎』は当時なぜ読み終えることができなかったのだろうと疑問に思うほど、自然の中の子供の世界の幻想的な世界が詰まっている。
    一方、『銀河鉄道の夜』は、二人の少年の星座をめぐる鉄道旅の幻想の世界に、この歳(表紙イラストの作者名で『BADだねヨシオくん!』を即思い出す年代)になって理解できる味わい、死の世界。

    『ひかりの素足』なんて兄弟愛の話かとおもいきや、自然の驚異と死後の苦しみ、一方で信仰、現世の苦しみからの解放、そしてそれを深い悲しみのなか受け入れる、死後の世界に救いがあるはず、という姿勢。

    で、現在子供たちが悲しい思いをしないよう、希望に満ち溢れ能天気にみんなハッピー、なありもしない理想の世界を描くよう物語に期待されている部分があるように聞くこともあるけど、現実を見て、生きて、苦しみ、自ら、世界の幸せを求めて、もがく、人間としての弱さと強さを、幻想的な世界とともに突き付けて、自ら考え、苦しみ、乗り越える強さを与える物語も、芯のある大人になるために、子供・少年少女には必要なのではないかと思わされる。

    0
    2019年10月30日
  • イーハトーボ農学校の春

    Posted by ブクログ

    「読者が選んだ名作復刊」シリーズの中に本書があったので、手にとった。総て、農学校教師時代の26歳から30歳の間に書かれた短編12篇が載っている。賢治ファンの私も見落としていた珠玉のアンソロジーだった。

    特に、最初の4篇は、まるで教師の日記のように具体的だ。「或る農学生の日誌」はまるで自分の生徒の日誌を盗み見たような迫真性を持つが、文章は紛うことなき賢治のものである。「イギリス海岸」は、ほとんど教師としての日誌である。「第三紀偶蹄類の足跡標本の採取」は、想像かと思いきや、解説によるとホントのことらしい。授業中の発見なんて、正に僥倖と言っていいだろう。そのあと、未完成原稿もふくみながら、小中学校時代の世界に対する好奇心、イーハトーボ世界の表現様式の実験、或いは昔ホントにみたかもしれない残酷な幻想を書き留めている。全集をくまなく見ないと見つけられないこれらを読めて幸せだった。

    0
    2019年02月26日
  • 可愛い黒い幽霊

    Posted by ブクログ

    個人的に、何だか知らないけど『とっこべとら子』は小さいころから、怖くて読めなかった。リテレートがスケプティカルに描いたものなのでではなく、怖かった。
     『座敷ぼっこの話』と後何かを読んで、作者はさういふ人なのだと思ってゐた為、宮沢賢治はお父さんから
    「怪力乱神を語ってくれるなよ」
    と言はれたと言ふと違和感がある。さういふをっさん的に、この短編集はちゃんと都合がいいチョイスである。
     「おおヨハンネス」とか「ダルゲを名乗るものと」とか込で怖い。うんうん。

    0
    2020年10月15日
  • 可愛い黒い幽霊

    Posted by ブクログ

    怪異小品集。宮沢賢治って児童文学の人だと思っていたので、こんないろいろな作品があったとは、と感嘆しました。でもたしかに、昔読んだ児童文学の数々にも、さまざまな意味での「怪異」は描かれていたのかもなあ。
    「幽霊の章」に気に入ったものが多かったです。やはり一番好きなのは、「河原坊(山脚の黎明)」。静かで心地よいとさえ思える恐怖感が、じわじわと染み入ってくる印象でした。「ながれたり」もまさしく流れるような言葉が心地よくって、浸れる一作です。
    後半の作品は怪異といえども、怖いというよりはなんだか愉快に思えるものが多い印象でした。「月夜のでんしんばしら」なんてものすごく楽しい気がするのだけれど。それでも考えようによっては怖い……かな?

    0
    2018年02月28日
  • グスコーブドリの伝記

    Posted by ブクログ

    宮沢賢治さんの談話室で『グスコーブドリの伝記』を知り
    青色が好きでこちらの絵本をセレクトして読みました
    厳しい時代に生き、自己犠牲でたくさんの人たちを救ったグスコーブドリ
    胸にグッとくるお話しでした
    司修さんの絵もとても幻想的(青色好きにはたまりません笑)

    30p
    25/9/14 再読

    0
    2017年12月22日
  • 宮沢賢治/中島敦

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「山月記」が好きなんだが、ほかの中島敦の作品も読みたくて手にとる。
    表紙の色が大変綺麗。
    南島エッセイ的なのと中国ものと。
    内地、というのが日本のことだというのを理解するのにワンテンポ必要とした。
    ある巡査の~は関東大震災での風評による朝鮮人虐殺の件が当事者の悲しみと怒りともに描かれている部分があり、しかもそれが言論統制により封じられていくという
    結構日本に批判的だと思うのだがまだ昭和一桁代は発表が可能だったのだなあ。
    悟浄さんのはとてもおもしろく読んだ。
    万城目さんので悟浄出立ってのがあったと思うんだが、
    そして大変おもしろかった覚えがあるんだが、
    こっからか?
    孔子のもおもしろかった。
    各人の内側からの、語り、とゆーか、そーゆーところが好きだ。
    やっぱ中島敦は好きだなー。

    賢治さんは解説の「宮沢賢治は過剰である」の一言に
    なんか非常になるほど~っと思わされた。
    正直、嫌いではないが、理解不能な部分も多いので、
    詩とか、そーゆーふうに解説されると、また味わいが違ってくるなあ、と。
    狼森~とか改めて読んでみると意外とおもしろく、
    あれ、こんな感じだったかなーっと。
    私は雪渡りの子がメッチャ好きだ。

    0
    2017年08月17日