宮沢賢治のレビュー一覧
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「セロ弾きのゴーシュ」はアニメが大好きで何回も見たけど、本はまだ読んだことがなかったので読んだ。
やっぱりカッコウが好き。「お願いします、もう一度だけ」と何度も何度もセロと一緒に鳴き、途中でゴーシュがやめてしまうと「なぜやめたんですか。ぼくらならどんな意気地がないやつでものどから血が出るまでは叫ぶんですよ。」と叱る。
そりゃこんなに毎日練習すれば上手くなる、とも思うし、諦めそうになる時にこの叱咤激励は効く。カッコウのひたむきさに胸をうたれた。
「グスコーブドリの伝記」と「ペンネンネンネン・ネネムの伝記」が本来同じネタだとは知らなかった。ネネムは幻想的過ぎて読みにくいから、グスコーブドリの方が -
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ウィー東城店の「日陰コミックを日向に」フェアで手に取った一冊です。1番驚いたのは、挟み込みのしおり。猫しか出てこないオール新作読切コミック雑誌「ねこぱんち」というものがあるそうです。そこで掲載された作品の短編集。
「原案・宮沢賢治」とある通り、多くは原作通りではなくて、少しずつ改変しながら宮沢賢治「水仙月の四日」「猫」「どんぐりと山猫」を描いています。最終編の「猫の事務所」のみは原作に忠実に描いていますが、どうやらこれが柿生さん宮沢賢治デビューらしく、それ以降は「自分の色を出して」と編集者にアドバイスされて、と描いてきたものらしい。
だから、賢治の持つ豊穣な自然観やリズムは少ないけど、「あ -
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宮沢賢治の詩集ですね。
たまには詩も読んでみたいなと思いまして、馴染みの深い宮沢賢治さんを選んでみたのですが、軽はずみに読めるものでないと改めて恥じ入りました。
宮沢賢治さんは「詩集」という言葉を嫌い「心象スケッチ」と言われたそうです。
観賞解説の詩人の高橋順子さんの案内無くしてはとても読み進められませんでした。
なかには私でもなんとかついて行けそうな詩もありました。
詩を読むときは深く考えすぎず、自分の中で受け取れるものを感じる事だと思って、静かに目を通していきました。
解説の椎名誠さんも「ひとつひとつの意味はわからないないけれど、読んだあとになぜか悲しくなってくる。あるいは苦しいなかにも気