宮沢賢治のレビュー一覧

  • 銀河鉄道の夜

    Posted by ブクログ

    『銀河鉄道の夜』はなにか胸が熱くなるものがありました。こういうできごとをこういう表現で表すっていうのは、並大抵の仕事ではないように思います。ただのファンタジーとは一線を画すすご味を感じました。

    主人公が鳥取りに対して抱く感情も、なにか特別なものとして味わいました。鳥取り扱う品物について批判しそうになったとき、それを嬉しく手に入れている人の気持ちに思いを馳せるとか、会ったばかりのまったくの他人なのに、相手をおもって切ない気持ちになってしまったりとか。

    本筋とは違うところですが、こういう気持ちの移りに尊いものを感じました。

    0
    2024年02月19日
  • 銀河鉄道の夜 1

    Posted by ブクログ

    銀河鉄道の夜の舞台を見に行く前に予習として子供と一緒に読みました。最初に絵と共にあらすじが書かれてあるので大変読みやすいです。このシリーズで他の作品も読んでみたくなりました。

    0
    2024年02月06日
  • 銀河鉄道の夜

    Posted by ブクログ

    映画、銀河鉄道の父を観て懐かしさからまた読んでみたいと思いました。
    子供の頃映画館で上映されて観に行った事や、教科書で一部を読んだ事はありますが原作は初めてでした。
    短編集ですが全体的に少し悲しいお話が多かったです。
    そしてちょっと難しい。
    それでも最後まで読み終えたのは分からない部分も含めて良いお話だからだと思います。 
    多分またいつか再読すると思います。

    0
    2024年01月29日
  • 銀河鉄道の夜

    Posted by ブクログ

    これまで読んだ本の中で最も景色の描写が多くて、自分の外界への知識の欠如を実感した。
    宮沢賢治が見ていた世界に共感することも、自分なりの絵を読書中に拡げることも叶わなかった。
    ただ自分の中に具体的な絵があまり浮かばないだけで、小説中の言葉は美しく、物語を通じて生きることの苦しさやそれに対する救いをぼんやりと感じる心地よい読書時間であった。
    「銀河鉄道の夜」以外に「双子の星」「貝の火」「よだかの星」「ひかりの素足」でも似たような感覚だった。

    歳を重ねたときに読み返したいと初めて思った一冊。

    0
    2024年01月09日
  • セロ弾きのゴーシュ

    Posted by ブクログ

    「セロ弾きのゴーシュ」はアニメが大好きで何回も見たけど、本はまだ読んだことがなかったので読んだ。
    やっぱりカッコウが好き。「お願いします、もう一度だけ」と何度も何度もセロと一緒に鳴き、途中でゴーシュがやめてしまうと「なぜやめたんですか。ぼくらならどんな意気地がないやつでものどから血が出るまでは叫ぶんですよ。」と叱る。
    そりゃこんなに毎日練習すれば上手くなる、とも思うし、諦めそうになる時にこの叱咤激励は効く。カッコウのひたむきさに胸をうたれた。

    「グスコーブドリの伝記」と「ペンネンネンネン・ネネムの伝記」が本来同じネタだとは知らなかった。ネネムは幻想的過ぎて読みにくいから、グスコーブドリの方が

    0
    2023年12月07日
  • 新装版 銀河鉄道の夜

    Posted by ブクログ

    簡潔にまとまっていて読みやすい。
    とはいえ宮沢賢治の世界観はやっぱり難しい…
    最後の
    「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」
    という言葉が良かった

    0
    2023年10月30日
  • 注文の多い料理店

    Posted by ブクログ

    子どもが大好きで何度も読んだ本。
    話が進むに連れて所々に出てくる子分の二匹の猫の姿がユーモラスで、また次の展開を期待させる。
    味のある版画絵本。

    0
    2023年10月15日
  • 注文の多い料理店

    Posted by ブクログ

    猟師たちが、皮肉にも獣側の心境を知ることになる。その後どうなったかは描かれていないが、きっと生命の大切さに感謝しながら仕事に取り組むようになったんじゃないかなと思う。

    0
    2023年09月19日
  • 【語注付】銀河鉄道の夜

    Posted by ブクログ

    映画『怪物』に感動したので、関連があると噂の『銀河鉄道の夜』を読んだ。「よだかの星」が一番好きだった。理解しきれていない部分があるので、時間をおいて再読したい。

    0
    2023年09月04日
  • セロ弾きのゴーシュ

    Posted by ブクログ

    宮沢賢治の作品が凄い好きなのですが、文ストとのコラボだったので即買いしました。どうしても汚したくないのでブックカバーをつけようと思います。それに好きな作品が多すぎるので選べません!

    0
    2023年08月26日
  • 宮沢賢治 水仙月の四日

    Posted by ブクログ

    ウィー東城店の「日陰コミックを日向に」フェアで手に取った一冊です。1番驚いたのは、挟み込みのしおり。猫しか出てこないオール新作読切コミック雑誌「ねこぱんち」というものがあるそうです。そこで掲載された作品の短編集。

    「原案・宮沢賢治」とある通り、多くは原作通りではなくて、少しずつ改変しながら宮沢賢治「水仙月の四日」「猫」「どんぐりと山猫」を描いています。最終編の「猫の事務所」のみは原作に忠実に描いていますが、どうやらこれが柿生さん宮沢賢治デビューらしく、それ以降は「自分の色を出して」と編集者にアドバイスされて、と描いてきたものらしい。

    だから、賢治の持つ豊穣な自然観やリズムは少ないけど、「あ

    0
    2023年06月13日
  • 注文の多い料理店

    Posted by ブクログ

    小学生の時に読んだ記憶が残っていた表題作。童話作家としての賢治が用意した結末は、読む子ども達の気持ちを慮った著者の優しさなのだと感じた。巻末の「収録作品について」で歌物語=オペラという解説は、オノマトペを有効に使う著者の作風を言い当てている。最も印象に残ったのは「なめとこ山の熊」の、猟師と熊の不思議な交流と、猟師の最期の切なさだった。

    0
    2023年05月20日
  • 注文の多い料理店-宮沢賢治童話集1-(新装版)

    Posted by ブクログ

    私はこの本を人気があったので、読んでみました。
    猫山さんが紳士たちを食べようとしている時に、ドキ!っとしました。
    食べられそうになるときに、死んでしまったはずの犬が帰ってきて、びっくりりました。けど、ホッとしました W

    面白かったです!!

    0
    2022年12月21日
  • 永遠の詩06 宮沢賢治

    Posted by ブクログ

    宮沢賢治の詩集ですね。
    たまには詩も読んでみたいなと思いまして、馴染みの深い宮沢賢治さんを選んでみたのですが、軽はずみに読めるものでないと改めて恥じ入りました。
    宮沢賢治さんは「詩集」という言葉を嫌い「心象スケッチ」と言われたそうです。
    観賞解説の詩人の高橋順子さんの案内無くしてはとても読み進められませんでした。
    なかには私でもなんとかついて行けそうな詩もありました。
    詩を読むときは深く考えすぎず、自分の中で受け取れるものを感じる事だと思って、静かに目を通していきました。
    解説の椎名誠さんも「ひとつひとつの意味はわからないないけれど、読んだあとになぜか悲しくなってくる。あるいは苦しいなかにも気

    0
    2022年11月12日
  • 銀河鉄道の夜

    Posted by ブクログ

    悲しいお話が多かった気がする

    ひかりの素足が印象に残った気がする
    弱い弟はなんでそうなってしまったんだろう
    たぶん、賢治自身の経験にも交わってくるのかもしれないけど

    銀河鉄道の夜の幸せとはなんだろう、分からない、でも探し続けようみたいなところが好き

    0
    2024年02月13日
  • 注文の多い料理店

    Posted by ブクログ

    この小説は東京グールの話の中で出ていたので読んでみました客をもてなすために色々な準備をしていると思ったら客を食べるために準備していたと知った時は驚きました。ラストでは猟犬に助けられていて安心しました。他の話はファンタジー要素が強すぎてあまり面白くはなかったです。

    0
    2022年08月04日
  • 注文の多い料理店

    Posted by ブクログ

    童話チックなホラー話

    と思いきや、2人の紳士に対する段階的要請法であったり、本当に恐ろしいのは動物の命を軽んじる人間の方で、山猫はそれを懲らしめた
    というような解説を読んで、この作品の奥深さを改めて思い知った

    0
    2022年07月04日
  • BUNGO 文豪短篇傑作選

    Posted by ブクログ

    学生時代以来、久しぶりに文学作品に触れました。
    短編集で読みやすく、自分が惹かれる文章や作者などが見えてきて、読んでいて面白かったです。

    0
    2022年07月04日
  • 新編 風の又三郎

    Posted by ブクログ

    正直よく、わからなかった。ヨルシカがカバーしていたので読んだ。が又三郎の不思議めいた神秘的とも言える雰囲気が良かった

    0
    2022年06月03日
  • 新編 風の又三郎

    Posted by ブクログ

    ヨルシカとのコラボカバーに惹かれて。宮沢賢治は久しぶりで「やまなし」の印象が少し残ってるくらいでしたので、「貝の火」から続くブラックな作風に驚きました。こういう作品もあるんだなと。その分とても印象に残りました。
    お気に入りは「グスコーブドリの伝記」。不思議の世界を冒険しているような感じが好きです。

    0
    2022年04月03日