宮沢賢治のレビュー一覧

  • イーハトーボ農学校の春

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    ひさしぶりに賢治の作品を読んだが、やはり強く惹きつけられた。表紙の飯野和好さんの絵も好きだ。初期の作品が収められており、後期の作品のように悲痛なところは少ない。自然の中に没入して、自然の恵みを直接受け取る登場人物達に、感情移入しながら読んだ。子供の時に時間のたつのも忘れて、野山を駆け回ったことを思い出す。「種山ヶ原」が一番の好み。主人公の少年がふとしたことから異界に迷い込んでしまい、無事にこちら側の世界に帰ってくる。山の自然が生き生きと色彩と豊かに描かれて、読んでいると心がわくわくした。

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    2017年04月16日
  • 注文の多い料理店

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    本屋さんで何か面白そうな本はないかなとブラブラしているとき、ふと宮沢賢治の本が目にとまった。
    懐かしいなあ、「注文の多い料理店」は面白かったなあ、と思ったら、なんだか無性に読みたくなった。
    ということで購入。

    表題作をはじめ九作。
    当時の表紙や挿絵などが入っており、そこには“イーハトヴ童話”とある。
    イーハトヴというのは理想郷として虚構化、あるいは幻想化された岩手県、とある。故郷である岩手県に理想の地を重ね描いた賢治の世界なのだなと感じた。宮沢賢治は誰もが知る作家のひとりだと思うし、「注文の多い料理店」や「風の又三郎」など内容は知らなくてもタイトルに憶えのあるひとも多いだろう。わたしもそうだ

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    2017年04月14日
  • 注文の多い料理店

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    ネタバレ

    童話集・とても印象の深い話ばかり。
    注文の多い料理店は面白い。電信柱は考えて歩くのはユニークである。どの話も独特の世界観。

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    2016年10月10日
  • 【語注付】銀河鉄道の夜

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    「銀河鉄道の夜」が読みたくて購入。
    すごく綺麗な作品でした。宇宙の描写がすごく好きでした。
    (2012/12/25)

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    2016年08月20日
  • 注文の多い料理店-宮沢賢治童話集1-(新装版)

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    62注文の多い料理店 宮沢賢治
    ・自分の都合の良いように情報を解釈して、災難な目に遭う話。
    →なんとも言えない感じがして好き。

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    2016年03月09日
  • イーハトーボ農学校の春

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    ●或る農学生の日誌
    ●台川
    ●イーハトーボ農学校の春
    ●イギリス海岸
    ●耕耘部の時計
    ●みじかい木ぺん
    ●種山ヶ原
    ●十月の末
    ●谷
    ●二人の役人
    ●鳥をとるやなぎ
    ●さいかち淵

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    2015年08月30日
  • 風の又三郎-宮沢賢治童話集2-(新装版)

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    純粋で、痛々しいケンジさんの世界。
    醜かったり、少し頭が足りなかったりする人は、どこまでも純粋。
    実際は、そうとも限らないのだけど。
    ある意味、理想郷と言えます。

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    2014年12月26日
  • 注文の多い料理店

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    宮沢賢治の文体が好き。うまく言えないが、紳士的で上品な感じがする。注文の多い料理店はあまりにも有名な作品だが、あらためて読んでみると、ワクワクドキドキできる。何とも不気味な雰囲気は独特。

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    2014年12月08日
  • 可愛い黒い幽霊

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    ネタバレ

    1 幽霊の章(うろこ雲/女 ほか)
    2 幻視の章(黄いろのトマト/畑のへり ほか)
    3 鬼言の章(一〇六七 鬼言 四/三八三 鬼言(幻聴) ほか)
    4 物怪の章(月夜のでんしんばしら/ざしき童子のはなし ほか)
    5 魔処の章(地主/五二〇 地蔵堂の五本の巨杉が ほか)

    足穂と並んで、何度読んでも新しく味わえる作家。
    このセレクトには意義がある。アンソロジストの面目躍如。
    「女」「夜」など偏愛の対象になりそうで、そういう作品にまとめて出会えて、こんなに嬉しいことはない。

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    2014年09月15日
  • 新編 宮沢賢治詩集

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    アラムハラドを読んで、これは宮沢賢治をもう一回読み直さなければ、彼を誤解したままに終わってしまう、そうと思って。
    やはり、彼は「わかって」しまった人なのだと思う。そして、すべての人を善くするために、理性が彼を突き動かした。どんなつらくても。しかし、彼の身体はそれほど丈夫ではなかった。そこが彼の弱みであったのかもしれない。善く生きるためには、まずは生きねばならない。死んでは善く生きられない。
    たとえ理解されなくても、粘り強く、何度も。彼は農民と語り続け、死ぬその時まで書き続けた。それが、彼の善く生きた証となって、今も生きている。
    はじめの作品は彼の生の声が、物語のように加工されることなく語りつけ

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    2014年08月01日
  • BUNGO 文豪短篇傑作選

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    名作ばかりを集めているのだから、当然面白い。ベストアルバム的な。
    ただ、ベストアルバムには全体でのストーリーが感じられないのでそれが嫌だったりします!

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    2014年07月05日
  • オツベルと象

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    オツベルという強欲な男のところへ現れた白い象。
    オツベルに何を要求されても、よろこんで働きますが、最後は力つき、助けにきた象にオツベルは潰されてしまいます。
    この話を語る牛飼いは釈迦らしいですが、白象は誰でしょう?
    修行僧?
    それなら、根を上げて、他の象に助けを求めちゃダメじゃない?

    やっぱり宮沢賢治、奥深いというか、難しい。

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    2014年01月21日
  • 新編 銀河鉄道の夜

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     facebookでの「千年読書会」というコミュニティにお誘いいただいて、久々に再読。といっても、細かいところはほぼ忘れていましたが、、(汗

     星々の光に照らされて夜空を駆け抜ける、一両の鉄道列車。行き先は“次なる世界”、そして乗客は不帰の人々、になるのでしょうか。

     この辺り、須弥山の思想なんかも感じさせてくれて、ある意味、古来から続く日本の“死生観”が発露されてもいるのかな、と。石炭袋の設定も“黄泉比良坂”の大穴ともリンクしてそうですし、横文字の名前が多いにもかかわらず、不思議と西洋のイメージは残りませんでした。

     なお、私の中での映像イメージは『銀河鉄道999』にだいぶ影響をもらっ

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    2024年12月19日
  • BUNGO 文豪短篇傑作選

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    なんだろうこのくくりは、とちょっともやもやするけど一編一編は素晴らしい。三浦哲郎の「乳房」以外は全部読んだことある作品だったけど。なんで谷崎は「冨美子の足」にしたんだ。
    「グッド・バイ」は何回読んでも同じところで笑える。

    小説に出てくる食べ物って芥川の芋粥ですらなんとなく食べたくなるのに岡本かの子の「鮨」だけはちっとも鮨食べたくならない(褒めてます)。

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    2013年10月26日
  • 新編 宮沢賢治詩集

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    日本の純文学にも興味があり、最近、読み返すことの事の多い1冊です。

    彼の詩の中で、今、1番好きなのが、彼の妹に対する思いを込めた作品です。

    「お茶碗にすくった雪」

    ...情景を想像すると、思わず涙してしまう、そんな切ない表現が素晴らしいです。

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    2013年10月13日
  • セロ弾きのゴーシュ

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    ネタバレ

    今更ながら新古典を読んでみようの巻き2。
    一部は直前に読んだ新編 風の又三郎 (新潮文庫)とかぶってました。
    注文の多い料理店を角川版でもってたので、角川で揃えれば良かったかな。ちょっと失敗。
    ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記が付録で付いていてよかったです。
    グスコーブドリの伝記の第一稿だそうですが、こういうテイストのままでも個人的には好みに感じました。目に浮かぶ色彩がポップな感じで。
    猫の事務所はセツナイ。

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    2013年09月16日
  • 新編 風の又三郎

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    ネタバレ

    今更ながら新古典を読んでみようの巻き。
    一部は教科書他子供の頃に読んだかな。
    クラムボンがかぷかぷ笑ったよが好きなのですが、久々に読んで死んじゃったのかい!と思わず突っ込む。
    哀しい話が多いけれど、美しい自然の情景描写に心奪われます。

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    2013年09月16日
  • 新編 風の又三郎

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    「やまなし」「ツェねずみ」「グスコーブドリの伝記」など。
    自然の息づきの中で生きる小動物や子供たちの微妙な心の動きを活写する作品を中心に紹介。

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    2013年09月01日
  • 注文の多い料理店

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    ネタバレ

    名作の中の名作絵本?
    小学生に読まして、入り込んでいく様子をみるとやっぱりドキドキしたみたい。
    最近の言葉でいうと「まさか!」という結果らしい。

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    2013年03月05日
  • 注文の多い料理店

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    面白かった!

    時代なのかもしれないけど
    童話でも小説でも今はこういう話あんまりない気がする。

    『注文の多い料理店』も面白いけど
    『鹿踊りの始まり』も面白かった
    教科書か試験問題でみたような

    『これらのわたくしのおはなしはみんな林や野原や鉄道線路やらで虹や月明かりからもらってきたのです』

    そんな言葉を信じられるような短編集でした

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    2013年03月02日