宮沢賢治のレビュー一覧
-
購入済み
カラーページに魅せられて
カラーページの中にカンパネルラが持っていたような黒曜石でできた銀河鉄道の路線図が書かれている。それが何よりも美しい。たくさんある銀河鉄道の夜のコミックの中で一番惹かれました。このままアニメ化してもいいと思うほどの完成度だと思います。
-
Posted by ブクログ
・話に出てくる2人がだんだん料理になっていくのが楽しいし、自分たちが食べられるときづいた時のあわてるようすが心に残っています。
・おなかをすかせた兵隊の2人が、おいしいものを食べられると思ったら、自分たちが食べられるというところがおすすめのポイントです。
・昔、吉田先生に読み聞かせをしてもらって、とてもおもしろかった。
・僕がこの本を選んだ理由は、人が大きい店に行って食べようとしたら逆に人が大きい化け猫に食べられそうになるところです。
・最初はお客さんからの注文が多い人気の店の話だと思っていたけど、お客さんに対しての注文が多い店で、最終的には山猫に食べられそうになってびっくりしたからです。 -
Posted by ブクログ
宮沢賢治と中島敦。
『東北・南洋・中国・韓国など周縁から文学の中心に迫った
純粋かつ豊饒なる作品世界』
という帯の解説。
中島敦は初めて読みました。
南洋の世界の『環礁』や日本占領時代の朝鮮の
『巡査の居る風景』。中国の故事を基にした、
『李陵・司馬遷』『弟子』『悟浄出世』『悟浄歎異』
独特の世界観は引き込まれる感覚や、心象の描きかた、
その土地の風俗や風景やにおいが濃密に描かれていて
面白いと思います。
宮沢賢治の童話と詩。特に詩の『春と修羅』と『疾中』は
声に出して読むと、ぞくぞくとする内容です。
また、『ひかりの素足』と『ポラーノの広場』は
不思議な感覚の童話です。これも引き込まれる感じ -
Posted by ブクログ
“これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません。”
宮沢賢治の童話集「注文の多い料理店」。賢治は小学生の頃から大好きでよく読んでいましたが、やはり圧巻です。
高校生になって久しぶりに読みましたが、賢治の世界観にすぐ引き込まれてしまいました。
こちらの本はほとんど賢治が出版した童話集「注文の多い料理店」を再現していて、かなり凝っているなという印象を受けました。
表題作「注文の多い料理店」を筆頭に、
・「どんぐりと山猫」
・「狼森と笊森、盗森」
・「烏の北斗七星」
・「水仙月の四日」
・「山男の四月」
・「か -
Posted by ブクログ
宮沢賢治を読み返してみようと不意に思い立ち手に取った本です。表題となる「雨ニモマケズ」ほか「春と修羅」などから詩と、「ポラーノの広場」、「四又の百合」が収録されています。
詩はどのように読めばいいのか。様々な解釈があるでしょう。文字の並びが音となることで、その魅力は変わるのでしょう。目で文字をとらえ、書かれている内容を読み、口に出して音として聴く。それぞれでそれぞれの楽しみが生まれるでしょう。そして切り取られた世界が広がるのが魅力でもあるでしょう。
併録された「ポラーノの広場」でも歌が登場します。歌の詞は目と心を刺激し、音を奏でます。これらには実際に曲も付けられているので音曲として聴くとまた違 -
ドラマ&映画化作品
コンセプトがわからないという声が各所でちらほらとありますが、
BUNGO -日本文学シネマ-という題で放送されていた短期ドラマと
同シリーズで映画化された作品を集めたものです。
数年前に短期ドラマを見てそれっきりでしたが、
最近になり原作をじっくり読みたいと思い出したとき、
こういう短編集になっていると知り(紙で)購入しました。
これら全部をそれぞれに読もうとすると、
(特に短編は)ちょっと苦労するので
こんな短編集はありがたいですね。
もっと増えてほしいです。
映像の方もおすすめですので興味のある方はぜひ。 -
購入済み
映画化もされた名作
銀河鉄道の夜など有名作品が注目されることが多い宮沢賢治ですが、この作品も負けず劣らず名作です。アニメ化もされ話題を集めました。
検索しますといろいろなネガティブなコメントも見つかりますが、純文学としてとても読みやすく、子供にもオススメできる童話です。
また、青空文庫に慣れていない人には、坊っちゃんとともにオススメしたい読みやすさとボリュームです。
展開も速く今読んでも色褪せない名作だと思います。