宮沢賢治のレビュー一覧

  • セロ弾きのゴーシュ

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    とても不思議な世界観。

    『グスコーブドリの伝記』がお気に入りです。
    ブドリの最後の決意にはこみ上げるものがあります。

    付録?としてついていた、『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』と『ペンネンノルデは今はいないよ……』は『グスコーブドリの伝記』の元?になったお話だそうですが、あのお話からグスコーブドリになるまでの過程を是非知りたいですね…どんなことがあって、どんな心境で改変していったのかとても気になります。

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    2014年11月03日
  • 永遠の詩06 宮沢賢治

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    このシリーズを読んでいてほんとうに思うことは、詩というのは教科書でとりあげられた一編だけで良い悪いを判断できるものじゃないんだ、ということです。詩集を一冊読まないとわからなかったです。「永訣の朝」がこんなに切実で美しい詩であったということ。今にも溶け落ちそうな、霙のように澄んで美しい詩集ですね

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    2014年03月09日
  • 注文の多い料理店

    購入済み

    何度読んでもわくわくします。

    「次の部屋では何があるのかな。」などと考え、わくわく読める物語です。

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    2013年12月10日
  • 注文の多い料理店

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    いろんな出版社から発行されているなか、集英社文庫を選んだのはブックカバーに惹かれたから。
    それはさておき、ここに集められている作品は残酷なものが多い。または人の悪意を感じる。
    残酷なのは自然であり、悪意は発展登場の日本が生み出しつつあった階級闘争からくるものかもしれない。
    ほんの100年前まで、自然はこんなにも怖ろしく、人間の行手に立ち塞がる存在だったのかと思う。自然の克服こそが近代化の証だが、感違いしてはいけないことは東日本大震災を持ち出すまでもない。
    大地の営みに対して謙虚になることと、自然の脅威に立ち向かうこと。賢治は共に実践していたのでしょうね。

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    2013年07月08日
  • 注文の多い料理店

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    宮澤賢治には、こうやって物事が見えるんだなぁと、その感性に感服する。
    ほっこり切なく、静かで美しく、たまに読み返したくなる。

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    2013年05月21日
  • 童話集 銀河鉄道の夜 他十四篇

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    宮沢賢治による寓話集。
    表題作『銀河鉄道の夜』の他、『注文の多い料理店』『オッペルと象』『山猫とどんぐり』などが収録されています。

    約5年ぶりの再読ですが、いろいろな発見がありました。今回は特に表題作の『銀河鉄道の夜』以外の作品を中心に収録された寓話を読みすすめると、宮沢賢治の作品に共通する世界観や頻繁に登場するテーマがすこしずつ見えてきました。
    本書に収録された物語にはしばしば倫理的な主題が現れます。『オッペルと象』『ツェねずみ』など他者を欺供養な人物、性根が曲がったような生活を送っている人物に対して辛辣な結末が訪れる作品が多く見受けられます。随所に賢治らしい独特な言葉のリズムやみずみずし

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    2013年09月03日
  • セロ弾きのゴーシュ

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    ネタバレ

    セロ弾きゴーシュの話は、面白い話だと思っていました。
    楽しいという印象はありませんでした。

    セロ弾きゴーシュのアニメで楽しく見ることが出来ました。
    アニメを見てからだとセロ弾きゴーシュを楽しく読んだり、新しい観点を持って読むことができるようになりました。

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    2013年04月30日
  • セロ弾きのゴーシュ

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    音楽は多くの動物で技で作られている。そう考えると、いろいろなジャンルはそれぞれの国独特の動物の技であり、これこそが文化の多様性なのだろう。

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    2013年04月20日
  • 銀河鉄道の夜-宮沢賢治童話集3-(新装版)

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     10年以上ぶりに今回読んだところ、以前と印象が変わったところと変わらなかったところがあり面白かったです。含まれた全短中編に共通して再確認したことはやはり詩人の文章だということです。物事を形容する漢語や擬音語の選び方が独特で美しく、そしてユーモラスでした。漢語については、たとえば鉱物に関わるような漢語など、与える印象に透明感や輝きがある語が選ばれていて、これは漢字が読めないと子供にはわからないのかもしれないなと思いながら読み聞かせしました。擬音語は「ぐらあがあ」とか「ぎっばっふぅ」など子供の印象にも強く残ったようで読み終わったあとも口ずさんでいました。一方で今回新たに発見したことは、決して荒削

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    2013年02月27日
  • ますむら版 宮沢賢治童話集 銀河鉄道の夜

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    よいまんが化ですよねこれ。何年前に読んだか…登場人物がみんな猫に置き換えられていて、その違和感で最初なんだかな…だったけど、読み進むと慣れてきて、ちゃんと賢治の世界。そいえば映画版も猫だったじゃないか。あれもすき。これは初期形も読めるので嬉しい。また読もう。

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    2013年02月08日
  • ますむら・ひろし 宮沢賢治選集 1 グスコーブドリの伝記

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    絵を見るまでどういう漫画家さんなのか全く存じ上げていませんでした。ああ、この方だったんですね。
    僕が頭のなかで賢治の作品を読みながら描いていた描写とはまた違ってはいますがどこのコマもシーンも丁寧に原作からひろおうとした思いがあふれていて読んでいてとても楽しかった。カイロ団長の描写の明るさが大好きです。猫の事務所の獅子のたてがみの描き方いいなー。

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    2013年02月03日
  • 童話集 風の又三郎 他十八篇

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     冒頭の『風の又三郎』と『セロ弾きのゴーシュ』は思ったより面白くなかったが、あまり知られていない作品の方に心引かれた。冒頭の2篇は有名すぎてバイアスのかかった読みになってしまっていたかも知れない。『なめとこ山の熊』は面白そうな題名とは裏腹に賢治の死生観がにじみでており、映画になった『グスコーブドリの伝記』も科学観や人生の哀感がよく表現されている。ずっと子供向けの作者として軽くみていた賢治だが、今回読んでやっとその良さがわかった。

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    2012年11月21日
  • ちくま日本文学全集宮沢賢治

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    小さい頃父によく読んでもらった本です。特によだかの星が大好きなお話で、寝る前に読んでもらっていました。

    今は猫の事務所が好き。

    *収録作品*
    革トランク
    毒もみのすきな署長さん
    風の又三郎
    気のいい火山弾
    茨海小学校
    セロ弾きのゴーシュ
    どんぐりと山猫
    鹿踊りのはじまり
    注文の多い料理店
    蜘蛛となめくじ
    猫の事務所
    オツベルと象
    飢餓陣営
    よだかの星
    二十六夜
    やまなし
    グスコーブドリの伝記

    *詩*
    「春と修羅」(序)
    春と修羅
    報告
    風景観察官
    岩手山
    原体剣舞連
    永訣の朝
    無声慟哭
    あすこの田はねえ
    青森挽歌

    *歌曲*
    星めぐりの歌
    大菩薩峠の歌

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    2012年09月27日
  • セロ弾きのゴーシュ

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    「グスコーブドリの伝記」が映画公開ということで再読。

    「セロ弾きのゴーシュ」のようなスカッとする物語もいいけども、やはり、「グスコーブドリの伝記」のように、つらく切なくなる、けども希望の持てる物語も好きだ。

    「銀河鉄道の夜」にあるように、みんなの幸い(さいわい)を願うこと、そして犠牲が存在すること、そして、その願いが個から抜け出しているところに感動。

    映画「グスコーブドリの伝記」は、1985年の映画「銀河鉄道の夜」作成スタッフと同じらしい。今回も登場人物がネコという同じ設定なので非常に楽しみだ。

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    2012年07月11日
  • 【語注付】銀河鉄道の夜

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    ネタバレ

    宮沢賢治の有名どころを集めた物語集。

    -やまなし-
    「クラムボンはかぷかぷわらったよ。」
     国語の教科書でも出てくるお話。キラキラする水の光が浮かびます。

    -いちょうの実-
     いちょうの子どもたちがお母さん木から旅立つお話。

    -よだかの星-
     「いったい僕は、なぜこうみんなにいやがられるのだろう。」
     鷹からは名前が似ているのが不愉快だから市蔵にしないと殺してしまうぞと言われたよだかは、遠くの向こうの向こうの空を目指して高く高く飛び立ちました。

    -ひかりの素足-
    「お父さんおりゃさ新しきもの着せるっていったか。」
    「それからお母さん、おりゃのごと湯さ入れで洗うていったか。」
     仲の良い

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    2012年03月05日
  • 宮沢賢治童話集 注文の多い料理店 セロひきのゴーシュ

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    子どもが手に取りやすい表紙がいい。
    読みやすいのがいい。

    内容はいいに決まってるので、あとはどれだけ子どもが手に取ってくれるかが勝負。

    特に高学年にはこのサイズ感がいい。

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    2012年01月24日
  • 童話集 風の又三郎 他十八篇

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    ネタバレ

    本書はおそらく一番風の又三郎を推している。
    だが、私はグスコーブドリ伝記が一番印象に残った。

    父親母親妹ブドリの家族四人が、毎日森の中で幸せな日常を送っている場面から話は始まる。そして、気象師のブドリは自分を犠牲にすることで不作となったであろう未来を変えて農家を救い、話は終わる。話の始まりと終わりを取りあげることでわかるように、この作品はわらしべ長者のように刻一刻と状況が変化する。その変化は予測不能、けれども斬新で不快感を感じない。もはや清々しさを感じ、次の展開を早く知りたくなる。そして、ふと我に返って今に至るまでに過ぎた出来事を思い返すことで、普通では想像もできない道筋を辿ってきたことには

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    2012年01月20日
  • 【語注付】銀河鉄道の夜

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    この小説を読んでると、たくさんの青色が浮かぶ。

    私の中での銀河鉄道は、いつでも夜の世界で星が瞬いて、カムパネルラとジョバンニは無表情で寂しそう、不安そうにしてる。

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    2012年06月28日
  • 注文の多い料理店

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    [2011.08.17]
    “けれども事務長さんがあんなに親切にしてくださる、それにかま猫仲間のみんながあんなに僕の事務所にいるのを名誉に思ってよろこぶのだ、どんなにつらくてもぼくはやめないぞ、きっとこらえるぞと、かま猫は泣きながら、にぎりこぶしを握りました。”
    (寓話 猫の事務所)

    悪をテーマにした1冊。
    フランドン農学校の豚は読んでいてほんとうにつらくなるんですが、いちばん印象にのこっているし、好きな話でした。
    いままで読んできた宮澤賢治とはすこしカラーのちがう作品もいくつかありました。

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    2011年08月18日
  • 注文の多い料理店

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    表紙に騙されてはいけません。

    怖かったです。

    中毒性のある不気味な怖さ。

    世界中で読まれている理由を肌で感じました。

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    2011年05月08日