宮沢賢治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
宮沢賢治を読み返してみようと不意に思い立ち手に取った本です。表題となる「雨ニモマケズ」ほか「春と修羅」などから詩と、「ポラーノの広場」、「四又の百合」が収録されています。
詩はどのように読めばいいのか。様々な解釈があるでしょう。文字の並びが音となることで、その魅力は変わるのでしょう。目で文字をとらえ、書かれている内容を読み、口に出して音として聴く。それぞれでそれぞれの楽しみが生まれるでしょう。そして切り取られた世界が広がるのが魅力でもあるでしょう。
併録された「ポラーノの広場」でも歌が登場します。歌の詞は目と心を刺激し、音を奏でます。これらには実際に曲も付けられているので音曲として聴くとまた違 -
ドラマ&映画化作品
コンセプトがわからないという声が各所でちらほらとありますが、
BUNGO -日本文学シネマ-という題で放送されていた短期ドラマと
同シリーズで映画化された作品を集めたものです。
数年前に短期ドラマを見てそれっきりでしたが、
最近になり原作をじっくり読みたいと思い出したとき、
こういう短編集になっていると知り(紙で)購入しました。
これら全部をそれぞれに読もうとすると、
(特に短編は)ちょっと苦労するので
こんな短編集はありがたいですね。
もっと増えてほしいです。
映像の方もおすすめですので興味のある方はぜひ。 -
購入済み
映画化もされた名作
銀河鉄道の夜など有名作品が注目されることが多い宮沢賢治ですが、この作品も負けず劣らず名作です。アニメ化もされ話題を集めました。
検索しますといろいろなネガティブなコメントも見つかりますが、純文学としてとても読みやすく、子供にもオススメできる童話です。
また、青空文庫に慣れていない人には、坊っちゃんとともにオススメしたい読みやすさとボリュームです。
展開も速く今読んでも色褪せない名作だと思います。 -
Posted by ブクログ
いろんな出版社から発行されているなか、集英社文庫を選んだのはブックカバーに惹かれたから。
それはさておき、ここに集められている作品は残酷なものが多い。または人の悪意を感じる。
残酷なのは自然であり、悪意は発展登場の日本が生み出しつつあった階級闘争からくるものかもしれない。
ほんの100年前まで、自然はこんなにも怖ろしく、人間の行手に立ち塞がる存在だったのかと思う。自然の克服こそが近代化の証だが、感違いしてはいけないことは東日本大震災を持ち出すまでもない。
大地の営みに対して謙虚になることと、自然の脅威に立ち向かうこと。賢治は共に実践していたのでしょうね。 -
Posted by ブクログ
宮沢賢治による寓話集。
表題作『銀河鉄道の夜』の他、『注文の多い料理店』『オッペルと象』『山猫とどんぐり』などが収録されています。
約5年ぶりの再読ですが、いろいろな発見がありました。今回は特に表題作の『銀河鉄道の夜』以外の作品を中心に収録された寓話を読みすすめると、宮沢賢治の作品に共通する世界観や頻繁に登場するテーマがすこしずつ見えてきました。
本書に収録された物語にはしばしば倫理的な主題が現れます。『オッペルと象』『ツェねずみ』など他者を欺供養な人物、性根が曲がったような生活を送っている人物に対して辛辣な結末が訪れる作品が多く見受けられます。随所に賢治らしい独特な言葉のリズムやみずみずし -
Posted by ブクログ
10年以上ぶりに今回読んだところ、以前と印象が変わったところと変わらなかったところがあり面白かったです。含まれた全短中編に共通して再確認したことはやはり詩人の文章だということです。物事を形容する漢語や擬音語の選び方が独特で美しく、そしてユーモラスでした。漢語については、たとえば鉱物に関わるような漢語など、与える印象に透明感や輝きがある語が選ばれていて、これは漢字が読めないと子供にはわからないのかもしれないなと思いながら読み聞かせしました。擬音語は「ぐらあがあ」とか「ぎっばっふぅ」など子供の印象にも強く残ったようで読み終わったあとも口ずさんでいました。一方で今回新たに発見したことは、決して荒削