あらすじ
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宮沢賢治の代表作でありながら、実は2つのバージョンが存在する『銀河鉄道の夜』。その両方を、ますむらひろしが圧倒的な画力で描き出す。同じ作者、同じモチーフながらも大きく違う2つの銀河鉄道・・その世界観に刮目せよ。
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Posted by ブクログ
現在刊行中の「銀河鉄道の夜 四次稿編」を読んでたら、無性に比較したくなって購入。80年代に書かれた四次稿ベースの「最終形」版と、三次稿ベースの「初期形<ブロカニロ博士篇>」版が収録されている。「最終形」版も原作に忠実ではあるが、「四次稿編」版に比べると随分端折ってるなぁという印象。単体で読む分には駆け足という感じではないので、正確にいうならば「四次稿編」がどんだけ丁寧に描いてんだという話ではある。「初期形」版は原作の方を読んでないので原作との違いどうこうは判らないけど、序盤がかなり簡潔なのと、ラストでブロカニロ博士が登場するとこ以外は思ってたほど四次稿と違いはないのだな。
Posted by ブクログ
ますむらひろしの銀河鉄道の夜のアニメ版を幼い頃から何度も見ていた。アニメは最終形を採用しており、細田守さんの音楽と、細かな説明がされていない分芸術性が高いが、この漫画を読んで宮沢賢治がこの物語をどのような位置づけで、どのように書きたかったか、が垣間見れた。ブルカニロ博士篇は、最終形よりもジョバンニの性格が内向きで、その年頃の少年らしくちょっと捻くれていると感じる。また後半に博士が登場し、少し説明が過ぎる印象。そのため、賢治はより童話らしいものに書き変えを試みたのだとわかる。宮沢賢治の才能には、幾つになっても驚かされる。
Posted by ブクログ
よいまんが化ですよねこれ。何年前に読んだか…登場人物がみんな猫に置き換えられていて、その違和感で最初なんだかな…だったけど、読み進むと慣れてきて、ちゃんと賢治の世界。そいえば映画版も猫だったじゃないか。あれもすき。これは初期形も読めるので嬉しい。また読もう。
Posted by ブクログ
とにかく猫好き必読の書です。宮沢賢治のストーリーが素晴らしいのだけど、それを人でなく猫が演じる事で、更におもしろみや悲しみ、はかなさをあおるんじゃないかなあ。
Posted by ブクログ
私は宮沢賢治先生のこと大好きなんで、小さい頃から大好きで読んでいます。ふときがつく度に読みます。ブルカニロ博士篇が一番いいんです。最後のところがすごい印象的なシーンがあります。ぜひ読んでみてください。そして、感じ取ってみてください。
Posted by ブクログ
銀河鉄道の夜の第一稿には、ジョバンニの夢の案内役「ブルカニロ博士」が登場する。
僕達の知っている銀河鉄道の夜は第四稿、つまり最終形で、彼のような案内役は登場しない。
初期形では、ブルカニロ博士が、セロのような声で銀河鉄道の夢を解説してくれるので、この初期形を読むことは、銀河鉄道の夜を理解するためには良いかもしれません。
夢から覚めたジョバンニはブルカニロ博士に「ある決心」を伝えます。
それを、僕は忘れることが出来ないし、忘れてはならない気がしてます。