【感想・ネタバレ】風の又三郎のレビュー

あらすじ

岩手のみずからのドリームランドとした賢治の童話集。表題作のほか「雪渡り」「よだかの星」「祭りの晩」「セロ弾きのゴーシュ」など、郷土色豊かな作品を中心に10編を収める。[解説 佐藤通雄]

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Posted by ブクログ

漢字 小学校中学年以上
フリガナ あり(部分的に)
文字の大きさ 小
長さ 長い(240ページ)
出版年 2000年
内容 「雪渡り」「よだかの星」「ざしき童子のはなし」「祭の晩」「虔十公園林」「ツェねずみ」「気のいい火山弾」「セロ弾きのゴーシュ」「ふたごの星」「風の又三郎」
感想 解説の「同情心ということ」一文にあるとおり、「ミンナニデクノボートヨバレ」るタイプの人物に注目した作品が多く収録されている。「虔十公園林」では、「ああまったくたれがかしこく、たれがかしこくないかはわかりません。」という台詞が強く心に刻まれた。「風の又三郎」の独創的な自然描写も長く脳裏に残りそうだ。
個人的には、子どものころは宮沢賢治を楽しめなかったが、名作ぞろいであることは間違いない。子どもにも大人にもぜひ手に取ってもらいたい。

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2025年08月07日

Posted by ブクログ

少年と村の子供たちとの心象風景を

現実と幻想の交錯として描いた秀作の物語です。



どっどど どどうど どどうど どどう

青いくるみも吹きとばせ  すっぱいかりんも吹きとばせ


ある風の強い日…

谷川の岸の小さな小学校に、不思議な少年が転校して来ました。

地元の子供たちに少年は、「風の神の子 ではないか?」

という疑念とともに受け入れられたのでした。

さまざまな刺激的行動の末に、学校を去っていきました。


どっどど どどうど どどうど どどう

風は まだやまず、窓ガラスは雨つぶのために曇りながら、
  
また がたがた鳴りました。

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2010年01月16日

Posted by ブクログ

よだかの星、ケイ十公園林、雪渡り、ふたごの星が良かった。ありありとやさしく浮かぶ自然の情景に心が透き通る。

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2025年09月30日

Posted by ブクログ

vol.14で参考にしています。といいましてもとある部分だけです。
宮沢賢治の作品は正直あまり好きではありません。なぜだか心が辛くなるからです。けれど、宮沢賢治の選ぶ言葉はとても好きです。「風の又三郎」という名前を聞いただけで「又三郎」を想像してしまいます。初めて聞いたとき、又三郎はオジサンだとばかり思っていました。そのオジサンが風を呼び、嵐を呼び、グワッハッハハハハと高笑いして空を飛んでいく想像をしていました。
原作を読んだときのショックは今でも忘れません。

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2009年10月21日

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