和田秀樹のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレとにかく、医師である著者さんが世の医師に対して大変ご立腹でした。
こういった本は、全てを鵜呑みにせずに掻い摘んで読もうとは思ってる。けれど、医療従事者である自分が元々感じていた現場の不満や違和感が、この本で述べられていたため、非常に共感できた。
新しく骨折している患者に、骨折は放置(見逃して)して検査結果の数値しか見ずに異常値が出ている部分に対する薬剤を処方して終わり、とかの医師は全然いる。医師じゃない自分達コメディカルは臓器別で担当してないからこの主治医より全身診れるんじゃねーか、とも思ってしまう。
お高くとまってる医師(コメディカルにもいるが)が稀にいるが、教科書の見過ぎか高収入によるプライドによるものか、患者・医療スタッフとコミュニケーションがまともにとれない場合が多い。そこの余裕がないなら向いてないから辞めてほしい。
と、誰かが言っていたような気がします。そんな愚痴をふと思い出してしまうような本でした。全然感想になってませんね。オモシロカッタデス。
-
Posted by ブクログ
お医者さんでもある和田氏による著者です、高齢者になる前の心がけについて今までに多くの本を書かれています、私も何冊か読んできましたが、最近本屋さんで目に留まったので読んでみることにしました。
私事ですが、多くの人が60歳定年を過ぎても雇用延長する中で、両親のことも気になっていたこともあり、60歳でキッパリと会社勤めを辞めました。昨年父が亡くなりましたが、仕事に追われていなかったので、一人になってしまった母の気配りもできたと思っています、妹の協力もありましたが。。
さて、この本のタイトル「65歳の今が楽園」には、元気な60代を楽しく過ごすコツが書かれています。共感した部分について、今後の私の暮らしに取り入れていきたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・タンパク質は腸の中で アミノ酸に分解されて 肝臓で消化吸収された後体にとって必要なたんぱく質へと 作り替えられる、 それを行う 肝臓は朝から14時くらいまでの間が活発に動く。したがって朝食で良質なタンパク質をしっかり取ることが良い、 ただし タンパク質は体に貯めておくことができないので可能であれば 3食 まんべんなく 食べ タンパク質を補充することが大切である。 間食としてナッツも有効である(p26)
・シニアの場合血圧や血糖値が高めの人の方がおしなべて元気で生き生きとした毎日を送れている、というのが 老年医療に長く関わってきた 私 の 率直な意見である(p48)
・多くの人は「がんは苦しいものだ」と思い込んでいるがその苦しさの多くは治療によって生まれるもので、治療しなければ死ぬ直前までは普通の暮らしを送れることが多い病気である(p61)
・自分が何を選び 何を優先してどう生きるかを自分で決めてこそ、真の意味で自分の人生を歩むことができる(p68)
・2024年12月末時点で日本の個人金融資産残高は2230兆円で 過去最高を記録している、 そのうち 6割を60歳以上の世帯が持っていてさらにその2/3 近くは70歳以上の高齢世帯によって保有されている、相続された資産の平均額は2750万円 中央値で1600万円とされている (p82)
・2019年に公表された30年で約2000万円が不足するという 試算に対して、2024年の最新データによれば 毎月の不足は3万4000円程度と試算され この赤字が30年間継続した場合の不足額は約1226 万円と大きく減少した(p93)
・何歳になっても積極的に 外食したり旅行したりできるのであれば 幸せであるが、 体力的な問題もあって、 85歳を過ぎる頃からは 夫婦揃って外出するような機会も減りあまりお金を使わなくなるという人の方が多くなる(p94)
・10年後ぐらいに高齢者の仲間入りをする 世代までは人生の後半を安心して楽しむだけの下地が比較的 しっかりある世代だと思われる、 定年を迎える頃には住宅ローンの返済も終わり 子供も独立している可能性が高いので、会社員だった頃より収入が減っても自分のために使えるお金はむしろ 多くなる可能性がある(p98)
・ 2017年にテレビ朝日 が放送した「 やすらぎの郷」はテレビ業界で活躍した著名人だけが入居を許される高級老人ホームを舞台に、 そこに集う シニア たちが多いと向き合う姿を、 ユーモラスに ほろ苦く 書いた まさに 深夜のためのドラマであった(p119)
・ 少なくとも70代までの人たちは「ちょっと贅沢をしたい」「かっこよく 痛い」「 美しくありたい」「 もっとおしゃれをしたい」「 もっと美味しいものを食べたい」という欲をけして失ってはいけない(p135)
・公共機関などの移動手段が用意されていたとしても 自分で運転することをやめてしまうと、 要介護になるリスクは高まる。 本当は運転できるのに空気に流されてへん 免許を返納してしまうと、 要介護になるリスクにさらされることを忘れてはならない 、運転を いつやめるかは自分で決めるべきである、 それはいつかと言われたら運転する自信がなくなった時である(p158)
・過去の自慢話ばかりする人が煙たがれるのは当然であるが、「 健康第一」「 働くべき」「 努力が大事」と言った正論しか言わない人の話も、聞いてる側からすると全く面白みがない、 刺激もなければ気づきもない。 高齢の方の話に若い人が耳を貸さないのはその話に意外性 や 面白さがないせいである(p192)
・好きな時間に起きて食べたいものを食べて 好きなことだけをしてやりたくないことはやらない、このような「やりたい放題」を実現するのに絶対に欠かせないものがある。 それは「人の意見に流されない力」である(p194)
・やりたい放題以外に大事にしていることは、「正しさ」ではなく「自分の納得」を基準にするということである。 世の中にはこうするべきだ、 これが正解だといった「 正しさ」が溢れている、 でもそれは本当に「自分にとっての正しさ」なのかを確認する必要がある、 誰かが作った「 正しさ」を鵜呑みにして自分の気持ちに蓋をしてしまうこと はもったいない。 60代以降の人生はこれまでよりずっと「自分らしく生きられる」はずであるので、 他人の価値観に縛られてしまうなんて残念である(p200)
2026年6月1日読破
2026年6月9日作成 -
Posted by ブクログ
マスコミも彼等の溜飲が下がるようなニュースを流して視聴率を稼ごうとする 犬橇で北極点到達とか筏で太平洋横断とか 皇后ではなくて側室との間に出来た息子 田中角栄は毀誉褒貶が多い政治家でしたが 乱交であれば誰の子かわからないから殺さずに済むし 人間を含む全ての雄はそうしたモチベーションに突き動かされているんだよ 「人生は二毛作」くらいに考えて、それぞれ新しい人生を歩む方がずっと良い。 近くで言葉を交わす中でフェロモンや波長が合ったりして 「身の丈に合わせて分相応に生きる」というある種の諦念が過剰なまでに蔓延っている 実に放埒で型破りな男でした 前頭葉を使う上で最も効果的なのが「したい事をする」事です 貝原益軒の『養生訓』 アンテキヌスというオーストラリアに棲む有袋類の雄は
-
Posted by ブクログ
お医者さんである和田氏により書かれた本で、これで10冊目となります。本の帯に「ベストセラー:80歳の壁」と併せて読む本とありますが、記録によれば2年前の8月頃に読んだようです。70歳がそれ以降に健康的に生きれるかどうかの分岐点となるようで、60歳代の生き方で決まるようです。
和田氏によれば、いわゆる定年退職をして数年間の間は趣味で遊んだりするのも良いが「できる限り働き続けるのが良い」とのことです、働くといっても、現役時代とは働く時間や量は自分の都合に併せてが良いようです。私はと言えば、定年退職から2年間が過ぎましたが、会社勤めはしていないものの、個人事業主になったり、株式会社を設立したりと、普通に仕事をしていたらできないような経験ができて良かったと思っています、父親の見送りもできました。
この本によれば、60代の過ごし方が大変重要とのことです、体力・視力・気力・資力等を考えながら、悔いの残さない人生を設計していきたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・本書70歳の正解の出版を思い立ったのは、 脳と体の健康を守り、 80歳の壁を超えるには、60代から70代の生き方が非常に重要になるからである。 人生100年として 80歳から 最後の20年を輝かせるためには、 その前の20年間の心得・が 欠かせない。 60代70代のちょうど中間が「70歳」であることから、 筆者なりの提案を「70歳の正解」 と題して伝えようと思う (p4)
・より 愉快に有意義に生きるための方法を伝えていくが、その基本方針は「できないことを嘆く」のではなく「 できることを楽しむ」ことである。 年をとったから 何もできない、と考えるのではなく、できることを探し できる方法を考える生き方を推奨したい(p6)
・納豆は良質の植物性タンパク質を最も効果的に取れる食材で、しかも 安い (p20)
・脳や血管の参加は認知症 全体の約7割を占める アルツハイマー型認知症の原因の一つとされているが、 ビタミン C にはそれを防ぐ力がある、 還元作用を起こす力があるからである(p25)
・朝起きる時間を決めることが大切で、 これが夜の安眠につながる、「夜よく眠る」ために重要なことは「朝起きる時間を一定にする」ことである (p35)
・脳を元気にする工夫として「週に2つ、年間100」は初体験のことにチャレンジする、ほんの小さな経験でも1回にカウントする、 例えば 弁当を違う店で買う など、 脳は見知らぬものを見たり 味わったりすると活発に動き始める(p43)
・コロナ 時代も元気に生きるための10の動詞、 あ:歩く、か:噛む、さ:ぼる、た: 食べる、な: 和む、は:話す、ま: 学ぶ、や: 役立つ、ら:楽観する、わ:笑う(p48)
・脳は機能上は、75歳くらいまでは記憶力はさほど 衰えない、 急激に衰えるのは「覚えようとする意欲」 である(p54)
・人の顔と名前を覚える方法として、 名刺交換する時に「相手の名前を声に出して読み上げる」 目・口・耳の3つの器官から相手の名前を入力する(p61)
・ 複眼思考を推奨する、 複眼思考とは一つの物事を肯定的にも否定的にも見る習慣をつける、 長所だけを探すのではなく 短所も探してみる (p77)
・60歳を超えたら人生 60点主義、 それぐらいの勢いがないと甥の坂を上りきれない、 70歳からは50点主義 くらいがちょうど良い (p79)
・イライラしている場合には大きく伸びをして目を閉じる、 次にゆっくり 大きく息を吸い込み、 ゆっくり 吐き出す、 呼吸だけに意識を集中し勤めて 無心になる。 深呼吸で取り込まれる酸素量は 通常の呼吸の「 約 7倍」 であるので新鮮な空気が大量に入ってきて血液の循環が良くなり 脳の酸素不足 が解消される、 心拍数が減ることでリラックス効果も高める。 さらに 好きなものを食べると良い、人はおいしいものを食べながら送ることはできない(p85)
・精神科医の 斉藤先生は「私はSTRESSで ストレスをやっつけている」と言っていた、スポーツ・トラベル・ レクレーション・ イーティング・ スリープ・ スマイルである(P86)
・ どんな世代の人もリラックスさせるのか クラシック音楽であり、 中でも効果が高いとされるのがバロック音楽である (p93)
・人を褒めるには脳をフル回転させなければならない、 相手の長所を見つけるために観察力を 働かせる必要があるからである、 さらに相手の言うこともきちんと聞く必要がある。 そうやって観察し 相手の話を聞きながら、 どこをどう 褒めれば効果的か 頭を働かせる。 そして最適の言葉を選んで 言語化する、 それら 一連の行為はハイレベルな思考 作業であり 脳を鍛えることにつながる(p96)
・スポーツ選手は試合前には炭水化物中心の食事をとる、 炭水化物が短時間でブドウ糖に変わり 運動エネルギーの元になるから、 一方 試合後は、 肉・ 魚・ 大豆製品などを食べて タンパク質を補給する、 疲労回復には良質のタンパク質が欠かせないことを知っているからである。タンパク質が不足すると疲労から回復できず 疲労感が消えないので肉を食べることは重要である(p98)
・呼吸状態がひどい場合、 医者から 挿管しても良いかと聞かれて 了承すると、自然呼吸が弱まった時に人工呼吸器に 繋げられるというルールがある(p133)
・2019年に金融庁の金融審議会から出てきた「 2000万円 足りない」というのは 95歳まで生きることを前提とした話であった。 平均的な家庭では1年間に70万円弱= 月々にして 55,000円ほど取得することを意味している(p137)
・80歳の壁を乗り越えるためには、脳の健康寿命を延ばすことが重要である、 勉強は最高の脳の健康法である。 勉強する 最終的な目的は「 アウトプットすること」である、 つまり 「話す・ 教える・ 文章に書く」手段は何でも良い(p168)
・ 80歳の壁を迎えるまで、60歳から20年間でざっと 7万3000時間の10時間がある。 現役時代の平均就労時間は1年間 1,710時間程度なので、20歳から60歳まで 40年間働いたとしても 6万8000時間 あまり。 つまり 80歳まで元気なら 老後には 現役時間に働いた時間以上の自由時間がある。 この自由時間を有意義に過ごす方法は2つしかない「勉強する」か「 働く」 である、他の方法では残念ながら人間の脳は飽きてしまう。 だから人間 働けるうちは働いた方がいいという言葉の正しさは科学的にも証明されている。ここで働くとは、 フルタイムで勤めることではなく「 自分のペースでパートタイムで働く」「家事をする」「 ボランティアをする」など様々な働き方を含む (p193)
・ライフイベントによって人々の幸福度がどのように変化するかを調べると、人の幸福度に最大のダメージを与えるのは「 失業」ということである、「 離婚」よりも「 配偶者の死」よりも仕事を失うことの方が幸福度を大きく下げてしまう(p195)
2026年5月16日読破
2026年5月17日作成 -
Posted by ブクログ
ご自身も幼少期から体力がなく運動も苦手だったという著者の和田先生。体力がなくても仕事で結果を出すために試行錯誤して編み出したという「35の戦略」を紹介する。さほど目新しいことは書いていないので、買って手元に置いておくほどではないかなぁという感じ。
私なりにひとことでまとめると、100点満点を目指す完璧主義をやめて、いかに手抜きをして合格ラインぎりぎりの点数での合格を目指すかを真剣に考えることが大事なのかなと。
体力バカがひたすら量で勝負してくるところを、私たち体力ない民は、知恵と工夫で対抗していかねばならない。全部の仕事に全力投球していたら身が持たないので、得意な仕事ではしっかり結果を出しつつ、不得意な仕事はホドホドにすることで、あまり振られないように仕向けていく。1回目から完璧なものを出そうとせずに、上司がリテイクを言い渡さないギリギリのラインを攻めよ。
このあたりは、簡単そうに書いてあるけれど、結構テクニックがいるんじゃないか。著者は医師で一般的な会社勤めはしたことがないであろうから、少し解像度が低いように思えた。
「管理職を辞退する」ことがソリューションとして挙げられているのも少し引っかかる。それだけ昇進でメンタルを崩す人が多いということなのだろうが。かくいう私もその一人であるし。ただ「体力のない人は管理職を諦めよ」と言われているようで、それにはちょっと反発したくなる。体力のない人に合わせよとは言わないが、そういう人でも工夫次第で管理職が務まるような組織の方が良くないか?まぁそちらは経営や組織の課題なので、今回のターゲットではないということなのだろう。わかる、わかるけども…
人間には、人から期待をされるとそれに応えたくなる本能的な性質がある(ピグマリオン効果)。そのため、「期待に応えたい」という気持ちは、それを差し引いて考えるべきで、上司の期待に応えようとしすぎないことが大事だという指摘は、なんだか逆説的で面白いなと思った。そうか、この「期待に応えたい」という気持ちは、私が本心から思っているわけではなく、本能によるものなのか。
休日には、「体の回復」だけでなく「心の回復」をはかるために、「自分が好きなこと」や「楽しいと思えること」をやる。逆に言うと、好きなことや楽しいことに手が出せないほど疲れている状態になるまで働いてはいけないということだ。休日を平日の疲れを取るだけのために使っているようではダメだ。
このへんは、実感としてもかなり納得できる。私も、体調を崩して休職した後は、週に2〜3冊の本が読めることと、週末に趣味の声楽に打ち込めることをほどよい働き方のバロメータにしている。これら趣味の活動が億劫になるようなら働きすぎだ。
今体力がある人だって、歳を取ってくればどうしたって全盛期よりは衰えてくる。無尽蔵にスタミナがあるわけではない中で、限られたリソースをどのように配分して結果を最大化するかという視点は、どんなビジネスパーソンでも持っておくべきだろう。「体力がない」ことはハンデではあるが、日頃からそういう工夫を積み重ねることに慣れておくことは必ずアドバンテージになると信じ、「体力ない民」としての働き方を模索していく。