お医者さんである和田氏により書かれた本で、これで10冊目となります。本の帯に「ベストセラー:80歳の壁」と併せて読む本とありますが、記録によれば2年前の8月頃に読んだようです。70歳がそれ以降に健康的に生きれるかどうかの分岐点となるようで、60歳代の生き方で決まるようです。
和田氏によれば、いわゆる定年退職をして数年間の間は趣味で遊んだりするのも良いが「できる限り働き続けるのが良い」とのことです、働くといっても、現役時代とは働く時間や量は自分の都合に併せてが良いようです。私はと言えば、定年退職から2年間が過ぎましたが、会社勤めはしていないものの、個人事業主になったり、株式会社を設立したりと、普通に仕事をしていたらできないような経験ができて良かったと思っています、父親の見送りもできました。
この本によれば、60代の過ごし方が大変重要とのことです、体力・視力・気力・資力等を考えながら、悔いの残さない人生を設計していきたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・本書70歳の正解の出版を思い立ったのは、 脳と体の健康を守り、 80歳の壁を超えるには、60代から70代の生き方が非常に重要になるからである。 人生100年として 80歳から 最後の20年を輝かせるためには、 その前の20年間の心得・が 欠かせない。 60代70代のちょうど中間が「70歳」であることから、 筆者なりの提案を「70歳の正解」 と題して伝えようと思う (p4)
・より 愉快に有意義に生きるための方法を伝えていくが、その基本方針は「できないことを嘆く」のではなく「 できることを楽しむ」ことである。 年をとったから 何もできない、と考えるのではなく、できることを探し できる方法を考える生き方を推奨したい(p6)
・納豆は良質の植物性タンパク質を最も効果的に取れる食材で、しかも 安い (p20)
・脳や血管の参加は認知症 全体の約7割を占める アルツハイマー型認知症の原因の一つとされているが、 ビタミン C にはそれを防ぐ力がある、 還元作用を起こす力があるからである(p25)
・朝起きる時間を決めることが大切で、 これが夜の安眠につながる、「夜よく眠る」ために重要なことは「朝起きる時間を一定にする」ことである (p35)
・脳を元気にする工夫として「週に2つ、年間100」は初体験のことにチャレンジする、ほんの小さな経験でも1回にカウントする、 例えば 弁当を違う店で買う など、 脳は見知らぬものを見たり 味わったりすると活発に動き始める(p43)
・コロナ 時代も元気に生きるための10の動詞、 あ:歩く、か:噛む、さ:ぼる、た: 食べる、な: 和む、は:話す、ま: 学ぶ、や: 役立つ、ら:楽観する、わ:笑う(p48)
・脳は機能上は、75歳くらいまでは記憶力はさほど 衰えない、 急激に衰えるのは「覚えようとする意欲」 である(p54)
・人の顔と名前を覚える方法として、 名刺交換する時に「相手の名前を声に出して読み上げる」 目・口・耳の3つの器官から相手の名前を入力する(p61)
・ 複眼思考を推奨する、 複眼思考とは一つの物事を肯定的にも否定的にも見る習慣をつける、 長所だけを探すのではなく 短所も探してみる (p77)
・60歳を超えたら人生 60点主義、 それぐらいの勢いがないと甥の坂を上りきれない、 70歳からは50点主義 くらいがちょうど良い (p79)
・イライラしている場合には大きく伸びをして目を閉じる、 次にゆっくり 大きく息を吸い込み、 ゆっくり 吐き出す、 呼吸だけに意識を集中し勤めて 無心になる。 深呼吸で取り込まれる酸素量は 通常の呼吸の「 約 7倍」 であるので新鮮な空気が大量に入ってきて血液の循環が良くなり 脳の酸素不足 が解消される、 心拍数が減ることでリラックス効果も高める。 さらに 好きなものを食べると良い、人はおいしいものを食べながら送ることはできない(p85)
・精神科医の 斉藤先生は「私はSTRESSで ストレスをやっつけている」と言っていた、スポーツ・トラベル・ レクレーション・ イーティング・ スリープ・ スマイルである(P86)
・ どんな世代の人もリラックスさせるのか クラシック音楽であり、 中でも効果が高いとされるのがバロック音楽である (p93)
・人を褒めるには脳をフル回転させなければならない、 相手の長所を見つけるために観察力を 働かせる必要があるからである、 さらに相手の言うこともきちんと聞く必要がある。 そうやって観察し 相手の話を聞きながら、 どこをどう 褒めれば効果的か 頭を働かせる。 そして最適の言葉を選んで 言語化する、 それら 一連の行為はハイレベルな思考 作業であり 脳を鍛えることにつながる(p96)
・スポーツ選手は試合前には炭水化物中心の食事をとる、 炭水化物が短時間でブドウ糖に変わり 運動エネルギーの元になるから、 一方 試合後は、 肉・ 魚・ 大豆製品などを食べて タンパク質を補給する、 疲労回復には良質のタンパク質が欠かせないことを知っているからである。タンパク質が不足すると疲労から回復できず 疲労感が消えないので肉を食べることは重要である(p98)
・呼吸状態がひどい場合、 医者から 挿管しても良いかと聞かれて 了承すると、自然呼吸が弱まった時に人工呼吸器に 繋げられるというルールがある(p133)
・2019年に金融庁の金融審議会から出てきた「 2000万円 足りない」というのは 95歳まで生きることを前提とした話であった。 平均的な家庭では1年間に70万円弱= 月々にして 55,000円ほど取得することを意味している(p137)
・80歳の壁を乗り越えるためには、脳の健康寿命を延ばすことが重要である、 勉強は最高の脳の健康法である。 勉強する 最終的な目的は「 アウトプットすること」である、 つまり 「話す・ 教える・ 文章に書く」手段は何でも良い(p168)
・ 80歳の壁を迎えるまで、60歳から20年間でざっと 7万3000時間の10時間がある。 現役時代の平均就労時間は1年間 1,710時間程度なので、20歳から60歳まで 40年間働いたとしても 6万8000時間 あまり。 つまり 80歳まで元気なら 老後には 現役時間に働いた時間以上の自由時間がある。 この自由時間を有意義に過ごす方法は2つしかない「勉強する」か「 働く」 である、他の方法では残念ながら人間の脳は飽きてしまう。 だから人間 働けるうちは働いた方がいいという言葉の正しさは科学的にも証明されている。ここで働くとは、 フルタイムで勤めることではなく「 自分のペースでパートタイムで働く」「家事をする」「 ボランティアをする」など様々な働き方を含む (p193)
・ライフイベントによって人々の幸福度がどのように変化するかを調べると、人の幸福度に最大のダメージを与えるのは「 失業」ということである、「 離婚」よりも「 配偶者の死」よりも仕事を失うことの方が幸福度を大きく下げてしまう(p195)
2026年5月16日読破
2026年5月17日作成