あらすじ
「将来どうなるんだろう…」「わたし、嫌われているのかな…」「ネットでこんなに怖い情報流れてた…」。私たちは、なぜ、不安な気持ちに支配されてしまうのでしょうか。じつはその原因のほとんどは、「脳の錯覚」のせいかもしれません。“思い込みのワナ”から自由になり、ストレスから解放される方法を、臨床心理学のプロが紹介します
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Posted by ブクログ
自分がどれだけ思い込みによって世界を見ていたかということを自覚させてくれる本であった。なにも根拠なく、不安に思ったり、マイナス思考に陥ってしまうということはよくあることであるが、その時に一度立ち止まってこれは自分の思い込みなのではないかと考え直すことが自分の人生を豊かにするヒントになるのではないかと思う。
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不適応思考という初めて耳にする言葉。その原因となる代表的なものが、私にも当てはまり、とても腑に落ちました。著者である和田秀樹さんの本は何冊も読んでいます。いつもご本人の意見を明確にして書かれておりとても読みやすいし、印象に残ります。自覚することが不適応思考から抜け出す第一歩であり、メタ認知を使って自己を観察。そのためには習慣化が大切だとおっしゃっています。このところ習慣に関する書籍を数種類読んでいるため、ここでも習慣の重要性を感じられました。意識してメタ認知を働かせる習慣を持ちたい。
Posted by ブクログ
テレビに出演されていてその持論に興味を持ったのと最近ストレス過多だったので読んでみた。とっても参考になった。これからの生き方についても考えさせられる内容でした。
Posted by ブクログ
最近学んでいる認知行動療法の理解をさらに深めたいと思ったため、本作を読みました。
合理的でない偏った判断を認知バイアスといって、色々なものがあります。
例えば、属人主義、ハロー効果、確証バイアスなど。
そのようなものは全て「型」で、いちいち考えなくて済むので、人はラクなようです。
すごく印象に残る言葉がありました。
『曖昧さに耐えられるのが成熟した大人の条件』というものです。
歪んだ認知の代表例として「ゼロヒャク思考」があります。これは善か悪か、成功か失敗か、味方か敵かなど物事を極端に捉える考え方です。
それらの間であるグレー部分をグラデーションで捉えるのが、心の健全に役立ちます。
心理学用語では「認知的成熟度」と
いうそうです。
本書を読んで参考にしようと思ったことがあります。
ニュースで問題視されている人がいたとき、その人の社会的背景を少しだけでも想像してみること。
マイナスな感情が湧いた時に、偏った考え方をしていないか振り返りメモして、気づきに繋げること。
不適応思考の中でも、特に過度な一般化と読心に注意すること。
本書を読んで、認知行動療法に対する理解の肉付けができました。
読んで良かったです。
Posted by ブクログ
ストレスというのは起こった事象に対して、自分がどう捉え思考するかによって違うので、同じことが起こってもそれがストレスになる人もいれば、それはど感じない人もいる。
なので、思考グセに気づくことでそれが「脳の錯覚」から起こっていることに気づき、軽減することが可能だ、ということらしい。
様々な認知バイアスについて分かりやすい例を挙げて説明されており、人々が陥りやすい思考グセをメタ認知を繰り返しながら、ありのままの状態を受け入れるようにして行くことができるように思う。
気になるところに付箋をつけていくと、最後まで学びが多く参考にしたい箇所が途切れないことに気づいた。
これって意外と珍しいことで、同じ主張の繰り返しだと、最初のインパクトで付箋を貼るけれど、最後は理解も進んでいるし既出だと分かるために敢えて付箋を貼らない。
そんな私が最後まで同じテンションで読み進められたので、
ひとつでも多く実践していきたい。
Posted by ブクログ
スキーマ(思い込み、刷り込み)、認知バイアス(間違った思考グセ)など、専門用語が多く出てきて、用語やその意味は覚えきれなかったですが、内容自体は分かりやすかったです。
ヒントがいくつか書かれてあって、合うものだけを選択できるのが良いなと思いました。(絶対無理!って思うのもあったので)
取り組みたいなと思ったのは
・負けたあとの方策を準備しておく
・人生は実験なんだと考える
・考えるより前に、まず行動してみる
・インプットから離れ、アウトプットする
・プロセス重視よりパフォーマンス重視(結果さえ出ればプロセスはどんな選択をしても良い)
特に、インプットのところ。
インプットすればするほどスキーマを強化、というのはすごく納得。
アウトプットって難しいし、知識を得たいからついついインプット過多になってしまうけど、インプットしたことを自分なりに理解してアウトプットしていけるようになりたい。
この本も分かりやすかったとはいえ、理解して私のものにしたとは言い難いので、読み直してちゃんとアウトプットしたいです。
Posted by ブクログ
この手の内容の書籍は多々あるが個人的にはあまり読まなかった。
書店でパラッと捲ってみて、内容が分かりやすく濃そうだったので購入。
間違いではなかったという内容だった。
Posted by ブクログ
アリとキリギリスの話が面白かった!
物が溢れる時代に生産ばかりするアリは害であり、遊んで消費するばかりのキリギリスは世のためになっているという考え方。
まさに脳の錯覚を指摘してくれるような着眼点。
ストレスに悩む人だけじゃなく、誰が読んでも発見がある一冊になっていると思います。
著者の独特な考え方に良い意味で刺激を受けるはず!
いつもの思考パターンをぶち壊せー!
Posted by ブクログ
ほとんど既知の内容であったが、著者が書いてあるように、そこから2割でも得られるものがあればいいじゃないかという発想からいくと、一読に値する。これまでの作品同様、非常に読みやすく、メンタルに関する知識を増やしたい方には最適であろう。
Posted by ブクログ
新書だがすごく読みやすく、
確かにあるよなあ、という
ものの見方について書いてある
人は見たいように物事を見るのだが
たぶんストレスを感じやすい人は
感じやすくなるように思考が偏っている
私も良くあるものの見方をするので
メタ認知を心掛け、あーこんな見方してるなと
実際はこっちじゃない?と思えるようにしたい
ライフハック的なヒントも参考になった
Posted by ブクログ
この本は、ストレスが大きくなりやすいものの見方や感じ方のクセに気付き、行動を修正して、もっとラクに生きることを提案している
苦しくなる思考のクセ
→白黒つける二分割思考
完璧主義
かくあるべし思考
過度な一般化(いつも、みんな)
ストレスを上手に手放すために取り組みたいこと
→紙に書き出す
できないものはできないと割りきる
悪いことが起きたらどうするか考えておく
別の活動の場を持つ
悩んだら、体を動かすか、寝てしまう
Posted by ブクログ
日本に多い「〜べき」や「みんな」といった思考がストレスに繋がっている。という、大抵の人はなんとなくわかっていることが『脳の錯覚なのか』と読んでわかった。
こういった知識は多い方だが、まとまっているのでサッと読んで知らない箇所だけじっくり読むにはいいかもしれない。
個人的に「試す方法をたくさん持つ」という考え方が好きだと思った。ひとつしかない人はそのひとつがダメだった時、ストレス面から見ても辛い。考え方としても融通が効きにくく人間関係も苦労しそう。
この本は新たな知識を入れるというより、一部の方法を取り入れてやってみる。というのが良さそう。
Posted by ブクログ
これまでの知識を疑う力を養うのが高等教育。
メディアによる刷り込みは常識を重んじる一方で、異端を許さない態度につながる。
ファジーコンピュータのように0か1以外を扱う。
得を求めるより損をしたくないと思いがち。
システム1で考えたほうが楽、システム2で考えるのは時間と労力がかかるので、避けたがる。
医学部と官僚には、権威に対するフレーミングが大きい。
システム1で答えが出る人のほうが頭がよく見える。賢いわけではない。
あいまいさに耐える、のが成熟した大人の条件。
高齢ドライバーから免許を取り上げると、外出しなくなって機能が衰えるリスクがある。
テレビに反論する。批判しながらテレビを見る。
大事件の犯人を弁護してみる。
負けの時用の次善の策を作っておく。
人生は実験と考える。
インプットから離れ、アウトプットする。「思考の整理学」