<自己愛>と<依存>の精神分析 コフート心理学入門

<自己愛>と<依存>の精神分析 コフート心理学入門

ビジネス・実用
740円 (税込)

3pt

フロイト流の伝統的な精神分析では、<自己愛>や<依存>について否定的にとらえてきた。これらを脱却することが、自我の成長であるとするのだ。しかしコフートは、人間本来の自己愛や依存心はもっと認め合うべきだと唱えた。それは、お互いの「ギブ・アンド・テイク」が成立した時、より成熟した人間関係につながるのである。本書は、現代精神分析に多大な影響を与えた、アメリカの精神科医コフートの自己心理学を紹介。コフートはなぜ米国で支持されるのか。患者自身が高いお金を払って精神分析を受ける国では、結局、最も治療効果があり、心地良い精神療法に人気が集まるのである。その秘密を著者は丹念に分析する。コフート理論は、「エス」「超自我」といった抽象論を超えて、「共感」「自己対象」という分かり易い概念で解説しているのだ。心理学に無知な人間にとっても理解できる内容である。臨床医である著者が、心病む現代人に最も相応しい治療理論を教える。

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<自己愛>と<依存>の精神分析 コフート心理学入門 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    親子関係であれ,恋愛であれ,相手に依存しすぎてしまう人や、依存心が強くて悩んでいる人には心強い心理学者コフート。
    著者はコフートの自己心理学を紹介しつつ、
    わかりやすく〈上手な依存〉と〈健康な自己愛〉を説いていきます。
    メンタルな面で繊細な方は、フロイトよりも,コフートの心理学の方が柔らかく,傷つかないと思います。
    心理学に興味のない人にも人間関係において、参考になる本ではないでしょうか。

    0
    2011年10月30日

    Posted by ブクログ

    新しい依存についての解釈です。決して依存は悪いことばかりではない気がします。
    むしろ依存しないで生きている人間なんているんでしょうか?

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    個人的な趣味の範囲で精神分析関係の本は嫌いではないし、営業職である私にとっていろんなパターンの相手と接する場面においてこの手の本は参考になる場合が多い。

    フロイトやユングという名前は比較的聞いたことがあるものの、本書はコフートという人の入門書的位置付けであるも、コフートについては聞いたことが無い人が多いかも知れない。

    もちろん専門家ではないので詳しい理論については理解しようとも思わないけれども、大切なことは相手の気持ちになってみたらどう感じるだろうかということ。
    ただ、相手の気持ち入り込みすぎて流されてしまっては客観的な判断はし難くなってしまうこと。

    もともと人間は一人では生きてはいけず周りに頼りながら生きていくものだというようなコフートのスタンスはとても人間的であり、共感できる。

    いささか内容が素人には難解で、専門的な感じが否めないが、再読すれば比較的理解出来るかもしれない。

    0
    2013年11月03日

    Posted by ブクログ

    何よりコフート心理学の特徴だと感じたのが、依存を承認していること。精神分析では発達の段階として、まず自体愛、自己愛、対象愛という順序で成長していくというのが前提なのだが、コフートは精神分析医で精神分析の創始者のフロイトの娘のアンナ・フロイトに師事していたのにも関わらず、コフートはその精神分析の発達段階とは違い、自体愛、自己愛、成熟した自己愛という段階が必要だと言っている。これらでいう自己愛とは、他者と関わる時、自分を評価して欲しいとか愛して欲しいという思いが強く、相手がどんな気持ちとか、何を考えているかという「共感」ができず、対象関係なのに、自分のことばかりに意識が向いている状態で、相手に「依存」している状態である。

    フロイトはこれを対象関係ではないと認識して、これを脱却して対象愛に向かわなければいけないと言っているのだが、コフートは「人は依存しないと生きていけない」と言いお互いが成熟した依存をして共感しあう相互依存なら「ギブアンドテイク」で必要だと言っています。そしてそうしてエネルギーを補給してくれ、共感を感じる対象のことを、自分の一部のように感じる対象という意味で「自己対象」と呼びます。

    そしてこの自己対象には三つの種類があり、一つが自分は大切にされている、価値のある人間だと感じさせてくれる対象を「鏡自己対象」。自分がどのように生きていけばいいのか分からない時に、生きていく方向性を与えてくれるような対象を「理想化自己対象」。自分はみんなと同じ人間なんだ、みんな一緒なんだと感じさせてくれる対象を「双子自己対象」と呼びます。これらの自己対象を上手くみつけ、お互いにギブアンドテイクな関係を作っていくことこそ、コフート心理学の特徴であり、目指すところのようです。

    0
    2013年08月08日

    Posted by ブクログ

    コフートの理論を初めて学ぶ方にはお勧め。この本を読んだ上で、さらに難しい本へ読み進めていくと良いと思う。

    0
    2012年01月24日

    Posted by ブクログ

    コフート心理学について知りたくて読書。

    自分の今の知識、理解力だと1回では理解でない。アメリカの一部の層で人気があるというのは多少理解できた。

    facebookなどSNSやサイトで最近流行している共感の”いいね”はまさにコフート心理学から始まったといえる。

    迷惑行為、ストーカー、自己愛も含めたパーソナリティ障害の人へどう対処するか、どう適切な距離を置き、自分への被害を最小限にするかに興味がある。

    いずれにしても日々自己分析を深めることや自己客観視を高める努力は必要であると思う。

    再読する予定。

    読書時間:約40分

    0
    2011年10月30日

    Posted by ブクログ

    私のような心理学の全くの初心者にとっても、コフートの自己心理学が実際の生活に約立つものであることが理解できた。特に「人間の心理ニーズを満たすための自己対象」、「自己愛が健全に機能するための周囲の人の支え」に関する記述は大いに参考になった。自己心理学を継続勉強していこうという気にさせてくれた良書である。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    著者が上智大学で心理学の初学者に向けておこなった講義をもとにした、コフートの心理学の解説書です。

    フロイトに始まる「自我心理学」では、ふつう対象に向かうはずのリビドーが自分に向いてしまった状態を「自己愛」(narcissism)と呼びます。こうした立場では、口唇期、肛門期、性器期という「自体愛」の段階を経て、「自我」が成立する自己愛の時期に至り、最終的には「対象愛」という成熟した段階に至るという発達理論のなかに、「自己愛」が位置づけられています。

    一方コフートは、「自己愛」そのものが成熟して、相手の気持ちに共感することができるような「より高度な自己愛」へと発展すると考えます。フロイト以降の伝統的な精神分析の世界では、「自己愛」や「依存」は自我の弱さに由来するものとして、否定的にとらえられていたのに対し、コフートは他者との共感を成熟したあり方にもたらすことが人間の発達のゴールだと主張し、患者に対する共感を中核にした治療理論を構築しました。

    またコフートは、対象リビドーではなく自己愛リビドーが備給された、強く共感を覚えるような対象のことを「自己対象」(selfobject)と呼んで重視しています。「自己対象」は、「鏡自己対象」「理想化自己対象」「双子自己対象」の三つの種類に分けられ、こうした自己対象が人間の真理の基本的なニーズであって、それを満たしあうような仕方で人びとはおたがいに共感しながら生きていますと論じました。

    本書では、こうしたコフートの心理学の根底にある人間観を、わかりやすく解き明かしており、興味深く読みました。

    0
    2018年02月15日

    Posted by ブクログ

    日本ではフロイトやユングなどと比べて無名のコフートという心理学者についての心理分析を扱った一冊。

    著者の専門分野なので説得力はある反面、内容が細かすぎて、心理学の専門家でないと付いていけない感が。

    0
    2012年09月17日

    Posted by ブクログ

    流行にのって読んでみました。入門書とはあり優しそうにも思えるけれど、なかなか色んな意味で読みにくかった。

    0
    2010年04月24日

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