山田正紀のレビュー一覧

  • カムパネルラ

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    audibleにて読みました。結果、書籍でも欲しくなった!
    SFミステリーというのでしょうか?SFによくある穴(おい!と突っ込みたくなるところ)が私にはあまり感じなかったので、とてもテンポよく面白く読めました。
    宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」という普遍的なものがあるからこそ、の物語。好き嫌いは分かれるかもしれません。私はまんまと何度もどんでん返しを食らい、その度にワクワクしました。SF作品にハマりそう。

    アニメ化してくれたら、たくさんの人が宮沢賢治作品に触れる(再読の)キッカケになるんじゃないかなぁ。と思ったり?

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    2025年10月20日
  • 崑崙遊撃隊

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    ネタバレ

    戦時中の中国を舞台にした冒険物という事で作品全体に暗い影を落としてはいるが、崑崙という桃源郷のような場所を探し始めたところからそんなのは関係なくなり始める所が面白い。

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    2025年04月07日
  • カムパネルラ

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     青少年を育成する方針として、国内の名作小説を国ぐるみで都合のいい『解釈』に誘導する機関、メディア管理庁(通称、メディ管)というものが存在している、なんだかディストピアな世界観の日本が物語舞台。その中でも特に推奨されている作家が宮沢賢治で、彼が死ぬ直前まで推敲を重ねた第四次稿が存在するのだが、その四次稿をメディ管は非公認としていた。国家の判断に抵抗していた大学の講師で、賢治研究を行っていた母は連行され、その後、息を引き取った。16歳のぼくは、母の散骨のため、賢治ゆかりの豊沢川に遺骨を撒きに行く。
     まるで〈異界〉のような過去で、絡み合う現実と物語、不思議な世界がひっくりかえる真相、謎に向かい合

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    2024年07月03日
  • ジャグラー

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    前半は発想についていけない感じもあるのだけれど、後半の疾走感などはよい。大風呂敷をとりあえずちゃんと包めた感がある(いろいろ疑問はある)。

    使用されているダジャレ?抜粋
    不死通
    IBM:インターナショナル・ブードゥー・モンスター
    プログラ魔

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    2023年05月16日
  • ここから先は何もない

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    「三億キロ彼方の小惑星で化石人骨が発見された!」

    帯を読んだだけで、面白そうだと思った。
    クセのある登場人物達が、この謎に挑むSFミステリ。
    1974年に「神狩り」でデビューし、その後、日本SF大賞、本格ミステリ大賞、日本推理作家協会賞等を受賞し、様々な分野で多数のシリーズ作を持つ著者のSF作品を久しぶりに読んだ。

    いやぁ~面白かった!
    後半、タイトルの意味を知って、ギターを弾きまくっていた頃を思いだした。「タイトルは、そこから来ているのか」と、ニヤっとしてしまった。
    ラストも良い。著者の作品は、数十年前から読んでいるが、こんな爽やかなラストシーンは珍しい。

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    2023年03月12日
  • 大江戸ミッション・インポッシブル 幽霊船を奪え

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    ネタバレ

    江戸の裏社会で起きたとある一幕…10数年前に起きた盗賊二大勢力の跡目争いとも絡まり、話は前作より複雑化…時代劇スペシャルクラスになりました。結局陸衆はどうなったのか?ゆきの行方は?若菜とかまは?なんて事を全部バイパスして30年後の幕末へ…って最後。気になりはするものの、昔話感覚で終わるのも悪くないなと個人的な感想です。若菜とゆきはその後再会を果たせたと希望的観測です。

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    2023年01月14日
  • 大江戸ミッション・インポッシブル 顔役を消せ

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    時代劇好きな私としては好みな話でした。イーサンハントのM:Iとは全くの別物ですが、川瀬若菜verも良かったです…でもイーサンハントと言うより渡辺小五郎(必殺仕事人)の方に近いって見方もありますが笑。次作へ持ち越した謎を巡って、そのまま幽霊船を奪えへ

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    2023年01月11日
  • 山田正紀・超絶ミステリコレクション#4 囮捜査官 北見志穂3 荒川嬰児誘拐

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    山田正紀『山田正紀・超絶ミステリコレクション#4 囮捜査官 北見志穂3 荒川嬰児誘拐』徳間文庫。

    幻冬舎文庫の既刊5巻全て既読なのだが、今回、徳間文庫の新レーベルからは5巻のうち4巻の復刊に加え、5巻のリブート作をシーズン2としてシリーズ化して刊行されるとのことで、再読してみることにした。5巻のリブート作品はどんな内容になるのか非常に楽しみだ。

    生まれついての被害者体質という警視庁科学捜査研究所特別被害者部の囮捜査官・北見志穂を主人公にしたミステリー・シリーズ。

    最初から真犯人の予想はついているのだが、それ以上にストーリーの構成とトリックが緻密であるがために多重人格の北見志穂が犯人ではな

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    2022年02月12日
  • 山田正紀・超絶ミステリコレクション#3 囮捜査官 北見志穂2 首都高バラバラ死体

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    山田正紀『山田正紀・超絶ミステリコレクション#3 囮捜査官 北見志穂2 首都高バラバラ死体』徳間文庫。

    幻冬舎文庫の既刊5巻全て既読なのだが、今回、徳間文庫の新レーベルからは5巻のうち4巻の復刊に加え、5巻のリブート作をシーズン2としてシリーズ化して刊行されるとのことで、再読してみることにした。果たして、リブート作品はどんな内容になるのか。

    生まれついての被害者体質という警視庁科学捜査研究所特別被害者部の囮捜査官・北見志穂を主人公にしたミステリー・シリーズ。

    間違いなく、前作よりさらにハードになり、リーダビリティが増している。今回も北見志穂が危険な囮捜査と持ち前の推理力で奇怪な殺人事件の

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    2022年01月24日
  • 山田正紀・超絶ミステリコレクション#2 囮捜査官 北見志穂1 山手線連続通り魔

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    むかーしに読んだのですが、新装改訂版でしかも新作も出るようなので再読。時代的な古さは随所に感じるものの、面白さは今の時代に読んでも全く遜色ありません。むしろ時代が古いのを忘れていて、「そうか、携帯電話もDNA鑑定もない時代だったか」と気づいたり。そして久しぶりすぎて、終盤になるまで犯人が誰だったかも失念しておりました。新鮮な驚きに感謝(苦笑)。
    囮捜査を請け負う北見志穂。「生まれつきの被害者体質」ということでやたらと性犯罪者に目を付けられる彼女ですが。むしろそのような犯罪者に立ち向かうためにこの職業を選んだという強さが頼もしいです。警察内部でも徐々に認められ味方が増えていきそうなあたりにも安心

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    2022年01月04日
  • 山田正紀・超絶ミステリコレクション#2 囮捜査官 北見志穂1 山手線連続通り魔

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    山田正紀『山田正紀・超絶ミステリコレクション#2 山手線連続通り魔 囮捜査官 北見志穂1』徳間文庫。

    幻冬舎文庫の既刊5巻全て既読なのだが、今回、徳間文庫の新レーベルからは5巻のうち4巻の復刊に加え、5巻のリブート作をシーズン2としてシリーズ化して刊行されるとのことで、再読してみることにした。

    四半世紀前に刊行された作品である。現在なら監視カメラやスマートフォンなどのデジタル機器により犯行を抑止すると共に犯人を絞り込めるのだが、当時はそう簡単には行かないのだ。

    また、女性を軽んじ、囮捜査を異端視する警察組織の中で主人公の北見志穂はなかなか思う通りの捜査が出来ないでいた。そんな状況の中、北

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    2021年12月12日
  • SF読書会

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    過去のSF作品を山田正紀、恩田陸を中心にゲストを交えて語るという作品。復刊だそうですが今回が初読。
    書き手と言う職業柄なのかと思いますが、出てくる方は皆たくさん読みかつ消化しているのがすごいなあと。対談形式で気楽な感じに読めますが、内容的には広く深く話が行っていて読み応えありました。
    あまりSFは読んだことなかったのですが、ファイアスターター、バルバラ異界あたりは今後手をつけてみようかと。

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    2021年09月17日
  • 『デビルズライン』電子+紙累計240万部突破記念 働く人外 試し読み無料パック

    ネタバレ 購入済み

    人外

    はたらく細胞が読みたくて無料だったから読んでみたが、全作品全て面白かった❗❗
    特にデビルスナイト続き読んでみたいっ❗❗

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    2020年11月24日
  • 大江戸ミッション・インポッシブル 幽霊船を奪え

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    前作の「顔役を消せ」が一応完結して別の話だと思っていたので、ちょっと間を置いてしまって後悔した。続編というよりも上下巻と言っていいくらいに、話がつながっている。さらに登場人物も増え、関係もややこしくなっていくので、やはり続けて読めばよかったと思う。もちろん、わからなくなるような書き方はしていないので困ることはなかった。ちょっとおどろおどろしいところもあり、山田風太郎の小説が好きな人におすすめ。

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    2020年09月29日
  • カムパネルラ

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    レビューを拝見して、知った本です。ありがとうございます。
    こういう小説を、ディストピア小説と呼ぶのは、他の方のレビューで初めて知りました。

    SF世界になんとか入りこむことはできたのですが、正直、意味がよくわからなかったです。面白くなかったわけではありません。

    16歳の主人公のぼくの母親は、宮澤賢治の研究者で、メディ研に、追われています。
    「死んだら遺骨を花巻の豊沢川に撒いてほしい」と言い残して亡くなります。
    ぼくは、花巻へと向かいますが、途中でタイムスリップして銀河鉄道に乗っていて、髪の毛が黄色いことから「ジョバンニ」と呼ばれます。
    ぼくはその日が昭和8年9月19日火曜日で、9月21日の賢

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    2020年04月10日
  • 大江戸ミッション・インポッシブル 顔役を消せ

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    江戸の町で、川衆と陸衆という二つの泥棒寄合が争う話なのだが、忍者小説のようでもある。様々な特技を持つ泥棒たちが、困難なミッションに挑むという、タイトル通りの内容である。途中で藤八拳が出てくるが、三味線や鉦が入るのと、ルールがちょっと違う(同じ手で続けて3度勝ってはいけない)ようだ。

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    2020年03月03日
  • カムパネルラ

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    タイムリープ物?パラレルワールド?
    昭和の空気感の表現が凄かった。ラストシーンは好き。閉鎖したデジタル社会に挑むアナログ。

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    2019年11月20日
  • SF JACK

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    SF短編集。どの話も結構面白かった。おすすめ。
    宮部みゆきさんの「さよならの儀式」とか、ほろっとする。
    個人的には、完全ヴァーチャルの世界で生きる人間たちを描いた山本弘氏の「リアリストたち」が好きかな。それと独特の一人称の形式で書かれた新井素子さんの「あの懐かしい蝉の声は」も良かった。。

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    2019年02月18日
  • 贋作ゲーム

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    中年の男性を主人公にした、犯罪アクション短編4本。

    美術評論家が、贋作作家の作品を取り返してほしいという依頼のため、鉄道を襲う計画を立てるが、前日になって邪魔が入ってしまう…。

    すべての作品で、ひねったストーリー展開に、どんでん返しに次ぐどんでん返しで、飽きさせない。それぞれ美術品の強奪、爆弾の処理、ハイジャック、金庫からの現金強奪など、不可能を可能にできないからの落としどころが考えられているのは良い。また、出てくるキャラクターも、強烈ながら濃すぎず、鼻につくことはない。

    さらに、美術に爆弾、映画・映像など、専門知識をこれでもかと盛り込んでいるうえ、それぞれがうまく生かされているのは素晴

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    2018年04月05日
  • 屍人の時代

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    第一話だけが前作同様北海道を舞台にしていますが、他は書き下ろしで、舞台は零戦の映画の話、石川啄木からの宮沢賢治!お供の猫の名前はコウスケ。頻繁に金田一の名前も出てきており、探偵業としてさけて通れない金田一リシーズとの交差の仕方が面白い。
    山田作品は自分にとっては常に深い印象(というか衝撃)を残す。読んで人生観が変わるとかではないけれども、いつまでも忘れられない。崑崙遊撃隊、宝石泥棒・・・読むのをやめられない。

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    2017年10月09日