山田正紀のレビュー一覧

  • 神曲法廷

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    個々の謎は派手で魅力的ですし、独特の世界観と雰囲気も良いです。伏線の張り方や、回収も見事でした。少々読み難いですが、ミステリー要素が盛り沢山でとお腹一杯です。
    ただ、スッキリしないラストで読後感が悪いですし、ミステリーとしての構図も若干の無理を感じました。

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    2014年03月26日
  • ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件〔下〕

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    文庫本上下合わせて1,163ページと言う大作。
    かつ、時代・場所が50年前の満州と現在の日本だし、殺人事件も多いし、登場人物も多いし、伏線も多いしで、中身もかなり濃い。
    しかも、読みだすとかなり引き込まれてしまうので、読後は非常に疲れてしまいます。
    これから読まれる方は、こころして読んで下さい。
    でも、面白かった。

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    2013年07月11日
  • 神狩り

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    ★3.5かな?
    前回読んだ「最後の敵」同様、まったく勝ち目のない敵に臨んでいくというSF。
    こちらの方が、まとまっていた気はする。
    しかし、(予想はしていたが)最後がちょいとだったなぁ。
    ま、勝ち目のない敵と戦うわけだから、しょうが無いといえばしょうが無いのだが。

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    2013年06月11日
  • 蜃気楼・13の殺人

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    ★3.5かな。
    面白くてドンドン読まさせられてしまうが、読み終えた時、なんかまとまりがないと感じてしまった。
    そう感じたのは
    *探偵役が健一と新造に分かれていて、結局マージしないまま終わる
    *前半の伏線らしきものが、(あまり伏線とならずに)最後になってバタバタと解説されている
    からかもしれない。

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    2013年05月18日
  • ファイナル・オペラ

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    ネタバレ

    やっと読み終わった。
    このオペラシリーズ、前2作も読んでいるのに、なぜか印象薄いんです。
    難しい、知らない世界、ってこともあるんでしょうが。スイマセン。

    これも幻想的ですね。
    読んでる間は楽しめたので、☆は甘めの四つということで。

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    2012年09月05日
  • ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件〔下〕

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    このラストは評価分かれるだろうなあというのが第一の感想。とはいえ"昭和"への鎮魂歌ともいうべき壮大なオペラであるのなら、これくらい恣意的である意味"甘い"結末でもむべなるかな。「それはお伽噺だ」と言いかける古海を遮り、強い口調で黙が言う「これは探偵小説なのです」の真摯で切実なる響きは、五十年の長きに亘り書き継がれてきた"歴史"の重みに重なる。
    あと、555頁の「あなた」がどうしても気になる。直前の"古海さん"を荻野目の誤植と読むべきなのか、さもなければ頁を捲っている読者を指してでもいるのか……?

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    2012年08月18日
  • ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件〔上〕

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    時代設定や舞台はなかなかに魅力的。上巻は謎また謎のオンパレードで、下巻でどのように収束させるのか、お手並み拝見といったところ。あと『魔笛』って本当にこんな支離滅裂な筋書きなのか?

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    2012年08月14日
  • 神狩り

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    続編を購入して、前の話を忘れているようだったので、読み直した。まぁ記憶が確かなら20年以上前に読んだのだから完全に覚えていないのは当然として、今でのこの作品の設定が古びていない感じがする部分と、昔の作品だなぁという部分が入り交じって楽しく読めた。SFが神とは何かを問いかける作品好きなんだよねぇ。

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    2012年07月05日
  • ファイナル・オペラ

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    読み終わった。

    正直、この小説は難しい。難解。

    でも、作品の雰囲気に酔うのもまた読書の楽しみ。

    劇中劇のミステリというよりも、幻想ファンタジーっぽい作品。

    能の世界を勉強して読み返すともっと面白くなるんだろうなあ。

    兎に角、山田正紀の世界を堪能しまくり(ということは、訳の分からない世界を堪能するということ)で、読書アドレナリン出まくりの1冊でした。

    おもしろかった。

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    2012年05月11日
  • ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件〔上〕

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    ネタバレ

    すごい。
    知識土壌というか、知的バックグラウンドがどこまでも奥行きを見せている一方で、その独自の体系をひけらかすようなところが少しもない文体。
    最初の数ページにはとっかかりにくかったが、あとはすんなり読めた。


    しかし、その展開させる世界観・思想が入り込みすぎて、読者を著しく制限してしまっているきらいがある。
    かならずしもそれは作品の欠点ではないが、この作家を知っている人間が周囲に少ないのは悔やまれる。


    後半で、どんな展開を見せるのか非常に楽しみだ。

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    2012年05月04日
  • 人喰いの時代

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    ネタバレ

    2次大戦前の北海道。放浪中の主人公と探偵役の青年(探偵ではない)が船で出会う→成り行きでご一緒中、次々殺人事件に遭遇。6編収録されたうち、最後の1編で前提がひっくり返る中程の名作。

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    2011年12月17日
  • マヂック・オペラ 二・二六殺人事件

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    山田正紀がまた新しい引き出しを開けた。 誰が二・二六事件と怪人二十面相とを組み合わせられようか。
    一言で言ってしまえば二・二六事件を扱った歴史ミステリー。過去と現代が錯綜する前作の作風を期待する肩すかしを食う。前作ほどの豪腕はふるわれてはいないが、 十分に突拍子なく、十分にデカい風呂敷を広げている。 まさしく山田正紀にしか書けない本である。

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    2011年10月01日
  • 恍惚病棟

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    よくある医学サスペンスで、「なんで山田正紀が?」と感じたが、最後に小粒な叙述トリックがあり、意地を感じた。

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    2011年09月28日
  • 謀殺の弾丸特急<新装版>

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    やはり山田の冒険物は(・∀・)イイ!! 『〜チェスゲーム」には若干劣るが、やはり息つかせぬ展開はいい。相変わらず登場人物は薄っぺらだが。

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    2011年09月26日
  • ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件〔下〕

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    ひさびさにずっしりした本読んだわー満足!
    メタ推理小説的ではあるんですが、「虚無への供物」みたいに投げっぱなしじゃなくて、辻褄はしっかりあってた。
    小栗虫太郎みたいな登場人物でてくるだけあって、小栗的な、非現実なトリックが多用されてるんですが、それが許される空気はしっかりできてんじゃないでしょうか。

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    2011年07月08日
  • たまらなく孤独で熱い街(電子復刻版)

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    勢いで読んだ、当時としては異常な男も今読むとやや普通に思えてしまう。孤独な人間がインターネットなどを通じて犯罪を犯す今の世の中がおかしいのか

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    2011年05月22日
  • アフロディーテ

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    思いっきり青い、けど素晴らしい。

    いまとなってはノスタルジーであり、この主人公のように夢を持ち得た時代さえ遙か遠くになってしまった。

    潰える夢を信じられた時代、持ち得た時代に存在を許された希有の青春小説です。

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    2010年10月09日
  • 闇の太守

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    まず、同じ作者で同じ題名のがありますが別物です。

    で、いつものごとく「終わってません」。
    さすが未完作家。

    後4人(4匹?)大蛇の化身が残っているはずなのに、
    最後が信長だというのは分かっているのに「終わってません」。

    ただ、文章はこの頃が一番上手いと思います。
    キャラの名前も山田正紀らしい。

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    2010年10月09日
  • 神狩り2 リッパー

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    30年越しの続編?!

    確かに瀬名秀明「ブレイン バレー」っぽい?
    と感じさせつつ、SFっぽさがあって、
    日本の怪奇SF系!!!って感じがしっかりしていて、
    とっても美味しいです。


    やっぱり脳と神って切り離せない方向に行くなぁ。

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    2010年07月04日
  • ふしぎの国の犯罪者たち

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    内容(出版社/著者からの内容紹介より)
    「犯罪というゲームにそなわっているスリル、ゾクゾクとするような快感に、ぼくたちはすっかり魅せられてしまったのだ」──職業や本名も明かすことを禁じられている奇妙なバーの客たちのあいだで、ある相談がまとまった。襲撃不能・絶対安全の現金輸送装甲車を作り上げたと喧伝する警備保障会社にひと泡ふかせてやろうと、現金輸送車襲撃を計画したのだ。人生最大のゲーム“犯罪”に足をふみいれてしまった大人たちの“犯罪遊戯”を描く連作長篇。

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    2009年10月04日