山田正紀のレビュー一覧

  • 神狩り

    購入済み

    何だこれは?

    この著者の本をはじめて読んだのだが。これは一体何なのでしょうか?はじめて読むタイプの読みもので、少々面食らいました。面白かったのですが、読み終わってポカーンとしてしまいました。

    0
    2014年12月24日
  • 神曲法廷

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    レストランでフルコースを食したときのような満足感が残る。全てが緻密に計算されつくした厳格さが感じられる。
    警察・検察との関係を神曲をモチーフにしてストーリー展開させていく筆力の素晴らしさには形容する適当な言葉が思いつかない。
    主人公の佐伯は、メンタル面でダメージを受けて休職していた検察の立場から現代の問題点を突きつけている。警察の立場から考えれば反論もあるだろうし、警察も悪役的描かれ方をしていてフェアではないと言えるが、本作が描かれた当時から問題が解決していないのであれば日本民族の本質に関連しているのかもしれない。
    人の死は日本人へと還っていくという死生観と神曲の比較。全ての犯罪者は神によって裁かれていく。それは至ってナチュラルな思想なのかもしれない。

    0
    2013年04月06日
  • 神狩り

    Posted by ブクログ

    まさにSF。とても好みな展開。なんだか小松左京、あるいは伊藤計劃をおもいだしながら読んだ。これが四十年近く前に書かれたとはね…すごいなあ

    0
    2013年02月27日
  • ファイナル・オペラ

    Posted by ブクログ

    文句なしに面白かった

    3部作らしいけれどこれだけでも楽しめる。
    でも、1作も読んでなかったことが悔やまれるほど。

    能の隅田川の続編として描かれた能の出来の良さといい
    解釈の大胆さといいなかなか好きです。

    また、どこまでが真実でどこまでが虚構なのか。
    文章のつくり方もどこまでが真実でどこまでが虚構なのか。
    いろいろな演出が非常に野心的で引き込まれます。

    ラストはあまり明るい終わり方ではないですが納得のいく終わり方で、再び再読したらまた違った味わいで読める作品。

    多分懸命な読者の方は仕掛けには引っかからないのでしょうけれども、わかっててもあえて騙されるという心地よさが良かったです。

    0
    2012年12月19日
  • ファイナル・オペラ

    Posted by ブクログ

    「どんな時代になろうと、罪のない子供たちが戦乱、貧困のために『人柱』に処される事実に変わりはない、というペシミスティックな歴史観が働いているのだろうと思います。それが室町時代であろうが、昭和の御代であろうが、あるいはまだ見ぬ未来であろうが、その時代なりの要請に応じて、いつだって子供たちは犠牲に処せられるのです。非常に殺される、無情に捨てられるーそれが未来永劫、人間にかせられた罪業であり、原罪でもあって、どんなに時代が変わろうと、ついにその悲劇が尽きることはない。」
    面白い。第一部から読み直したいな。それにしても、どうにもならない歴史とは言え、こんな終わり方はないよな…。

    0
    2012年10月30日
  • マヂック・オペラ 二・二六殺人事件

    Posted by ブクログ

    「二十世紀の大都会ではおよそ人から、「自分」というものが剥奪されてしまう。もうこの時代には唯一無二の「自分」などというものはどこにも存在しない。写真であなたの「複製」が無数に作られる。あなたはここにいるのにあなたの声は電話ではるか遠方まで届いてしまう。ここにいたはずのあなたは電車に乗ってあっという間に遠方に運ばれる。本当のあなたはどこにいるのだろう。本当の自分はどこにいるのか。そもそも本当の自分などというものが存在するのだろうか。それは虚妄にすぎないのではないか。二十世紀のメトロポリスにおいてあなたがあなたである必要がどこにあるのか。そこにいるあなたはすでにあなた自身にとっても見知らぬあなたではないのか。あなたはどこまであなたなのか。」

    第二部完了。ミステリーとしてはそれほどでもないが、面白かった。

    0
    2012年10月26日
  • 神狩り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     山田正紀の衝撃のデビュー作。関係代名詞が13個以上という<神>の言語のアイデアも面白いが、とにかく手に汗握るサスペンスで、そのエンターテイメント性の高さの方が僕は好き。なによりも<神を追う>行為自体がなにかいけないことのように思えてくる、禁断の世界に触れ続けている感じがわくわくする。快作にして名作!

    0
    2011年11月19日
  • 吉原螢珠天神

    Posted by ブクログ

    『銀魂』のみつば編見るたびに、「絶対関係者に『辛うござる』を知っている人がいる」って思う。

    「辛うござる」は大傑作です。

    0
    2010年10月09日
  • 少女と武者人形

    Posted by ブクログ

    私が持っているのは文春文庫版。
    出版芸術社の「夢の中へ」(ふしぎ文学館)にも、全作品が収録されています。

    今読むと、少々甘いかなとも思うし、基本的にオチがないから、
    物足りない人もいるとは思う。

    収録作の中で、『友達はどこにいる』は傑作。
    これ一作だけでも読む価値あり。
    哀しい話なんだけど、共感してしまう。

    0
    2010年10月09日
  • マヂック・オペラ 二・二六殺人事件

    Posted by ブクログ

    これは良いカオスwwwww昭和史、とりわけににろく事件周辺のことに興味のある人は読んで損ないと思います。乱舞する引用文、炸裂するトンデモ妄想。これぞ探偵小説の醍醐味!表紙からして稀有なカオスの気配が感じ取れると思います。久々に素敵なエンターテイメント作品に出会えた感です。

    0
    2009年10月04日
  • サイコトパス

    Posted by ブクログ

    山田正紀は個人的に当たり外れが少ない作家なんですが、その中でもコレはかなりの大当たり!クセのあるキャラクターに読んでいて何が何やら…のストーリー展開、入れ子構造になっている作中作と現実が錯綜する所なんかも「ミステリオペラ」的でハマるハマる(笑)先生ご本人も自信作って言ってる通りの名作 ☆…ただしダマサキファンにとっては、と言う意味でね(汗笑)ミステリと思って読むと終わった後に消化不良を起こすので、その辺りは心して欲しいな、と。

    0
    2009年10月04日
  • 超・博物誌

    Posted by ブクログ

    コレも大好きな作品!遠い宇宙の老生物学者が書くSFチックな博物誌…の体裁をとりながらも、ほんのりと切なくて読んで楽しい短編連作です

    0
    2009年10月04日
  • 人喰いの時代

    Posted by ブクログ

    短編連作の形を取った、影の山田正紀のターニングポイント的作品。SFだけじゃなくて良質なミステリも書ける作者の懐の広さが素晴らしいです(笑

    0
    2009年10月04日
  • 神曲法廷

    Posted by ブクログ

    講談社ミステリに山田正紀が登場!しかも面白い!…と、当時のミステリファンを唸らせた作品です。ワタシがダマサキファンになった思い出の一冊(笑

    0
    2009年10月04日
  • マヂック・オペラ 二・二六殺人事件

    Posted by ブクログ

    映像の中にはドッペルゲンガー。そこは「猫町」の世界。「現実の世界ではなくつて、幻燈の幕に映つた、影絵の町」、「一寸したバランスを失つても、家全体が崩壊して、硝子が粉々に砕けてしまふ」。二・二六事件とN坂殺人事件が奇妙に重なっていく。

    0
    2010年03月28日
  • 贋作ゲーム

    Posted by ブクログ

    私は緻密な襲撃小説が大好きです
     大好きなきっかけがこの本で山田 正紀さんを好きになりました

    【贋作ゲーム】
    6分間の勝負、クリーニング屋のシーン(偶然にかけるのか?!)

    この計画の真意と過去 そして、少ない登場人物だけの世界

    俺に拘る文体 大好きになりました。

    【スエズに死す】
     実はこの話がもっとも好きなのです。
     本当にノンフクションなんでしょうか? 詳しすぎる

    当時 この本を読んだ私は中学生、この本を読んで、あるものを作って、実験した事があります
    見事に成功してしまいました。 やばいと思います

    そして隠語のプッシーーキャットとか初めて覚えました。中東のテロリストにも興味を持ってしまいました。
    爆破処理にあこがれて、そおいう世界で仕事しようかと本気で悩んでしまった一冊です。

    0
    2009年10月04日
  • 神狩り

    Posted by ブクログ

    神という人智を超えたものに、コンピューターという技術力を使って近づこうとする部分にSF的要素があったと感じる。
    テンポよくすらすらと読み進められた。
    ここから神との戦いが本格化しようかというところで終わってしまっていたのが少し残念。続きが読みたい。

    0
    2026年09月10日
  • 屍人の時代

    Posted by ブクログ

    本格ミステリ?ってこのシリーズ思うけど、ミステリの忠実さは好き。
    探偵が不思議な存在だけどそういうのもいいな

    3294冊
    今年193冊目

    0
    2026年08月03日
  • 戦争獣戦争 下

    Posted by ブクログ

    読み終えたあと、まず残るのは物語のスケールではなく、頭の奥に沈殿する違和感でした。
    人と獣、国家と暴力、理性と衝動が幾重にも重なり合い、世界が静かに壊れていく感触がじわじわ効いてきます。
    上巻の荒々しいエネルギーと、下巻で深まる思想性の落差は刺激的で、SFでありながら戦争論としても読める重さがあります。
    一方で、設定や概念が過剰気味で、感情が追いつく前に理屈が先行する場面も少なくありませんでした。
    それでも、善悪を単純に切り分けない冷酷さと、人間という存在への不信と執着が同時に描かれる点は圧倒的で、読みやすさよりも、読後に考え続けさせる力を選んだ一冊でした。

    0
    2026年07月28日
  • 戦争獣戦争 上

    Posted by ブクログ

    読み終えたあと、まず残るのは物語のスケールではなく、頭の奥に沈殿する違和感でした。
    人と獣、国家と暴力、理性と衝動が幾重にも重なり合い、世界が静かに壊れていく感触がじわじわ効いてきます。
    上巻の荒々しいエネルギーと、下巻で深まる思想性の落差は刺激的で、SFでありながら戦争論としても読める重さがあります。
    一方で、設定や概念が過剰気味で、感情が追いつく前に理屈が先行する場面も少なくありませんでした。
    それでも、善悪を単純に切り分けない冷酷さと、人間という存在への不信と執着が同時に描かれる点は圧倒的で、読みやすさよりも、読後に考え続けさせる力を選んだ一冊でした。

    0
    2026年07月28日