【感想・ネタバレ】屍人の時代のレビュー

あらすじ

女優志望の緋口結衣子は、終戦直後の零戦を巡る恋愛映画の主演に選ばれる。しかし何者かによって脚本はおろか連絡先のメモまで奪われ、映画自体の企画が無かったことにされてしまう。不可解な状況の中、彼女の前に現れたのは呪師霊太郎と名乗る貧相な若者だった(「零戦の時代」より)。戦後の北海道を放浪する謎の探偵・呪師霊太郎――時を経て、なお姿を現す不思議な探偵が遭遇した4つの不可思議な事件とその解決を描く。本来発売されることの無かった幻の書籍まさかの発売。『人喰いの時代』の衝撃再び。

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Posted by ブクログ

第一話だけが前作同様北海道を舞台にしていますが、他は書き下ろしで、舞台は零戦の映画の話、石川啄木からの宮沢賢治!お供の猫の名前はコウスケ。頻繁に金田一の名前も出てきており、探偵業としてさけて通れない金田一リシーズとの交差の仕方が面白い。
山田作品は自分にとっては常に深い印象(というか衝撃)を残す。読んで人生観が変わるとかではないけれども、いつまでも忘れられない。崑崙遊撃隊、宝石泥棒・・・読むのをやめられない。

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2017年10月09日

Posted by ブクログ

シリーズ第1弾の『人喰いの時代』とは趣きの違うSFチックなミステリー連作短編集。奇妙な民間探偵・呪師霊太郎の時間の概念を超越した活躍を描いた四話を収録。帯の『本来書かれるはずのなかった幻の小説、奇跡の刊行!!』の惹句に惹かれ、シリーズ第1弾の『人喰いの時代』と共に購入。帯の惹句に偽り無し。

『神獣の時代』。民間探偵の呪師霊太郎は猫の耕介と共に吐裸羅島へと渡る。霊太郎の目的はギャンブラーの五十嵐という男に会うことなのだが…一筋縄ではいかないミステリーの開幕。

『零戦の時代』。50年もの時を経て描かれる呪師霊太郎の推理。震えるような結末と巧みな伏線、予想のつかない展開。もはや見事と言うしかない。

『啄木の時代』。石川啄木に纏わるミステリー。40年前に依頼された事件を調査し続けた呪師霊太郎…

『少年の時代』。岩手県を舞台に宮沢賢治に纏わるミステリーが展開する。まるで泡沫のような現実…夢か真か…呪師霊太郎の存在さえも…

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2016年11月12日

Posted by ブクログ

初めましての作家さん。
4つの不可思議な事件のお話し。
どの話も面白いんだけど、少年の時代の少年二十文銭と
ケンジさんが、すごくよかったのよぉ~
そういうことかぁ~って思ったら、ジーンと余韻がね・・・
楽しかったなぁ~(*´ェ`*)ポッ

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2018年09月17日

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