山田正紀のレビュー一覧
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ネタバレ〇 総合評価
密室状態の山道から13人のマラソンランナーが消失するというのがメイントリックだが,スタッフが参加していて,スタッフに戻る形でマラソンの参加者からはいなくなるというトリック。トリックそのものはしょぼいのだが,山菜中毒で1人が死んだという事実を,13人が消失したという事実で隠そうという「木の葉を森に隠す」理論はなかなか面白い。
とはいえ,「田舎の村おこし」という設定で,田舎の人が窮地で考えた苦肉の策という設定だが,やはり無理がある。
その後,とにかく(町で買ってきた)山菜を食べて,食中毒になったという事実を隠すために,栗谷一揆騒動諸控という古文書の記載に見立てて木に死体を突き刺 -
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ネタバレ善の象徴であるはずの神を「悪」と見なして、主人公たちが神と戦う姿を描くという発想の斬新さには感心するが、主人公たちは本当に神と戦っているのだろうか、いったい何と戦っているのだろうという疑問を強く持った。真偽不明の事柄を狂信している、ちょっと頭のいかれた人たちではないだろうか。
曰く、「古代文字を解読できた者は、世界を手中に収めることができる」「古代文字は神の世界のものである」「神はわれわれに悪意を持っている」「神の干渉があるかぎり、われわれが自由になれることもないし、真の意味での愛を手に入れることもない」「神さえ、その上にいなければ、人間はもっと善良にももっと幸福にもなれるんだ」等々。
主人公 -
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SF界隈での著名人・新人引っくるめてのアンソロジー集です。SFにはあまり馴染みがなく、フィリップ・K・ディックは好きですがそれもアニメ『PSYCHO-PASS』の影響で最初からというわけではなかったので、慣れる、と言うか、映画は好きなんですが小説はなかなか食指が伸びず、アンソロジーならまだ読めるかな?と言う気持ちで購入しました。
冲方丁さんは、『マルドゥック・スクランブル』を読んでいましたし、新井素子さんは名前くらいは聞いたことがあるなあ、『グリーン・レクイエム』は読んだっけな、夢枕獏さんは『陰陽師』だなあ、とか。
個人的に好きなのは宮部みゆきさんの作品。ロボットとの哀愁漂う感じが好き。 -
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ネタバレこの現実を不動のものと考えるのは、個人的な幻想、あるいは共同幻想によって構築された、巨大な錯覚にすぎない(P304参照)進化を敵と見なす人類はそれぞれのレベルに応じた無数の現実を知らない、しかし進化した生物(あえて人類とは呼ばない)は他現実へと移動が可能になる。その超絶な能力者の出現がなぜ人類を滅亡に追いやるのか・・・ちょっと難解かも再読必須(笑
『最後の敵』山田正紀著は第3回日本SF大賞受賞、同賞受賞作品以下完読済み
第2回(1981年) - 井上ひさし 『吉里吉里人』
第18回(1997年) - 宮部みゆき 『蒲生邸事件』
第19回(1998年) - 瀬名秀明 『BRAIN VALLE -
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かなり期待して読んだのだが。
・語り手の人物設定。
・語り手の大真面目な語り方。
・登場人物たちのぺらぺらした行動。
・≪古代文字≫の扱いの中途半端さ。
・そもそも≪神≫の上滑り感。
・≪神≫の実体に迫るのではなく、ただその「作用」しか見えない。
作用をあれこれ勝手に解釈しているようにも。
・つまりは、みんなのシリアスな顔が滑稽に見える。
・結局は≪霊≫という概念に頼ってしまう。
・時代の変遷を差し引いて考えても、古い。
・学生運動世代にはぴんとくるのか? 押井守絶賛というし。
ああ。合わなかったということか。
一番苦手に感じたのは稚拙な文体。 -
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ネタバレ面白かった、面白くなかったで言えばべらぼうに面白かった。しかし、期待させていた路線が(ミスリード意図かもしれないけど)雲散霧消したり、ロジックが逆転したりする所があったりとで兎に角混乱した。ラスト付近の壮大すぎるオチには少々理解がおっつかない所があったものの、まぁなんとか飲み込めた。
しかし本作があえて山田風太郎忍法帖、あるいはそれを原作とする漫画作品を下敷きとしたことについては少々疑問。まぁ、死んだ20忍のことをものすごく湿っぽく扱ってる部分については『バジリスク』の系譜ともいえるかもしれませんが…
面白かった部分については、恐らく主軸であろう「忍法合戦」のくだりで、忍法帖シリーズを愛読 -
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いかにも山風忍法帖的な開幕から、何故かニンジャスレイヤーめいたコトダマ空間が展開され、果ては石川賢めいたメカ要素まで出てくるのだからもう。
山風忍法帖でもSF、ファンタジーじみた忍法は出てたけど基本スルーして、医学知識で語れそうなやつだけ解説してますが、本作山田正紀忍法帖では全く逆にSF的解説やってるせいで作品の印象、ジャンルすら全く変ってしまいそうな勢いになってるには面白いなぁ。
しかし、この上巻で描かれるストーリーとしても充分面白かっただけに、次巻への引きとして、唐突気味にそれらが打ち切られてしまったのが残念。敵の目的が、それまで目指していたものより優先順位の高いものに推移した、という